日誌

2024年8月の記事一覧

富島高校で就職面接に備えた「グループワーク演習」

 8月31日(土)に、富島高校で、就職面接を控えた日向・門川地区の高校生(22名)に「グループワーク演習」が行われました。これは就職支援エリアコーディネーターが事務局を務めておられ、支援の依頼がありましたので講話と講評を担当しました。

 

 講話では、面接で大事なことは、たとえば 「高校時代、いちばん打ち込んだことは何ですか?」という質問があった場合に、それに答えた後、「何故、どうして、そう考えて行動したのですか」という問いに、自分の言葉で具体的に語れるかどうかが大きなポイントになると話しました。

 

そのためには

 1.自分が一番大事にしたいこと(自分にとって幸せとは何か)を考え抜くこと

   それを実現するために、自分から「これをやりたい」と思ったことは何だったのか

   それが「打ち込んだこと」になったはずで、これまで高校時代に打ち込んできたことになる

      ・・・という順番で考え、ストーリーにして、紙に書き、練習して、語る 

 2.就職面接をゴールと考えないこと

   ゴールは「社会に出て何をやりたいか」だと考える

   そう考えることができれば、就職面接は「プロセスの一つ」であると思うことができ、様々な質問にも

           落ち着いて答えることができるはず

   あなたの大きな力に間違いなくなると思います

 

 講話の後には、ストロータワーの作成というグループワークが行われました。

 

 参加した生徒からは次のような感想がありました。

  ・「なぜ、どうして、それに打ち込んだのかが大事」というところに気付かされるいい機会でした

  ・自分にとって幸せとは何か、一番大切にしたいことは何か、を考えて物語にして面接でも話せるようにこれから

   努力していきたいと思います

  ・グループワークでは相手の意見を大切にしつつ自分の意見も言う事が大事だと分かりました

  ・グループワークを初めて体験することができていい経験になった

 

グループワークでストロー組立をする生徒たち           

                        グループワークでストロー組立をする生徒たち   

 

                                (トータルコーディネーター  水永)

宮崎経済同友会「キャリアデザイン委員会」で講話と交流

 8月26日(月)に、宮崎経済同友会 キャリアデザイン委員会で 「みやざきのキャリア教育」と題して50分間の講話(26名参加)をしました。

 

 キャリアデザイン委員会は今年度から創設され、次のようにテーマ設定されています。

「県内学校のキャリア教育の現状を知り、産官学連携による生徒向けのキャリア支援(出前授業や探究学習など)を通して将来県内へ就職し活躍できる人材を増やす」

 

 講話の後ではたくさんの質問と意見をいただきました。

  ・200人を超える「よのなか先生」をどうやって集めたのか

     ⇒一本釣り、建設業界、市役所連携協定

  ・福井県や富山県の県内就職率はどうして高いのだろうか

     ⇒NHK TV宮崎の取材での話

  ・普通科高校の先生からはキャリア教育の話はしないで欲しい(大学進学が第一)と言われたことがある。

   今はどうなのだろうか 

     ⇒モデル高校を5校決めて取組をはじめた

       偏差値教育だけでなく探究学習など潮目が変わりつつあると実感している

  ・保護者、生徒、社会人とが一緒になって話を聞いたり対話したりする機会が必要ではないか

      ⇒保護者への講話を通して子育てに苦労されていることを実感、一緒の対話が大事

  ・子供たちにどういう成果が残っているのか 

     ⇒財光寺小の6年生が18才になった時に集まって当時の「よのなか教室」で聞いた話をよく覚

      えていると話していた

  ・経済同友会には小中高大生のどこに重点的に関わってほしいか  

     ⇒高校生をお願いしたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ネット社会になり、他人や社会との関わり方が難しくなっています。また一方で、日本は30年以

上も産業活力がなくなっており、これからどう力をとり戻せるのかという課題もあります。

そういう社会に漕ぎ出していく子供たちに、できるだけ多様な多くの大人に触れさせてやりたいと

強く思います。

人財育成に強い関心を持たれ、産業界を代表する方々が集まっておられる宮崎経済同友会の

方々との連携をこれから強めていければ大変心強い限りです。

                                (トータルコーディネーター  水永)

都城泉ケ丘高校 教職員研修で講話

 8月19日(月)に、都城泉ケ丘高校の教職員研修(60名)で、キャリア教育に関する講話を行いました。2学期のスタートを直前に控えた時でしたが多くの先生方に熱心に聞いていただきました。

  

 普通科高校でキャリア教育にどう取り組むかを先生方が真剣に考えていただいていることに頭が下がる思いがしました。

 

 「ドリーム・ハラスメント 夢で若者を追い詰める大人たち」(高部大問著)の中で紹介されている校長先生たちの生の声から、これまでは高校ではキャリア教育が行われてこなかったと考えるべきではないかと問題提起しました。

 ・キャリア教育が、進路指導(進学・就職)だけになっていたのではないか

 ・キャリア教育とは何か、何をめざすべきかについて教職員に共有されていないのではないか

 ・成績優秀者にはキャリア教育は必要ないと受け取られてきたのではないか

 

 途中で、「教え子のある若者から次のような相談を受けました、どう答えられますか?」という想定でグループワークを行っていただきました。

 「私は不動産系の会社で営業をしていて、上司によく指摘されることがあります。不動産にもっと興味を持て、

  ということです。私は興味がないからか、どうしても仕事を振ってくれるまで動けず受け身の姿勢になってしまい 

  ます。実際にどのマンションはどこの不動産が造っているか等自分なりに興味を持とうとしますが続きません。

  このような状況なら、興味ある仕事に就いた方がいいのかな?と悩んでいます。アドバイスをお願いします。」

 

 答えは決して一様ではないこと、様々な向き合い方があること、そのためには高校・大学を卒業した後に子供たちがどんな問題課題に直面しているのかを想像してみていただくことが大変大事であること・・・などをお話ししました。

 

 

                                  (トータルコーディネーター  水永)