部活動

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第39回県秋季体育大会

 10月31日から県大会が行われました。榎原中は南那珂地区1位として参加しました。結果は以下の通りです。

 1回戦
 榎原中 2(26-24,27-25)0 久峰中(宮崎地区3位)
 準々決勝
 榎原中 2(25-14,23-25,25-18)1 本庄・八代中(宮崎地区5位)
 準決勝
 榎原中 0(12-25,22-25)2 佐土原中(宮崎地区1位)

 というわけで、3位という結果でした。ふつう県で3位といえば素晴らしい結果で、喜びや達成感もあるはずです。しかし今回に限ってはそのような気持ちは全くなく、ただただ自分たちの準備の甘さを痛感しているところです。

 久峰中戦では1セット目に11-2でスタートしたにもかかわらず、デュースに持ち込まれ、その流れを最後まで変えることができませんでした。また、本庄・八代中戦でも、1セット目は25-14で取ったのですが、2セット目は競り負け、3セット目も12-16という状況からのからくも逆転勝ちという内容でした。
 このままではまずいと、翌日は朝練の中で何点か技術的な修正をして準決勝に臨んだのですが、1セット目はサーブでくずされ一方的にやられました。2セット目は気持ちを切り換え、11-6、17-11、22-17という流れの中から最後は8連続失点でゲームセットという結果でした。

 この県大会を通して感じたことは、とにかく練習通りの結果が出るということです。県大会でも、点差を広げてからの接戦や逆転負けがほとんどのセットでありました。このようなゲームは、練習試合等でこれまで何度も経験しています。また、この状況はある一定のローテーションだけで起きているのではないので、技術的な問題は少ないと思われます。やはり苦しいときや楽なときに、自分たちで意識してチームを鼓舞することができないことが一番の課題です。

 県大会は結局佐土原中が優勝しましたが、その佐土原中と決勝戦を戦ったのは、同じく南那珂地区代表の福島中でした。福島中は決勝戦もフルセットまで持ち込むなど素晴らしいゲームをしていました。
 これまで何度も言っていますが、南那珂地区はこのままだと、県3位の榎原中と県2位の福島中のどちらか1校しか夏の県大会には出場することができません。福島中が同地区の代表として準優勝したことを讃えると同時に、これ以上無い危機感をもって、これからの練習に取り組んでほしいと思います。
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より高く飛ぶ為にはより低く

 いよいよ県大会を明日に控え、今週の男子バレー部は、来週の文化祭の準備と平行して、月曜日には地区駅伝大会に参加し、水曜日には新聞社の取材の対応など、なかなか慌ただしい一週間となっています。榎原中学校は明日は試合がなく日曜日からですので、明日は県選抜チームをお休みさせていただいて、最後の調整をしようと思います。
 
 さて、先週末の練習試合の内容ですが、土曜日は選手たちの甘く弱い部分が随所に出てしまい、ほとんど収穫のない一日になったようです。結果のほうも、高原中に2敗、佐土原中に1敗、本郷中に1勝1敗、久峰中に2勝、西小林中に2勝の5勝4敗でした。特に最後の本郷中との試合では、保護者曰く、「機械が壊れる寸前のような感じ」だったそうです。最後に保護者の話を聞く中で、何名かの選手は涙を流していたそうですが、終わってから後悔するのでは無く、その気持ちを今その最中になんとかしようと表現し、もっともがくことが必要なのではないでしょうか。
 日曜日は、本人たち曰く、少しは持ち直して、庄内中に2勝、高原中に1勝1敗、姫城中に1勝、三松中に1勝、福島中に2敗の5勝3敗でした。怪我人を抱えながら、テーマを持ちながらの17セットの中で、トライしようとしていることが少しはできたことが収穫ですが、それよりも気持ちがプレーに大きな影響を与えることを実感することができた2日間だったと思います。O先生、2日間本当にお世話になりました。
 その後、ミーティングを行い、チームができていることと課題をしっかりと見つめ直し、その課題に向けての取組を今しているところです。たった4日間で修正できるとは思えませんが、1回でも多く今やっていることが試合の中で出せればいいと思います。

 秋の県大会に向けてのチームの目標はもちろん「優勝」ですが、目的は、人間力を高めるために「お互いに信頼される人間になる」ということです。自分のやるべきことをきちんと果たし、周囲のことを考えて行動することができれば自ずと道は開けるはずです。
 より高く飛ぶためにはより低く沈むことが大切だとよく言われます。先週末どん底まで沈んだ分、これまで練習してきたことを信じ、自信をもって、榎原中としてのプライドを胸に県大会で高く飛んでくれることを期待しています。
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県大会組み合わせ決定

 月曜日に県大会の組み合わせが決まり、榎原中学校は宮崎地区3位の久峰中学校と対戦することになりました。久峰中学校とは対戦したことはありませんが、この時期は相手に合わせるのではなく、どれだけ自分たちが練習してきたことが出せるかがポイントとなります。つまり、今まで通り日々の生活をしっかりと過ごし、基本的な練習を丁寧にすることが一番大切なことです


 そんな話をして迎えた昨日の練習では、いつも以上に気合いが入っていたように感じました。特にレシーブの要である③はとてもいい表情で厳しいボールに食らいついていました。
 ③はとても心優しい反面、少し自分に甘く、自分のもっている力を過小評価している部分があります。夏のチームではリベロとして県内外の強豪相手に多くの経験を積んできていますので、当然新チームではレシーブの要、雰囲気の要として大きな期待をしているわけです。
 しかし、良くも悪くもあまり目立たず、いまいち物足りませんでした。しかし、県大会という大舞台を目の前にして、ようやく意識が高まってきたようです。

 このように、苦しい・厳しい練習を楽しむことができるようになると、人から与えられる練習ではなく、自分から求める練習となり、技術面でも精神面でも大幅に伸びることが期待されます。8人全員で彼に負けないくらいの気持ちと表情で練習を作り上げることができれば、とてもいい状態で県大会に臨めるはずです。


 今週末は高原中のO先生にお願いして、2日間とも山之口町体育館での練習試合に参加します。私が県選抜チームの鹿児島合宿のためチームにつけない中で、どれだけチームの約束事を徹底し、気を抜かずに集中できるか、苦しい・厳しい場面を楽しめるか。そのためにあと3日間の練習でしっかりと準備をしたいと思います。
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非同期(asynchronous)

 先週末は県内の多くの中学校が文化発表会のため県選抜チームの練習がなく、約2ヶ月ぶりに週末にチームの練習や練習試合を見ることができました。

 土曜日の練習では、平日行っているメニューをどのような意識で行うのか、何がポイントなのか、これができるようになると個人としてチームとしてどのようにプレーの幅が広がるのかなどについて話をしながらじっくりと行いました。この単調な基本練習を地道に行うことが一番大切で、そして一番難しいことなので、一つ一つ丁寧に取り組んでほしいと思います。
 また、秋の県大会までに目指すバレーとJA杯までに目指すバレー、夏の県大会までに目指すバレーを具体的に提示し、秋の県大会に向けて必要なスパイクのテンポをシンクロさせる練習に多くの時間を費やしました。最近まったくスパイクが打ち込めておらず、レシーブの上手なチームと対戦するとディグから切り替えされています。セッターを中心に、しっかりとしたサーブ・ブロック・レシーブからスパイカーが100%の力で打ち込む場面を多く作ることで、チームとしての一体感や盛り上がりを高め、少しでも攻めのバレーを展開するという気持ちを高めてくれることを期待しています。

 そのことを意識しての日曜日の本郷中との練習試合でしたが・・・。

 とりあえず最初の1セット目は、普段どのようにいつも練習試合に臨んでいるのかを観察しながら何も言わずに見ていました。その結果、25-19というスコアで、昨日意識したはずのシンクロ攻撃はたったの1回のみ!という内容でした。自分たちのバレーをしようとしている本郷中に対して、榎原中はただ勝っただけというまったく次につながらないゲームをしていました。
 シンクロ攻撃の要はやはりセッターである⑦です。しかしチームの求めるトスと⑦の感覚がまったくシンクロしません。セット間の練習でも弱気なままだったので、2セット目は4月以降初めてセッターを外して、それまでセッターをしたことがない選手と控えのレシーバーを入れてゲームをしました。当然オープンバレーしかできず、さらにトスも安定しないので出だしに大きく点差を離されたのですが、最終的には25-21でした。つまり、正セッターを中心としたシンクロバレーと今日初めてセッターをした選手のオープンバレーとでは、たったの2点の差しかなかったわけです。この状況を目の当たりにして、⑦はいったい何を思ったのでしょうか。この半年間⑦は何を練習してきたのでしょうか。⑦に榎原中のセッターとしてのプライドはないのでしょうか。
 以上のような話をして3・4セットに臨ませ、今度はできていないところを逐一指導しながらゲームを進めたところ、たくさんのシンクロ攻撃をしかけ、25-14、25-11で勝つことができました。できないことは問題ではなく、しないことが問題なのです。自分たちが目指すシンクロバレーの難しさをこれまでいかに甘く考えていたかが大きく現れた午前中でした。

 これでさすがに意識して取り組むだろうと思い、再度自分たちにすべてを任せた結果、昼休みを挟んだ午後のはじめは24-26でセットを落としました。内容も散々で、1-7からスタートし9-18となり、そこから帳尻あわせのように24-24で追いついて、最後はミスで終わるといったおきまりの感じです。当然シンクロ攻撃は全くできていません。
 その後少しは盛り返したものの、最後もピリッとしない内容で全10セットを終えました。結局この日は9勝1敗でしたが、内容が良かったセットはすべて細かい指導を受けていたセットでした。ぱっと見、8名ともとても一生懸命にやっているように見えます。しかし細かいところで構えをサボったり、声が出ていなかったり、サインミスをしたり、ポジションがずれていたりとまったくチームの約束事を徹底できていません。この少しずつのほころびが、連続失点と失セットにつながっているわけです。

 以上のような感じで、この週末は、平日の練習で意識させていたはずのことが、週末の練習や練習試合ではまったく意識できていない、意識していないことを再確認することができました。非常に残念で情けなく、またしても自分の指導力のなさを痛感させられました。
 下北沢成徳高校の小川先生の本に、叱ってばかりいると叱られないとできない選手になってしまうということが書いてありましたが、叱らないとやれない・やらないので、結局叱られることでしかギアを上げられない心の弱さを感じた一日となりました。

 
 本日には県大会の組み合わせも決まります。現在のこの非同期(asynchronous)な状態の榎原中としては、どこと対戦しても勝てる保証はまったくありません。とにかく最後のボールが落ちるまで、練習でやってきていることを、自分に甘えずにどこまで徹底できるか、チームのためにどこまで徹底できるか。8+2名の気持ちを少しでも同期(synchronous)させて、残り12日、気持ちを入れかえて練習に励んでほしいと思います。

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自発性を引き出す

 榎原中の目標は“県大会で優勝し、九州大会に行く。”であり、目的は“選手の人間力を高める。”です。目標も現有戦力を考えるとかなり厳しいものですが、目的を達成するのはそれよりはるかに難しいです。中学1・2年生はまだまだ人間的に未熟で、当然大小様々な問題が起きます。しかし、その一つ一つがこれからの自分の人生をより良くするきっかけとなるはずです。選手達の意識もですが、それ以上に自分の指導者としての力量をもっと伸ばしていかなければならないと強く感じています。

 そんな中、現在行われているラグビーワールドカップで、優勝候補の南アフリカを破り、3勝1敗ながら惜しくもベスト8入りを逃したものの、日本中に勇気と感動を与えてくれたエディジャパン。そのラグビー元日本代表の平尾誠二さんが語る「自発性を引き出す指導者の心得」が非常に興味深かったので紹介します。若手育成やチームの組織改革に臨み、常勝軍団をつくり上げた平尾さんの考えを知る中で、選手・指導者ともに今後に生かせて行ければと思い引用させて頂きます。


 

 強いチームというのは、指示された通りに動くだけではなく、各々がイマジネーションというのを膨らませて、それぞれの状況に応じて何をすればいいかを考え出すチームです。 これからは特にそういうことが求められてくると僕も思います。


 ルールづくりも大事ですが、本当は1人ひとりのモラールが少し上がればチームはものすごくよくなるんです。決め事をたくさんつくるチームは、本当はあまりレベルの高いチームではないんですね。規律は自分の中でしっかり持ち始めた時にモラールの高い高度なチームができるんです。


 そのための教育、僕らはそれをコーチングといいますが、グラウンドの内外でいかに行えるか。それが、チームの活力を創る上で非常に重要なポイントなんです。

 

 僕はチームワークを高めるために、よく逆説的に「自分のためにやれ」と言うんです。 結局それが一番チームのためになりますから。ラグビーにはタックルがありますがこれは非常に危険も伴いますから、誰もあまり行きたくはないんです。ところが、「ここで俺がやらねば負ける」といった使命感がそこにある時に、行きたくない気持ちを上回ってそのプレーが出てくるわけです。


 僕はこれまで何千人というプレーヤーを見てきましたが、タックルを行きたくないやつに、いくら無理やり行かせても絶対に向上しない。それより、「おまえがここでタックルすれば、こういうふうに状況が変わる」と説明してやったほうがよっぽどいいですよ。


 最近僕はみんなに「公私混同は大いにしなさい」とも言っています。これは、一般的な意味での公私混同ではなく、公のことを自分のことのように真剣に考えるという意味です。
個人がチームのことを自分のことのように考えていなければ、チームはよくならない。 これからのチーム論としてはそういうことが大事になってくると思うんです。ラグビーでも、いいチームは1軍の選手から控えの人間まで非常に意識が高いです。試合に出ていない人間までが「俺はチームに何ができるか」ということをいつも一所懸命考えている。その原点は何かというと、やはり自発性にあるんですね。これをいかに高めるかということが重要です。これは自分の中から持ち上がってくる力ですから、命令形では高められない。 これをうまく引き出すことが、これからチームの指導者には必要になってきます。


  また、そういう組織がどんどん出てこない限り、新しい社会は生まれないと僕は思います。


引用先:

「組織の活力をどう生むか」 

平尾誠二(神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネージャー)&中田宏(横浜市長)

『致知』2005年6月号特集「活力を創る」より

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練習は嘘をつかない

 「練習は嘘をつかない」
 この言葉は、本校の校長が南那珂地区中学校秋季体育大会の開会式におっしゃった言葉です。結果はそのときだけのものではなく、日々の地道な練習の成果であり、これまでの練習を自信に精一杯プレーすることで、それが結果として表れるものだという意味が込められています。

 先週末は、土曜日が練習、日曜日は榎原に宇都中・妻ヶ丘中・三股中・福島中を招いての練習試合でした。

 前回、練習に対する意識が休みをはさんで非常に低くなっているということをお伝えしましたが、結局金曜日になっても状態は上がらないまま週末となり、私は県選抜チームに向かうこととなりました。

 その予感は的中し、日曜日の練習試合では、三股中に2勝2敗、宇都中に2勝1敗、妻ヶ丘中に3勝1敗という結果で、県チャンピオンを目指している榎原中はこの日4敗しました。エースの⑤のコンディションが上がってこず、キャプテンの①に至っては午後から体調不良で離脱してしまったということも含めて、チームの雰囲気が全く高まってきていません。
 試合内容も、連続失点と連続得点のオンパレードで、宇都中の2セット目などは、8-18から23-20になり、最終的には25-27で敗れています。また三股中との4セット目は、19-6から最後は25-20など、とにかく安定感がありません。この安定感のなさは、“心”の安定感のなさだと言っても過言ではありません。

 それでも現段階で榎原中がある程度のバレーができているのは、夏の大会のレギュラーが5人も残っているわけですから当たり前です。このままでは、この前のゼビオカップ準優勝がこのチームのピークで、あとは周囲の力が上がるにつれて落ちていくだけになります。
 選手達のバレーノートを見ても、ただ次から気を抜かずに頑張りたいというだけで、危機感が感じられるような内容ではありませんでした。いくらこちらが危機感をあおっても、当の本人達がそのことを本気で感じることができなければ、試合が始まる前に勝負は決まっています。

 もちろん、このような状況は私の指導力のなさが引き起こしていることです。県選抜チームと自チームの両立は非常に困難で、H監督のこれまでのご苦労を肌で感じているところです。夏とメンバーが替わっていない分、これまでより早い段階で、自分たちで考えたりする場面を増やしていますが、平日の練習で意識させていることが、練習試合や大会でのプレーと結びつけることができていないような感じがします。しかし、無い物ねだりをしてもしょうがないので、やはり平日の練習を大切にしながら、粘り強く指導していくしかありません。

 今週末は久しぶりに自チームについて2日間みっちりと練習を見ることができます。自分たちの目的や目標をもう一度見つめ直して、このテスト期間をしっかりと過ごし、実のある週末を過ごしてほしいと思います。
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県大会に向けて

 運動会も無事終わり、ほっとしたのもつかの間、文化祭に向けてまた忙しい日々が続いています。そんな中、他地区の中体連地区大会が終わり、各地区代表が出そろいました。

 どのチームも予選を勝ち抜いて県大会に進んでくるので、どことやっても厳しい戦いになるとは思いますが、やはり優勝候補筆頭は佐土原中です。ゼビオカップでも優勝し宮崎地区予選でも圧勝と、現在のところ県内に佐土原中と試合になるチームすらほとんどない状態です。
 秋の県大会はフリー抽選なので、優勝をする力が無ければ初戦敗退もありえます。昨年の榎原中はベスト8くらいの力はありましたが、絶対的チャンピオンの三股中と初戦であたり敗れました。ということは、今回も佐土原中に勝てるだけの力をあと3週間でつけなくては、優勝はもとより初戦突破ですらも危ういということになります。

 現在の佐土原中と榎原中との力の差は、ゼビオカップでは相手のミスに助けられて1セットは取ることができましたが、20点を取るのが精一杯だと思います。それだけ佐土原中の現時点での完成度は高く、穴もほとんど見当たりません。
 榎原中としては、挑戦者の気持ちで常に攻める雰囲気を高めながら粘り強くプレーし、終盤までリードまたは競っている状況の中で相手のミスを誘っていくような展開で勝利をつかみ取りたいところです。そのためには、2番手集団にはしっかりと勝ち、その他のチームには余力をもって勝てる位の安定したチーム力が必要です。そして安定した力のあるチームは“心・技・体”が高いレベルになければなりません。佐土原中はこの中で“技”が非常に高いレベルにあります。一方榎原中は、“技”や“体”では勝負できませんので、“心”で勝負をすることが必要となるわけです。

 このような話と、チームとしての課題、個人としての課題を月曜日のミーティングで確認したのですが、火・水と練習への取組がいまいちピリッとしません。課題等のやり直し等で遅れてきたり、忘れ物をしたり、1つ1つの基本練習で形を本気で意識して取り組んでいなかったりと、とても県チャンピオンを目指すチームとは思えない状況です。

 現在榎原中は、サマーリーグ準優勝、ゼビオカップ準優勝、地区中体連優勝とある程度の結果が出ています。しかし、内容が伴っているかというと、そうではありません。この状況は非常に危険で、勝っているからオッケーという結果オーライの雰囲気ができてしまうと、大事なところで最悪の結果が待っています。危機感や向上心をもって練習に取り組み、ピリピリとした雰囲気の中でも、しっかりと自分たちで話し合い、盛り上がり、励まし合うようなところまでもっていくことができれば、おのずと道は開けてくると思います。

 県選抜のH監督も、最初の練習で“最後は基本、最後は人間性”とおっしゃっていました。基本を大事に、人間力を高めることを意識して日々生活してほしいと思います。
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つかの間の休息

 中体連も無事終わり、これから県大会に向けて更なるレベルアップを図りたいところですが、指導者の出張や今週末に行われる小中合同運動会等のため、今週は部活動をすることができません。

正月休みですら4日間ほどなので、1週間も部活動がないということは、これから先はもうないと思います。しかしこの1週間が今後のこのチームの未来を決めると考えています。

 この期間に私が選手達に求めることは、1つ目が運動会に全力を尽くすこと、2つ目が怪我の回復や疲労を取り除くこと、そして3つ目は、これが最も大切ですが、この期間にしっかりと自分を見つめ直して、学校生活をきちんと過ごせるようになるということです。

 先日の中体連では、日頃の生活の甘さが大会に大きな悪影響を与えました。以前書いたように、やるべきことをやらずしてやりたいことはできません。日常生活をしっかりと過ごした上でのプラスアルファで部活動に取り組むことが大切です。現状では、基本的なことができていない選手が出すマイナスエネルギーが大きすぎて、他の頑張っている選手のプラスエネルギーをすべて台無しにしています


月曜日からの部活動に心も体もリフレッシュして県大会に向けて心置きなく突っ走ることができるように、日々をしっかりと過ごしてほしいと思います。


 榎原中の2学期の合い言葉は、本校の校長が始業式に述べた“でも がんばる”です。“苦しい でも がんばる”、“辛い でも がんばる”、“遊びたい でも がんばる”、“うまくいかない でも がんばる”など、自分の弱さとしっかり向き合って、それを乗り越えることができるように、この言葉を日々意識して取り組みましょう。

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第10回南那珂地区中学校秋季体育大会

昨日、南那珂地区は他地区に先駆けて中体連地区大会が行われました。結果は以下の通りです。

 榎原中 2(25-16,22-25,25-19)1 福島中

 榎原中 2(25-17,25-5)0 吾田中

 榎原中 2(25-9,25-6)0 北郷小・福島中


 というわけで、なんとか優勝することができました。ハードなシルバーウィークの疲れもとれておらず、大会前日も私が県選抜チーム帯同のため練習につけないという状況の中で、最低限の結果は残すことができたと思います。


 南那珂地区は秋の県大会には2校出場で榎原中と2位の福島中が出場しますが、今のままだと、夏の県大会には1校しか出場することができません。福島中は、レシーブの上手な2年生と、全国3位の
1年生がうまく混ざり合ってきています。1年生の双子の両エースに至っては、現時点でも県トップクラスの力をもっています。セッターもとても上手で、これからどんどん伸びていくことが予想されます。もしかしたら、両校が県大会の決勝で対戦し、夏の県大会にはそのうちの1校しか出場できないという状況になっているかもしれません。

その福島中との一戦では、1セット目はサーブで攻めて終始優位に試合を展開することができました。にもかかわらず、2セット目はもう後がない相手の気迫に押されてしまい、5-3から8連続失点で5-11となりました。その間はとにかく弱気で、お見合いやジャッジミス、たまに上がってもスパイクミスなど、質の低い個人プレーのオンパレードでした。早くもタイムを使いきり、自分たちでなんとか雰囲気を作るように伝えました。その後、今度はこちらの7連続得点から14-14で追いつきましたが、そこから4本のスパイクミスが重なり、挙句の果てには、最後の1点を④が必死につないだ打ちこめるハイセットをチャンスボールで返し、相手エースに切り替えされて敗れました3枚しかいないスパイカーがセッターとの呼吸を合わせてしっかりとスパイクを打ちこまないと、レベルの高いチームにはすべてレシーブされてしまい、最終的にはこちらのミスでそのラリーを取られてしまいます。残ったのは疲労と弱気だけで、そんなプレーを続けてしまえば、集中力が切れるのも時間の問題だというわけです。
 そんなわけで、大事な大会中ではありましたが、レシーバーやセッターが、点を取ってもらうために一生懸命つないだボールに対して、自分がミスを恐れて逃げてしまうという行為が一体どれだけのマイナスエネルギーを発するのかということを伝えました。すると第3セットの最初のプレーで、その④に少し難しいハイセットが上がってきました。直前に強く叱咤激励を受けた④は、逃げずにしっかりと打ち込みました。そのスパイク自体は決まりませんでしたが、切り替えしのスパイクを①がブロックして大事な1点目を素晴らしい形で取ることができました。試合自体は中盤まで気の抜けない展開でしたが、このワンプレーでこのセットは自分たちのバレーができるだろうと確信しました。結局終盤で抜け出したのですが、20点以降に5本もミスをするなど、集中力の欠如は相変わらずでした。このような結果オーライの試合をしているようでは、厳しいトーナメントは決して勝ちあがることはできません


 そしてこのような試合展開になってしまった原因が、日常生活にあったということを忘れてはいけません。大会直前にも関わらず、朝の奉仕活動に遅れて行ったり、教室でさぼっていたり、さらには大会当日の朝練に遅刻したりと、特に1年生はまったく緊張感がない状態で大会に臨んでしまいました。1年生が1年生のままの気持ちでいる限り、このチームは強くはなれないと思います。そして、それをしっかりと育てるのが、2年生の役割です。優しいだけでは何も変わりません。人に厳しくできるくらい自分に厳しくできるように、日々の生活をしっかりと過ごすことが大切です。


 最後に、当日の応援はとても勇気をもらいました。チームがこのような状態でも優勝することができたのは、大きな声援が後押ししてくれたからだと思います。本部席でも、協会の方々に“榎原の応援は反則やが!”と言われるほど、他校の応援団を圧倒しており、改めて地域の力を感じました。この声援に恥じないようなプレーをすることは選手たちの義務でもあり責任でもあります。一生懸命やるのは当たり前です。その中で、さらなるプラスアルファを求めて日々成長してほしいと思います。

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第6回ゼビオカップ

南那珂地区中体連まであと4日となりましたが、チームはこのシルバーウィーク中、大会に遠征にとなかなかハードな連休を過ごしました。

 21・22日は小林市で行われた第6回ゼビオカップに参加させていただきました。榎原中としては3年ぶりの参加ですが、県内外の強豪チームが32校集まったとても大きな大会です。榎原から小林市までは2時間半程度かかり、移動との戦いでもありました。結果は以下の通りです。

 予選(3勝で1位リーグへ)

 榎原中 2(25-5,25-9)0 木花中

 榎原中 2(25-14、25-10)0 阿蘇中(熊本県)

 榎原中 2(25-20,25-11)0 帖佐中(鹿児島県)


 1位リーグ
A(3勝で優勝決定戦へ)

 榎原中 2(25-22,25-12)0 木脇中

 榎原中 2(14-25,26-24,15-11)1 三松中

 榎原中 2(25-17,22-25,15-14)1 姫城中

 

 優勝決定戦(準優勝)

 榎原中 1(17-25,25-17,9-15)2 佐土原中

 この大会については、県選抜チーム帯同のため、私はベンチには入らずに、副顧問のK先生にお任せしていましたが、2日目に少し時間をいただいて三松中戦を観戦し、終了後に決勝戦を見ることができました。
 初日に再び⑤が手を痛めたということだったので、かなり厳しい戦いが予想されましたが、K先生を中心に、三松中や姫城中とのフルセットの戦いを気持ちを切らさずに勝ちきって、決勝戦まで進むことができたことは大きな収穫だと思います。
 しかし、裏を返せば、勝てる力があったのにもかかわらずフルセットにまで持ち込まれたということも言えます。決勝戦では、現在圧倒的に県ナンバーワンと言われている佐土原中相手にフルセットまで持ち込んだことを考えると、その前の2試合をストレートで勝つことができていたら、体力的にも精神力的にももう少し余裕が残っていて、3セット目ももっと接戦に持ち込むことができていたのではないかと思います。

 結局この日は11セット消化し、榎原に帰り着いたのは9時半過ぎだったそうですが、次の日は鹿児島県志布志市にある有明体育館で、鹿児島県のたくさんのチームと試合をしました。今回集まっているチームはすべてが強豪というわけではなかったのですが、とても一生懸命に指導者の指示に従って粘り強く頑張っている姿が印象的でした。
 そんな中、榎原中はシルバーウィーク、そして地区中体連に向けた一番大事な最後の試合を落としてしまいました。⑤を使っていないことや疲れなど、言い訳をすればたくさんあります。しかしその甘さや弱さが試合中の連続失点やフルセットに持ち込まれる結果につながっているのです。正確なレシーブからのシンクロ攻撃をするためには、どんな状況であれ基本や約束事を地道にやっていくしかありません

 この最後の失セットが、もしかしたらゼビオカップ準優勝という結果に満足しつつあるチームの緊張感を再度高めてくれて、日曜日の地区中体連で無事優勝旗を持ち帰ることができるきっかけとなることを期待しています。

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