2016年3月の記事一覧
アシックスカップ第33回九州中学校バレーボール選抜優勝大会
26日から28日に行われた九州大会に、榎原中学校は宮崎県代表として参加させていただきました。結果は以下の通りです。
予選グループ戦(2敗で予選敗退)
榎原中 0(12-25,16-25)2 東明・早岐中(長崎県1位)
榎原中 0(26-28,19-25)0 日田東部中(大分県2位)
今大会は、すべてにおいてチームの要であるキャプテンが怪我のため不在で、エースも膝を痛めて練習がほどんどできていないという状況の中、他の6人が自分の役割をしっかりと果たすだけではなく、どれだけプラスアルファをチームに与えられるかという部分が勝負のポイントでした。
初戦は、全中選抜監督もされていたY先生率いる長崎県1位のチームでした。2人のスーパーエースを要し、メンバー全てがとても訓練されている素晴らしいチームでした。序盤は接戦に持ち込んだのですが、サーブレシーブの中心であるキャプテン不在の穴をつかれ、9-7からの4連続・12連続失点で一気にセットを取られました。この流れのまま2セット目も0-5でスタートし、なすすべもなく敗れてしまいました。
さすがに激戦区である長崎県1位との力の差を痛感させられましたが、気持ちを切り換えて、敗者復活戦に臨みました。日田東部中はそれほど大きな選手はいませんでしたが、夏の全中を経験したメンバーが残っており、とてもボール扱いが上手なチームでした。1セット目は、とにかく粘り負けをせず、サーブでしっかり攻めるバレーを展開し、11-6、17-8と終始榎原中のリズムで試合が進んでいきました。そんな中、日田東部中は最後まで集中力を切らさず、こちらの弱いところをつき始めてきて、22-20まで詰め寄られました。なんとか24-20のマッチポイントまでこぎ着けました。しかしそこから5連続失点で24-25となり、再度27-26でマッチポイントになったものの、最後は3連続失点でまさかの逆転負けを喫しました。こうなると2セット目の出だしも最悪で、1-5でスタートし、最大8-17まで差を広げられ、そのまま敗戦しました。
その後の試合も全員で観戦したのですが、優勝した菊鹿中をはじめ、九州のレベルの高さを感じることができた大会となりました。中でも福島中と宮之城中との試合では、この時期の中学生とは思えない、お互いの良さを出し尽くしたとても見応えのある試合でした。改めて福島中の強さを実感するとともに、自分たちが越えなければならない壁の高さに気付かされました。
これで“守・破・離”(守・破・離についてはhttp://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jot4wxwyp-133#_133を参照)のうち、“破”の時期が終わり、いよいよ勝負の“離”の時期に入ります。九州大会では、結果的に全選手がコートに立つことができました。この経験をこれからの自分の人生に、そして勝負の夏にしっかりと生かしてくれると信じて、また一緒に練習に励みたいと思います。
最後になりますが、運営にあたって下さった宮崎県のバレーボール関係者の方々、たくさんの声援を頂いた皆様、本当にありがとうございました。
第33回九州中学校バレーボール選抜優勝大会結果
http://mvajhs.main.jp/wp-content/uploads/2015/07/asicsfinal.pdf
塩味
九州大会に向けて、どこまで上を見据えて試合を展開することができるのかを試す絶好のチームに集まっていただいたのですが、榎原中は、負傷中のキャプテン①に加えて、エース⑤の膝の調子が悪く、160cm以上は1年生エース④ただ一人の6名ギリギリでこの2日間を乗り切らなければならない、非常に厳しい状況となってしまいました。
そんなこの週末のテーマとしては、守備面ではほぼノーブロックの中で、とにかくコート内にボールを落とさないために、強打のコースを予想し向かっていくことや、軟打・フェイントをすべて上げるためにサボらずに準備をすることでした。①が怪我して以降、九州の強豪と勝負するために、スパイクレシーブのメニューを多く練習してきたので、その成果を試す絶好の機会でした。
また、攻撃面のテーマとしては、今まで3枚の中の1人だった④が、マークが厳しい中で、ブロックを利用したアタックや相手を崩すアタック、移動攻撃やバックアタックなど状況に合わせたプレーを選択することと、155cm前後しかないレシーバーとセッターの攻撃への参加、そしてサーブを強く攻めることでした。
結果、初日は新たなフォーメーションに戸惑い、ミスが多い状態の中で、第一鹿屋中に2勝1敗、佐土原中に3敗、福島中に2敗、姫城中に2敗の2勝8敗という結果でした。2日目は、前日の疲れが残っている中ではありましたが、少しずつ慣れてきたのか、宇都中に3勝、加治木中に1勝2敗、福島中に1勝1敗、佐土原中に1敗の5勝4敗でした。
結果としては、佐土原中戦以外はほとんど大崩れせず試合を作ることができたことや、福島中相手に1セット取ることができたこと、そして両日ともに一番苦しい最後のセットに意地を見せて勝利した部分など、①と⑤以外の6名でも練習の成果を発揮すれば、コートの中でも十分プレーは通用することが分かりました。このことは特に1年生にとってとても大きな経験になったはずです。
内容としては、守備面・攻撃面ともにまだまだですが、様々な状況を経験することで、ゲームの中に必要な身体や頭の準備や動きが少しは分かったのではないでしょうか。今後の練習でいろんな場面を想定して、自分に与えられた役割をしっかりと理解して練習に励むこと大切です。
この2日間で、⑤は1セットだけ少し出場しましたが、そのときはチームの安定感や安心感がすごくありました。今は我慢してコンディションを上げることに集中して、九州大会ではベストに近いプレーをすることを期待しています。また、①も、ずっとトレーニングとスコア付けが続いていますが、この期間がこれからの自分をさらに成長させてくれます。今できることにベストを尽くすことできっと道は開けます。
8名全員で心をそろえて、あと4日後にせまった九州大会に自信をもって挑みましょう。
飛翔
キャプテンのYは、高校バレー界の強豪校である小林西高校に進学します。この代の榎原中はまさにYのチームでした。何でもできる分、あまり目立ちはしませんでしたが、県トップクラスの力がある選手だと私は思います。先に小林西校を卒業した、榎原中OBである前キャプテンのMのように、高校で大きく成長し、高校バレー界の中心として頑張ってくれることを期待しています。O先生、どうぞよろしくお願いいたします。
エースのIは、こちらも高校バレー界の強豪校である宮崎工業高校に進学します。Iは素晴らしいバレーボールの才能がある半面、少し自分に甘い部分がありますが、県選抜での経験を通して、自分の意思でバレーボールと真剣に向き合うことを選びました。また、宮崎工業高校には、榎原中のOBが数多くお世話になっており、新2年生にも日南出身の選手が多数います。中でも北郷小中の2名とは合同チームで一緒に九州大会に出場しました。この縁を大切にして、K先生のご指導の下、さらに自分を磨いて、高校でも自分の力を存分に発揮してほしいと思います。
最後にTです。彼はバレー未経験でしたが、2年生の11月に5人しかいなかったバレー部のために助っ人として力を貸してくれました。3年生の4月からは正式に入部し、遠征や厳しい試合など、最後まで一生懸命チームのために力を尽くしてくれました。高校にいっても、何事にも真面目に取り組んでいれば、おのずと最高の結果が出るはずです。自分のやりたいことに自分から積極的に打ち込んで下さい。
この3名とは、私が1年生の時の担任だったこともあり、とてもたくさんの時間を一緒に過ごしました。榎原中で学んだこと、榎原中男子バレーボール部で学んだこと、バレーボールという競技を通して学んだこと、そしてこの3人で経験したすべてのことを生かして、高校でも榎原っ子らしく、すべてを出し切って自分を輝かせて下さい。3人がそれぞれの夢に向かって、大きく飛翔することを願っています。
私は普段ほとんど褒めることはありませんが、今は心の底からこの言葉を伝えることができます。
3人とも3年間よく頑張りました。
ありがとう!
平成27年度榎原杯Farewell大会
南那珂地区は、今年は福島中(県1位)・榎原中(県3位)、一昨年は榎原・北郷小中(県2位)・吾田中(県3位)、3年前は北郷小中(県1位)と男子バレー界では結果を残し続けています。ちなみに、小学校の大会でも、昨年は串間少年バレー(福島中)が全国ベスト4、今年は北郷小年バレーが県1位と、とてもバレーボールが盛んな地域です。
同じ地区で、練習試合や大会などたくさん一緒に汗を流してきたバレーボール仲間と、最後に何か思い出に残ることを企画したいと思う中で、特に榎原中は、福島中→北郷小中→吾田中と合同またはレンタルでお世話になっていたので、私が音頭を取ってこの大会を始めました。
今年は、榎原杯ということで、当初お世話になったチームを中心に声をかけようと思っていたのですが、紆余曲折を経て、昨年同様、南那珂地区の4チームで開催することになりました。今年も大会は大盛況で、午前中は、夏に比べて身体が大きく成長した3年生と、技術的に大きく成長した1・2年生が混ざり合って、どの試合も白熱した試合となっていました。また、午後からは、3年生チームは、本当にバレーボールを楽しんでおり、1・2年生のお手本となるようなプレーをしていました。
この日一日を通して、1・2年生は久しぶりに3年生とプレーをし、改めて先輩たちの偉大さや、先輩たちから教わったことを感じたのではないでしょうか。ぜひ、素晴らしい先輩たちから学んだことを、各中学校の伝統として繋いで、感謝の気持ちを忘れずに、これからのチーム作りに励んでほしいと思います。
3年生の皆さん、中学校卒業後もバレーボール部で学んだことを生かして、感謝の気持ちを忘れずに、それぞれの道で頑張って下さい。皆様の活躍を期待しています。
平成27年度榎原杯Farewell大会結果
第1試合
榎原中 2(25-8, 25-8)0 北郷小中 吾田中 0(22-25, 25-27)2 福島中
第2試合
榎原中 1(24-26, 25-11)1 吾田中 福島中 2(25-19, 25-16)0 北郷小中
第3試合
榎原中 2(25-20, 25-17)0 福島中 北郷小中 0(9-25, 22-25)2 吾田中
優勝:榎原中学校(2勝1分) 準優勝:福島中学校(2勝1敗)
敢闘賞:吾田中学校・北郷小中学校
痛手
先日の大会で負傷したゲームキャプテンの①ですが、検査の結果靱帯断裂でした。非常に残念で、チームとしては大きすぎる痛手ですが、本人はそれ以上に無念だと思います。なんとか中総体地区大会に万全の状態で挑めるように、少しでも早い回復を祈るばかりです。
①は、8名いる榎原中で、ただの8分の1の選手ではなく、精神面・技術面ともに榎原中の半分以上を占めており、チームにとっては最も欠かせない選手です。精神面では、なかなか気持ちを出せないチームの中で、闘志を燃やし、厳しい練習を楽しみ、苦しい時にチームを鼓舞することができます。技術面でも、スパイク・ブロック・レシーブ・サーブとすべての面でチームトップクラスの選手です。新チーム結成以来、①に頼りすぎるなということを何度言ったかわかりません。
そんなすべての面でチームの柱である①がいなくなることは、とてもとても大きなマイナスです。しかし、逆に言えば、①がいるからこそ、周りの選手が①に頼ってしまい、その結果周りは伸びない、①は頑張りすぎるという状況だったのかもしれません。特に今年に入ってからは、3枚しかいないスパイカーのうち、エースである⑤の膝の状態が良くなく、もう一人は1年生で安定感に欠けることもあり、身体的にもかなりの負担がかかっていました。
実際、先日の大会でも、①は十分自分の力を出し切っていたのですが、チームとしてはまったく力を出し切っていなかったので、花岡学園戦の第2セット前に叱咤したところ、100%の力を出し切っている①が、チームのために、他の選手のミスをカバーするために、100%以上の力を出そうとした結果、怪我をしてしまいました。技術的にも精神的にも①に頼りきっていたということを象徴していたプレーでした。これはもちろんこのようなチーム作りをしてしまった私の責任です。こういう結果になってしまった以上、今私達がしなければならないことは、①が戻ってきたときに、①に頼りすぎない、一人一人が自立したチームにすることです。
①がいないという厳しい状況ではありますが、月末には、九州大会に宮崎県代表として参加させていただきます。今の榎原中のプレーすることができる選手は7名になりましたが、現状のベストメンバーで戦える準備をするのみです。一致団結してピンチをチャンスに変えて、①が復帰した後、万全の態勢で地区大会に臨めるように何事にも本気で取り組みましょう。