部活動

2017年1月の記事一覧

高い壁

 先週土曜日は、JA杯が行われている傍らで、小林西高校に伺わせていただきました。午前中は高校生にみっちり基礎的なトレーニングやパス、スパイクフォームなどを指導していただき、午後からは高校生相手に試合もさせていただきました。
 午前は、普段よく鍛えられている前後の動きではなく、左右の動き、側面の筋肉を意識したトレーニングがとても参考になりました。また、技術的な部分でも、中学生からしたらはるかに上手な高校生が、基本的な形を意識しながら丁寧に一本一本練習している姿を見ることがとても勉強になったと思います。
 午後は、5セットさせていただきましたが、最初の2セットはまったく話になりませんでした。そこで気合いを入れた後に、ある程度狙い所を絞らせ、その後の2セットは、内容は良くなったのですが、結局は単純なミスで相手に点を与え、スコアとしては完敗でした。最後の1セットは、今日の内容を踏まえつつ、JA杯の結果も伝えて気持ちを高めさせて臨ませたところ、ようやく最後まである程度集中し、24-26と高校生を後一歩のところまで追い込むことができました。
 この日に小林西高校に無理を言って練習をお願いしたのは、高校生の練習に対する姿勢を見せることと、JA杯でライバルチームが素晴らしい経験をしているときに、この1日を無駄にせず、より厳しい環境でプレーすることで、夏に対する意識を高めさせるためです。その目的としては達成できたのかなと思います。
O先生、本当にありがとうございました。

 翌日はJA杯の準決勝・決勝を観戦に行きました。ベスト4に残ったのは、同地区である第1シードの宮崎西中を破った吾田中と第3シードの福島中、第3シードの木花中を破った妻ヶ丘中、そして榎原中が先週大接戦をした第2シードの佐土原中でした。
 吾田中は少し堅さが見られましたが、順当に決勝に進出しました。しかし福島中対佐土原中試合はまさに激闘でした。第1セットこそ福島中が力を発揮して25-17で楽にとったものの、第2セットは佐土原中が終始リードする展開で、福島中もなんとかついていきましたが25-23で佐土原中が取り返し、第3セットにもつれ込みました。第3セットも中盤から佐土原中が抜け出しましたが、終盤の連続得点で一気に福島中が抜け出し、そのまま25-23で福島中が勝利しました。
 そして迎えた決勝戦は、南那珂地区対決となりました。試合は一進一退の攻防で、最後は自力に勝る福島中がフルセットの末勝利しましたが、どちらも自分たちの力を出し切った素晴らしい試合でした。
両校とも小学校時代に県チャンピオンを経験した選手が多数いるので、このような大舞台でもいつものように自分たちのバレーをすることができることが、この2チームの強さだと感じました。

 
なにはともあれ、同地区の福島中と吾田中が県大会の決勝を争い、そして宮崎県代表として九州大会に出場することはとても素晴らしいことだと思います。同地区のライバルがこの大舞台の決勝を戦う姿を見て、榎原中の選手たちはどのような感覚だったのでしょうか。このような大きすぎるライバルがいる地区だということをプラスにして、お互いに切磋琢磨できればと思います。

 現時点では南那珂地区の夏の県大会出場枠は、北郷小中を含めた4チーム中1チームのみです。昨年も厳しかったのですが、今度は県の1位と2位を倒さなければ県大会に出場することすらできません。そのためにどれほどの努力が必要なのか、もう一度本気で考えてほしいと思います。とても高い壁ではありますが、榎原中もこれまで一生懸命取り組んできた結果、なんとかその頂上は見える位置にはいます。しかしここからは、そのとても高い壁を絶対によじ登ってやるという強い気持ちや覚悟がなければ、夏の大会は悲惨な結果になることが目に見えています。

 周囲の環境を変えることはできません。ただできることは、自分を、自分たちを変えることです。厳しい地区にいることを嘆くよりも、全国大会出場という目標を達成するためには、とにかく地区大会を勝ち抜く心・技・体を鍛えることが大切です。明日からの生活へのさらなる意欲を期待しています。
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第34回JA共催杯UMK中学校バレーボール大会

 先週開幕した第34回JA共催杯UMK中学校バレーボール大会ですが、榎原中男子は22日から試合が始まりました。結果は以下の通りです。

 1回戦
 榎原中 2(25-16,25,15)0 高原中
 2回戦
 榎原中 1(25-20,28-30,21-25)2 佐土原中

 大会を翌日に控えた土曜日には、吾田中に来ていただいて最後の調整をしました。この日の目標としては、佐土原中を意識しながらゲームを作るということでしたが、結果は
1勝4敗で、内容もほとんど得るものがありませんでした。この日は、このチームのテーマである考えるバレーをまったくすることができておらず、常に落ち着かないバタバタとした試合内容でした。
 その考えるバレーの要である②は、セッターとしての技術は十分身についており、九州大会や県大会に出場するなど経験も抱負ですが、未だにプレーにまったく余裕がありません。点差が開いた時は落ち着いてトス回しをすることができるのですが、このレベルのチームが相手だと当然そのような展開は期待できません。そのような中、②だけに頼らず、チームとしてどのようにコミュニケーションをとって目指すバレーを作り上げていくかというまとまりがまだまだ不十分でした。
 その原因は、新チーム発足以降、ほとんど私が練習試合や大会を見ることができておらず、その場しのぎの結果オーライバレーをしてきたことと、年始に数名インフルエンザに罹患したことによる体力の低下や練習試合キャンセル等などによる調整不足が大きいと思います。練習試合終了後、少し修正をしましたが、かなりの不安を抱えながら大会に臨みました。

 第1試合の高原中戦では、1セット目は裏からスタートしましたが、初戦の緊張もあって相手にリードを許すスタートとなりました。その後は相手のサーブミス等もあり安定した試合運びをすることができました。この試合では、サーブやブロックの狙いなど佐土原中戦を意識してプレーをしたのですが、多くのミスがあったので、終了後にポジションや約束事の再確認をして次の試合に臨みました。
 今大会の大きな山場となった第2シードの佐土原中戦に向けては、それなりに対策はしたものの、佐土原中に限らず、新チームははっきりいってほとんど見たことがないので、やってみなければ分からないという状態でした。それよりも自分たちが落ち着いて練習でやってきたことを出し切れるかどうかの不安の方がかなりありました。
 第1セットは、相手のサーブミスが多く、逆にこちらがサーブで攻めて相手の攻撃の的を絞ることができたので、終始リードして終えることができました。しかし、終盤に相手が修正してきた後に追い上げられてきたので、第2セットは守りに入らずとにかく攻めることを強く意識させて臨ませました。
 第2セットも序盤からリードする展開で、相手もサーブを強く打ち込めない状態だったので、リードして終盤を迎えました。その後は一進一退の攻防でしたが、最終的には28-30で敗れました。このデュース中に、相手のチャンスボールがコート内に落ちる、Aパスからの時間差を決めきれない、サーブをネットにかけるなど、3回は確実に試合を決めることができた場面がありました。しかし、そのいずれも決めきれずにフルセットにもつれ込みました。
 3回もチャンスがあって決めきれなければ、完全に流れは相手にいってしまうことは明らかで、第3セットは序盤からサーブで攻めてくる相手に対し、連続失点を喫するなど、終始相手にリードを許す展開となりました。この展開になるとエース勝負になってしまい、2枚いる佐土原中と1枚しかいない榎原中とではじわじわと差が広がっていき、必死に食らいついて相手にタイムを取らせるところまでで精一杯でした。

 今回の結果は、目標のはるか手前で終了し、とても残念な結果でした。しかし、内容は前日に不安視していたよりはある程度力を出し切れたと思います。そんな中勝負を決めたのは、ポジショニングやマークの確認、サーブのねらいやブロックのねらいというチームとしての約束事の不徹底と、パスの不正確さ、そしてなにより勝負所でのコミュニケーションの不足でした。どれも一人一人がチームのためを考えてプレーしていれば防げるミスであり、その差で今回は敗れました。
 当然その責任は監督にあります。金曜日に練習に集まってくれたOBや、当日精一杯応援していただいた保護者の方々、そして何よりもこれまで監督抜きで週末頑張ってきた選手たちのためにも、この試合は勝負にこだわって絶対に勝つという強い気持ちをもって臨んだ試合でした。
この試合を勝たせることができれば、このチームはもっと成長することができたと思うと、とても残念でなりません。
 今年度も残りあと2ヶ月あまりとなりました。今回足りなかった部分を少しでも身につけることができるように、日々の練習、そして指導に精進していきたいと思います。
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迷走中

 日曜日に第30回JA共催杯UMK中学校バレーボール大会の開会式が盛大に行われました。今年は男子42校、女子97校が参加し、女子は早速1回戦が行われました。男子は来週から大会が始まりますが、大事な1週間前の週末は、土曜日は木花中、日曜日は本郷中にお世話になりました。

 木花中とは6セット練習試合をさせていただき、2勝4敗という結果でした。最初の3セットはJA杯用に準備していた新たなフォーメーションで臨み、3戦全敗でした。スコア的には3セットとも接戦で、
昨日の段階で朝の3セットが終わるまでに新フォーメーションで行くかどうかを判断すると伝えていたのですが、非常に判断に迷いました。それは、フォーメーションが変わったからうまくいかないわけではなく、サーブミスやチャンスボールミスなど単純な自分たちのミスで試合を難しくしていたからです。結局、そのことも含めて元に戻した方が良いと判断し、その後の試合に臨みました。結果、後半の3セットは2勝1敗でしたが、この日を通して相手のミスとサーブで点を取るという感じだったので、内容としてはほとんど得るものがない一日となりました。

 日曜日は、開会式後に本郷中にお邪魔したのですが、この日もあまり良いところを見せることができませんでした。この日はユニフォームを着て気持ちを入れて練習に臨んだはずですが、最初のセットは最悪の内容でした。その後も、昨日同様、とにかくローテーションが1周りするまでは接戦で、そこからやっとチームとしてのコミュニケーションがとれてくるといった感じです。2セット目以降はそれほど点を取られているわけではないのですが、与えている点数が、相手のミスにつられてのミスや、お見合いやパスミスなど、とにかくやってはいけないミスばかりでした。
 この2日間を見てみると、ほとんど自分たちが練習してきたことを出すことができていませんでした。その理由は明確で、年が明けてから7人全員がそろって練習することがほとんどできず、
貴重な練習試合も満足にできなかったということです。昨年もそうでしたが、大事なこの時期にメンバーがそろわないと、チームとしての一体感や士気が高まってきません。先週はチーム練習はほとんどせず、ただどん底に落ち込んでいるコンディションをあげるための練習でした。現時点では、とにかく元の状態に戻すことで精一杯という感じです。
 このような状況の中、当の本人たちはというと、自分たちのふがいないプレーに落ち込んだり、パニックになったりするのみで、それを何とかしようという強い気持ちがまったく見えません。
 
 ここ数年間で第1・第2シードが敗れたのは、4年前の第2シード広瀬中、3年前の第1シード五十市中、そして2年前の第2シード本庄中と3回あります。ですから第2シードの佐土原中に勝利することは不可能なことではないと思います。しかし、県大会にも出場していない榎原中が県大会準優勝の佐土原中に勝つということはとても困難であることにかわりはありません。
 榎原中としては、まずは初戦の高原中に勝利し、そしてチャレンジャーとしてもてる力すべてをかけて佐土原中にぶつかる勇気が必要です。その気持ちの部分の覚悟をしっかりともって大会の臨めるよう、この5日間をしっかりと過ごしてほしいと思います。

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始動

 皆様、あけましておめでとうございます。本年も榎原中男子バレーボール部共々よろしくお願いいたします。

 2017年の始まりは例年通り3日の宮崎正月合宿から始まりました。今年で第30回となり、県内外からたくさんのチームが参加している伝統ある合宿です。今年は実行委員長である本郷中のB先生を中心にすばらしい準備をしていただき、中身の濃い2日間を過ごすことができました。合宿の準備をしていただいた先生方、そして参加したすべての方々、本当にありがとうございました。

 3日は吉野東中に1敗、宮崎西中に1敗、春日東中に2勝、本郷中に2勝、広瀬中に1勝、日向学院中に1勝の7勝2敗でした。
 4日は吉野東中に1敗、あさぎり中に1敗、吾田中に1敗、春日東中に1勝、桜木中に1勝、三松中に1勝、日向学院中に1勝、大淀中に1勝、住吉中に1勝の6勝3敗でした。

 この合宿のテーマとしては、まずは現在のチームの状況を把握することで、どれだけ練習でしてきたことをゲームの中で出せているかということと、様々な対戦相手に対して、自分たちで、あるいはこちらからの指示に大してどれだけ臨機応変に考えて対応できるかということでした。
 結果として、セッターが体調不良で離脱したという部分を差し引いても、まだまだチームとしての約束事や、自分の役割をしっかりと把握しておらず、コミュニケーションもうまくとれていませんでした。チームのためにきちんと仕事ができていたのはキャプテンただ一人で、他の6人は個人でバレーをしている印象でした。全員が一生懸命プレーすることができる部分はすばらしいところなのですが、その一生懸命さをチームのために向けることができると、まだまだチーム力が高まるはずです。
 実際、技術的に格上のチームと対戦したときには、それをカバーするべき気持ちの部分で逆に負けてしまい、まったくゲームを作ることができませんでした。吉野東中との試合では、10-2でスタートしたのにもかかわらず、終わってみれば16-25、宮崎西中とは、サービスエースを9本取られての17-25といったような感じです。中でも吾田中との1戦では、地区のライバルを相手に、出だしから腰が引けたようなバレーをしていました。後半は気持ちを盛り上げて試合の雰囲気を作ったものの、結果・内容とも惨敗でした。
 この2日間を通して分かったことは、ベスト4クラスのチームとの差が開いており、現時点ではゲームを作ることができれば御の字ということです。その差を埋めるために、指導者がいろいろと作戦を整備してはいきますが、結局それを実行するのは選手であって、選手一人一人が強い気持ちをもって、覚悟をもって試合に臨まなければ、あまり意味をなしません。

 というわけで、この正月合宿を経て迎える3連休がチーム立て直しのためにとても大事な時間だったのですが、残念ながら選手がそろわず、無理を言ってお願いした練習試合や鹿児島遠征もキャンセルすることになってしまいました。関係者の皆様、大変ご迷惑をおかけしました。

 なにはともあれ、今週土曜日にはJA杯が開幕します。短い時間ではありますが、最高の準備をして大会を迎えるべく、さらに意識を高めて日々を過ごしてほしいと思います。
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