2017年3月の記事一覧
6年分の感謝②
新チームは、5人となり、再び吾田中から選手をレンタルして秋季中体連地区大会で優勝し、県大会に出場することはできたものの、初戦で優勝した三股中と対戦し敗れました。その後は、音楽部からバレー経験のない1名に加勢をしてもらって、6名で活動をしました。ギリギリの状況でしたが、霧島盆地新人大会3位やJA杯ベスト8、串間市協会長杯優勝など、力を合わせて活動することができました。
5年目は、1年生が3名加入し、地区中総体に優勝し、九州大会出場を目指してチーム力を高めていたところに、高校生との練習中に裏エースが骨折するというアクシデントが起こりました。彼の分までみんなで必死にカバーして県中総体に臨みましたが、エースの負傷等もあり、惜しくも初戦で敗れてしまいました。
新チームは8名となり、私は県選抜スタッフとしてなかなか週末の活動につけない中、副顧問のK先生のおかげでみっちりと練習試合もこなし、秋季中体連地区大会で優勝し、県大会でも3位に入賞しました。その後も各大会で上位に進んだものの、JA杯も含めてすべて福島中に敗れました。しかし、この年は九州大会が宮崎県開催と言うことで、3位で九州大会に出場しましたが、キャプテンとエースの負傷もあり、ベストとはほど遠い状況での戦いで、予選リーグ敗退という結果でした。
6年目に入り、JA杯で県1位となった福島中に各大会であと一歩というところで負け続けていましたが、中総体地区大会の県大会出場枠1をかけた大一番で、これまでで一番の戦いをし、見事に勝利を収めました。その勢いで県優勝、そして目標である全国大会出場を目指して必死に闘いましたが、あと一歩及ばず、県大会では3位という結果に終わりました。
迎えた新チーム。おそらくこれが榎原中での最後のチームになることを覚悟しながらのチーム作りをしていきました。スパイカーが1枚しかいない状況の中、どうやってチームを作り上げていけば良いのか…。いろいろと試行錯誤を重ねていましたが、県選抜の監督を引き受けさせていただき、さらに副顧問もいない状況の中、なかなか厳しい状況が続きました。そんな状況でも選手は必死で闘いましたが、秋の地区大会では残念ながら県大会出場権を獲得することができませんでした。その後も他チームに負けないように練習してきましたが、JA杯も2回戦で敗れてしまいました。そしていよいよ迎えた3月、それまでなかなか自分が思うところまでチーム作りが進んでいなかったのですが、最後の大会となった肝属大会で、ようやく夏を闘える試合をすることができました。
こうやって思い返してみると、結構波瀾万丈な6年間でした。私自身は未熟な指導者なのですが、榎原の伝統や地域の力のおかげでたくさんの貴重な経験をさせていただきました。保護者や地域の方々、そしてどんな指導にも最後まで食らいついてくれた選手に心から感謝をしています。にもかかわらず、受けたご恩を返すことはできず、志半ばで榎原を離れることになってしまい申し訳ありません。このご恩はきっと選手たちが返してくれると信じています。
6年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
H23~29 榎原中学校 バレーボール部 彦田 佳宏
6年分の感謝①
私がこの榎原中に赴任した1年目は、3名の女子バレー部の顧問でした。夏で引退した後は2名となりましたが、隣で一生懸命練習しているK先生に負けじと練習していました。女子バレー部では、夏は細田中、秋は東郷中にお世話になり、細田中のM先生、東郷中のY先生、K先生にとてもよくしていただきました。夏は初戦でセッターが負傷し、JA杯ではセッターが1週間前に負傷するなど波瀾万丈でしたが、おかげ様で女子バレー部は少ない人数ながら充実した活動をすることができました。
2年目も、まずは女子バレー部の最後の夏に向けて、吾田中のK先生のご好意で、選手を5人レンタルして最後の夏を迎えました。短い練習期間でしたが、予選リーグを突破し、決勝トーナメントでも見せ場を作ることができました。その後保護者と一緒に参加したシーガイアでのビーチバレー大会は今もい思い出です。
女子バレー部終了後は、K先生の後を引き継いだA先生の下、男子バレーのコーチとして、最後の夏に向けて必死に練習をしました。結果はおしくも3位でしたが、優勝した土々呂中から1セットもぎ取り、最後の宮崎西中との試合でも魂のこもった試合をしてくれました。
その後は、男子5人となり、福島中と合同チームとなりました。大会等では良い結果は得られませんでしたが、福島中のO先生と一緒に力を合わせて、これまでと変わらず日々の練習に一生懸命励んでいました。
3年目を迎えて、夏を控えたこの代の榎原中の全校生徒は11名、男子バレー部は1年生2名を加えた7名となりました。地区中総体では県1位の北郷中と県上位の吾田中相手に、最後まで拾って繋ぐ榎原中らしいとても見応えのあるバレーをすることができました。
新チームになり、部員が再び4人となった榎原中は、同じく部員が4名の北郷中と合同チームになりました。県1位の北郷中のメンバーの力で、秋の県大会では3位に入賞しました。そして迎えたJA杯では、インフルエンザ罹患者が多数出るなど非常に苦労し、準決勝の本郷中との3セット目では、序盤から大差をつけられたものの、榎原中キャプテンのSのスパイクサーブで連続ポイントを取り、大逆転で決勝に進みました。決勝では敗れたものの、見事九州大会に出場し、決勝トーナメントまで進むことができました。
最後の練習試合
この日の結果は、佐土原中に1勝1敗、木花中に2勝1敗、鹿屋東中に2勝、妻ヶ丘中に3勝の8勝2敗でした。1巡目は多少バタバタした部分はありましたが、しっかりとゲームを作ることができたので、次からは裏ローテからスタートして臨みました。地区のライバルである福島中も吾田中も、エースも強力ですが、裏エースも県トップレベルのチームです。榎原中もエースが前の時は互角の勝負ができますが、やはりエースが下がると苦しい状況が続きます。夏を勝ち抜くためには裏ローテの強化が不可欠というわけです。しかし、最初の木花中戦で26-28で敗れ、しかもゲーム全体の流れと最後の終わり方がひどかったので、叱責して午前中を終えました。午後からは、佐土原中に22-25で敗れたものの、裏でもある程度ゲームを作れ、安定して試合をすすめることができました。
この日が今年度最後の練習試合となりましたが、1・2年生の間にやらなければいけないことはほぼほぼできたと思います。もちろんまだまだやるべきことはたくさんありますが、県のベスト4相手にしっかりとゲームを作り、勝ちきるところまではきています。しかし、この地区には、本日の九州大会で準優勝した福島中と3位の吾田中がいますので、さらにもう数段階レベルアップしなければなりません。
そのために大切なことは、今やっていることの精度を地道に高めていくことです。練習の中で基本を大切にし、日々の生活の中で人間力をしっかりと高めて、高い壁をよじ登る、ぶっ壊すという強い気持ちでしっかりと毎日を過ごしてほしいと思います。
平成28年度中学生男子バレーボール肝属大会
土曜日は練習でしたが、日曜日は宇都中のS先生に有明町体育館に呼んでいただきました。結果は宇都中に1敗、吉野中と1勝1敗、高山国見中・鹿屋東中・大崎中・東方中に2勝の9勝2敗でした。どこも力があり、いろんな特色のあるチームがそろっていましたが、なかなかそれぞれの相手に応じた対策ができず、余裕のないゲーム運びが続きました。逆に相手は榎原中への対策をしてくるので、2巡目にはかなり苦戦をし、吉野中には14-25で敗れました。
まだ自分のことすら完全でない選手がいるので、自分のチームのこと、ましてや相手チームのことまで考えることがほとんどできていません。このままでは、いわゆる“自分たちのバレー”ができれば勝負になりますが、それを封じられた時にはなすすべがなくなってしまいます。この時期ではありますが、もう一度、まずは自分のやるべきことをしっかりやることから意識して生活していかなければなりません。
そして月曜日は串良平和アリーナで行われた、中学生男子バレーボール肝属大会に参加させていただきました。この大会は今年から始まったもので、鹿児島県肝属地区のチームを中心に12チームが集まって激戦を繰り広げました。
予選リーグ(予選1位)
榎原中 2(25-11,25-13)0 第一鹿屋中
榎原中 2(25-10,25-4)0 串良・鹿屋東中
1位パート(優勝)
榎原中 2(25-23,25-23)0 鹿屋東中
榎原中 2(25-23,28-26)0 宇都中
というわけで、12月のゼビオカップで1位(予選扱い?)にはなったものの、新チームになって以来初めての優勝でした。準決勝・決勝はどちらも厳しい展開でしたが、最後までボールに食らいつく姿勢と、攻め抜く気持ちが見えた良い試合でした。2点を最後どのように取れば良いか、最後の夏に向けて自分たちがどのようなバレーを目指すのかが見えた一日となりました。
この日、開会式ではK先生からコート内でいいプレーをするためにはコート外の生活が大切だというお話があり、閉会式ではH先生からパスの大切さについてお話がありました。年度の最後にこのような素晴らしい大会に参加させていただいた中で、人間力を高めることと基本を大切にすることが大切だということを改めて感じることができました。肝属地区男子バレーボール専門部の皆様、本当にありがとうございました。
平成28年度榎原中男子バレーボール部卒部生
先日卒業式が行われ、榎原中男子バレーボール部からは3名の生徒が新たな道への第一歩を踏み出しました。
この代の榎原中は、当初の予想を上回って、九州大会出場をはじめ、数々の大会で優秀な成績を収めることができました。秋・JA・夏の3大大会ではすべて3位に終わり、もう一歩!という感じもしますが、本当に死力を尽くしての結果だったと思います。
キャプテンのEは、入学当初はバレーボールはしないということを周囲にかたくなに言い張っていたのを、なんとか説得をして、期限ギリギリで入部をしました。決して器用な選手ではないものの、チーム事情からセッターも経験し、その真面目な性格で一生懸命練習に励み、技術面において大きく成長しチームの中心選手となりました。また、精神面においても、生徒会長や学習、そして部活動といろいろ悩んだ時期もありましたが、最終的にはチームキャプテンとして最後までチームを引っ張ってくれました。卒業式の答辞も立派に読み上げ、入学当初から大きく成長したと思います。
ゲームキャプテンのSは、まさにザ・不器用という感じで、最後まで彼の説明書を探していましたが、結局自分で作ることになりました。彼の良さを活かすためにいろいろと試行錯誤をしてきましたが、本当にバレーボールが大好きで、自分の苦手なことでも一生懸命取り組んできました。チームの攻撃の中心として、苦しい場面でのブロックやスパイクなど、最後まで攻め続けてくれました。地区大会での福島中戦での彼が決めた最後のライトスパイクは、一生忘れられないものになると思います。
副キャプテンのTは、入学当初はとても小さく、ボールに押されて何もできなかった状態から、一生懸命練習して技術を磨き、最後までチームのためにレシーブに徹してくれました。チームの守りの中心として、常に後ろからチームを落ち着かせ、レシーブでチームに攻める勇気を与えてくれました。また、その明るい笑顔でもチームの雰囲気を高めてくれました。勉強が決して得意な方ではありませんでしたが、一生懸命努力をした結果、英検3級に合格したことも忘れられない出来事です。
この1年間で行った試合は598セットで、415勝164敗でした。その中には、私が県選抜マネージャーのため不在だったり、エースがヒザを痛めてプレーできなかったり、キャプテンが靱帯を断裂したりと、少ない人数の中でぎりぎりの状態で1年間プレーしてきました。そんな中、1年間通してチームとして活躍することができたのは、やはり、この3名の人間性が素晴らしかったということにつきると思います。本当に厳しい状況はたくさんありましたが、最後までよく踏ん張ってくれました。
送別会でも、榎原中男子バレーボール部での活動を通して、バレーボールの楽しさや、勝つことの楽しさ、協力することの大切さなどたくさんのことを学んだと言ってくれました。決して楽な3年間ではなかったと思いますが、3名とも高校でもバレーボールを続け、トップを目指してこれまで以上に頑張ってくれることだと思います。
3名の3年生、3年間本当にお疲れ様でした。君たちとは本当に忘れられない思い出がたくさんできました。3名のこれからの輝かしい活躍を期待しています。本当にありがとう!