2015年7月の記事一覧
決戦は金曜日
このチームは、チーム結成時に、“全中に出場し、旭川動物園に行く”という目標を立て、“バレーボールを通して人間力を高める”ことを目的として、これまで毎日一生懸命部活動に励んできました。
これまで大会や練習試合で592セットを経験してきました。OBとの試合を含めると、おそらく700セットは優に超えていると思います。ここまで試合経験を積んでいるチームは宮崎県内にはもとより、九州内でもそうはないのではないでしょうか。
592セットのうちわけは433勝159敗ですが、勝った433勝はもとより、負けた159敗も非常に多くのことを教えてくれました。これほどのセット数を行うことができた背景には、昨年地区大会で敗退し、早めに新チームを始動させることができたことが大きいと思います。つまり昨年の3年生の犠牲の上に、今日の状況があるわけです。また、どこに行くにでも快く送迎等引き受けて下さった後援会の方々、そして榎原中に来て下さったり、練習試合に呼んで下さった他チームの方々など、本当にたくさんの人たちの支えがあっての592セットだと思います。
さて、県大会ですが、目標の“優勝”をするために、先のことは考えず、とにかくまずは初戦の宮崎西中に勝つことだけを意識してすべての作戦を組んできましたので準備は万全です。
宮崎西中とは、これまで23セット試合をしており、8勝15敗という結果です。チーム結成当初は全く勝てませんでしたが、その後じわじわと差を詰めていって、12月のウインターリーグin都城では、2 (25-23,25-23) 0でからくも勝利しました。しかし2月のJA共催杯ではこちらの弱点をつかれ、0 (21-25,17-25) 2で完敗しました。その悔しさを元に、3月の鹿宮対県ではフルセットの末、2 (34-32,20-25,25-14) 1で勝利することができました。1年生がレギュラーとして加わった4月以降は3勝3敗で、直近の練習試合では2連勝しています。数字の上では、ほぼ互角といっていいと思います。勝利した8セットのうち5セットが2点差なので、榎原中としては、苦しい場面をなんとか耐えて、粘り強く気持ちを切らさずに盛り上がり、接戦に持ち込むことが勝利のポイントになりそうです。
②が戻ってきた今、チームのムードは最高潮に達しています。相手は宮崎市の1位で県ベスト4の強豪校なので、榎原中としてはチャレンジャーとして、プレッシャーをあまり感じることなく、とにかく楽しんでプレーをすることが一番です。
心の繋がりを感じることができるバレーボールという競技の素晴らしさをかみしめながら、少しでも多くの方に榎原バレーを楽しんでいただけるようベストを尽くしてほしいと思います。
11人バレー部
もちろんプラス面ばかりではありません。復帰が遅れたため、実戦経験をほとんどつめずに大会に臨むことになります。これまで榎原中は、秋の中体連は④の捻挫、JA共催杯は④の骨折、鹿宮対県は①の熱発と、大きな大会でベストな状態で臨めたことはありません。しかし、そんな中でも逆境をバネにして強い気持ちでプレーすることができました。さらに、6人しかいなかったこれまでとは違って、今は11人のメンバーがいます。だれが出ても榎原バレーができるように練習してきているので、特に問題なく、自信をもって現状のベストメンバーで臨みたいと思います。
今日で学校は終わり、午後から練習で体を動かします。明日は当日の時間の流れに合わせて、9時から練習を開始し、途中休憩や昼食時間を取りながら、卒業生とともに1試合3セットを行います。その後、試合開始の13時40分から鹿宮対県のビデオを見て気持ちを高めてすべての準備が完了します。すこしでも長くバレーができるように、そして刻一刻と終わりが迫ってきているこの代の榎原中男子バレーボール部で過ごせる時間をかみしめながら、今日もいい練習を一緒に作り上げたいと思います。
カウントダウン
いよいよ明日で1学期が終了し、県大会まで残り3日となりました。県大会を控えた最後の3連休は、土・日は練習試合で最終確認をし、月曜日はその修正練習をしました。
土曜日は、榎原地区体育館に福島中に来ていただき、試合を通しながらいろいろと確認をしました。福島中は裏エースとキャプテンがようやくプレーできる状態になっており、前回より随所にいいプレーが見られました。11セットやって結果は全勝でしたが、やはりつまらないミスが多く、まだまだ甘さがプレーに出てしまう内容でした。新チームでまだ基本練習ばかりでフォーメーションもままならない時期に、わざわざ榎原に来ていただき、調整を手伝ってくださった福島中の方々にしっかりと感謝をし、南那珂地区の代表として堂々とプレーしてほしいと思います。
日曜日は、鹿児島市の西紫原中にうかがって練習試合をさせて頂きました。西紫原中のY先生に無理を言ってお願いしたのですが、朝の出迎えから昼食の準備、そして最後の見送りまでとても手厚い歓迎を受けました。
練習試合のほうも休みなくずっと試合をやらせていただき、鹿児島県1位の西紫原中に3敗、鹿児島県ベスト8の吉野東中に4勝、鹿児島市代表の清水中に4勝1敗という結果でした。すべてのチームに対して、相手に合わせることなく、県大会を意識して裏ローテの強化や、戦術面での約束事を意識して臨んだ割にはまずまずの結果だと思います。
西紫原中との試合では、23-25、23-25、19-25というスコアでしたが、1・2セットとも23-23からミスで連続失点して敗れてしまいました。前回の木花中戦と同じで、接戦で終盤に持ち込んでも、相手のギアが一段上がったときに、もともとの自力の差やそれまでの消耗によって食らいつけずに終わってしまいます。どうしてもこのレベルの相手とのゲームとなると、お互い崩し崩されで、ラリーが続くことが多くあります。そうなると高さのない榎原中はなんとかレシーブを上げることはできるのですが、つなぎがうまくいかず、スパイクを打ちきれずにラリーを取られてしまいます。その後も粘り強く一生懸命プレーを続け、なんとか23-23までこぎつけるのですが、そのころには疲れ切ってしまい、あと一歩およばないという感じです。
このあと一歩を越えるためには、コースを限定するブロック力、どんなボールもセッターに入れるレシーブ力、難しいボールもスパイカーに打たせきるトス力、どんなボールも相手コートにたたきこむスパイク力というバレーボールに必要なすべての“技”を上げなければなりません。また、最後まで消耗しないような持久力や、強いボールを打ちきったり止めたりするパワーや高さといった“体”も必要です。これらの能力は、当然あと3日で大幅に上げることができるものではありません。
しかし、この4つの力を総合的にアップさせることができる力があります。それが“心”です。チームを少しでも楽にさせたい、チームのために少しでも力になりたい、このチームで少しでも長くバレーを続けたいなど、個人ではなくチームを思う気持ちが高まれば、これらのすべての足りないところをカバーしてあまりあるプラスが生まれてくると思います。
これは、特に3年生の2人のいままでのバレーに対する取り組みが問われています。YとIの代がどのような榎原中バレー部をつくり上げることができたか。それが問われる3日間になると思います。3連休の最終日は、昨年のキャプテンと副キャプテンが忙しい合間をぬって練習にかけつけてくれました。これまでの榎原中の伝統や先輩たちの思いを引き継ぎつつ、自分たちの代オリジナルの榎原バレーを発揮できるように、あと3日過ごしてほしいと思います。
本当の強さとは?
昨日は台風のため学校は臨時休業でしたが、幸い宮崎県にはほとんど影響もなく、今日から練習も再開します。そして、まさに1週間後のこの時間に、宮崎県体育館にて県大会の初戦が行われます。まだあまり実感はないのですが、当日に向けて完璧な準備をしているところです。
チーム状態としては、期待していた②の復帰が遅れているなどコンディションが万全ではない部分もありますが、3年生の意識が非常に高まってきており、全体としてはまずまずの状態です。この時期になれば、多少のフィジカル面での不調はメンタル面で十分カバーできます。3年生はこの1週間でこれまでの経験をすべて1・2年生に伝えて、悔いのない準備をしてほしいと思います。
今週末の日程は、土曜日は福島中にお願いして調整のお手伝いをしていただき、日曜日は早朝から鹿児島市に遠征に行きます。そして月曜日は卒業生に来てもらい、当日を意識した調整をする予定です。この3連休で、地区内の他チームや保護者、そして卒業生や地域の方々など様々な人たちに支えられているということをしっかりと実感し、その気持ちにこたえることができる本当の強さを身につけて当日に臨んでくれることを期待しています。
最後の追い込み
土曜日は榎原地区体育館に沖水中、大淀中、木花中をお迎えしました。結果はシード校の沖水中に4勝、大淀中に4勝、木花中に1勝3敗でした。厳しい相手にも裏で勝負し、ある程度戦うことができました。特に沖水中との試合では、苦しい場面もたくさんありましたが、サーブで強く攻め、相手のスーパーエース・裏エースをブロックし切り返すという形ができていました。逆に木花中との試合では、勝った1セットは大差でとれたのですが、敗れた3セットはすべて接戦で、木花中の集中力が最後まで落ちなかったために、自力の差で敗れてしまいました。裏エースの②がいないことで、すべての局面においてかなり消耗するため、このような展開になると厳しいなという印象でした。
この日は気温・湿度ともに非常に高く、体育館が滑りやすいため、体育館を閉め切ったとても厳しいコンディションでした。そんな中で、連続した12セットすべてにおいて気を抜かず最後まで気力を振り絞って戦えたことは、夏の県大会を戦い抜く上で大きな収穫となりました。
日曜日は高原中とともに日向学院中に伺いました。シード校の日向学院中と3勝1敗、高原中と3勝0敗という結果でした。日向学院中に対しては、高いブロック相手にどのようにして点を取っていくかということを考えさせながらプレーをさせました。速い攻撃でブロックを外すということはある程度できていましたが、ブロックアウトなどブロックを利用して点を取ることはあまりできませんでした。また、敗れた1セットは、いつものように出だしでミスを連発し、サーブで崩されてそのまま終わるという形でした。そのセット後に久しぶりに3年生に厳しい話をし、疲れているときこそ3年生の力が試されると伝えました。また、ロングサーブで揺さぶられていたことが目立っていたので、ロングサーブに対する対応をしっかりとして次のセットに臨みました。その結果、特にサーブでくずされることもなく、終始安定したゲームをすることができました。
また、高原中との対戦ではすべて裏ローテで臨んだのですが、出だしから常にリードを奪われ、途中サーブで追いつくものの、なかなか相手を突き放すことができずに終わるという内容でした。高原中とは2月のU-14の大会で初めて対戦し、その後3回ほど一緒に練習をしています。1・2年生チームではありますが、4月から顧問に復帰されたO先生の指導の下、どんどんチーム力が上がってきています。180cm近いスーパーエースの他、レシーブがとてもよいプレーヤーなどがいて、必死にボールをつなぐバレーをしています。何よりもO先生と一緒になって素直にバレーを楽しんでいることが伝わってくるので、私も含めてしっかりと見習うべきところがたくさんありました
最後に、日向学院中のM先生の計らいで、日向学院高校のみなさんに、ポジション別にいろいろとアドバイスをしていただきました。主力の現高校3年生生は、榎原中が夏の県大会で3位となったときにし烈な決勝リーグを戦ったメンバーで、県体育館での死闘を思い出し、とても懐かしく感じました。生徒達も先の高校選抜の試合やテレビ等でしか見たことがない高校生に実際にいろいろと声をかけてもらってとても嬉しかったようです。
何はともあれ、怪我なく追い込みの2日間を終えたことが一番でした。結果も2日間で15勝4敗と、課題をもって挑んだ割にはそこそこだったので、良いところは自信をもって、改善すべきところはしっかりと課題意識をもって最終調整をしていきたいと思います。
今週からは少し強度を落とした練習メニューにしてコンディションを整えていきます。そして今週末の鹿児島遠征ですべてを仕上げ、100%の状態で本番に臨みたいと思います。