キャリア教育

2020年9月の記事一覧

暑い夏♯4

 2005年、地球温暖化防止に関する枠組みとして世界各国が取り組む
指標「京都議定書」が採択された。具体的な国の取組として28℃の室温
調整でも快適に過ごせる服装の工夫。いわゆる「クールビズ」がこの年
スタートした。小泉総理大臣の意向で小池百合子環境大臣が推進した
制度である。ノーネクタイ、開襟シャツ経済効果も大きかったらしい。
環境省は5月1日~9月末までの期間を設定してきた。今年でこのクール
ビズキャンペーンは廃止される。暑いか暑くないか熱中症対策は個人が
自分で考えて行うべきもの期間設定は必要ない。クールビズはいつでも
良いということのようだ。小泉進次郎環境大臣が今年の3月31日に発表
した。父の発案を息子が終わらせるなかなかドラマチックで面白い。
 昔、1年中半袖半ズボンの子どもがいた大人からは「気合の入った
元気な子」と評された。「水を飲むな!」と言っていた大人たちだ。
「時は戻さない方がいい。」   完

暑い夏♯3

 1980年代~1990年にかけて世界的には地球の環境問題が注視され
始めたころ、しかし日本ではまだ昭和の「頑張れ!」精神論が強かっ
たころ、徐々に熱中症という言葉が聞かれるようになる。当時は「熱射病」
や「脱水症状」とよばれていた。上記の時代まさに私は中学ー高校ー大学
と野球に明け暮れていた時代。「水は飲むな!」のなかで生きていた。
 調べた資料には1995年ごろから熱中症という症状に「熱射病」・「熱け
いれん」・「熱疲労」「日射病」などのカテゴリー化がされてきたと書か
れている。(諸説あり)
 まさにその過渡期に私は野球をしていた。暑さに強くなったのだろうか、
我慢強くなったのだろうか。苦しい想いでも今となっては懐かしい想い出
今の時代がうらやましい気もするが。
                         つづく

暑い夏♯2

 「練習中に水を飲む」 そんな恐ろしいことができるなんて世の中は
どうなってしまったんだ。高校時代の思い出にふけっていると、高校の
部活動を思い出した。なかなか厳しい練習で有名な高校で大学時代には
県内の民放テレビのスポーツキャスターから練習内容について質問され
たこともあるくらいだからよほどだったのか。
 練習中絶対に笑ってはいけない。水を飲んではいけない。
 すごい時代だった。一度、体が全く動かなくなってあおむけに倒れたこ
とがあった。起き上がろうと思っても意思に体がついていかない。まさに
熱中症だったのか。当時は「気合が足りない」で片づけられていた時代。
そのまましばらく放置された。青い空と芝生の香りと心地よい風が吹いて
いたのを覚えている。
 熱中症が社会問題になっている昨今「水を飲んではいけない」という
言葉はハラスメントかもしれない。
※(その年、部室に冷水器と梅干が置かれるようになりました。)
                       つづく

暑い夏♯1

 最高気温がトップニュースになる。やはり異常気象なのか明らかに昔よりも
暑い気がする。そんことをぼんやり考えていたら、高校時代のことがふとよみが
えってきた。
 「なつい あつ」
高校時代、私には奇想天外な知り合いが多かった。上の言葉もその一人が発した
ものだ。
「やっぱり、なついね、あつは・・」部活帰りにこう言われた何のことか分からな
かった。
 お分かりかと思うが本人は「やっぱり、暑いね、夏は」と言いたかったようだ。
ちなみにこの人は「アイスは、うめてくねーとつめくねー」と言ったこともある。
翻訳すると「アイスはつめてくねーとうめくねー」=「冷たくないとおいしくない」
 などと思い出に浸っていることで、暑い夏について考えるきっかけになった。
                           つづく