キャリア教育

2021年2月の記事一覧

ベテランになりたい

 先日、会話の中で「先生みたいなベテランの先生がいるといいですね」と言われた。褒められていると思いながらも「ベテラン?」。果たしてベテランとは。
 野球中継を見ていると解説者が「彼も、もうベテランの仲間入りですね」などと発言することがある。ベテラン=年輩者?ここは得意の検索。「ベテランとはラテン語が語源で退役軍人のコトを指す。転じて年輩者・歳をとった人・古い、などの表現に使われる」とあった。古い・・・・・前述の会話「先生みたいなベテランの・・・・」つまり「先生みたいな古い人がいると・・・」いろいろ調べてみるとつぎのような解釈もあった。退役軍人はいくつのもの闘いを生き抜き、強靭な精神力と身体、そして様々な場面に応じたノウハウを持ち合わせている「熟練の職人である」。つまり、「なくてはならない存在、次世代に繋ぐ役割である。」と、こうなると会話の内容は変わってくる。「先生みたいな熟練の職人がいると・・・」「先生みたいな次の世代につなげる人がいると・・・・」
 私は「ベテラン」になりたい。

日記から学ぶこと

 子どもたちに日記を提出してもらっている。一つだけお願いしているのが、感情ではなく感想を書いて欲しいということ。「うれしかった、たのしかった、苦しかった、暑かった」ではなく。何をどのように感じたのかその結果何を思ったのか。表現力を養いたいという想いからのリクエスト。書くことが苦手な生徒も少しずつ自分の思いで日記を書けるようになってきた。毎日の夕食の食レポをしてくれたり、季節によって様々な表情を見せる下校途中の夕焼け空について書いてくれたり、日常の何気ない場面を切り取って表現してくれたり、本当に子どもたちの感性の豊かさには感心させられる。そして子どもたちにはもう一つ、4月にお願いしたことがある。「この日記ノートは絶対に無くさずにとっておいて欲しい」ということ。何気ない文章の中に13歳で経験したコロナウイルスとの闘いの貴重な記録が記されている。将来読み返してくれると必ず生きていく大きな力になると思っている。