キャリア教育

2020年1月の記事一覧

決意の3333段 其の3

 ちょっと行ってみようかくらいの気持ちで来てしまった自分を悔やんだ。願掛けどころではなった。気持ちは「無」であった。ただ階段を上って降りるその行動だけを3時間かけて達成した。3333段目から1kmほど歩いた先に釈迦院がありそこでは御朱印が頂けるのだそうだ。御朱印をもらえば「階段上ってきましたよ」と自慢もできるのだが、こうして書いたところで「本当かな~」「ふ~ん」で終わってしまいそうな気がする。そこでこのコーナー書いて2年目、初めての試みですが私と同じように無謀にも3333段に挑戦して意思とは関係なく足が勝手に駆け下りてきた経験がある方、ぜひ「いいね!」をお願いします。
 
  どうやって「いいね!」するんだろう?

決意の3333段 其の2

 100段ごとに目印があり今の自分の位置を知らせてくれた。500段目で息が上がり、1000段目で心が折れた。どうしよう、やめるか、願掛けが・・・・立ち止まり、しゃがみ込みどうにか上り続けた。上り終えた人がさわやかな顔で降りてくる。すれ違いざまに
「こんにちは」「がんばってください」と声をかけてくれる。しかしその声にも反応できないくらい心身ともに追い込まれていた。軽い気持ちで来てしまったがもう後には戻れない。ただひたすら3333段目をめざして上り続けた。願い事は無事に登り切ることになっていた。のぼりはじめて1時間40分ようやく最後の石段を上がることができた。晴れやかさとか達成感ではなく「やっと終わった」しかし、すぐに気付いた上ったということは最初の場所まで下らなければならない。3333段の下りの石段が待っている。そして理解できた、同世代くらいの人たちが素早く駆け下りていたわけ。それは軽やかなのではなく重力に任せて滑り落ちていたのだと。自分の意志で下っているのではなく「手すり」に身をゆだねて足が勝手に石段を滑り落ちていく。およそ1時間かけて3333段を転がり下りた。

決意の3333段 其の1

 熊本県の美里町に「日本一の石段」というのがあると聞いたことがあった。
いつものことだが、不意に思い立って「よし!行ってみよう」ということになった。
インターネットで調べると町おこしの為につくられた石段で釈迦院御坂遊歩道という
正式名称があった。つまり、石段を上った先にお寺があってそこにお参りに行くための
石段だということが分かった。受験生もおり様々な願掛けの意味も込めて石段のぼりに挑戦しようと決心した。若い人で50分~60分、50代過ぎでも1時間半程度で登れる。らしい。自宅から約2時間目的の場所に到着すると道路沿いの駐車場は全て満車。かなり人気のスポットらしい。やる気がみなぎってきた。10時50分いよいよ石段のぼりをスタートした。