部活動

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バレーは数学?

 現在日本ではワールドカップバレーが開催されています。先週で女子バレーが終了し、今は男子バレーが格上のチームを相手に頑張っています。そんな中、あるコラムを見つけてので紹介をします。

 このコラムは元全日本代表の山本隆弘さんのインタビューをまとめたものです。その中で山本さんは、“男子バレーは数学の発想で楽しむべし”と言っています。

 ディフェンスについては以下のようにおっしゃっています。
 
 近年の男子バレーは数学の発想です。相手の攻撃を分析する際、このローテーションでは誰が攻撃することが多いのか。その数字を確率で示し、その確率に基づいてブロッカーが跳ぶ位置や締めるコース、レシーバーの配置を考えています。

 中学生もレベルは全く違いますが、自分のチームや相手のチームのことをよく理解し、何を徹底して、何を捨てるかということが大切になります。すべてのボールをレシーブできるわけではないので、特にこの“捨てる”ということがポイントです。そして、

 相手の
スパイクレシーブれしーぶするために、まずはコースに「移動する」のではなく、レシーブコースを前もって予想してそのコースに「いる」ことが大切


だとおっしゃっています。この“予想すること”が“捨てる”ためには絶対に必要となります。


 また、攻撃については以下のようにおっしゃっています。
 
 攻撃については、どのチームも前衛3枚+バックアタックの4カ所から展開することをベースとしています。もちろんブロッカーが少なければそれだけ打つコースや幅も広がるので、セッターはトスを4カ所に分散させたい。理想は全部のポジションから均等に、割合で示すならば25パーセントずつの比重で攻撃を展開することです。

 まさに、榎原中男子バレー部が目指している理想のバレーについて、ピンポイントでおっしゃっています。スパイカーが3人しかいない今年のチームでは、3人が30パーセント、そしてセッターの2アタックなどが10パーセントぐらいの比重で、少しでも相手のマークを外しながら攻撃を展開していくことが理想です。それでもたった3人ではマークにつかれる場面が多くあると思います。そこで、スパイクについても次のようにおっしゃっています。

 
日本に限らず、今の男子バレー界では攻撃の際に意識するのは、コートの(縦幅、横幅)9メートルではなく、対峙(たいじ)する相手ブロッカーの手や指です。ただ得意なコースに打つ、ブロックを抜く、とガムシャラに打つだけではなくスパイカーはブロックに当てて外に出す打ち方を考えていますし、ブロッカーは当てられてもどう弾かれないかということを第一に考えています。
 
 今週はほとんどの中学校が体育祭のため、榎原で久しぶりにじっくりと練習をすることができました。“言うは易く行うは難し”とはよくいいますが、来週のゼビオカップ、そして地区中体連に向けて、少しでもヒントになってくれることを願っています。
引用先(赤字)
男子バレーは数学の発想で楽しむべし 山本隆弘が語るバレーW杯の観戦ポイント
田中夕子  2015年9月8日(火)
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201509060001-spnavi
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キホンが大事

 先週末は、土曜日は宇都中、姫城中、大淀中、福島中を招いての練習試合、日曜日は榎原での練習でした。

 練習試合では、午後からキャプテンが離脱しましたが、宇都中に2勝1敗、姫城中に2勝1敗、大淀中に2勝、福島中に2勝の8勝2敗でした。私は県選抜チーム帯同のためチームにつけませんでしたが、練習試合終了後すぐにゲームキャプテンと副顧問のK先生からその日の内容についての報告がありました。

 2人の話を聞く限りでは、宇都中・姫城中に敗れた理由ははっきりしていました。まず、宇都中に敗れたセットは、朝の1セット目でした。榎原中は1セット目は審判をしており、相手は1セット終えた後だったということもあって、こちらのテンションが上がる前に一気に押し切られた状況が手に取るように分かります。姫城中に敗れたセットは、午前中に敗れた宇都中に快勝した後のセットだったということで、安心して気が抜けたこととが大きな原因だと思われます。いずれにせよ、残りの2セットはとれていますので、技術的な問題よりも、むしろ精神的な問題が大きいことは間違いありません

 また、この日は宇都中と姫城中との6セットの中で、4連続失点以上が9回(5連続1回、6連続1回、7連続1回、8連続1回)もありました。連続失点が続くということは、基礎・基本の形が崩れていることと、チームの信頼関係や約束事がまだまだできていないことが原因であると思われます。連続失点を個人の力だけ乗り切るのではなく、全員の力できることができるように、普段の練習生活の中でこの2つのことを強く意識することが大切です。

 先週のテレビ番組で松岡修造さんが、「キホンを10回唱えると、キホンキホンキホンキホンキホン・・・・と、ホンキになっていきます。本気とは基本を大事にするということです。」まさにその通りだと思います。

 今週の練習では、県選抜チームで取り組んでいるメニューを実施しています。宮崎県から選ばれた12名でも、基礎・基本を形にこだわって徹底して練習しているということをしっかりと意識して、日々の練習に取り組んでほしいと思います。

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シンクロバレー

 H27-28年榎原中男子バレーボール部は、8月上旬はビーチバレー部でしたので、盆休み終了後の8月15日に本格的に始動しました。新チームを始動させるにあたって、監督として一番頭を悩ませたのが、どういうバレーボールを目指すのかということでした。

 榎原中はここ3
年間、秋の中体連に向けては、榎原・福島中、榎原・北郷小中、榎原・吾田中というように、ずっと合同(レンタル)チームで大会に臨んできました。ちなみに私は榎原赴任最初は女子だったので、その前は榎原・細田中、東郷・榎原中、榎原・吾田中と、昨年まで4年間ずっと合同チームを見てきました。

 そんなわけで、これまではメンバーが足りないことと、どうしても4月にはチームを再構築しなければならないということもあり、できることが限られていました。しかし今回は、チーム結成当初から8人そろって夏を見据えてチーム作りができるということで、ここでどのようなゴール(完成形)を見据えてチーム作りをしていくのかということが例年以上に大切になっていたわけです。

 今回は3人のそれなりにサイズのあるスパイカーがいますが、残りの5人はスパイカーとしては今後もあまり期待することができません。3人しかスパイカーがいないということは、今までやってきたようなクイックを生かした時間差バレーをするのはなかなか難しいと思われます。この3人のスパイカーをどう生かすか、そして残りの5人の選手をどう生かすか。
 悩みに悩んだ結果、今年はシンクロバレーを目指すことになりました。常に3人が同じテンポでシンクロさせて攻めていき、レシーブの構えや面の作り方などをシンクロさせて守り、サーブの狙いや声の出し方、喜び方、あいさつの仕方、目標に対する思いなど、すべてのことをシンクロさせていくことを目指していきたいと考えています。
 すべてのことをシンクロさせていくことはとても難しいことだとは思いますが、榎原中学校は全校生徒22名の小規模校であるので、学校行事や委員会活動、朝の奉仕作業や授業など、学校生活の中でも行動を共にする場面がたくさんあります。他の学校にはない良さを生かして、できる限りたくさんの場面で8名がシンクロするように心がけてほしいと思います。

 8人の心をシンクロさせるためは一番大切なことは信頼関係です。今年も前期の目標は「信頼関係を強固にするための5ヶ条」にしました。お互いを信頼し、お互いのことを思いやり、お互いのことを認め、お互いのことを励まし合いながら、目指すシンクロバレーを完成させたいと思います。


信頼関係を強固にするための5ヶ条

1、相手の立場になってものを考える
1、約束をきちんと守る
1、言うことと行うことを一致させる
1、結果をこまめに連絡する
1、相手のミスを積極的にカバーする

土光敏夫

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気持ちを新たに

 南那珂地区は本日から2学期がスタートしました。運動会・文化祭・修学旅行と慌ただしい学校行事の中で、計画的に地道な努力をしっかりとし、その経験をバレーボールにも生かしてほしいと思います。
 また、先日、第29回JOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗バレーボール大会の宮崎県選抜チームに、本校の選手が1名選出されました。榎原中としては3年ぶりになります。あわせて顧問の私も今回スタッフとして県選抜チームに係わることになりました。宮崎県の男子バレーボール界のために、微力ながら全力を尽くしたいと考えています。

 さて、土曜日は高原中学校に伺って、高原中・三松中・妻ヶ丘中・佐土原中・福島中と練習試合をさせていただきました。前述の通り、私が県選抜チームの結団式のために参加できず、エースでキャプテンの⑤を負傷で欠くという厳しい状況でしたが、高原中に2勝、妻ヶ丘中に3勝、佐土原中に2敗、三松中と福島中に1敗という結果でした。
 スコアを見る限りでは、負けた試合ではとにかく連続失点が多く、勝った試合でもスコア的にはある程度競っていても、勝負がほとんどつきかけた後に帳尻合わせで得点しているような試合が多かったです。この一日全9セットを通して、4連続失点以上が12回(5連続・9連続が1回ずつ)ありました。当然3連続失点はしょっちゅうです。サーブキャッチミスはそれほどなかったので、原因が直前にフォーメーションを変えたことだけではなさそうでした。特にスパイクミスが多いので、先週までの2m25cmでやっていた感覚のズレと、①・④のスパイク力だけでは、県トップレベルには通用しないということだと思います。
 しかし、副顧問のK先生の下、一日通して気持ちを切らさずにプレーすることができたのは大きなプラスだったのではないでしょうか。

 日曜日は榎原で福島中と北郷小中を招いての練習試合でした。北郷小中は部員が5名なので、福島中から1名レンタルしての活動になります。そこで両校の中間の場所にある榎原で初顔合わせをしました。合同チームは大変ですが、頑張ってほしいと思います。
 練習試合では、福島中に2勝、北郷小・福島中に3勝でした。最近福島中に3連敗中だったのですが、この日は土曜日の内容を修正して、⑤がいない中で最後まで集中して終始優位に試合を進めることができました。特に新しい何かをしたわけではないので、自分たちのやるべきこと、やっていることをしっかりと意識して取り組むことの大切さを学んだのではないでしょうか。

 これから私はほとんど祝祭日はチームにつくことができないので、平日の練習をしっかりと意識をしながら、K先生を中心に、自分たちで目指すバレーを追求してほしいと思います。
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サマーリーグ2015 in 都城

 昨日は都城地区のサマーリーグ大会に参加させていただきました。新チームになって初めての大会ですが、テーマとしては夏に取り組んでいる基礎・基本がどの程度意識できているかということと、どのようなチームの雰囲気を試合の中で作っていけるかということをもって臨みました。結果としては以下の通りです。


予選リーグ(2勝)
榎原中2(25-9、25-13)0妻ヶ丘中
榎原中2(25-6、25-7)0末吉中


1位リーグ(1勝1敗)準優勝
榎原中1(25-22、20-25、13-15)2福島中
榎原中2(25-10,25-22)0庄内中


 予選リーグは先日の練習試合がふがいない内容だったということもあって、かなり気合が入っていました。ほとんど何もいうことのない出来で、新チームとしては最高の滑り出しだったと思います。
 そして1位リーグでは、初戦で同地区のライバルである福島中と対戦しました。土曜日の練習試合では2勝2敗と五分ではありましたが、内容としてはすべて負けゲームだったため、かなり気合を入れて勝ちにいきました。
 福島中は同期のO先生が顧問をしており、一緒に合同チームで活動したり、合同練習や練習試合でもよくお世話になっている学校です。そして今年は昨年の全国3位のメンバーが加入し、どんどんと力を上げてきています。初めは小学校気分が抜けていないところもあったのですが、いろいろと経験を重ねる中で中学バレーにも順応していき、チームの雰囲気もかなり良くなってきています。
 この試合でも、裏エースがけがのため満足にプレーできないにも関わらず、必死でボールをつなぎ、自分たちの長所を生かして点を取っていっていました。榎原中は常に相手に押されている状況で、相手の大きな弱点であった精神的なムラがでることもなく、たくさんの保護者の声援も後押しして見事に力負けを喫しました。


 結果としては準優勝でしたが、同地区のチームに敗れての準優勝ということで、正直悔しさと危機感しか残らない大会となりました。この結果を選手一人ひとりがどのようにとらえたかが一番重要です。南那珂地区は秋は県大会に2チーム出場することができますが、夏はおそらく1枠しかありません。つまり他地区の強豪校にいくら勝つことができても、地区で負ければそこで今の2年生の夏は終わってしまいます
 同地区にそんな強豪校がいることは一見不運なように思えますが、私はそのようには考えていません。同地区内に強豪校がいれば、レベルの高い練習試合をすることができますし、普段の練習の意識も当然高まっていきます。そのせめぎ合いを制することが県レベルでの活躍につながるはずで

 福島中とは今週の土曜日・日曜日、そして来週の土曜日と毎週練習試合を組んでいます。お互い切磋琢磨して南那珂地区のレベルを高めていき、県大会の決勝でお互い対戦できるように、いいライバルとしてこれからも頑張っていきたいと思います。
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