部活動

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練習は嘘をつかない

 「練習は嘘をつかない」
 この言葉は、本校の校長が南那珂地区中学校秋季体育大会の開会式におっしゃった言葉です。結果はそのときだけのものではなく、日々の地道な練習の成果であり、これまでの練習を自信に精一杯プレーすることで、それが結果として表れるものだという意味が込められています。

 先週末は、土曜日が練習、日曜日は榎原に宇都中・妻ヶ丘中・三股中・福島中を招いての練習試合でした。

 前回、練習に対する意識が休みをはさんで非常に低くなっているということをお伝えしましたが、結局金曜日になっても状態は上がらないまま週末となり、私は県選抜チームに向かうこととなりました。

 その予感は的中し、日曜日の練習試合では、三股中に2勝2敗、宇都中に2勝1敗、妻ヶ丘中に3勝1敗という結果で、県チャンピオンを目指している榎原中はこの日4敗しました。エースの⑤のコンディションが上がってこず、キャプテンの①に至っては午後から体調不良で離脱してしまったということも含めて、チームの雰囲気が全く高まってきていません。
 試合内容も、連続失点と連続得点のオンパレードで、宇都中の2セット目などは、8-18から23-20になり、最終的には25-27で敗れています。また三股中との4セット目は、19-6から最後は25-20など、とにかく安定感がありません。この安定感のなさは、“心”の安定感のなさだと言っても過言ではありません。

 それでも現段階で榎原中がある程度のバレーができているのは、夏の大会のレギュラーが5人も残っているわけですから当たり前です。このままでは、この前のゼビオカップ準優勝がこのチームのピークで、あとは周囲の力が上がるにつれて落ちていくだけになります。
 選手達のバレーノートを見ても、ただ次から気を抜かずに頑張りたいというだけで、危機感が感じられるような内容ではありませんでした。いくらこちらが危機感をあおっても、当の本人達がそのことを本気で感じることができなければ、試合が始まる前に勝負は決まっています。

 もちろん、このような状況は私の指導力のなさが引き起こしていることです。県選抜チームと自チームの両立は非常に困難で、H監督のこれまでのご苦労を肌で感じているところです。夏とメンバーが替わっていない分、これまでより早い段階で、自分たちで考えたりする場面を増やしていますが、平日の練習で意識させていることが、練習試合や大会でのプレーと結びつけることができていないような感じがします。しかし、無い物ねだりをしてもしょうがないので、やはり平日の練習を大切にしながら、粘り強く指導していくしかありません。

 今週末は久しぶりに自チームについて2日間みっちりと練習を見ることができます。自分たちの目的や目標をもう一度見つめ直して、このテスト期間をしっかりと過ごし、実のある週末を過ごしてほしいと思います。
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県大会に向けて

 運動会も無事終わり、ほっとしたのもつかの間、文化祭に向けてまた忙しい日々が続いています。そんな中、他地区の中体連地区大会が終わり、各地区代表が出そろいました。

 どのチームも予選を勝ち抜いて県大会に進んでくるので、どことやっても厳しい戦いになるとは思いますが、やはり優勝候補筆頭は佐土原中です。ゼビオカップでも優勝し宮崎地区予選でも圧勝と、現在のところ県内に佐土原中と試合になるチームすらほとんどない状態です。
 秋の県大会はフリー抽選なので、優勝をする力が無ければ初戦敗退もありえます。昨年の榎原中はベスト8くらいの力はありましたが、絶対的チャンピオンの三股中と初戦であたり敗れました。ということは、今回も佐土原中に勝てるだけの力をあと3週間でつけなくては、優勝はもとより初戦突破ですらも危ういということになります。

 現在の佐土原中と榎原中との力の差は、ゼビオカップでは相手のミスに助けられて1セットは取ることができましたが、20点を取るのが精一杯だと思います。それだけ佐土原中の現時点での完成度は高く、穴もほとんど見当たりません。
 榎原中としては、挑戦者の気持ちで常に攻める雰囲気を高めながら粘り強くプレーし、終盤までリードまたは競っている状況の中で相手のミスを誘っていくような展開で勝利をつかみ取りたいところです。そのためには、2番手集団にはしっかりと勝ち、その他のチームには余力をもって勝てる位の安定したチーム力が必要です。そして安定した力のあるチームは“心・技・体”が高いレベルになければなりません。佐土原中はこの中で“技”が非常に高いレベルにあります。一方榎原中は、“技”や“体”では勝負できませんので、“心”で勝負をすることが必要となるわけです。

 このような話と、チームとしての課題、個人としての課題を月曜日のミーティングで確認したのですが、火・水と練習への取組がいまいちピリッとしません。課題等のやり直し等で遅れてきたり、忘れ物をしたり、1つ1つの基本練習で形を本気で意識して取り組んでいなかったりと、とても県チャンピオンを目指すチームとは思えない状況です。

 現在榎原中は、サマーリーグ準優勝、ゼビオカップ準優勝、地区中体連優勝とある程度の結果が出ています。しかし、内容が伴っているかというと、そうではありません。この状況は非常に危険で、勝っているからオッケーという結果オーライの雰囲気ができてしまうと、大事なところで最悪の結果が待っています。危機感や向上心をもって練習に取り組み、ピリピリとした雰囲気の中でも、しっかりと自分たちで話し合い、盛り上がり、励まし合うようなところまでもっていくことができれば、おのずと道は開けてくると思います。

 県選抜のH監督も、最初の練習で“最後は基本、最後は人間性”とおっしゃっていました。基本を大事に、人間力を高めることを意識して日々生活してほしいと思います。
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つかの間の休息

 中体連も無事終わり、これから県大会に向けて更なるレベルアップを図りたいところですが、指導者の出張や今週末に行われる小中合同運動会等のため、今週は部活動をすることができません。

正月休みですら4日間ほどなので、1週間も部活動がないということは、これから先はもうないと思います。しかしこの1週間が今後のこのチームの未来を決めると考えています。

 この期間に私が選手達に求めることは、1つ目が運動会に全力を尽くすこと、2つ目が怪我の回復や疲労を取り除くこと、そして3つ目は、これが最も大切ですが、この期間にしっかりと自分を見つめ直して、学校生活をきちんと過ごせるようになるということです。

 先日の中体連では、日頃の生活の甘さが大会に大きな悪影響を与えました。以前書いたように、やるべきことをやらずしてやりたいことはできません。日常生活をしっかりと過ごした上でのプラスアルファで部活動に取り組むことが大切です。現状では、基本的なことができていない選手が出すマイナスエネルギーが大きすぎて、他の頑張っている選手のプラスエネルギーをすべて台無しにしています


月曜日からの部活動に心も体もリフレッシュして県大会に向けて心置きなく突っ走ることができるように、日々をしっかりと過ごしてほしいと思います。


 榎原中の2学期の合い言葉は、本校の校長が始業式に述べた“でも がんばる”です。“苦しい でも がんばる”、“辛い でも がんばる”、“遊びたい でも がんばる”、“うまくいかない でも がんばる”など、自分の弱さとしっかり向き合って、それを乗り越えることができるように、この言葉を日々意識して取り組みましょう。

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第10回南那珂地区中学校秋季体育大会

昨日、南那珂地区は他地区に先駆けて中体連地区大会が行われました。結果は以下の通りです。

 榎原中 2(25-16,22-25,25-19)1 福島中

 榎原中 2(25-17,25-5)0 吾田中

 榎原中 2(25-9,25-6)0 北郷小・福島中


 というわけで、なんとか優勝することができました。ハードなシルバーウィークの疲れもとれておらず、大会前日も私が県選抜チーム帯同のため練習につけないという状況の中で、最低限の結果は残すことができたと思います。


 南那珂地区は秋の県大会には2校出場で榎原中と2位の福島中が出場しますが、今のままだと、夏の県大会には1校しか出場することができません。福島中は、レシーブの上手な2年生と、全国3位の
1年生がうまく混ざり合ってきています。1年生の双子の両エースに至っては、現時点でも県トップクラスの力をもっています。セッターもとても上手で、これからどんどん伸びていくことが予想されます。もしかしたら、両校が県大会の決勝で対戦し、夏の県大会にはそのうちの1校しか出場できないという状況になっているかもしれません。

その福島中との一戦では、1セット目はサーブで攻めて終始優位に試合を展開することができました。にもかかわらず、2セット目はもう後がない相手の気迫に押されてしまい、5-3から8連続失点で5-11となりました。その間はとにかく弱気で、お見合いやジャッジミス、たまに上がってもスパイクミスなど、質の低い個人プレーのオンパレードでした。早くもタイムを使いきり、自分たちでなんとか雰囲気を作るように伝えました。その後、今度はこちらの7連続得点から14-14で追いつきましたが、そこから4本のスパイクミスが重なり、挙句の果てには、最後の1点を④が必死につないだ打ちこめるハイセットをチャンスボールで返し、相手エースに切り替えされて敗れました3枚しかいないスパイカーがセッターとの呼吸を合わせてしっかりとスパイクを打ちこまないと、レベルの高いチームにはすべてレシーブされてしまい、最終的にはこちらのミスでそのラリーを取られてしまいます。残ったのは疲労と弱気だけで、そんなプレーを続けてしまえば、集中力が切れるのも時間の問題だというわけです。
 そんなわけで、大事な大会中ではありましたが、レシーバーやセッターが、点を取ってもらうために一生懸命つないだボールに対して、自分がミスを恐れて逃げてしまうという行為が一体どれだけのマイナスエネルギーを発するのかということを伝えました。すると第3セットの最初のプレーで、その④に少し難しいハイセットが上がってきました。直前に強く叱咤激励を受けた④は、逃げずにしっかりと打ち込みました。そのスパイク自体は決まりませんでしたが、切り替えしのスパイクを①がブロックして大事な1点目を素晴らしい形で取ることができました。試合自体は中盤まで気の抜けない展開でしたが、このワンプレーでこのセットは自分たちのバレーができるだろうと確信しました。結局終盤で抜け出したのですが、20点以降に5本もミスをするなど、集中力の欠如は相変わらずでした。このような結果オーライの試合をしているようでは、厳しいトーナメントは決して勝ちあがることはできません


 そしてこのような試合展開になってしまった原因が、日常生活にあったということを忘れてはいけません。大会直前にも関わらず、朝の奉仕活動に遅れて行ったり、教室でさぼっていたり、さらには大会当日の朝練に遅刻したりと、特に1年生はまったく緊張感がない状態で大会に臨んでしまいました。1年生が1年生のままの気持ちでいる限り、このチームは強くはなれないと思います。そして、それをしっかりと育てるのが、2年生の役割です。優しいだけでは何も変わりません。人に厳しくできるくらい自分に厳しくできるように、日々の生活をしっかりと過ごすことが大切です。


 最後に、当日の応援はとても勇気をもらいました。チームがこのような状態でも優勝することができたのは、大きな声援が後押ししてくれたからだと思います。本部席でも、協会の方々に“榎原の応援は反則やが!”と言われるほど、他校の応援団を圧倒しており、改めて地域の力を感じました。この声援に恥じないようなプレーをすることは選手たちの義務でもあり責任でもあります。一生懸命やるのは当たり前です。その中で、さらなるプラスアルファを求めて日々成長してほしいと思います。

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第6回ゼビオカップ

南那珂地区中体連まであと4日となりましたが、チームはこのシルバーウィーク中、大会に遠征にとなかなかハードな連休を過ごしました。

 21・22日は小林市で行われた第6回ゼビオカップに参加させていただきました。榎原中としては3年ぶりの参加ですが、県内外の強豪チームが32校集まったとても大きな大会です。榎原から小林市までは2時間半程度かかり、移動との戦いでもありました。結果は以下の通りです。

 予選(3勝で1位リーグへ)

 榎原中 2(25-5,25-9)0 木花中

 榎原中 2(25-14、25-10)0 阿蘇中(熊本県)

 榎原中 2(25-20,25-11)0 帖佐中(鹿児島県)


 1位リーグ
A(3勝で優勝決定戦へ)

 榎原中 2(25-22,25-12)0 木脇中

 榎原中 2(14-25,26-24,15-11)1 三松中

 榎原中 2(25-17,22-25,15-14)1 姫城中

 

 優勝決定戦(準優勝)

 榎原中 1(17-25,25-17,9-15)2 佐土原中

 この大会については、県選抜チーム帯同のため、私はベンチには入らずに、副顧問のK先生にお任せしていましたが、2日目に少し時間をいただいて三松中戦を観戦し、終了後に決勝戦を見ることができました。
 初日に再び⑤が手を痛めたということだったので、かなり厳しい戦いが予想されましたが、K先生を中心に、三松中や姫城中とのフルセットの戦いを気持ちを切らさずに勝ちきって、決勝戦まで進むことができたことは大きな収穫だと思います。
 しかし、裏を返せば、勝てる力があったのにもかかわらずフルセットにまで持ち込まれたということも言えます。決勝戦では、現在圧倒的に県ナンバーワンと言われている佐土原中相手にフルセットまで持ち込んだことを考えると、その前の2試合をストレートで勝つことができていたら、体力的にも精神力的にももう少し余裕が残っていて、3セット目ももっと接戦に持ち込むことができていたのではないかと思います。

 結局この日は11セット消化し、榎原に帰り着いたのは9時半過ぎだったそうですが、次の日は鹿児島県志布志市にある有明体育館で、鹿児島県のたくさんのチームと試合をしました。今回集まっているチームはすべてが強豪というわけではなかったのですが、とても一生懸命に指導者の指示に従って粘り強く頑張っている姿が印象的でした。
 そんな中、榎原中はシルバーウィーク、そして地区中体連に向けた一番大事な最後の試合を落としてしまいました。⑤を使っていないことや疲れなど、言い訳をすればたくさんあります。しかしその甘さや弱さが試合中の連続失点やフルセットに持ち込まれる結果につながっているのです。正確なレシーブからのシンクロ攻撃をするためには、どんな状況であれ基本や約束事を地道にやっていくしかありません

 この最後の失セットが、もしかしたらゼビオカップ準優勝という結果に満足しつつあるチームの緊張感を再度高めてくれて、日曜日の地区中体連で無事優勝旗を持ち帰ることができるきっかけとなることを期待しています。

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