部活動

2016年6月の記事一覧

切替

 榎原中は現在テスト前部活動停止期間ですが、中総体地区大会が終了し、この部活動停止期間までは、もう一度原点に戻るべく、“守”期(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jot4wxwyp-133#_133)の復習を意識してチームを見ていました。
 しかし、地区大会でなんとか勝利した後、残念ながらというかやはり、気持ちが一度大きく抜けてしまいました。県チャンピオンに勝たなければ全てが終わるという大きなプレッシャーから解放されたわけですから、そうなってしまうのは、特に中学生としては当然なのかもしれません。

 そうなることを見越して、私としては小林西高校や日南振徳高校との練習や県外の強豪との練習試合を設定したり、新たに全国大会ベスト4以上という高すぎる目標を立てたり、練習メニューを工夫したり、新しいユニフォームや練習着をそろえたりと、あの手この手でモチベーションを高める手立てをうちました。
 しかし、当の本人たちにその気がうすければ、何をやっても意味がありません。実際、チームの中で、忘れ物がなくならない、朝の奉仕活動や練習時間に遅れる、準備が遅い、満足な自主練ができていない、テストの結果がふるわないと、まるで地区大会を優勝してすべてが終わってしまったかのような状況です。
 このような甘い行動をとっていては、目標を達成することは絶対にできるはずもなく、何より目的である人間力を高めることも、地区大会に優勝したことでかえって人間力が低下しているという情けない現状です。

 私もこの期間は、“守”期のまとめとして、半ば意図的に厳しくチーム内の約束事について指導してきた。しかし、部活動が再開する今日からは、“破”期の復習になりますので、そういったよどんだ、甘えた空気を自分たちで“破”って、1ヶ月後にはあの地区大会の時のように、部員一人一人が、自ら気づき、自ら考え、自ら実行することができる、私から“離”れたチームにならなければなりません。
 終わったことにとらわれずに、前だけを見てしっかりと気持ちを切り替え、嘘をついたりごまかしたりせず、自分で自分に嘘をつかない自立した人間になってほしいと思います。
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運命

 現在榎原中は期末テスト前部活動停止期間ですが、先日は日南振徳高校に伺い、一緒に練習をさせていただきました。限られた時間の中でたくさんのアドバイスをしていただき、試合の中では、190cm以上のブロックや強烈なスパイクサーブなど、高校トップレベルのプレーを体験させていただきました。この経験は選手たちにとって、非常に大きな刺激となったはずです。地区の代表として、次の機会までにさらに成長した姿を見せることができるように、日々の生活に励んでほしいと思います。N先生、ありがとうございました。

 さて、先日中総体県大会の組み合わせ抽選が行われ、榎原中は第1シードとして、宮崎西中と高原中の勝者と対戦することが決まりました。ちなみにこの3チームは、先日の小林西高校での練習会に参加したチームでしたが、縁があるチームにあたりそうな気がしていたので、抽選結果を確認したときは、「やっぱりな。」という感想でした。

 宮崎西中は、1・2年生中心ではありますが、県選抜監督のH先生によりとても鍛えられており、選手たちも素直で、とても良いチームです。私も昨年県選抜スタッフだったので、一緒に練習をする機会も多く、非常に縁が深いチームです。秋の大会には出場していませんが、バレーをよく知っており、新年度に入って急激に力を伸ばして激戦区の宮崎市を勝ち上がっての出場となります。先日、コーチのI先生とお話をさせていただきましたが、1・2年生中心だからといって次があるチームだとは思っていない。今が勝負の時だとおっしゃっていました。まさにその通りだと思います。
 高原中は、現チームが最もお世話になっているチームです。O先生は、私が県選抜で不在の間によくチームの面倒を見て下さいました。また、その後もたくさんの練習試合をさせていただいています。高原中は2名の180cm以上の選手を中心に能力の高い選手がそろっており、訓練された非常に良いチームです。また、秋は優勝した佐土原中と、JA杯は優勝した福島中とフルセットの激戦を繰り広げるなど、県ベスト4の力があります。ノーシードのチームの中では一番力があり、かつ一番切磋琢磨してきたチームですので、榎原中としてはベスト4リーグで県大会優勝をかけた試合をしたかったというのが本音です。

 どちらが勝ち上がってきても、とても厳しい試合となりますが、県チャンピオン、そして九州大会での上位を目指すチームにとって、楽な試合など1試合もありません。良いチームを破って先に進むことでさらに良いチームになれるはずです。両チームとも7月にも練習試合を組んでいますが、すべてを出し切って全力でぶつかっていきたいと思います。

 技術を高めることは練習をすればできますが、まだまだ未熟な中学生。夏の大会の運命を決めるのは、それ以外の高さやパワーなどの“体”や“心”になることが多くあります。当然榎原中は“心”で勝負するチームです。このテスト期間も、周囲に感謝の気持ちを忘れずに、それぞれが自分のハートを鍛えてほしいと思います。


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課題

 地区大会終了後の週末は、土曜日は小林西高校での練習会に参加させていただき、日曜日はその内容をもとに榎原で練習を行いました。

 小林西高校では、たくさんの高校生に基本からみっちり指導していただき、要所要所で入るO監督の言葉も、的確でわかりやすく、中学生にとってはもとより、私たち指導者にとっても非常に貴重な経験となりました。中学生ではごまかしがきくことでも、高校生レベルになるとその1プレーが致命傷になります。その1本1本に対するこだわりや執念は、すべて日頃の練習に現れているので、もう一段階成長するための大きなきっかけになったのではないでしょうか。
 午後からは高校生と練習試合をさせていただいたのですが、ここでもたくさんの課題に気づかせて頂きました。第1セットは、12-12まで競っていたのですが、そこから終わってみれば15-25でした。競っているときは集中力が続くのですが、少しミスが出始めると、とたんに相手が高校生という部分で逃げに入り、相手のサーブでほとんどバレーをさせてもらえませんでした。
 第2セットはさらにひどく、せっかく宮崎西中のI先生にいろいろとアドバイスを頂こうと思いましたが、話をすることが何もない、一方的な試合展開となってしまいました。その後、榎原中のために、技術面での課題はもちろんですが、“榎原中らしい元気さがない”という、一番大切で、基本的なことを伝えていただきおっしゃってくれました。ある意味、一番状態が悪い試合を見ていただいたことで、榎原中にもっとも大切なことがあらためて浮き彫りになりました。
 その後の2セットはまあまあの内容でしたが、結局自分たちの形を作ることができれば、高校生相手でも十分通用するということと、自分たちの形が作れない場合は本当にどうしようもない状態になることをあらためて実感しました。この自分たちの形が作れなくてもなんとか踏ん張って、我慢して、粘ってゲームを作るという気持ちと技術がまったく足りず、自分たちの目標設定の甘さがこの日の大きな課題となりました。

 翌日は、前日に浮き彫りとなった課題の修正練習を行いました。一日でどうこうなる内容ではないのですが、しっかりと意識をして日々練習することができれば、あと1ヶ月後にはある程度形になるはずです。技術的なことは練習でなんとかできますが、気持ちの部分では、実際にコートに立つ選手たち次第です。もう一度地区大会の時のような気持ちを奮い立たせて日々の生活を過ごしてほしいと思います。

 今週は実力テストと期末テスト前部活動停止で、ほとんど練習をすることができません。それぞれがこの時期をどう過ごすか、自分たちの設定した目標をどれだけ本気で具体的に意識し行動することができるか。この小林西高校で学んだことを生かして、さらなるレベルアップをしてくれることを期待しています。
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責任

 同地区のライバル福島中とは、都城地区サマーリーグ前日に初めて新チームでの練習試合をしました。その時は22敗だったのですが、勝った試合は辛勝、負けたセットは完敗と、明らかに内容では負けている状態でした。そこから8つの大会で対戦しました。

 都城地区サマーリーグ交流大会(優勝:福島中)
 榎原中 1(25-22,20-25,13-15)2 福島中

 第10回南那珂地区中体連(優勝:榎原中)
 榎原中 2(25-16,22-25,25-19)1 福島中

 
霧島盆地新人大会(優勝:福島中)
 榎原中 1(20-25,25-15,5-15)2 福島中

 ウインターリーグ
in都城2015(優勝:福島中)
 榎原中 0(26-28, 22-25)2 福島中

 第33回JA共催杯UMK中学校選抜バレーボール大会(優勝:福島中)
 榎原中 1(25-15,16-25,23-25)2 福島中

 第7回津曲勝利杯(優勝:福島中)
 榎原中 1(25-18,22-25,23-25)2 福島中

 第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会(優勝:福島中)
 榎原中 1(23-25,29-27,21-25)2 福島中

 第11回南那珂地区中学校総合体育大会(優勝:榎原中)

 榎原中 2(25-18,25-17)0 福島中

 大会では2勝6敗で、地区中体連以外はすべて敗れているという結果です。県大会や九州大会など直接対決がなかった大会でも、すべての大会で福島中のほうが上位でした。また、練習試合も含めると、53セット対戦し、24勝29敗でした。これらの結果からも、福島中のほうが榎原中よりも力は上だったと思います。

 では、なぜ榎原中が最後の最後で勝つことができたのか。それは一言でいえば“負け続けてきたからこそ”ではないかと思います。“負け続けてきたからこそ”、必死で学ぼう(上手くなろう)と一生懸命練習に取り組むことができたし、“負け続けてきたからこそ”最後の試合でも一瞬たりとも油断しなかったのだと思います。

逆に福島中のほうは、“勝ち続けてきたからこそ”の自信が今までは大きな力となっていたものの、このような一発勝負のプレッシャーがかかる場面では、やはり追う立場よりも追われる立場のほうが苦しくなります。もし一度でも榎原中に敗れていれば、そのような気持ちも少しは楽になっていたのかもしれません。また、榎原中にはない“県チャンピオン”という肩書も、いつも通りの力、福島中らしさをあまり出せなかった大きな要因の1つではなかったのでしょうか。

おそらくもう一度やったら、榎原中が勝つ可能性は低いと思いますが、これまでで一番の内容を、一番の大舞台で出すことができたのは大いに賞賛に値することです。この大会に向けて、様々な練習試合や榎原合宿、会場での練習にモチベーションビデオなど、できることはすべてやってこの日を迎えました。その選手たちの学びと周囲も含めた完璧な準備が、選手たちの大きな自信となり、そして最高のパフォーマンスを生んでくれたのではないでしょうか。そしてその最高のパフォーマンスは、感謝の気持ちから生まれたのではないかと思います。


 すべては学び

 すべては準備

 すべてに感謝


 これまでの経験が何一つ欠けても、このような素晴らしい試合はできなかったはずです。福島中を破って県大会に出場する榎原中は、県チャンピオンにならなければならない責任があります。ありきたりな表現ではありますが、福島中、そして吾田中や北郷小中の気持ちも背負って、責任感をもって日々を過ごしてほしいと思います。

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第11回南那珂地区中学校総合体育大会

 先週末行われた地区大会で、目標である全国大会の1回戦として1つ1つ覚悟をもって戦い、なんとか優勝することができました。結果は以下の通りです。

 榎原中 2(25-6, 25-6)0 北郷小中
 榎原中 2(25-22, 25-20)0 吾田中
 榎原中 2(25-18, 25-17)0 福島中

 
初戦の北郷小中戦はまずまずの動きを見せていましたが、2戦目の吾田戦では、第1セットは10-4、第2セットは8-0というスタートでしたが、自分たちの油断や1年生エースの思い切ったプレーに押され、かなりギリギリの試合展開となりました。あえてレシーブのいい選手をサーブで狙ったり、裏からスタートしたりといろいろな制限があったのは確かですが、明日の決戦に向けて修正が必要な内容となりました。しかし、あとから考えてみると、ここで苦戦をしたことが、この後の修正練習、そして翌日の福島中戦のモチベーションにつながったのだと思います。

 2日目。運命の県チャンピオン福島中戦の日になりました。秋の中体連地区大会以来ずっとこの日が来るのはわかっていましたが、その時に思っていた以上に、両チームともに様々な大会で活躍し、そしてついにこの時間がやってきました。
 第1セットは、最初にこちらのサーブミスで始まったのですが、相手もサーブミスをし、次のこちらのサーブもアウトかと思ったのが2本ともギリギリ入るという運を味方につけて、榎原中の流れで試合がスタートしました。その後もサーブで攻め続けた榎原中が終始主導権を握る展開でしたが、セットポイントから4連続失点を喫するなど、第2セットに向けて不安の残る終わり方でした。

 しかし迎えた第2セット。いつもなら気合を入れなおした福島中に出だしから押し込まれてしまうのですが、逆にサーブで強く攻め、気持ちを前面に出してプレーをすることができました。結局このセットも、最後まで集中を切らすことなく終えることができました。


 秋の県中体連以降、目標である全国大会出場のため、まずは福島中に勝つことを目標に頑張ってきました。しかし、その後の大会では5連敗中でした。榎原中がここまで強くなることができたのも、福島中が常に先に進み、大きな壁として立ちはだかってくれたからです。そして、いざ終わってみると、その瞬間はもちろんうれしかったのですが、やはり一緒に県大会、そしてその先に行きたかったなという気持ちがどんどん大きくなってきています。

 南那珂地区は、新チームでも、福島中はもちろんですが、吾田中も、そして榎原中も県で上位を狙えると思います。ぜひ、減少の一途をたどり、競技力の低下が叫ばれている男子バレーボール界へ一石を投じるきっかけに、今回の大会がなってくれることを願っています。


 最後になりますが、毎回榎原の大応援団にはとても勇気をいただいています。特に今回は、今までの中で一番の応援でした。そんな素晴らしい応援に支えられて、選手たちは一番の大舞台で、一番のプレーをすることができました。選手ともども心から御礼申し上げます。ありがとうございました。そして今後ともよろしくお願いいたします。

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