日誌

日々徒然

10/9 秋茄子

メモ帳から
--------------------------------------------------------------------------------

二宮金次郎は、初夏に茄子の漬け物を食べて、

「おかしい。秋茄子の味がする!」

と驚愕し、冷夏が来ることをさとった。

すぐに農民に稲を抜き、稗や粟に植え替えるように言った。

その年は金次郎の予想通り冷夏となり、その後数年続く天保の大飢饉の始まりとなったが、彼の村は一人の餓死者も出さなかった。

夏茄子と秋茄子の違いは、農民なら誰でも気付く。

ということは、当時の農民達も茄子の味が違うことに気付いていたはずである。

ただ、それをメッセージとして受け取ったかどうか、そして何らかの行動に移したかどうかに大きな違いがあったのではないか。

また、金次郎はこの大きな決断を茄子の味だけに頼ったわけではない。彼の日記にはこんなことも書かれている。

「なぜ今年、菊の花がこの時期に咲き始めたのか」

「なぜ今年、芋の根の伸びがこんなにも遅いのか」

「なぜ今年、川の水のかさが例年と異なるのか」

特殊な能力を発揮するどころか、むしろ少し注意をすれば誰でも気がつけるような地道な現実観察、これこそが彼の大きな決断の根拠になっていた。

0

10/8 共同作用

普段ほとんど何も考えずに指を動かしていますが、指を制御するシステムはわからないことも多いようです。

指を動かす筋肉は方手で29個もあり、この筋肉の動作の強さが10段階(本来はもっと多い)あるとしたら、合計で10の29乗といった膨大な組み合わせを制御する必要があることになります。

これは、現代のスーパーコンピューターを使っても大変なことです。

 

中学校の学習では、脳から神経を使って筋肉に命令を送り、筋肉が動くという内容がありました。

これでいくと、片手を動かす場合、29個の筋肉ごとに目的に合った動作の強さを決め、脳から29個の筋肉に指令が出されることになります。

全身を使って運動をしている場合、制御する筋肉の数はさらに増えます。

膨大な数の筋肉に対して、果たしてそんなことが可能なのでしょうか?

 

最新の研究では、大脳が出す指を動かす指令は29個の筋肉に直接行くのではなく、途中の中継地点までは1つの通路で、そこから29個の筋肉に各指令が行くようになっているのではないかという仮説があります。これを筋シナジー仮説と言います。

つまり、中継地点の中枢神経系に複数の筋肉をグループ化して制御する機能があり、そこで29個をまとめて制御しているのではないかというのです。

脳は複雑な指示を個別に出さず、複雑なコントロールは中継地点に丸投げすることで負荷を軽減しているのではということです。

 

「手」が知らない動きは、もちろん脳で考えて逐一指令をだしながら実行するのですが、それを何度もやることで脳を使わずに素早く効率的に動くことができるようになるのだそうです。

 

※シナジー:「synergy」のことで、人、物、事柄などが複数存在し、それらがお互いに作用し合うことで、機能や効果を高めることを指します。 相乗効果、共同作用といった意味で使われることがあり、一般的には共同、協力して行うことで1+1が2以上の効果を生むような場合に使われます。

0

10/7 歌声

昼食後、1年生の教室から歌声が聞こえてきます。

西諸音楽祭にむけて音楽の授業で習っている合唱曲です。

清らかな歌声が、昼休みを癒しのひと時に変えてくれます。

 

どんな様子かと思って教室に行ってみた時の写真です。

ずいぶん昔はカセットテープで伴奏を流し、この間まではCDで流していましたが、現在は電子黒板を利用して楽譜を表示しながら伴奏が流れる仕組みになっています。時代は変わりましたね・・・。

 

各パートの歌声とピアノ伴奏が、指揮者の導きで1つになったときの美しい響きを完成させるには、やはり練習が重要です。

一人一人が、自分の役割をしっかりと果せるように練習を積みかさねてほしいなと思っています。

 

この合唱は、11月8日の西諸音楽祭と、次の日の学習発表会で披露されます。

あと2か月ですが、生徒達が練習を重ね、昨年に負けない素晴らしい演奏をしてくれることを楽しみにしています。

 

 

0

10/4 感謝

今日は、農業体験学習を行い、高原地区とえびの地区の6件の農家さんが受け入れてくださいました。

それぞれ、個性的で素敵な屋号がついています。名前を聞くだけでどんなことが体験できるんだろうと興味が湧いてきますね。

「つばきの里」、「里山・北樹園」

「みっきー農園」、「柿の家」

「ココキャン」、「春ちゃんの菜園畑」

それぞれの農家さんでは、植え付けや収穫、お昼には昼食づくりなど多彩な内容を準備いただいていました。

今日は雨がちで、野外の活動は午前中にしかできなかったところが多かったですが、退村式のために市の体育館に戻ってきた生徒達はとてもいい笑顔であふれていました。

受け入れ先の方ともすっかり打ち解けて、別れが名残惜しそうでした。

短い時間でしたが、生徒達にとって素晴らしい体験になったようです。

受け入れていただいた農家の皆様、北きりしま田舎物語推進協議会の皆様、そしてスポーツ振興課の皆様、本日は大変お世話になりました。

ありがとうございました。

0

10/3 富士

今日10月3日は登山の日だそうです。

私が中高生の頃は、遠足などで高千穂の峰や韓国岳、甑岳によく登っていました。

特に高校1年生の時は、えびの高原のキャンプ場に泊まったりと、霧島連山が割と身近な存在だった気がします。

 

2011年に新燃岳が噴火した後は、なかなか登る機会が無くなってしまいましたが、中学生のころに登った甑岳が印象的でした。

火口部が山頂より十数メートル下がったところにあり、葦が茂る大草原と火口池があり、湿原のようでした。

火口とはイメージの異なる意外な風景に驚いた記憶があります。

 

 

実家からは夷守岳が一番近くに見えていました。

実家から見ると均整のとれた美しい円錐形に見え、子どもの頃は「富士山のようだなあ」といつも考えながら自転車を漕いでいました。

いつまでも残したい、ふるさとの大切な風景です。

この写真は実家の300m程手前の、中高時代の帰宅路から撮りました。 

 

0

10/2 50円玉

これまで書き溜めたメモ帳から、いろいろな話を時々紹介したいと思います。見聞きした話を要約しているのでわかりにくい部分もあると思いますがご容赦ください。

------------------------------

糸の先にぶら下げた50円玉を見つめるとき、目の前で左右に大きく揺れていたら、50円玉と一緒に顔や目玉が左右に動く。

だけどその50円玉が50メートル先にあったらどうだ。顔も目玉もぶれないんだ。

0

10/1 プログラミング

今日は3年生が技術の授業でプログラミングに取り組んでいました。

「Scratch(スクラッチ)」というアメリカ・マサチューセッツ工科大学のメディアラボが無償で公開しているビジュアルプログラミング言語です。(詳しくはこちらで→Scratch)

スクラッチは、ゲームやアニメーションを作成する過程でプログラミングの基本的な考え方や問題解決能力、論理的思考力を養うことができるため、とても良い教材だと思います。

 

 

私がプログラミングに初めて触れたのは高校3年生の時でした。

「ポケコン」と呼ばれる、下の写真のような電卓を少し大きくしたようなものを使っていました。

しかも、自分が買ったものではなく友人からの借り物です。

見にくい画面(日本語表示不可)にBasicと呼ばれるプログラミング言語でゲームを入力して動かして遊んでいました。

小さな画面でしたが、自分の入力したゲームが動くことに感動した記憶があります。(はまりそうでしたが、受験生だったのでさすがにマズイと考え、すぐに友人に返しました)

自分の頭の中に思い描いたとおりに動作するようにプログラミングをするのは簡単ではありませんが、試行錯誤しながら完成した時は、何とも言えない達成感があります。

 

それから大学に入学後は、バイトで稼いだお金で当時30万円位したパソコンを買って本格的に独学でプログラミングに取り組みました。

 

そして卒業研究ではイモリの卵に含まれる卵黄粒の分布を記録するアプリの作成に、寝るのを忘れて取り組んだ記憶があります。

 

大学を卒業後、教師になってからは、数年はプログラミングから遠ざかっていました。

しかし、いろいろな係を担当するうちに、「できるだけ面倒な作業をパソコンにやらせて楽をしたい・・・」という気持ちが湧いてきました。

今でもExcelやWordを使ったプログラミングで事務作業の省力化に取りんでいますが、高校・大学時代のプログラミングの経験が大いに生かされています。

 

プログラミングによって何を作るにしても、基本的な考え方は同じです。

プログラミングを早くから経験することはとても有意義だと思います。

幸いなことに、今の生徒達は小学生の段階からプログラミングに触れる機会があります。

もちろんプログラミングも、他のスポーツや教科の勉強と同じで得意・不得意はあるかもしれませんが、やってみなければ自分に合っているかわからないし、もしかしたら強い武器にできるかもしれません。

最初は難しいかもしれませんが、やってみる価値は大いにあると思います。 

0

9/30 最新

須木中学校は生徒数が少ないため、生徒一人に広い清掃範囲が割り当てられています。

そのため、事務室や職員室などは職員が清掃をしています。

同様に、校長室も校長が清掃担当者になっています。

校長室の清掃は、掃除機をかけたり、テーブルや書庫、金庫の上を拭いたり、窓ガラスをきれいにしたりする作業が中心です。

それほど汚れる場所でもないので、時間がある時にちょこちょことやっておけばそれほど大変な作業ではありません。

もう1か所職員に割り当てのある清掃場所があります。

職員用男子トイレです。

職員で月ごとに担当を決めています。

ちなみに校長は9月と3月が担当月です。

職員トイレは須木中の中でも一番新しくできた施設で、数年経過していますが新品のようです。

先生方がきれいに使うのはもちろん、清掃をしっかりしているからだと思います。

手洗い場が真っ白で、使う水栓もピカピカだと気持ちがいいですよね。

今日は、担当月の最後の日なので、しっかりときれいにして次の先生に引き継ぎたいと思います。

0

9/27 実行力

今日は、「教育委員による学校訪問」がありました。

11名の方が来校され、学校経営の説明や授業参観、フリートークなどが行われました。

 

訪問終了後に理科室横を通りかかると、「メニューの『挿入』から『画像』を選んで・・・」と理科らしくない説明が聞こえてきました。

ちょうど、生徒達はフォルダからの画像挿入と配置の仕方について説明を聞いているところでした。

指示通りにスムーズに作業をしてく生徒。あっと言う間に貼り付けをしていました。中学生は飲み込みが早いですね。(この様子は「9/27 今日の授業」参照)

 

実は、数日前に理科の先生から相談がありました。授業の中で板書や実験観察の記録やまとめなどの方法として、手書きの他にタブレットをうまく組み合わせて活用できないか、という内容でした。

構想を話しながら、ICTサポーターにも相談しながら実現できるといいねという話をしていました。

 

今日の訪問のフリートークの中でもタブレット活用について話す場面があり、「理科での活用を考えています。ICTサポーターと相談しながらやっていきたいと思います・・・」などと話したところでした。

まさか、こんなにすぐに実行するとは思ってもいなかったため、ちょっとびっくりしました。

 

早くやり始めるほど先生も生徒も慣れますし、使い慣れてくるとお互いにもっと良い方法を発見したりします。

今後の展開が楽しみです。

構想を実行に移した理科の先生の行動力に脱帽でした。

 

0

9/26 絆

能登町の中学生の皆さんから学校宛に義援金へのお礼の寄せ書きをいただきました。

そこには、義援金についてのお礼の他に、仮設校舎ができたことや、運動会の準備をしていることなど、日常が戻りつつあることも書かれていました。

この寄せ書きをとおして、須木中の生徒達も、能登町の中学生の皆さんの思いに触れることができたことで、遠く離れていてもお互いを身近に感じることができたと思います。

寄せ書きの中に、「困ったときはお互いに助け合っていきましょう」「宮崎に何かあったときは恩返ししたい」という言葉がありました。

この絆を大切にしていけたらと思います。

 

現在は、さらに豪雨による被害も加わり大変な状況だと思いますが、一日も早い復興をお祈りしています。

今回寄せ書きをしてくださった18名の生徒の皆さん。本当にありがとうございました。

0

9/25 信じる

ガッツ石松さんが「太陽の帝国」で、全米映画俳優協会最優秀外国人俳優賞を受賞した時のエピソードです。

受賞のお礼として、貧民地区のジムや孤児院などを訪ねて、ボクシングの指導をしたそうです。

ガッツ石松さんは、授賞式の挨拶で彼らのことに触れ、次のような話をしました。

 

俺はとんでもない貧乏の生まれで、本当に彼らと全く変わらない育ちだった。

ただひとつ違ったのは、母が俺を信じてくれたこと。

『お前はバカだし、私は貧乏で何もしてやることができない。ただお前を信じてやることだけは出来る。』と、いつも言ってくれていた。

母はもう死んじまったが、母親が子供を信じてくれているという。

母親じゃなくても、誰かが自分を信じてくれている。

それだけで、子供は自分を信じて前を向いて努力していけるんだ。

だから、君たちが負けそうになったら、友達や家族を思い出して欲しい。

そして、友達や家族が負けそうになっていたなら、信じて励ましていて欲しい。

それだけで、何でも出来るようになるんだ。

そういうことを、彼らに伝えたかった。

 

カタカナで書かれた、カンニングペーパーを読みながらの英語の挨拶です。

最初は笑い声が起こった会場がだんだん静まり返り、最後は観客総立ちのスタンディングオベイションとなりました。

0

9/24 宿題の量

ネットを見ていたら、アイルランドにある大学の研究チームが宿題の効果的な出し方を明らかにしたという記事を目にしました。

生徒にとって、宿題はできるだけ少ない方が歓迎されます。一方、教師は生徒の学力を伸ばすために宿題は役に立つと考えています。

ただ、教科担任がそれぞれが必要だと考える量の宿題を出すことになるため、日によって量が少なかったり、多すぎて消化不良を起こしてしまうこともありがちです。

メイヌース大学のネイサン・マクジェームズ氏ら研究チームは、アイルランドの中学2年生4118人を対象に、新しいAIモデルを使用して、国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)のデータを分析し、さまざまな宿題のパターンが彼らの数学と理科の成績に与える影響を分析しました。

その結果、最も効果的なのは15分以内で終わる量を頻繁に出す事という結論に達しました。

つまり、数学と理科の宿題に関していえば、じっくり長時間取り組ませるよりも、短時間で終わるものをこまめにやらせることが効果的であることがわかったということです。

例えば数学なら毎日、理科なら週に3~4回宿題をやるのが成績向上にもっとも効果的だということです。しかも一回にかける時間はどちらとも15分以内で十分だといいます。

また、今回の最新モデルのAI分析では、短時間の宿題であっても、長時間の宿題と同じくらい成績アップにつながることが分かっています。

このことは、短時間でできる宿題を定期的に出すことが、生徒に負担をかけることなく最も学力アップをはかる方法であることを示しています。

アイルランドの生徒に対する分析なので、いろいろな条件が異なる日本で同じやり方でよいとは断言できませんが、おもしろい研究結果だと思います。

 『Learning and Instruction』(2024年7月1日付)に掲載

0

9/20 VUCA

今日のキャリア教育講演会のキーワードの1つがVUCA(ブーカ)でした。

これは以下の4つの言葉の頭文字をとった造語で、物事の不確実性が高く、将来の予測が困難な状態を指します。

Volatility(変動性)

Uncertainty(不確実性)

Complexity(複雑性)

Ambiguity(曖昧性)

 今日のお話の中で、もうすぐ現実となる高度な技術もたくさん紹介されました。

生徒は、これからさらに高度な技術が当たり前になることで、世界中のものごとの関係性がさらに複雑化し予測不可能なVUCA時代に生きていくことになります。

そのような未来に生きる子ども達に「問題発見力」、「的確な予測」、「革新性」などの力を身に付けさせていくことの重要性を改めて気付かされました。

そして、大工原様から西諸県地区、須木地区の良さをたくさんお話ししていただいたことを大変ありがたく思いました。

今日の授業を受けて、生徒達が将来の須木のあり方について別の視点から考えてくれるといいなと感じたところです。

 

0

9/19 きっかけ

本年度は、毎日授業を参観するついでにホームページ(HP)用の写真を撮影しています。

 昨年度までのHPの掲載内容は行事がほとんどでした。

当然、毎日行事があるわけではないので、HP更新は時々ということになってしまいます。

それでもありがたいことに、毎日ある程度の数の方がHPを訪れてくださっていました。

 その期待にこたえるためにも、まずはHPの更新を毎日してみようと決心しました。

 

ところが毎日となると、何のネタを記事にするかが問題です。

すぐに思いついたのが、「とにかく毎日行われているのは授業だから、その授業の様子を紹介すればいいじゃないか!」です。

須木中の先生方は、それぞれの教科で工夫した授業を行っています。いつ授業を見に行っても、生徒達は集中して授業に一所懸命取り組んでいます。

そんな素晴らしい様子を知ってもらう手立てはHPに載せるしかないと思ったわけです。

 

毎日更新するようになって、半年ほどが経ちましたが、今では1日に数百人の方に見ていただいています。

4月19日現在の閲覧数471448名だったのが、5月7日に48万人越え、5月25日に49万人越え、6月17日に50万人を超えました。 

そして9月19日現在で57万人を達成しようとしています。

皆様、ご覧いただいて本当にありがとうございます。

今後も頑張って更新しますので応援よろしくお願いいたします。

 

毎日更新するHPの内容は、「今日の授業」、「校長日記」、「給食」の3本です。

 給食については、ある時給食の写真を掲載したところ、予想外に好評だったため、改めて専用のページを作成して毎日掲載するようにしました。毎日12時35分更新です。

この校長日記も、月1回の学校通信では伝えきれないことを伝えるにはどうしたらよいか・・・と考え、こちらも専用のページを作りました。こちらの更新時間は16時過ぎ頃です。

 

いずれの記事も、コメントを書いたり、「いいね」を押したりできますので、よろしければ書いたり押したりしていただけると励みになります。

  

0

9/18 試行

昨日話題にした、RSTを職員研修で先生方に試してもらいました。

採点は各自で行ってもらいましたので、どの先生がどのような結果だったかは直接見ていません。

終わった後の先生方の会話から、どの項目もすごくできていた方、きちんと問題を読んでなかったと反省する方、〇番は全然わからない・・・などの反応がありました。

体験版なので詳細な分析ができるわけではないですが、自分の読解力のおおまかな傾向を知ることができました。

大人になってからでも読解力は伸ばせる余地があるそうです。

それならば、中学生であればもっと可能性があるはずです。

先生方と共にその可能性を探っていきたいと思います。

0

9/17 RST

5年ほど前の初版ですが、新井紀子著の「AIに負けない子どもを育てる」(東洋経済)という本があります。

内容は、「読解力を人間が身に付けるにはどうしたらよいか」という内容です。

その本に体験版のRST(リーディングスキルテスト)が掲載されています。

RSTとは、文章に書かれている意味を正確にとらえる力(基礎的な読解力)を測定・診断するテストです。

 

以下のような能力値7分類で評価します。

係り受け解析
 文の構造を正しく把握する。読解力の最も基礎となる能力。

照応解決
 代名詞が何を指しているかを正しく認識する。

具体例同定(辞書)
 辞書の定義を用いて新しい語彙とその用法を獲得できる。

具体例同定(理数)
 理数的な定義を理解し、その用法を獲得できる。

同義文判定
 与えられた二文が同義かどうかを正しく判定する。語彙力や論理力が必要。

推論
 既存の知識と新しく得られた知識から、論理的に判断する。

イメージ同定

 

自分の読解力について、「〇〇部分が弱い気がするなあ・・・」と思いながら体験版のRSTをやってみました。

実際に自己採点をしてみると、まさにその通りの結果が出ているではありませんか。

_:(´ཀ`」 ∠): (ちょっとショックでした・・・・)

 ・

私のことはさておき、 今年の研究主題の「・・・確かな学力を身に付けた生徒の育成・・・」を進めるにあたって、個々の生徒を読解力の面からしっかり分析してみる必要があるなと考えているところです。

0

9/13 準備

15日のすき納涼花火大会は、須木中学校のグラウンドを会場にしています。今日から様々な物品が搬入され始めました。

地域への貢献という意味も込めて、今日の午後は会場設営の手伝いをしました。毎年恒例のフェンス設営です。

生徒たちは慣れた手つきで次々と運んでで組み立て行きます。

2時間とっていましたが、1時間で終了することができました。

 

当日は、18:50頃から中学生のダンスパフォーマンスが行われます。

今年は、新たに購入したカラフルな法被を着て踊ります。

ご都合のつかれる方は屋台等も出店していますので是非ご来場ください。

 

今日は、吸い込まれるような空の青さが印象的でした。

 

0

9/12 ライフプラン

今日の3年生でライフプランニングの授業が行われ、その中で金融庁のライフプランシミュレーターを用いました。

こちらから利用できます → 金融庁

これは、現在の自分のの収入・支出などの情報や将来の計画を入力することで、将来の家計収支をシミュレーションし、結果をグラフで確認することができるものです。

生徒たちは、最初の入力では自分の理想の収入や支出などについて「これくらいかな」と入力していきますが、実際に示されたグラフを見ると大きくマイナスなったりして驚いていました。

生徒たちは、収入に応じて計画的な支出や貯蓄をすることの重要性を実感として持てたとても良い経験となりました。

 

0

9/11 スキルup

昨日、理科の自由研究の審査会があり、本校の理科担当が出席しました。

残念ながら本校からの入賞はありませんでしたが、次年度に向けていろいろ刺激になったと報告がありました。

他校の出品された研究の多くが、手書きではなくPC等で作成・印刷されたものだったそうです。

手書きは生徒の思いが伝わってきて好きですし、手書きのイラストや図を交えてまとめるのが大変上手な生徒もいます。しかし、多くの生徒にとっては後から修正や追加する場合は書き直しになるなど大変な面が多いのも確かです。

今後はタブレットPCを使う場面が多くなるでしょうから、慣れの面からもPCで作成するようにした方が良いのかもしれません。

なにより、レイアウトを変えたり、グラフなども見やすいように何度も形を変えたり、目盛りを変えたり試行錯誤や工夫ができます。

 また、理科の自由研究の下地として、普段の授業の中で予想を立て、実験し、結果を考察しまとめる場面で活用できます。

授業の中で、タブレットを活用して実験レポートを作成する経験を積むことが可能です。

大学などでもレポートの提出は電子データで行うことが当たり前の時代です。

自由研究の場面だけでなく、高校進学後や社会に出てからも必要とされるスキルを高めるチャンスになると思います。

0

9/10 原石

生徒達が、自分がダイヤの原石だと思えないのには2つの理由があると思います。

・「何で磨けばよいのかまだ気付いていない。」

・「まだまだ磨きが足りない」

教師がどうかかわるかが問われます。

 

0