日誌

校長室

2024年度のスタート

 昨年度後半は、私の手術や入院で大変ご迷惑をおかけしました。日々、体調が回復し、心に体が付いてくるようになってきました。岡富中学校としては、新年度に入り1ヶ月が経過しました。子ども達は学習面や生活面は非常に落ち着いており、順調にスタートできています。今後も、信頼する素晴らしい職員とともに、温かい保護者や地域の皆様に支えられながら、子ども達の幸せを目指し、様々な教育活動に取り組んでいきます。

 本校の生徒は、自立した行動ができ、他者や社会に貢献できる力を身に付けるために、ルールメイキングや学力向上、ボランティア活動等に真剣に取り組んでいます。本年度は、昨年度の取組を改善し、様々なデジタルツールを通して、個に応じた家庭学習の推進に取り組んでいきます。

 今の子どもたちの多くは、デジタルネイティブでICT機器を容易に活用できます。様々なリスクを危惧するあまり、これらの機器を使用せず、同水準の課題プリントを一斉に取り組ませても、多くの子どもたちにヒットしていないのが本校の現状です。今後、個に応じた家庭学習に加え、3年数学では選択コースとして自由進度学習を導入し、その後、他学年にも広げていきます。

 やらされる学習から脱却し、苦手分野の克服、得意分野の伸長を目指して子ども達が主体的に取り組む学習を進めていきますので、ご家庭でも子ども達への見守りや声かけを宜しくお願いいたします。

 

2023年がスタートして1ヶ月

 令和5年に入り、1ヶ月が過ぎました。本校では、新型コロナ感染症に加えてインフルエンザも罹患者が増え、受験を控えた3年生には学力だけでなく、健康管理が強く求めらることになりました。私立入試と県立入試(推薦)を2月はじめに終え、多くの生徒は次の県立入試(一般)に向けて努力を続けているところです。

 本校3年生は、自分のみが進路実現できればよいと考えるのではなく、周囲の仲間とともに目標達成に向けて、切磋琢磨する姿が朝自習や授業風景等で数多く見受けられます。

 1,2年生は先輩の姿を見て、自己成長に繋げていきます。素晴らしい手本として、行動できる3年生に感謝しています。また、それを支える保護者や地域の皆様、本当にありがとうございます。

 岡富中学校のめざす生徒の姿は、「自己成長し続ける生徒」です。ロシアのウクライナ侵攻、急激な円安や物価上昇、相次ぐ自然災害、理不尽な事件など社会は脅かす様々なことを日々起きています。そのような中でも、よりよい社会づくりにそれそれのできる形で主体的に関わり、自分なりの最高の幸せを見つけてほしいと思います。そのためには、単に記憶するだけの知識では対応できません。自分の身の回りで起きていることに無関心にならず、主体的に考え、自分の意見をもち、他者から学ぶ姿勢を忘れないでほしいと思います。また、学習や学校行事、部活動などに「本気」で取り組んでほしいと思います。「本気」にならなければ、真の実力はつかないし、心から湧き起こる感動も味わうことができません。本気で取り組み、挫折しながらも続けることで感動を味わい、次への意欲へと繋がっていきます。中途半端なことをやっていても決して、最高の感動を味わうことはできません。人は試合や試験など結果を出すことだけに意識が集中してしまいますが、結果が全てではありません。それまでの過程で人間力を高めていったことに大きな意義があります。それが次のチャレンジへとつながり、豊かな人生へと導いてくれます。

 これからの時代を切り拓く力をもった素晴らしい生徒が岡富中学校にはたくさんいます。今後とも地域の皆様、温かいご支援を宜しくお願いいたします。

生徒総会を終えて

 本年度の生徒総会は、生徒の皆さんが今と未来の幸せのために校則の見直しを検討しました。これまで、生徒会執行部やルールメイカーなどが自己と他者、公共世界のあるべき姿についてルールメイキングを通して深く考えてくれました。 

 校則見直しを通して「滅私奉公」や「滅公奉私」のような公私二元論ではなく、皆が輝くためのルールはどうあればよいかを今後も考えていきます。生徒の皆さんが一生懸命考えてくれたことを、学校としてもしっかりと受け止めています。

 これまで、3年生を中心に、自他の幸せについて考え続け、データや法律、条約等の合理的根拠をもとに主張する姿勢は、下級生のよい手本になりました。1、2年生も一面的な主張とならないように対話を重ね、考えをまとめることができました。

 今後は、学校運営協議会に生徒会がプレゼン発表した主張に対して協議を重ね、生徒の皆さんの幸せに繋がるように検討を重ねていきます。これまで、生徒の皆さんが、校則見直しを通して自己と家庭、地域、学校の責任についても、しっかり考えてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。生徒の皆さんが、本気になって自他の幸せについて考えて続ければ、学校は更に自己成長と居心地のよさを兼ね備えた場所に変わります。また、よりよい社会について考え続ける主体者が増えることで幸福度の高い社会へと変わっていきます。岡富中学校の今後のよりよい変化と、生徒の更なる成長が大変楽しみです。

 

延岡市中学校総合体育大会を終えて

 中学校総合体育大会の全てが終わりました。各部活動ともに3年生が中心となり、礼儀やマナー、チームワーク等で大変素晴らしい姿を見せてくれました。勝敗よりも最後まで決してあきらめることなく、仲間と共に懸命に取り組むプレーに本当に感動しました。これまで支えてくださった保護者の皆様、粘り強く指導していただいた顧問の先生や外部コーチの方々、誠にありがとうございました。県大会に進む生徒は、また気持ちを新たに練習に励み、今回の大会で部活動を終えた生徒は、今の喜びや悔しさなど様々な思いを胸に学習や生活でチャレンジしていってほしいと思います。

 何事にも本気で取り組む人は、多くの幸運の種を見つけることができます。そして、苦難があっても、必ず応援してくれる人がいます。岡富中学校の生徒の皆さんの今後の飛躍が楽しみです。

 

 

 

3年間お世話になりました。

 本校の勤務も3年が過ぎ、今回異動することになりました。

 特に3年間の内、後半はコロナ禍の中で、生徒の皆さんや保護者の方々と学校行事について考え続けた2年間でした。

 保護者の方々のご理解・ご支援、生徒の頑張りがあって、さまざまなことに挑戦できました。PTAバザー、体育大会、楠の葉祭等、どれをとっても他校にも自慢できる、この時期ならではの行事になったと思っています。

 これからもずっと「やっぱり岡中」、進化し続けて行く岡中だと思います。

 保護者の方々、生徒の皆さんと一緒に岡中の仲間として勤務できたことを誇りに思います。

 お世話になりました。ありがとうございました。 延岡市立岡富中学校 令和元・2年・3年度校長 粟田茂樹