活動の様子
第49回九州地区難聴・言語障害教育研究会 熊本大会
8月7、8日に第49回九州地区難聴・言語障害教育研究会熊本大会が熊本市民会館を中心に行われました。
昨年の沖縄大会では、前日に宮崎で大きな地震があり宮崎の様子を心配しながらの参加でしたが、今回は、豪雨で九州のあちらこちらの状況を心配しながらの参加となりました。
〔7日 大会初日〕
開会行事・総会 全体会(記念講演) 子どものことばを育むために-「きこえとことばの教室」が教えてくれたこと- 【講師】東京都世田谷区立鳥山北小学校 きこえとことばの教室 主任教諭 阿部厚仁先生
特別支援教育に関わってこられた阿部先生の長い経験の中から、これからの私たちに必要なことをたくさん伝えてくださいました。
〔8日 大会2日目〕
〈分科会より〉
第一分科会「構音」 《テーマ》構音に誤りのある子どもをどうとらえ、どう連携し、どう支援していくか
○長崎県からの提案 平戸市立紐差小学校 末長悦子教諭 「舌の動きの安定を図る舌癖改善トレーニング~歯間化構音の改善を目指して~」
現在は、学級担任をされているという末長先生が、言語の通級指導の中で出会った歯間化構音の児童について発表されました。
○宮崎県からの提案 日南市立南郷小学校 上村 聡子教諭 「児童が学習意欲を持続することができる構音指導を目指して」
上村先生は、これまでの準備を生かして落ち着いた態度で発表をされました。他県の参加者から質問が出される場面では、司会の春山先生とともに的確に答えていらっしゃいました。児童の実態に合わせた豊富な教材や児童の成長を認める先生の温かい姿勢が、参加者から称賛されました。
その後の研究協議では、長崎県の提案にあった難聴・言語障害教育研究会の先生方との連携、校医である歯科医師との連携がまず話題になりました。長崎県の難聴・言語障害教育から生まれた教材についての話は、大変興味深いものでした。
また、各県の言語通級についての現状、指導するにあたっての困難、悩みなどで話が進みました。助言者の こぞの言葉のクリニック代表小薗真知子先生からは、学校現場とは違う構音訓練の話を伺うことができました。実り多い時間となりました。
分科会の後は、
「構音障害のみかた」~発音だけにとらわれない視点~ こぞの言葉のクリニック代表 小薗真知子先生
このような内容でミニレクチャーが行われました。
2日間の熊本大会が無事に終わりました。来年度は、佐賀大会ということで、紹介がありました。上村先生、春山先生、素晴らしい発表になりました。お疲れ様でした。
宮崎県 難聴・言語障がい教育研究会 第2回研修会
令和7年6月26日(木)に、新富町総合文化センターにて第2回研修会を開催しました。
【発表検討会】
第49回九州地区難聴・言語障がい教育研究会 熊本大会(8月7・8日) 第1分科会 構音
「児童が学習意欲を持続することができる構音指導を目指して」
~サ行音とザ行音の指導を通して~
日南市立南郷小学校 きこえとことばの教室 上村 聡子 先生
熊本大会で発表提示する資料の内容について、これまで本会で検討を重ね、最終検討となりました。今回の上村先生の発表では、熊本大会事務局からの連絡により、提示資料の内容を変更する点や変更理由等の説明がありました。変更点については、本会でも再検討し、よりよい内容へと練る事ができました。上村先生が子どもの実態を把握して実践されたことが、さらに分かりやすいものに精選されました。私たち会員にとっても、今後の指導実践に役立てられる内容です。
【講話】
「構音」 講師:箕輪 友英 氏(串間市民病院 言語聴覚士)
箕輪先生から、構音する場合の口腔内がどうなっているのか、舌の位置や動きがどうなっているのか、「構音点や構音法」の図表を見せていただきながら、分かりやすく説明していただきました。実際に、自分たちも声帯の動きを感じたり、舌の動きを変えて声を出したりしながら、構音の状態を確認していきました。
構音の改善には、発音明瞭度の向上を図ることが最終的な目標になります。その目標に向けて、子どもたちが安心して取り組める雰囲気や環境を作りながら、構音訓練を行っていくことが大切であることを再認識することができました。専門的で質の高い研修を受けることができ、大変充実した時間となりました。指導に生かしていきたいです。
【専門部会、全体会】
各専門部で集まり、今年度の計画について、確認や共通理解を図りました。各部で、県内の「ことばやきこえ」に関わる担当者の知識や技能を高めていくためには、来年度以降、本会をどのように運営していくかということが話の中心でした。
必要なことは、私たち通級担当者同士や他機関との連携を図ること、子どもたちによりよい指導・支援を行うことができるように専門性の高い研修を受けることであること等が出されました。
来年度に向けて、本会の在り方をどのようにするかについて、少しずつ話が進んでいます。
令和7年度宮崎県難聴・言語障がい教育研究会第1回研修会
令和7年5月13日(火)に、新富町総合交流センター内生涯学習センターにて第1回研修会を開催しました。今年度最初の会ですので、「宮崎県 難聴・言語障がい教育研究会総会」も行っています。
【宮崎県 難聴・言語障がい教育研究会総会】【専門部会】
本年度の役員紹介、令和6年度事業報告、令和6年度会計報告から始まり、令和7年度の事業計画がそれぞれ報告され ました。令和8年度以降の本会の在り方についても提案がありました。
そのあと、総会での提案事項を受けて、一部で引き継ぎ会とそれぞれの部での本年度計画を話し合いました。
【発表検討会】
第49回九州地区難聴・言語障害教育研究会 熊本大会 第1分科会「構音」
「構音に誤りがある子どもをどうとらえ、どう支援していくか~児童が学習意欲を持続させることができる構音指導 を目指して~」
発表者 日南市立南郷小学校 きこえとことばの教室 上村聡子先生
令和6年度最後の検討会を受けて、変更したところを含め、当日の発表時間に合わせて、発表されました。前回よりさらに内容が精選され、分かりやすいものになっていました。提示資料の締め切りが近いということで、提示資料から検討し、具体的な発表の仕方まで進めることができました。私たち研究会会員にとっても今後の指導に十分生かせる内容になってきています。
【情報交換会】【全体会】
第1回研修会ということで、情報交換会は地区別の協議になりました。終了後、全体に共通理解を図りたいことを伝えて、今後の会の在り方についても現在考えられることを確認しました。
本年度もこの研修会を通して、学担や通級担当者同士の交流や、他機関との連携を図った専門性の高い研修によって、担当としての指導力の向上を目指していきたいと考えています。第2回は、6月26日(木)の予定です。
令和6年度 第5回研修会
令和7年2月7日(金)に新富町総合文化センター大会議室にて第5回研修会を開催しました。
【講話・演習】
「聴覚障がい児の理解について」
都城さくら聴覚支援学校 指導教諭 髙橋直樹先生・延岡しろやま支援学校 教諭 末安比呂美先生
聴覚障がいのある児童の就学や支援方法、それを支える保護者の思い、さらには支援学校のセンター的機能について、分かりやすくお話していただき、理解を深めることができました。また、難聴体験では、耳栓やイヤホンを使用して実際のきこえにくさを実感しました。手元のプリントや指名の際のジェスチャーの有無で、会話や状況の理解度が全く違うことが分かり、改めて難聴児の気持ちに寄り添うことの大切さに気付かされました。今回の研修は、日頃の支援の在り方や児童との関わり方が適切だったかを見直すきっかけになりました。
【情報交換会】
今回も、言語部門(4グループ)聴覚部門(1グループ)に分かれ、日頃の実践や悩み、指導の現状等について話し合いました。どちらの部門も、校内に担当者が一人という環境の中で実務を行っています。そのため、指導法や支援方法について共有できる機会はとても貴重で、毎回、話が尽きることがありません。聴覚部門においては講話・演習をしていただいた先生方が参加してくださったことで、より充実した時間となりました。
【発表検討会】
第49回九州地区難聴・言語障害教育研究会 熊本大会 第1分科会「構音」
「児童が学習意欲を持続することのできる構音指導を目指して」
日南市立南郷小学校 きこえとことばの教室 上村聡子先生
熊本大会に向けて、5月提出予定の提案文書の検討を行いました。指導の意図や実際の状況、児童の改善の様子等がより伝わるように、語句の見直しなど細部にわたって意見交換を行いました。上村先生の発表は日々の指導の積み重ねがいかに大切であるかを実感できる内容です。8月の発表に向けて、もうひと頑張りです!
【専門部会・全体会】
今年度最後の会として、反省や次年度の運営について話し合いました。県内の「ことばやきこえ」に関わる担当者が知識を深め技能を磨くことのできる唯一の会である本会を、今後どのように運営していくかは大きな課題です。全ての子どもたちによりよい指導・支援を行うことができるように考えていかなければならないことを確認し、本年度の研究会を終了しました。
宮崎県 難聴・言語障がい教育研究会 第4回 研修会
令和6年11月29日(金)に、新富町総合交流センター大会議室にて第4回研修会を開催しました。
※第3回研修会は、宮崎県特別支援教育研究連合研究大会での障がい種別研修会と兼ねて実施。
【講話】
「多様な子どもを支える通級指導教室の在り方」 国立特別支援教育総合研究所 牧野泰美先生
牧野先生は、本研究会の講師としてたびたび宮崎においでいただいています。先生のお話を聞くたびに、新しい気づきや発見があり、自分自身の指導を振り返る時間をもつことができます。今回は、「通級指導教室担当者は、言語・聴覚に関わる専門家であり、子どもの学びや育ちを支える教師であるとともに、物事や思いを共有できるパートナーである」という内容のお話でした。牧野先生がおっしゃった、「子どもの課題をだけを見るのではなく、多様な角度から、多様な見方ができる教師になる」という言葉を常に意識し、子どもの自己肯定感を支えられるような指導を目指していきたいと思います。
【発表報告会】
第48回九州地区難聴・言語障害教育研究会 沖縄大会 第5分科会 「連携」
「子どもの心を見つめて ~理解ある環境をつくるために担当として取り組んだこと~」
川南町立川南小学校 竹田泰代先生
沖縄大会の第5分科会「連携」で、竹田先生がこれまで言語通級担当として実践してこられた専門機関、保護者、校内等、子どもの実態にそった連携について発表されました。大変素晴らしい発表で、発表後には会場の先生方から大きな拍手が送られたそうです。竹田先生は、緊張の中にも大変有意義な時間を過ごすことができたこと、本研究会でのサポートが大きな力になったことに対して感謝の言葉を述べられました。沖縄の美しい自然やグルメ、立派な発表会場などの様子も交えた和やかな報告会となりました。
【発表検討会】
第49回九州地区難聴・言語障害教育研究会 熊本大会 第1分科会「構音」
「構音に誤りがある子どもをどうとらえ、どう支援していくか~サ行音とザ行音の指導を通して~」
日南市立南郷小学校 きこえとことばの教室 上村聡子先生
今回は、第2回研修会での検討会を受けて変更した点について、上村先生が補足説明しながらの発表となりました。会では、上村先生の実践内容や指導の意図が伝わる提示の仕方、児童の変容などについての意見や質問が出されました。上村先生も、「本番までに内容を精選し、よりよい発表にしていきたい。」と、意気ごみを語っていらっしゃいました。
【情報交換会】
研修部の提案により、部門別に編成されたグループで、それぞれの日頃の実践、学校・学級の現状などを話し合いました。それぞれの先生方の実践を聞いて刺激を受けると同時に、指導上の課題についても共有することができ、大きな安心感を得られる貴重な時間となりました。また、会場には、県立延岡しろやま支援学校の先生方のお薦めの本や、自作教材の展示もあり、会に参加されていた先生方が手に取って熱心にご覧になっていました。
第48回九州地区難聴・言語障害教育研究会 沖縄大会
8月9日・10日に、第53回全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会 全国大会と共同開催として、「那覇文化芸術劇場 なはーと」で、沖縄大会が開催されました。
8日に宮崎で大きな地震があり、宮崎空港は前日の便が利用できなかったお客さんでごった返していましたが、本県からの参加者5名は予定通り沖縄行きの飛行機に乗り、無事那覇空港に到着。宮崎よりも少し、日差しがまぶしい気がしましたが、風にはわずかに潮の香りが感じられ、沖縄に来たことを実感することができました。
会場「なはーと」のロビーです。
北海道から九州・沖縄まで、会場は大勢の参加者でにぎわっていました。令和7年度の全国大会が開かれる東京からもたくさんの先生方が来られ、楽しいPR動画で会場を盛り上げてくださいました。
〔9日 大会初日〕
〈記念講演〉
「難聴・言語障害教育において大切にしたい視点ー「今ここ」、そして「生きるかたち」ー
講師 牧野泰美 先生
〈基調講演〉
「通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への指導・支援の充実」
講師 村上 学 先生
宮崎にも度々講師として来てくださっている牧野先生。先生のお話を沖縄でもお聞きすることができ、参加者一同ほっとする時間となりました。
〔10日 大会2日目〕
〈分科会・午前の部より〉
「吃音」分科会
諫早市立諫早小学校(長崎県)の小柳先生と、熊本市立東町小学校(熊本県)の才所先生が発表され、仲野里香先生(ことばの相談nakano代表)をコーディネーターに迎えた研究協議が行われました。8月6日の小林先生(金沢大学)の研修を受けてすぐだったこともあり、改めて吃音の児童生徒の指導の難しさと重要性について考えさせられました。
〈分科会・午後の部より〉
「連携」分科会
竹田先生が発表される「連携」分科会は午後の部に行われました。発表前の最終チェックも無事に終わり、分科会が始まりました。
宇佐市立宇佐小学校(大分県)の信國先生に続いて、いよいよ竹田先生の発表です。竹田先生は、これまでの実践をプレゼン資料を使いながら落ち着いて発表されました。
その後の研究協議では、「どこと(誰と)どのように連携するか」が話題となりました。担当としての思い、立場等、それぞれの担当者の思いを共有するとともに、各県の現状についても知ることができました。 竹田先生は、コーディネーターの大城政之先生(浦添市教育委員会学校教育課特別支援教育コーディネーター)や会場の先生方からその実践を高く評価され、本県代表としての責務をしっかりと果たされました。
2日間の沖縄大会が無事に終わりました。県難言研の先生方のサポートのおかげで、私たち参加者にとって大変充実した研修となりました。
ありがとうございました。
令和6年度 宮崎県 難聴・言語障がい教育研究会
宮崎県 難聴・言語障がい教育研究会 第1回 研修会
令和6年5月14日(火)に、宮崎県県立図書館にて第1回研修会を開催しました。
【令和6年度総会】
昨年度の事業報告、決算・監査報告、本年度の事業計画、予算などについての議事を行いました。
【発表検討会】
第48回九州地区難聴・言語障害教育研究会 沖縄大会
(第53回全国公立学校難聴・言語障害研究協議会 全国大会を兼ねる)
第5分科会 「連携」
「子どもの心を見つめて
~理解ある環境をつくるために担当として取り組んだこと~」
川南町立川南小学校 竹田泰代先生
竹田先生は言語通級担当として、専門機関、保護者、校内等、子どもの実態にそった連携を図ってこられました。九州(全国)大会では、竹田先生の実践事例を発表してただきます。今回の検討会では、発表原稿をチェックしたり、プレゼンテーションの構成などについての意見を出し合ったりして発表内容についての協議を行いました。子どもの心に寄り添い、子どもの心を大切にした担当としての関わりが丁寧に説明されており、竹田先生の温かい思いがあふれた発表となってます。
【専門部会引継ぎ会、専門部会、全体会】
令和6年度は、各地区における担当の専門部がかわる年になります。本研究会の運営が円滑に行われるように、昨年度所属していた専門部から次の担当の専門部への引継ぎがなされました。専門部会では、各部で本年度の方針や計画などを協議し、新メンバーで意思疎通を図ることができました。全体会では、各専門部で協議された内容の共通理解を図りました。
本年度もこの研修会を通して、学担や通級担当者同士の交流や、他機関との連携を図った専門性の高い研修によって、担当としての指導力の向上を目指していきたいと考えています。
宮崎県 難聴・言語障がい教育研究会 第2回 研修会
和6年6月25日(火)に、新富町総合文化センターにて第2回研修会を開催しました。
【発表検討会①】
第5分科会 「連携」
「子どもの心を見つめて
~理解ある環境をつくるために担当として取り組んだこと~」
川南町立川南小学校 竹田泰代先生
第48回九州地区難聴・言語障害教育研究会 沖縄大会(8月9・10日)で発表する内容について最終確認を行いました。これまで、本研修会において発表の検討を重ねてきた結果、竹田先生の実践がより分かりやすく整理され、具体的なエピソード等が盛り込まれた充実した発表内容となりました。
【発表検討会②】
第1分科会 「構音」
「構音に誤りがある子どもをどうとらえ、どう支援していくか
~サ行音とザ行音の指導を通して~
日南市立南郷小学校 上村 聡子先生
令和7年度の九州地区難聴・言語障害教育研究会熊本大会に向けての発表検討会を行いました。今回は、上村先生から現在の構音指導の概要について説明していただきましたが、今後は、子どもの実態をさらに詳細に把握しながら、より効果的な構音指導・支援を行っていきたいとおっしゃっていました。
【講話】
「構音指導の実際」 講師:山下優子 氏
昨年度に引き続き、山下先生に講師として来ていただき、置換している子どもの口腔内がどうなっているのか、舌の位置や動きがどうなっているのかについてのお話を聞かせていただきました。「構音位置と構音操作と音」の表を見せていただきながら説明してくださったので、とても分かりやすかったです。また、ストローで息を吹いたり、鏡に自分の舌を映したりする具体的な指導の仕方も教えていただきました。専門的で質の高い研修を受けることができ、大変充実した時間となりました。
【専門部会、全体会】
各専門部で集まり、今年度の計画について、再度、確認や共通理解を図りました。
今回の研修も実りある、多くの学びがありました。児童の思いに寄り添いながら、学びで得たことを実践で生かし、よりよい指導・支援につなげていきたいと思います。
宮崎県 難聴・言語障がい教育研究会 第4回 研修会
令和6年2月9日に宮崎県難聴・言語障がい教育研究会第4回研修会が実施されました。
1 発表検討会
来年度、九難言沖縄大会で発表される竹田先生が、第5分科会「連携」で発表される「理解ある環境をつくるために~担当者としてできること~」の原稿を発表されました。
児童の学習環境をより良いものにしていくため、より良い指導体制を作っていくために、竹田先生が実践されたことをまとめていらっしゃいました。宮崎県内に、構音訓練について相談できる場所が少ないことが問題であると言う点が浮き彫りになりました。参加した先生方から、アドバイスがたくさん出されました。さらにブラッシュアップされた発表になることと期待されます。
また、再来年度、九難言熊本大会で発表される南郷小学校の上村先生も、発表内容について構想を話されました。竹田先生の発表のように、充実したものになると思われます。
2 資料集作成
「きこえ・ことばの教室資料集」を作成しました。それぞれの会員が、実践をした資料を持ち寄って、資料集を作成しました。先生方がそれぞれ普段から使われている資料ですので、大変実践的で、役に立つものばかりでした。冊子にした後、それぞれの資料をもとに、テーマごとにグループ協議を行いました。言語障がい通級指導教室の担当者は少ないため、貴重な情報交換の場となりました。
3 専門部会及び全体会
それぞれの専門部会ごとに今年度を振り返りました。それぞれの業務内容を洗い出し、来年度に向けて引き継ぐ準備を進めました。全体会では、それぞれの部会から出された検討事項について話し合いました。全体での話合を通して、共通理解をしながら会を運営していくことができました。
今回で、今年度、計画していた研修会のすべてを終了しました。次年度は5月の下旬に1回目の会を開く予定です。今年度も事務局をはじめ会員の皆さんのご協力で、実りのある研修を実施できました。次年度も、共に学び合い、高め合う機会となるよう会員の皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
令和5年度第3回宮崎県難聴・言語障がい教育研究会 研修会
令和5年12月7日(木)に、宮崎県立図書館にて、第3回研修会を開催しましたので、研修内容についてお知らせいたします。
【 研修① 全難言及び九難言大会報告会 】
○ 全難言埼玉大会発表者 明道小学校 春山 咲希子教諭
全体会、分科会での発表や講義、また、オンデマンドの内容についてまとめた資料をもとに報告してくださいました。全体会で、宮崎県教育委員会作成のユニバーサルデザインの視点を取り入れた『「分かる!」「できる!」学校全体で取り組む授業の土台づくりハンドブック』の紹介があったそうです。
○ 九難言長崎大会発表者 小林小学校 三浦 弘子教諭
三浦先生は欠席のため、大会に参加された竹田先生より報告がありました。多様なニーズに応えるための支援を生かした連携について、内容、プレゼンと素晴らしく、とても分かりやすいと好評だったとのことです。
お二人の先生方、当日の発表、発表までの準備と大変お疲れさまでした。ありがとうございました。
【 研修② 九難言沖縄大会 発表検討会 】
発表者 川南小学校 竹田 泰代教諭
事前のZOOM会議で、「つなぐ」ために必要なことを整理するとわかりやすくなるのではないか、という意見が出されたとのことでした。その意見を取り入れた今回の発表は、とても分かりやすいものになっていました。今回の検討会では、子どもの姿が見たい、連携を受けたことによってどう感じたか、変わったか、言葉や感動が伝わるとよい、とのアドバイスがありました。
竹田先生、お疲れさまでした。
【 研修③④ 講義 】
「難聴・言語障害教育担当者として大切にしたいこと」
国立特別支援教育総合研究所 上席総括研究員 牧野 泰美先生
牧野先生の穏やかでユニークな語りに引き込まれ、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。「子どもたちの自己肯定感を支えるものとは」「気持ちを重ね合わせることができるコミュニケーションの時間」など通級指導担当として本当に大切なことを考える時間でもありました。通級指導担当として、これでいいのだろうか、この子のためになっているのだろうかと悩むことも多い日々ですが、先生のお話は明日からの励みにつながるものであり、これからの指導・支援に活かせる多くの学びがありました。ありがとうございました。
【 研修⑤専門部会・全体会 】
各専門部会で話し合い、その内容についての報告を行った後、全体会を行いました。
全体会では、長崎大会事務局からの提案を受け、九州各県で通級指導教室の学級数や担当者数等の実態が異なる中、「今後の九州大会はどうあるべきか」、「宮崎県としてはどうしていくか」について意見を出し合いました。
また、来年度の本会の部会の体制の在り方についても、意見が交わされました。
第47回 九州地区難聴・言語障害教育研究会 長崎大会
令和5年8月3日(木)~8月4日(金)に、長崎市民会館にて、標記の研究大会が行われました。
大会主題は、「これからの難聴・言語障がい教育のあり方を考える ~子どもや保護者のニーズに応える支援や連携をめざして~」でした。
令和2年度の大分大会以降、新型コロナウイルス感染拡大により開催中止が相次いだため、今大会は4年ぶりの参集型での開催となりました。
≪1日目 8月3日(木) 長崎市民会館(文化ホール)にて≫
開会行事、総会終了後、記念講演が行われました。
【演題】「もう迷わない!ことばの教室の吃音指導」
【講師】九州大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 医師 菊池 良和 先生
現在、アメリカ留学中の菊池先生ですが、長崎大会のために一時帰国されての今回の記念講演でした。
吃音ドクターとして、ご自身の吃音体験やドクターとしての臨床場面での経験をもとにお話しいただきました。ご講演の中で沢山の情報提供をしていただきましたが、最後に、吃音指導におけることばの教室の意義ということで、「①吃音を“治す”のではなく、“うまく付き合う”ことを学ぶ」「②話すのが不安・恐怖となるため、“つまっても言いたいことを言う”ことを支援」「③保護者に吃音のリスクマネジメント・合理的配慮の知識を持たせる」というまとめ(Take home message)で締めくくられました。
講演会終了後は各県代表者会、夜には交流会があり、九州各県の現状について情報交換を行う場となりました。
≪2日目 8月4日(金) 長崎市民会館、長崎市男女共同参画推進センター(アマランス)にて≫
「構音」「吃音」「言語発達」「聴覚」「連携」の5つの分科会に分かれ、提案や研究協議、助言者によるレクチャーが行われました。
そのうち、第5分科会「連携」では、本県を代表して、小林市立小林小学校の三浦弘子教諭が「多様なニーズに応えるための支援体制を生かした連携」というテーマで、吃音とコミュニケーション障がいのある子どもの事例をもとに、宮崎県及び小林市や校内の支援体制を生かした連携について提案発表をされました。司会は、えびの市立飯野小学校の鶴留陽子教諭でした。
研究協議では、他の課題をあわせもつ子どもをどのように支援していくかについて、活発な協議が行われました。就学前からのサポート、校内支援体制づくり等に関する各県それぞれの取組を知る機会となりました。
また、今回の長崎大会では、CD-ROMが配布されました。難聴・言語の指導に関する手作り教材や学級経営についての参考資料が集録されています。県内の先生方と情報共有すると共に、今後の指導に活かしていきたいと思います。
来年度の研究大会は全国大会と同時開催で、沖縄県にて行われます。分科会では、本県からも提案発表を行う予定です。来年度も充実した会となることが期待されます。みなさんも、参加されてみませんか?
【期日】令和6年8月9日(金)~8月10日(土)
【会場】那覇文化芸術劇場 なはーと
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
30   | 1   | 2   | 3   | 4   | 5   | 6   |
7   | 8   | 9   | 10   | 11   | 12   | 13   |
14   | 15   | 16   | 17   | 18   | 19   | 20   |
21   | 22   | 23   | 24   | 25   | 26   | 27   |
28   | 29   | 30   | 31   | 1   | 2   | 3   |