お知らせ

活動の様子

宮崎県 難聴・言語障がい教育研究会 第4回 研修会

令和6年2月9日に宮崎県難聴・言語障がい教育研究会第4回研修会が実施されました。

 

1 発表検討会


 来年度、九難言沖縄大会で発表される竹田先生が、第5分科会「連携」で発表される「理解ある環境をつくるために~担当者としてできること~」の原稿を発表されました。
 児童の学習環境をより良いものにしていくため、より良い指導体制を作っていくために、竹田先生が実践されたことをまとめていらっしゃいました。宮崎県内に、構音訓練について相談できる場所が少ないことが問題であると言う点が浮き彫りになりました。参加した先生方から、アドバイスがたくさん出されました。さらにブラッシュアップされた発表になることと期待されます。

また、再来年度、九難言熊本大会で発表される南郷小学校の上村先生も、発表内容について構想を話されました。竹田先生の発表のように、充実したものになると思われます。

2 資料集作成


 「きこえ・ことばの教室資料集」を作成しました。それぞれの会員が、実践をした資料を持ち寄って、資料集を作成しました。先生方がそれぞれ普段から使われている資料ですので、大変実践的で、役に立つものばかりでした。冊子にした後、それぞれの資料をもとに、テーマごとにグループ協議を行いました。言語障がい通級指導教室の担当者は少ないため、貴重な情報交換の場となりました。

3 専門部会及び全体会


 それぞれの専門部会ごとに今年度を振り返りました。それぞれの業務内容を洗い出し、来年度に向けて引き継ぐ準備を進めました。全体会では、それぞれの部会から出された検討事項について話し合いました。全体での話合を通して、共通理解をしながら会を運営していくことができました。

 今回で、今年度、計画していた研修会のすべてを終了しました。次年度は5月の下旬に1回目の会を開く予定です。今年度も事務局をはじめ会員の皆さんのご協力で、実りのある研修を実施できました。次年度も、共に学び合い、高め合う機会となるよう会員の皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

令和5年度第3回宮崎県難聴・言語障がい教育研究会 研修会

令和5年12月7日(木)に、宮崎県立図書館にて、第3回研修会を開催しましたので、研修内容についてお知らせいたします。

 

【  研修① 全難言及び九難言大会報告会 】

○ 全難言埼玉大会発表者 明道小学校 春山 咲希子教諭

  全体会、分科会での発表や講義、また、オンデマンドの内容についてまとめた資料をもとに報告してくださいました。全体会で、宮崎県教育委員会作成のユニバーサルデザインの視点を取り入れた『「分かる!」「できる!」学校全体で取り組む授業の土台づくりハンドブック』の紹介があったそうです。

 

○ 九難言長崎大会発表者 小林小学校 三浦 弘子教諭

 三浦先生は欠席のため、大会に参加された竹田先生より報告がありました。多様なニーズに応えるための支援を生かした連携について、内容、プレゼンと素晴らしく、とても分かりやすいと好評だったとのことです。

 

 お二人の先生方、当日の発表、発表までの準備と大変お疲れさまでした。ありがとうございました。

 

【 研修② 九難言沖縄大会 発表検討会 】  

 発表者 川南小学校 竹田 泰代教諭

 事前のZOOM会議で、「つなぐ」ために必要なことを整理するとわかりやすくなるのではないか、という意見が出されたとのことでした。その意見を取り入れた今回の発表は、とても分かりやすいものになっていました。今回の検討会では、子どもの姿が見たい、連携を受けたことによってどう感じたか、変わったか、言葉や感動が伝わるとよい、とのアドバイスがありました。

 竹田先生、お疲れさまでした。

 

【 研修③④ 講義 】

 「難聴・言語障害教育担当者として大切にしたいこと」

     国立特別支援教育総合研究所 上席総括研究員 牧野 泰美先生

  

 牧野先生の穏やかでユニークな語りに引き込まれ、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。「子どもたちの自己肯定感を支えるものとは」「気持ちを重ね合わせることができるコミュニケーションの時間」など通級指導担当として本当に大切なことを考える時間でもありました。通級指導担当として、これでいいのだろうか、この子のためになっているのだろうかと悩むことも多い日々ですが、先生のお話は明日からの励みにつながるものであり、これからの指導・支援に活かせる多くの学びがありました。ありがとうございました。

 

【 研修⑤専門部会・全体会 】

 各専門部会で話し合い、その内容についての報告を行った後、全体会を行いました。              

 全体会では、長崎大会事務局からの提案を受け、九州各県で通級指導教室の学級数や担当者数等の実態が異なる中、「今後の九州大会はどうあるべきか」、「宮崎県としてはどうしていくか」について意見を出し合いました。

 また、来年度の本会の部会の体制の在り方についても、意見が交わされました。

 

第47回 九州地区難聴・言語障害教育研究会 長崎大会

 令和5年8月3日(木)~8月4日(金)に、長崎市民会館にて、標記の研究大会が行われました。

 大会主題は、「これからの難聴・言語障がい教育のあり方を考える ~子どもや保護者のニーズに応える支援や連携をめざして~」でした。

 令和2年度の大分大会以降、新型コロナウイルス感染拡大により開催中止が相次いだため、今大会は4年ぶりの参集型での開催となりました。

   

 

≪1日目 8月3日(木) 長崎市民会館(文化ホール)にて≫

 開会行事、総会終了後、記念講演が行われました。

  【演題】「もう迷わない!ことばの教室の吃音指導」

  【講師】九州大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 医師 菊池 良和 先生

  現在、アメリカ留学中の菊池先生ですが、長崎大会のために一時帰国されての今回の記念講演でした。

 吃音ドクターとして、ご自身の吃音体験やドクターとしての臨床場面での経験をもとにお話しいただきました。ご講演の中で沢山の情報提供をしていただきましたが、最後に、吃音指導におけることばの教室の意義ということで、「①吃音を“治す”のではなく、“うまく付き合う”ことを学ぶ」「②話すのが不安・恐怖となるため、“つまっても言いたいことを言う”ことを支援」「③保護者に吃音のリスクマネジメント・合理的配慮の知識を持たせる」というまとめ(Take home message)で締めくくられました。

 

 講演会終了後は各県代表者会、夜には交流会があり、九州各県の現状について情報交換を行う場となりました。

 

≪2日目 8月4日(金) 長崎市民会館、長崎市男女共同参画推進センター(アマランス)にて≫

 「構音」「吃音」「言語発達」「聴覚」「連携」の5つの分科会に分かれ、提案や研究協議、助言者によるレクチャーが行われました。

 そのうち、第5分科会「連携」では、本県を代表して、小林市立小林小学校の三浦弘子教諭が「多様なニーズに応えるための支援体制を生かした連携」というテーマで、吃音とコミュニケーション障がいのある子どもの事例をもとに、宮崎県及び小林市や校内の支援体制を生かした連携について提案発表をされました。司会は、えびの市立飯野小学校の鶴留陽子教諭でした。

 研究協議では、他の課題をあわせもつ子どもをどのように支援していくかについて、活発な協議が行われました。就学前からのサポート、校内支援体制づくり等に関する各県それぞれの取組を知る機会となりました。

 

 

 また、今回の長崎大会では、CD-ROMが配布されました。難聴・言語の指導に関する手作り教材や学級経営についての参考資料が集録されています。県内の先生方と情報共有すると共に、今後の指導に活かしていきたいと思います。

 

 

 来年度の研究大会は全国大会と同時開催で、沖縄県にて行われます。分科会では、本県からも提案発表を行う予定です。来年度も充実した会となることが期待されます。みなさんも、参加されてみませんか?

 【期日】令和6年8月9日(金)~8月10日(土)

 【会場】那覇文化芸術劇場 なはーと

令和5年度 宮崎県難聴・言語障がい教育研究会 第2回研修会

令和5年6月30日(金)に、新富町総合交流センターにて第2回研修会を開催しました。

 

1 【発表検討会①】  

   第5分科会  「多様なニーズに応えるための支援体制を生かした連携」

                     発表者 小林市立小林小学校 三浦弘子先生

 第47回九州地区難聴・言語障害教育研究会長崎大会(8月3,4日)で発表される内容について最終確認を行いました。これまで検討を重ねてきたため、実践内容がより精選され、聞いた方々に三浦先生の思いが伝わる内容になっています。

2 【発表検討会②】

   第5分科会 「その子の笑顔を未来へとつなぐために ~ 担当者としてできること~」

                     発表者 川南町立川南小学校 竹田 泰代先生

 次年度開催の九州地区難聴・言語障害教育研究会沖縄大会で発表されます。子ども達への支援と関係機関とのつながりを丁寧に説明していただきました。今後はより充実した支援を行っていくとのことでした。

 

 お二人の先生方、大変おつかれさまでした。

3 専門部会及び協議

  各専門部で集まり、今年度の計画について再度、確認や共通理解を図りました。

4 【講話】

  「難聴・言語障がい通級の在り方」

                  都城さくら聴覚支援学校 指導教諭 高橋 尚樹先生

 聴覚障がいについて、専門的な内容をわかりやすくお話していただき、大変勉強になりました。昨年度に続き、今回も宮崎県立さくら聴覚支援学校と宮崎県立しろやま支援学校(聴覚部門)が来てくださり、補聴器の体験等を行うことができました。体験を通して聴覚に困難さがある児童の気持ちにより近づくことができたように思えます。

 

5 全体会・情報交換

 各専門部で話し合った内容を全体で共通理解しました。また、次年度に向けて各部の編成等について話し合いを行いました。

 

 今回の研修も、今後に生かせる多くの学びがありました。児童の思いに寄り添いながら、よりよい指導、支援につなげていきたいと思います。

 

 

 

 

 

令和5年度 宮崎県難聴・言語障がい教育研究会 第1回研修会

令和5年5月26日(金)に、新富町文化会館にて第1回研修会を開催しました。

 

1.【令和5年度総会】

  昨年度の事業報告、決算報告・監査報告、本年度の事業計画、予算などについて議事を行いました。

 

2.【発表検討会①】

  第52回 全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会全国大会

  第55回 全国情緒障害教育研究協議会全国大会埼玉大会     

  第2分科会「構音障害」に関する指導・支援

   「ことばで表現することが上手なAさんから学んだ自己肯定感を高める構音指導」 

                       都城市立明道小学校 春山咲希子先生

   特別支援教育総合研究所で学んだことを元に取り組んだ内容です。子どもとの心のつながりを大切にした関り 

  方や構音指導を丁寧に説明してあり、先生の思いがあふれた発表になっています。

 

3.【発表検討会②】

  第47回九州地区難聴・言語障害教育研究会長崎大会

  第5分科会 家庭・親の会・関係機関 との連携

   「多様なニーズに応えるための支援体制を生かした連携」

              小林市立小林小学校 三浦弘子先生

   吃音とコミュニケーション障がいの事例を通して、地域の支援体制や校内支援体制を生かした内容です。通級

  担当者として、多様化しているニーズに、柔軟な見方や考え方と調整力をもって、子どもや保護者を中心にした

  連携を大切に取り組まれています。

     

4.専門部会及び協議

   今年度、最初の専門部会なので、今後の方針や計画など、一堂に会して協議し、意思疎通を図ることができて

  良かったです。

 

 今年度も、この会を通じて、通級担当者同士や他機関との連携を図るとともに、専門性の高い研修によって、通級担当者としての資質の向上を目指していきたいと思います。