日誌

校長のつぶやき(2016~2017年度)

地産地消・美郷の日

 今日16日(火)は、「地産地消・美郷の日」です。毎日おいしい給食で、子どもたちも大満足なのですが、今日は特別な日です。山の幸にあふれているここ美郷町ですが、旬の味はまた格別です。最近では、農業技術の進歩で一年中いろいろな食材が食べられるようになりましたが、やはり季節の味は大切にしたいものです。特に学校給食においては、「食文化を学ぶ」という点からも重要なものといえます。地域でとれた新鮮な食材を、地域の方の手で調理していただき、できたてをいただく。何と幸せなことでしょう。
 さて、今日のメニューは・・・
【麦ごはん 美郷野菜のそぼろ煮 なめこ汁】
でした。「あつあげ、とうふ、たまねぎ、しいたけ」が北郷産です。写真を見ただけでおいしさが伝わってくるのではないでしょうか。和のテイストに心も体も癒されます。
 生産者の皆様、調理員の皆様、栄養教諭の黒木先生、ごちそうさまでした。とてもおいしかったです。幸せです。

パワーアップタイム

 本学園の学力向上対策の一つに「パワーアップタイム」があります。学習内容の基礎基本の定着を目的に、朝の活動時間を利用して小学部・中学部ともに一斉に実施しています。
 できる限り習熟度別の個別指導を行っています。指導者も学級担任だけでなく、副担任(小学部も副担任制を採っています)や管理職も参加し、全職員体制で臨んでいます。

 わずか20分程度の時間ではありますが、子どもたちのウィークポイントを克服するために、学習指導部の計画のもと少しずつ効果を上げています。

 中学部では個別指導を充実しています。(写真左は国語科の指導の様子)
 また、中学部教員による「一部教科担任制度」を導入していることから、このパワーアップタイムでも、小学部児童に中学部教員が指導を行っています。(写真右は中学部理科教員による6年生の指導の様子)ここにも、「全員体制による学力向上」があらわれています。

 なお、いよいよ受験の年を迎えた9年生(中3)は、同時間帯に「セミナー」による徹底指導を行っています。朝から先生方の気合いの入った声が校舎内に響く美郷北学園です。

1か月が過ぎました

 新学期から1か月。大型連休中も大きな事故やけがの報告がなく、ほっとひと安心でした。それでも、連休明けの子どもたちはどことなく疲れている様子です。(大人も同じかもしれませんが・・・)せっかく身に付いた学校生活のリズムを少しでも早く取り戻してほしいものです。
 さて、メディアの報道では、北海道で30度を超える暑い日が記録されるなど、春を通り越したような陽気が続いているようです。大雨や冷夏など、今後の社会生活に影響が出ないことを祈るばかりです。
 学園では、そうした様子とは裏腹に、春の花が満開です。

 技術員である徳田先生の渾身の作品が、校内の至る所で見られます。先日は、「とてもきれいですね。しばらく鑑賞させてください。」と通りすがりの方が立ち寄られました。
 
 PTAニュースでご紹介した田島さんにご寄贈いただいたチューリップは、今年も見事な花を付けました。子どもたちも、花壇やプランターの風に揺れる花々を見て、どことなくうれしそうです。

 移動教室の際には、「次の授業もがんばってね!」と励ましているかのようです。

 もちろん、読書活動推進を図る本学園では、図書の紹介とともに美しい花も添えられています。子どもたちの豊かな情操の育成にも大きく寄与している花たちです。

小学校合同修学旅行

 5月に入りました。週末は、初夏を通り越して夏を思わせるほどの陽気でした。そういえば、昨年も春の暖かさを味わうことなく一気に夏を実感したことを思い出します。これも異常気象なのでしょうか。
 さて、美郷町では4年ほど前から町内の3小学校が合同で修学旅行に出かけています。本年度も5月24日(水)から26日(金)までの2泊3日で予定されています。通常よりも1日長い旅行です。今日1日(月)は、全児童が田代小学校に集合して「事前学習会」を行いました。

 自己紹介をした後、行程や準備物、平和学習の在り方、集団行動の仕方、保健面等の指導を行いました。また、生活班の班編制や役割分担等について班ごとの打ち合わせも行いました。
 せっかくの機会ですので、3校の26名全員と友達になれるよう引率の先生方もきめ細かな配慮をしています。安全で学習効果が深まる楽しい旅行になるよう、準備をしっかりとしたいものです。

 なお、主な行程は以下のとおりです。
①24日(水)1日目
 美郷町→新幹線乗車体験(熊本~鳥栖)→吉野ヶ里歴史公園→佐賀県立宇宙科学館→ホテル(長崎市泊)
②25日(木)2日目
 ホテル→長崎原爆資料館・平和公園→長崎駅前(美郷町PR活動)→班別自主研修(長崎市内)→ホテル(熊本泊)
③26日(金)3日目
 ホテル→グリーンランド→美郷町
 2日目の長崎市での平和学習と美郷町PR活動が大きな取組となります。PR活動では、手作りのパンフレットを手渡しながら道行く人に美郷町を紹介する計画です。同様の取組は、中学2年生が同じ合同修学旅行(京都市)でも行っています。活動時間は、10時15分から11時までの予定です。お近くにお住まいの方やその時間に長崎駅前においでの方は、ぜひお立ち寄りいただき激励していただければ幸いです。
 修学旅行の様子は、後日ご報告いたします。

異学年交流活動

 本学園の特色ある活動の一つが、幼稚園生から9年生までの全学園生で行う異学年交流活動です。全学年を縦割り班にした「じぃ~ぞ班」がその母体。「じぃ~ぞ」とは地域の宇納間地蔵尊の「お地蔵様」が由来だとか。
 本日、そのじぃ~ぞ班の顔合わせ会を行いました。

 一人一人自己紹介をした後、第1回目の活動である「歓迎遠足」(5月2日実施予定)に向け、気持ちを高めました。歓迎遠足では、じぃ~ぞ班対抗のウォークラリーが計画されています。チームワークが大切ですが、さてさて中学生がうまく幼稚園生までをリードできるか・・・。とても楽しみです。

初めての参観日

 今日22日(土)は、今年度第1回の学園参観日を実施しました。幼稚部から中学部までの一斉参観日です。小学部のみや中学部のみの参観日も設定していますが、年間に数回地域の方もお招きしてのオープンスクール形式での全校参観日です。
 新学期が始まっての初めての参観日。子どもたちは少し緊張気味でしたが、どの学年も落ち着いた参観授業を行っていました。授業は、幼稚園が「制作」活動を、小学部は全学年「国語」を、中学部は7年生が「数学」8年生が「道徳」9年生が「学級活動」をそれぞれの教室にて行いました。
 
8年生の教室入り口には、こんなプレートが掲げてありました。
 参観授業の後学級懇談会、そしてPTA総会が開催されました。宮本教頭先生と宇都宮教頭先生の下準備とPTA役員の皆様のご協力により、予定されていた審議がすべて滞りなくなされました。
 校長の学校経営ビジョン説明においては、次の3つをお願いしました。
① 宮崎県が目指す「日本一の読書県」実現に向けての家庭読書(家読)の充実
② 学力向上のための家庭学習の場づくりと見届け
③ 親の背中で語るキャリア教育の推進を目指すPTA活動への積極的な参加協力
 美郷北学園PTAとして3年目を迎えます。活動が定着し、美郷北PTAならではの取組ができますよう、現会員はもとよりOBの皆様もご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

朝の光景

 新学期が始まって2週間が経ちます。
 幼稚部、小学部、中学部のそれぞれが、落ち着いた雰囲気で過ごした2週間でした。小学部1年と7年(中学部1年)でのプロブレムやギャップは、一貫校の本学園ではまず見られません。上級生の姿をしっかりと見る機会が日常的に多くあるからでしょう。何はともあれ、好調なスタートに胸をなで下ろしているところです。
 ところで、本学園の特色ある活動の一つに「JRC活動」があります。アンリ・デュナンの遺志を受け継いだ「青少年赤十字」の取組です。本学園では、基本的にはボランティア活動に重点を置いていますが、毎朝のボランティア清掃もその一つです。
 朝、登校した子どもたちから順に箒を手に手に教室前の廊下や渡り廊下、玄関先をはいたり、ペットボトルに水を汲み植木鉢やプランターの花に散水したりと、自分にできるボランティアに取り組みます。個人の時間がなかなかとれない中で、子どもたちには定着してきた活動です。キャリア教育を標榜する本学園では、勤労精神も大切に育てたいと考えています。

美郷の恵みに感謝

 今日17日(月)の給食は、「地産地消献立・美郷の日」でした。これまでもこのコーナーでご紹介してきましたが、毎月1回地域の食材をふんだんに使ったうれしいメニューが立てられます。子どもたちも職員も大変楽しみにしている給食です。
 さて、今日のメニューは・・・

【じとっこの炊き込みごはん 牛乳 きびなごフライ スナップえんどうのマリネ あおさ汁】
でした。美郷産の食材は、地頭鶏、豆腐、スナップえんどう、椎茸でした。中でもスナップえんどうは、北郷産で最近生産者が力を入れている作物の一つだそうです。時代とともに消費者の好みに合わせて、多様な作物作りにチャレンジしていらっしゃる農家の皆様には感心するばかりです。
 今日もおいしい給食に感謝します。ごちそうさまでした。

全学園生がそろいました。

 昨日12日(水)に「入学式」を、本日13日(木)には「入園式」を実施しました。
 新1年生13名と幼稚園ほし組(年中組)7名が新しく仲間入りし、全学園生105名となります。5年生と6年生に転入があったため、うれしい「複式学級解消」が実現されました。幼稚園2学級、小学部7学級(うち特別支援学級1)、中学部3学級の12学級でのスタートとなります。職員は、幼稚部4名、小学部16名、中学部14名、調理員6名の40名の大所帯となります。全職員で子どもたちを支援していきたいと思います。

【新1年生 入学式】

【ほし組 入園式】
 4・3・2のブロック制を採っている本学園では、ほし組と新1年生の入園・入学式のみを行っています。7年生(新中1年生)は、中学部の制服を着て新1年生と入学式に手をつないで入場しました。校長式辞の中で全体へのお披露目をしましたが、新しい気持ちで臨めたようです。

【新7年生と学級担任、副担任】入学式の後で記念写真。
 本年度の職員(業務の都合上、調理員を除く)です。平均年齢42歳の勢いと実力のある充実したスタッフです。心強いばかりです。全職員「一丸」となって開校3年目にチャレンジしていきます!

平成29年度がスタートしました!

 今日4月10日(月)は、美郷町公立小中学校の始業の日でした。
 子どもたちは、体育館に登校した後事前指導を受けて「新任式」「始業式」に臨みました。ほし組(幼稚園年中)と新1年生がまだそろっていませんが、全員そろうと105名の全学園生となります。新任式では、新しくおいでいただいた先生方をご紹介しました。

小学部教頭 宮本 一郎 先生(宮崎市立清武中学校から)
中学校体育 原口 朗 先生(宮崎市立本郷中学校から)
中学校理科 原口 亜希子 先生(宮崎市立宮崎西中学校から)
中学校国語 加治屋 慶史 先生(川南町立唐瀬原中学校から)
栄養教諭 黒木 亜紀 先生(綾町立綾小学校から)
 このほか、広島大学教育学部を卒業されたばかりの 時松 尚也 先生の合計6名の先生方です。お一人お一人に新任のご挨拶をいただきました。
 引き続き、始業式を行いました。

 3名の代表児童生徒が新学期の抱負を発表した後、ブロックリーダーとなる4年生・7年生・9年生の紹介が行われました。自分たちの果たすべき役割をしっかりと自覚し、「がんばろう」という意欲にみなぎっています。頼もしい限りです。

 校長講話では、1年間の目標をしっかりともつこととその実現に向けた具体的な手立てを準備し実行すること(構えをもつこと)を話しました。また、学園の教師と子どもたちの合い言葉である「気風創造」を今年も目指すこと、そのサブテーマに「わたしたちが創る理想の学園」を添えたことを伝えました。
 開校3年目を迎えた美郷北学園です。保護者や地域の皆様、全国でご活躍のOBの皆様のご期待に添えるよう、全職員一丸となって邁進して参ります。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

春 別れの季節

 桜のつぼみが大きく膨らみ、ここ北郷にもいよいよ春が訪れようとしています。あんなに寒かった冬も、過ぎ去ってみると懐かしささえ感じます。
 春は「別れの季節」でもあります。16日(木)は9年生(中学校3年生)の第2回卒業式を、22日(水)には幼稚園の第44回卒園式を、そして24日(金)に6年生の小学校課程修了式と平成28年度の修了式を行いました。4・3・2のブロック制を採用している本校では、「卒業」と名のつく式は9年生のみですが、小学校課程を終える大きな節目となる6年生にとってもきちんとした式を執り行うために、保護者をご招待して「卒業証書」を授与いたしました。
 どの式も、子どもたちの真剣な態度と職員の綿密で温かみのある計画・指導のおかげで、立派な式となりました。

9年生の卒業式。自分の将来の夢の実現に向けてしっかりと第1歩を踏み出しました。これからも見守り続けたいと思います。たくましくあれ卒業生。強く強く生き抜いてください。


 卒園式。式場を円形の対面式にしてみました。卒園児を包み込むように、温かな雰囲気づくりができました。4月からは、全員本学園の一年生です。

 そして、小学部6年生の「小学校課程修了式」です。保護者にもおいでいただき、「卒業証書」を手渡しました。一人一人が小学校の思い出や保護者への感謝の気持ちを伝えました。また、7年生から激励の言葉を受けました。4月からは中学部の制服を着て登校することになります。
 それぞれに異なる立場で卒業・卒園・修了を迎えた子どもたちですが、4月からの新しい生活を精一杯過ごしてほしいものです。保護者の皆様のこれまでのかかわりに敬意を表しますとともに、心より感謝とお祝いを申し上げます。

地産地消・美郷の日

 明日16日(木)は、本学園第2回の卒業式です。
 小中一貫校の本学園では、「卒業式」としては9年生(中学3年生)のみで行うことにしています。この一年間、常に学園の先頭に立って引っ張ってきた9年生。明日はその晴れ舞台として、卒業式を挙行いたします。心を込めて送り出したいと考えます。
 さてそんな中、9年生にとって最後となった本日の給食は、「地産地消・美郷の日」でした。栄養職員のO先生のご配慮により、「ランキング給食の第1位」のメニューで飾っていただきました。

【地産地消・美郷の日 ランキング給食第1位】
麦ごはん 牛乳 チキン南蛮 うめぼし キャベツ 新タマネギのみそ汁

 牛乳以外は美郷産か?と思えるほど、地元にゆかりの食材ばかりです。とりわけ、鶏肉はご存じ「地頭鶏っこ」で、ジューシーでした。タルタルソースとの相性が抜群でした。新タマネギのみそ汁にも癒されました。9年生にとって、思い出深い給食となったことでしょう。O先生、調理員の皆様、生産者の皆様、ありがとうございました。ごちそうさまでした。 

小学生の職業体験

 3月になりました。北郷地区も日に日に暖かさを感じるようになりました。春もそこまで来ているようです。
 さて、2日(木)・3日(金)の2日間、小学6年生において「職業体験」学習を実施しました。これは、実際に職場で働く経験をとおして、子どもたちに望ましい職業観や勤労観を育むことを目的として、地元北郷地区の職場に出向き「働かせていただく」ことを学ぶ取組です。本来、職場体験は中学生で行うことが多いようですが、本学園では11年間をとおしたキャリア教育の観点から、6年生で地場産業を、中学2年で町外での職場体験を行っています。キャッチフレーズは「幼稚園からはじめる進路指導」です。
 今回6年生は、「柳田しいたけ(椎茸の生産・販売)」「岡田商店(林産物の加工・販売)」「服部巷製菓店(菓子製造・販売)」「杉本きのこ園(椎茸の生産・販売)」の4工場の皆様のご厚意をいただき、2日間研修をさせていただきました。いずれも美郷町を誇る地場産品に携わる店舗です。

【杉本きのこ園】

【服部巷菓子店】

【岡田商店】
【柳田しいたけ】
 当然のことではありますが、子どもたちは真剣な態度で働いていました。「自分たちにもさせていただけることがあること」「働く上では、人とのコミュケーションが大切であること」「どんな仕事にも工夫とアイデアが必要であること」「生きるためにはたらくこと」など、学校の中だけでは理解が不十分なことを体験をとおして学ぶことができたようです。貴重な体験をさせていただいた地域の皆様、本当にありがとうございました。

新たな取組として

 昨日ご案内したとおり、19日(日)から今日21日(火)までの3日間、地元北郷地区の最大イベント「宇納間地蔵大祭」が開かれました。中日の昨日は、雨天のため参拝者も少し少なかったそうですが、今日は快晴でした。気温もグングン上がり、上着なしでも過ごせる暖かさだったので、人出もずいぶん増えたようです。ある出店の方にうかがうと、「初日(日曜日)が予想以上に多かったので、1日で3日分売り上げましたよ」とのこと。満面の笑みが印象的でした。

 ところで、「キャリア教育」を展開している本校では、地域に貢献できる人材の育成を目指して、地域行事に積極的に参加することを心がけています。今年のお祭りには学校としても「自分たちにできることを」という考えのもと、児童生徒会で検討し5~8年生の縦割り班で参加しました。題して「じぃぞボランティア」です。
 具体的には、
① 参拝客への「1年生~4年生手作りのお守りしおり」や「8年生手作りの美郷町や北郷地区の案内パンフレット」の配付
② 駐車場や会場のトイレの清掃
③ あいさつをしながらの巡回清掃
などでした。8年生は、魅力的な町づくりに向け、総合的な学習と絡めて北郷地区(美郷町)についての街頭アンケート調査も行いました。

 こうした取組を続けていくことで、少しでも地域に目を向けかかわることの大切さを学習することができれば幸いです。ご協力いただいた北郷支所や商工会議所、全長寺の皆様方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

ごちそうさまでした!

 昨日2月19日(日)から21日(火)までの3日間、北郷地区は「宇納間地蔵大祭」一色です。例年、地区内外からたくさんの参拝者の皆様においでいただき、大変な賑わいを見せています。昨日は天気も良かったため、予定していた駐車場が足りなくなる事態になるほど大勢の来場者があったようです。祭には地元産の食材がたくさん出回っています。お時間のある方は、ぜひお立ち寄りください。本校児童生徒も「おもてなし」に参加させていただきます。
 ところで、今日は地元の食材を生かしたうれしい献立「地産地消献立・美郷の日」でした。個人的には10月以来の「美郷の日」です。出張等が重なり実に4か月ぶりです。待ちに待った給食でした。さて、今日のメニューは、

【美郷んキムチ丼 牛乳 たまごとわかめのスープ きんかん】
でした。
 北郷産は、豚肉・とうふ・椎茸、そして米。同じ美郷町内のきんかん(西郷)とキムチ(南郷)も使われました。きんかんは、JAの「きんかん部会」様よりいただいたもので、カリッとした食感が気持ちよいフレッシュなきんかんでした。また、キムチは「百済の里」として知られる南郷地区のもの。お隣韓国とのつながりを大切にしている、南郷地区ならではの手作りキムチでした。
 丼物をこよなく愛する私には、とても幸せな給食でした。生産者の皆様、調理員さん、そのほか給食にかかわっていただいている皆様に、改めて感謝します。ごちそうさまでした。

一日雪です

 今シーズン最強の寒波が襲っているそうで、今週末は西日本でも積雪が予想されています。寒波と言えば、先月末の寒さは格別でした。-5~-6℃の日が続き、朝台所の水道が凍結しました。洗面所でかろうじて出る水を流してみると、流れ出る先からみるみるうちに凍っていくのを見て、「これは、これは。なかなか見ることのできない光景だ!」と一人興奮してしまいました。
 昨日は、教育委員会から水道管破裂への対策をするようにと指示がありました。今朝はそれほど気温は下がらなかった(それでも-1℃でしたが・・・)ようで、一安心でした。ただ、明け方からずっと雪が舞っています。降り積もるほどではないので、子どもたちも(慣れているのもありそうですが)取り立てて騒がず、優雅に眺めています。
 本日は、昨日の「幼稚園入園保護者説明会」に引き続き、午後から小学6年生とその保護者を対象にした「進級説明会」です。6年生児童は、体験入学ということで、一時間目から中学部の先生方の授業(国語、社会、数学、英語、理科)を受けました。顔見知りではありますが、いつもと違う雰囲気の先生方の授業を一生懸命に受けていました。子どもたちはもちろんですが、中学部の先生方にとって有意義な時間だったと感じました。
 ともあれ、天気の回復を朝から祈っています。

いよいよ受験シーズンです

 「暖冬」といわれていた今年の冬も、この数週間は厳しい寒さに見舞われています。毎朝教頭先生からの気温の報告も、-5℃、-6℃と耳を疑うような氷点下です。鳥取県など雪による交通や生活への影響もでているようで、これ以上の寒波は御免被りたいところです。
 しかし、9年生(中学3年生)にとっては、寒いなどと言っていられません。いよいよ高校受験の時期となったからです。明日26日(木)と27日(金)は、県内の私立高校の入学試験です。本校の9年生のほとんども、それぞれが志望する高校の門をたたきます。保護者はもちろん、学級担任や他の先生方の支えを受けそれに感謝しながら、堂々と自分を出し切ってきてほしいと思います。希望どおりの「15歳の春」を笑顔で迎えられるよう、精一杯のエールをおくります。
 全国でご活躍のOBの皆様も、どうぞ合格をお祈りください。

授業力向上

 本日は、6年生担任のM先生の研究授業(算数)「割合を使って」を行いました。
 M先生は、宮崎大学教職大学院で教育学(学級・学校経営)について学ばれた先生で、現在5・6年生(複式学級)の学級担任をお願いしています。教職大学院では、卒業した院生のスキルアップを図るためにこうした授業研究会「授業力向上フォローアップ事業」を計画的に行っているそうです。満丸洋一客員教授(附属教育協働開発センター)と遠藤宏美准教授(宮崎大学教育学部)がおいでになりました。
 
 授業では、M先生の得意なICTを使い視覚的に理解を支援する授業が展開されました。
 いつも以上に緊張した様子の子どもたちとM先生でしたが、しっかりとした授業準備と丁寧な指導により、全員の児童が理解を示していました。自力解決からペア学習へのアウトプットもできていました。6年算数の中でも理解が難しいとされる「割合」の学習を、穏やかでメリハリのある指導で進めることができていました。また、個別の支援にもしっかりと意識が払われていました。

 貴重な機会なので、小学部はもちろん中学部の先生方にも参観していただきました。こうした研究授業の機会をできるだけ多く設定することにも意を払いたいと思います。
 M先生、お疲れ様でした。

地蔵テスト

 今日17日(火)の朝の活動は、毎月1回の「ブロック集会」でした。本校は、前期ブロック(幼稚園~小学4年)、中期ブロック(小学5年~中学1年)、後期ブロック(中学2・3年)の4・3・2ブロック制を採っています。6・3制とは違った細かな区割りで発達の段階に即した指導を目指しています。「ブロック集会」もその一つで、担当する先生方の腕の見せどころでもあります。
 今月の集会の共通内容は、「地蔵テスト」の表彰でした。このテストは、本校独自のテストで、冬休みに課題を提示しそこから出題する課題テストです。そのコンセプトは、「100点がとれるテスト」です。学力の2極化が課題となっている本校児童生徒に、「少しがんばれば100点がとれる!」経験をさせることで、学習への意欲を高めようとするものです。小学1年から中学3年までが先週実施し、その結果を今日の集会で公表し表彰しました。

 結果、ほぼ9割以上の児童生徒が100点をとることができたようです。学力向上に向け、これからもいろいろな取組をしていきます。ちなみに、「地蔵」とは北郷地区の「宇納間地蔵」さんからつけたものです。

継続は・・・

 年明け早々うれしいニュースが入って参りました。法務省人権擁護局と全国人権擁護委員連合会から本校に感謝状が贈呈されたのです。
 本校の中学生は、毎年「全国中学生人権作文コンクール」に「全員」が応募してきました。旧北郷中学校時代からの長年の取組に対するもので、生徒はもちろんですが、かかわっていただいた先生方に心から敬意を表します。どんなことでも、継続することに大きな意味があるのでしょう。「美郷北学園」として再出発した本校でありますが、大切な伝統は受け継いでいきたいと思います。
 感謝状は、6日(金)の始業式の折に全学園生に紹介しました。また、生徒を代表して9年生の山﨑太一さんに受け取ってもらいました。

【贈られた感謝状と山﨑太一さん(9年生)】

明けましておめでとうございます。

 平成29年(2017年)がスタートしました。明けましておめでとうございます。旧年中は公私にわたり大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。酉年の今年は、職員も子どもたちも大きく羽ばたく年にできるよう、精一杯努力して参りたいと思います。皆様、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、本日、第3学期の始業式を行いました。
 代表児童生徒(3年生、5年生、9年生)の発表「3学期の目標」に共通していたのは、しっかりとした「目的意識」でした。ブロックリーダー(3年生)や小学部最上級生(5年生)、受験生・卒業生(9年生)と、それぞれが置かれた立場を真摯に見つめ、考え、しっかりとした目標を立てていました。きっと充実した3学期になることでしょう。頼もしい限りです。
 校長講話では、宮崎県(清武町)が生んだ郷土の偉人である安井息軒の「一日の計は朝にあり 一年の計は春にあり 一生の計は少壮の時にあり」という教えを紹介しました。今こそしっかりとした目標を立て、油断せずコツコツと努力することの大切さを話しました。特に9年生は、いよいよ受験を控えています。卒業を含め、「15の春」を笑顔で迎えられるよう、保護者と手を取りながら全力で支援していく決意です。

チーム美郷北学園

 先日来、皆様に協力をお願いしておりました「学校支援ボランティア」のご報告です。
 現在、個人・グループでご登録いただいているのが36名(グループ)です。ご登録いただき本当にありがとうございます。12月20日(火)18:00より、本校にて発足式を行いますので、時間の都合のつかれる方はぜひご参加ください。なお、会員はまだまだ不足しています。さまざまな取り組みを充実させていくためにも、できるだけ多くの皆様のご協力をお願いいたします。まだ登録されていなくても発足式にぜひおいでください。ご近所・お知り合いの方にもどうぞお声をかけ合ってください。よろしくお願いいたします。
 ところで、今回この学校支援ボランティアの会を立ち上げるに当たって、宮崎県こども政策課の未来みやざき子育て県民運動推進協議会(会長 河野俊嗣 宮崎県知事)が主管する「みやざき子育て支えん隊」に参加登録を申請していたところ、先日認定証が届きました。
 今後は、宮崎県も支援してくれる団体として胸を張って取り組んでいただきたいと存じます。ちなみに認定証と同時にオリジナルスタッフジャンパーも寄贈していただきました。発足式の折にご紹介したいと思います。団体名は「チームMKG(美郷北学園)」としています。

ようやく実現できました

 11月28日(月) 旧黒木小学校体育館において、地域の高齢者クラブの皆さんと本校1・2年生が交流をさせていただきました。昨年4月の美郷北学園誕生により、黒木小学校は閉校となりました。地域から学校がなくなるというのがいかに寂しいことかは、前任校でも経験しました。しかし、学校がなくなったから、地域の灯が消えたとだけはしたくない・・・と考えています。できるだけ早い時期に黒木地区へ出かけて、子どもたちの活動する姿を見ていただく機会をもちたいと考えていましたが、ようやく実現することができました。
 
 当日は、子どもたちからの歌のプレゼントの後、おじゃみや羽子板、独楽回しなど昔の遊びを中心に交流しました。「初めて羽子板をやったわい」「独楽回しをしてみたかったのよ」と、子どもたち以上に(?)楽しんでいただけたのも嬉しい場面でした。この日のために名札や名刺を準備した子どもたち。後で感想を聞くと「おもてなしの心」を学んだようです。
 最後は全員で記念撮影。ハグや握手をしてお別れをしました。

 初めての黒木地区訪問でしたが、これをきっかけに全学園生が出向き、遠足や奉仕作業などそれぞれの学年でできることに取り組んでいきたいと考えています。黒木地区の皆様、そのときはどうぞごよろしくお願いいたします。。
 今回の交流に際して、事前の打ち合わせから準備、体育館の開閉と後片付けまで、いろいろとご協力いただいた小田区長様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

五穀豊穣

 今月22日(火)から27日(日)にかけて、北郷地区は各神社の秋の大祭が開かれました。年に一度のお祭りは、地区をあげての盛大なものでした。
 子どもたちも子ども神輿や伝統舞踊に積極的にかかわり、地域の一員として貴重な文化を受け継いでいるようでした。どの子もおよそ1か月間かけて練習や準備をしてきたとのこと。中にはうまくいくまで夜遅く親子で練習した子もいたそうです。
 また、各地区の「おもてなし」の心にも十分に触れることができました。温かい汁の炊き出しや煮染め、おにぎりなどのふるまいを受け、思わず「おふくろの味」を思い出しました。地区によっては、2日間かけて行うところもありその準備の大変さを目の当たりにしました。
 地域でしか育てられない子どもたちの姿を見ながら、また少したくましさとおおらかさを感じることができました。
【宇納間神社大祭】子ども神輿と浦安の舞
【黒木神社大祭】かわいい子ども神輿の出発です。
【入下神社大祭】子ども神輿と浦安の舞・・・あいにくの雨でした。

「チーム美郷北」の大黒柱

 中教審は、平成27年12月「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申)」を取りまとめ、学校が複雑化・多様化した課題を解決し子どもに必要な資質・能力を育んでいくためには、組織として教育活動に取り組む体制づくりが必要であることを示しました。この「チームとしての学校」の体制を整備することによって、学校において子どもたちが成長していく上で、教員に加えて多様な価値観や経験を持った大人と接したり、議論したりするなどより厚みのある経験を積むことができ、「生きる力」を定着させることにつながるとしています。
 本学園でも、学校や保護者、地域の人的財産を生かした効果的な教育活動を展開するための基盤づくりに着手しています。その先陣を切って活動を展開しているのが、事務室の3人の先生方です。

【 西智之副主幹(左) 徳田三枝技術員(中) 日髙元喜主事(右) 】 
 本年度の学校経営重点事項の一つに挙げた「読書活動の推進」を受け、自発的に3人の先生方が様々な読書推進に向けた取組をしていただいています。以前このコーナーでもお知らせした「本のギャラリー」は県の図書館教育研修会でも紹介されました。また、貴重な時間を割いて子どもたちへの読み聞かせも行っています。

 自分たちにできることを可能な限りやっていく姿に、職員一同感銘を受けています。もちろんこのほかにも学級事務や校納金の手続き等、教員の負担軽減に積極的にかかわっていただいています。また、安全管理と活動記録を目的に校外学習にも同伴しています。学園のホームページにも多くの記事を掲載し、広報活動にも積極的です。今年は、事務室便り「MNG~事務室からみなさんへ」の定期発行も好評です。大黒柱の3人に、感謝の毎日です。

「人権の花」運動に感謝します

本日11月14日(月)、本学園光の庭にて「人権の花」運動における感謝状贈呈式を行いました。
北郷支所の日髙隆一支所長様、延岡人権擁護委員協議会の金丸秀裕会長様、宮崎地方法務局延岡支局の吉永裕二総務係長様他の皆様においでいただきました。これは、本年6月にいただいた花の苗を育てた子どもたちに感謝状が贈られるもので、児童生徒を代表して2年生の坂本凜さんが受け取りました。また、金丸会長様よりご講話をいただきました。


 式典の最後に児童生徒を代表して6年生の山下夏澄さんがお礼のあいさつをしました。

その一節を紹介します。

 花は人間に似ています。花は、太陽の光があたっているときや雨が降ったときなどはとても元気で、曇りのときは少ししおれています。人間は、友達と仲良くしているときは笑顔だけれど、けんかをしたときは元気がなくなります。(中略)これからは、この「人権の花」を育てた経験を生かし、友達に優しくしたりいじめのない学校生活を送ったりしたいです。

 このあいさつのとおり、「人権の花」事業の意義は達成できたのかなと思います。感謝状をいただきましたが、本当に感謝しなければならないのは私たちの方です。子どもたち一人一人が花を大切に育てながら、命や思いやりについて考えるチャンスをいただきました。目に見えない命や思いやりという言葉を花を通じて理解させていただきました。本当にありがとうございました。

葉桜まつり

 11月3日(木)「文化の日」に西郷ニューホープセンターで「第28回葉桜まつり」が開催されました。この祭は、郷土美郷町西郷が生んだ歌人「小野葉桜(おの はざくら)」の偉業を顕彰するものです。葉桜は、明治12年生まれで歌人若山牧水とも親交がありました。遺稿歌集「悲しき矛盾」は、没後40年を経て出版されました。

 式典では、神事の後、歌碑まつりや葉桜の歌コンサートなどが催されました。その後、「葉桜短歌賞」の表彰式が行われました。
 今回の短歌コンクールには、本学園からも多数の作品を応募しましたが、そのうち3点が見事小学生の部で入賞しました。
 【優秀賞】
   みんなでねなわとびするとたのしいねなんかいとぶのほしのかずだよ
                       1年 尾形 亜依 さん
   もういいよはやくでてきておつきさまつぎはわたしがかくれるからね
                       1年 黒木 小春 さん
 【佳 作】
   ありさんは何でもはこべる力もちオリンピックなら金メダルだね
                       2年 中村 飛悠 さん
 いずれも小学生らしい感性で、特に結句が素晴らしいと選者の伊藤一彦先生からも絶賛されていました。地元美郷町だからこそ、受賞の意味も大きいと思います。名誉なことです。本当におめでとうございました。
【入賞した 黒木さん(左)と尾形さん、そして中村さんです。】

収穫の秋

 どこからともなくキンモクセイの香りが漂う季節となりました。1か月前には彼岸花の話題をお届けしましたが、それも今ではコスモスに代わっています。鮮やかな愛らしい花です。

 その向こうには、頭を垂れる稲穂。10月も後半に入り、北郷地区の水田も実りの秋を迎えています。農家の皆さんは、天気を気にしながらも収穫に大わらわのようです。家族総出で刈り取る姿をあちこちで見かけます。
 本校も6月に5・6年生が田植えをした水田があります。

今では、

ここまで成長しました。八十八の手間がかかるといわれる稲作ですが、

こんなに立派に実りました。自然の素晴らしさはもちろんですが、これまで管理をしていただいた学校支援ボランティアの「甲斐栄 さん」のお力によるところが大きいのです。
 実は、10月21日(金)に稲刈りを行いました。天候を見て少し早めの収穫となりました。


 しばらく乾燥させ、脱穀・精米の後12月には、9年生の受験合格祈願に餅をつく予定です。お世話いただいた甲斐栄さんと奥様、本当にありがとうございました。もうしばらくよろしくお願いいたします。

【甲斐栄さんです。】



「弁当の日」

 2001年、香川県の小学校の校長先生をしていらした竹下和男先生が始めたのが「弁当の日」です。子どもたちが自分でお弁当を作って学校に持ってくるという取組です。宮崎県でも多くの学校で推進され、竹下先生の講演も度々実施されています。
 さて、本校では今日21日(金)を弁当の日として、幼稚園から9年生までがそれぞれの段階に応じて弁当を作り、持参しました。そのねらいは、
①弁当作りを通して食と命を見つめ、食への関心を高めるとともに感謝の心を育む。
②子どもが自ら考え、「実践・失敗・改善・工夫」といった一連の体験を繰り返すことによって、生涯に渡り生きてはたらく暮らしの力を身に付けさせる。
ことにあります。前期ブロックの子どもたち(幼稚園から4年生まで)は、秋の遠足に出かけ自然の中でおいしい自作のお弁当を堪能しています。

【中期・後期ブロックみんなそろっての弁当ランチタイム】
 この取組を推進するに当たり、中心となって力を尽くしたのが本校栄養職員のO先生です。全体の企画立案から事前学習、当日の運営まで、実に精力的に取り組んでいただきました。すべての学級に出向いて授業をしたり、「給食便り」を発行して啓発したりしていただきました。


【O先生による事前指導 正に専門家による素晴らしい授業でした】
 おかげさまで、本日は賑やかな弁当の日でした。子どもたちの笑顔がはじけるステキな時間となりました。いろいろとかかわっていただいた保護者の皆様にも心より感謝申し上げます。

学校支援訪問

 10月19日(水)は「学校支援訪問」でした。宮崎県教育委員会は、本年度よりこれまでの学校訪問の在り方を見直し「形式よりも内容を重視した」学校訪問を実施しています。県教委・研修センター・教育事務所・町教育委員会が連携して、各学校の課題解決を図ることを最優先とした支援を「全力で」していただいています。本年度、美郷町の4小中学校はすべてが重点校としてきめ細やかな支援をいただいています。美郷町では、美郷南学園と田代小学校に続いて本校が3校目でした。本校の今回のテーマは、「授業力の向上」でした。
 当日は、県教育庁学校政策課の根井清指導主事様をはじめ5人の指導主事の先生方においでいただき、すべての授業参観とその後の個別協議をお願いしました。これまでは、研究授業についての協議は行っていましたが、今回一般授業の一つ一つまで丁寧に個別のアドバイスをしていただくことができました。「校長先生、懇切丁寧に指導していただき、本当によかったです!」と報告する先生もいました。先生方の授業力向上に向け、大きな成果があったようです。
 また、通常どおりの研究授業もブロック別に行いました。


 前期ブロック・・・3年生算数「何倍でしょう」 黒木悠 教諭
 中期ブロック・・・5年生算数「面積」 齊藤正行 教諭
 後期ブロック・・・8年生理科「空気中の水の変化」 瀬戸口和昭 教諭
の3本です。ブロック別の協議会では、「話合い活動」や「「生徒の自主的な活動」をキーワードに授業研究や協議が進められました。

 どのブロックも熱心な協議が行われました。先生方と指導助言者の熱い思いが十分に伝わってきました。最後は全体会をもち、各ブロックの協議内容を共有するとともに、美郷町教育長長尾勇様の指導講評をいただきました。

 終日の訪問となりましたが、大変充実した一日となりました。所期の目的を果たせたことを大変ありがたく思っています。授業をしていただいた先生方、ご指導いただいた訪問者の皆様、接遇等を積極的にしていただいた事務室の先生方、そして何より企画・準備から当日の運営を進めていただいた研究主任、教務主任と教頭先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。

今日は、「美郷の日」でした。

 今日の給食は、毎月恒例の「地産地消献立 美郷の日」でした。子どもたちも職員も楽しみにしているスペシャルメニューです。さてさて、今日のメニューは・・・

【美郷の山の栗おこわ 牛乳 きゅうりのツナ和え タラの三平汁】
でした。美郷町産の食材は「たけのこ こんにゃく 米 栗」でした。どれもおいしくて大満足でしたが、やはり「栗おこわ」は格別でした。ホクホクとした栗が、ほどよい粘りのおこわとベストマッチです。そして、美郷産のお米が本当によい演出をしています。これほどクオリティの高い給食もそうはないでしょう。
 秋の美郷は、少しずつ冬に向かっています。今が旬の食材を楽しみながら、厳しい冬に備えたいものです。今日も「美郷の日」に、生産者や調理にかかわっていただいたすべての皆様に感謝します。ごちそうさまでした。

北郷フェスティバル(学習発表会・文化祭)のお知らせ

 運動会と並んで学校行事の中でも大きなものに学習発表会(文化祭)があります。本学園では、「北郷フェスティバル」と呼んでいます。9月18日(日)の運動会が終わった直後から、担当職員を中心に準備を進めています。内容は、総合的な学習の時間の発表や劇、合奏・合唱などが中心となりますが、幼稚園児から中学生までが在籍しているので多彩なものとなります。お時間の都合がつくようでしたら、ぜひとも足をお運びください。全学園をあげて歓迎いたします。
  日時  平成28年11月12日(土)  8:30 開会   15:10 閉会
  会場  美郷北学園体育館
  ※ 駐車場は、旧北郷小学校跡地をご利用ください。  
 ポスターを添付しますのでご覧ください。なお、このポスターは9年生の大和久悠さんが作成したものです。
第2回北郷フェスティバル ポスター1.pdf

楽しく、しっかり学ぶ

 いつもと変わらない週末金曜日の2時間目。日課の校内観察に向かうと、オープンスペース「光の庭」から何やら賑やかな声がします。
 近づいてみると、小学1年生の「算数」の学習でした。

 H先生「う~ん、困ったなあ・・・。この2つの容器はどっちの方がたくさん水が入るのかなあ。」と、大きさはほぼ同じだけれど形の異なる容器を提示。子どもたちは、ああでもない、こうでもないと比べる方法を協議開始。すると、「別の容器にそれぞれ移して比べれば?」とIくん。「おおっ、いいねえ」と賛同の声。早速確認実験。一同納得した様子。
 「じゃあ、他に容器がなかったら・・・どうする?」と、新たな発想を求めてH先生。今度はしばらく「う~ん・・・」子どもたちの目はキラキラしっぱなしです。これです。学ぶということは。きっと脳の中のシナプスがグングン活動していることでしょう。
 そして、「分かった!」とYさん。「片方にいっぱいにためた水を、もう片方に移してみればいいんじゃない?」と発言。しばらくの静寂の後、「そうか!すげ~っ!」と拍手喝采。満面の笑みのYさん。この最高の瞬間に立ち会えた私も幸せ。

 全国どこの学校でも、こうした光景は毎日見られるはずです。子どもたちとともに先生方も丁寧にそして一生懸命に学びを深めています。子どもと先生の信頼関係が、手に取るように感じられます。もちろん本校でも、すべての学級で同じように「生きる学び、つながる学び」が展開されています。機会を捉えてご紹介いたします。
 折しも昨日(29日)には、全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。本校でも今後の在り方についてしっかりと検討し、学力向上に努めていきたいと思います。
 ちなみに、子どもたちが座っているベンチは、本校の教頭先生とお父さん方のボランティアが作ってくださった手作りベンチです。効果的に活用させていただいています。

学校関係者評価委員会

 本日、学校関係者の皆様においでいただき評価委員会を開催しました。
 本年度の学校評価に向け、学校経営方針を説明した後に授業の様子を観ていただきました。2月の評価の時期までに学校の様々な行事を観ていただき、子どもたちや職員の様子について、また私の学校経営についてのご意見を頂戴することになっています。
 協議では、
 ① 通学路の安全確保  ② 子育ての在り方  ③ 伝えたい伝統技術
などが話題となっていました。共通したのは、保護者や地域の大人が率先して子どもたちにかかわること、そして背中でその姿をしっかりと見せ生き方を伝えること、体験や多くの経験を通して「生きる力」を身に付けさせること・・・でした。
 そのためにも、現在進行中の「美郷北学園 学校支援ボランティア」の組織を確立し、子どもたちを地域で育てる町づくりに取り組んでいくことが求められていると考えます。多くの示唆を与えていただいた委員の皆様、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
【委員の皆様】大野さよ美さん、小田哲義さん、山田恭一郎さん、井上千穗子さん、竹原栄蔵さん(左から)

秋の風物詩

 彼岸花が校庭やその周辺に咲き始めました。
 この花を見ると、妙に心寂しくなります。鮮やかな色の花なのになぜか、もの悲しくなるのです。これといった思い出があるわけではないのですが・・・。子どもの頃に見た「日本むかし話」の影響でしょうか。唯一思い出せるのは、小学校のときに下校途中の道すがらに咲いていたことくらいです。5~6㎞ほどの道を毎日歩いて通学していました。田舎の田んぼの畦道や土手には、いつの時期も季節の植物が満載でしたが、彼岸花もその一つでした。夏から秋に変わる空気とともに現れるこの花に季節の移り変わりを見ていたのでしょうか。
 ところでもう一つ。
 本校の校庭には、大きなイチョウの木があります。

 堂々としたその立ち姿は、いつも子どもたちをおおらかに見守っているかのようです。じきに鮮やかに色づくことでしょう。そのときはまたお知らせしたいと思います。
 ところで、校庭に出るとこの木の方から独特な臭いがしてきます。この木が大好きな子どもたちも、さすがにこの時期はあまり近づかないようです。その原因は、

 大量のギンナンが落ちているからのようです。食材としてはとても重宝なのですが・・・。そういえば、ずっと以前勤めた職場では夕方になると地域の方が通りがかりに拾っている姿を見かけることもありました。古き良き時代だったのでしょうか。
 さて、このギンナンをどうするか。これはこれで思案どころです。

今日の給食

 今日の給食は、「地産地消献立・美郷の日」です。毎月の楽しみの一つです。

 メニューは、「麦ごはん、牛乳、秋野菜の煮物、梅肉和え、梨」でした。地元美郷町産の食材は、たけのこ、しいたけ、こんにゃく、梅干し、梨、米、栗、地頭鶏と、ほぼ全部といってよいほどです。写真ではうまく伝わらないかもしれませんが、彩りのきれいなこと。また、野菜のもつ旨味がしっかりと感じられました。とりわけ梨は、西郷地区の「みやもと農園」のもので、おいしいと評判の梨です。直売所でも飛ぶように売れるそうです。
 煮物を好んで食べるようになったのは大人になってからですが、給食でいただくにものは格別です。いろいろな種類の煮物を味わうことができるからでしょう。和食のすばらしさを再確認できます。そういえば、初任の地「高千穂町」では、家庭訪問などのお茶うけは「煮しめ」でした。どのご家庭でも独自の味付けがあって、感銘を受けたのを覚えています。前任校でも給食で「北方煮しめ」が出されていました。子どもたちも大好きなメニューでした。
 学校給食は、日本の文化の一つです。食を通じて伝統や文化を学び、後世に伝えることができます。大切にされなければならない取組です。改めて、生産者の皆様をはじめ、本校栄養職員のO先生、そして調理員の皆さんに感謝いたします。ごちそうさまでした。

秋の味覚

 少しずつ秋を感じるようになってきました。日差しや風もそうですが、やはり食べ物が違います。店頭には秋の味覚が続々と並ぶようになりました。
 北郷地区は、農林業が盛んなところです。とりわけ椎茸と栗は特産品で、質の高いものが多く生産されています。スーパーなどでは、たくさんの北郷産を見つけることができ誇らしい限りです。
 さて、そんな中地域の方から嬉しい差し入れがありました。

 「栗のおはぎ」です。おはぎといえばあんこのイメージですが、さすが北郷。栗を贅沢に使ったおはぎに、しばし見とれてしまいました。そういえば、先日地元のパン屋さんで見かけた「栗を使ったパン」にも感激しました。身近でとれる食材を生かしたひと工夫。これもふるさとの味なのでしょう。

チームKBC

 北郷地区には、「チームKBC」という名の女性ダンスユニットがあります。正式には、「チーム 北郷ビューティフルクラブ」の略号だそうです。ちょっとワクワクするネーミングです。初対面は、8月に行われた「うなま地蔵夏祭り」でした。ステージ上でキラキラとした汗を流しながら、「星降る里は きみのふるさと」を熱演していらっしゃいました。
 そして今回、本学園の運動会(9月18日実施予定)の全校ダンスの講師を、このステキなチームKBCの皆さんにお願いすることになりました。チームは、結成して4年。現在のメンバーは約20名ほどで、幅広い年代の皆さんが参加していらっしゃるそうです。前身は地元の婦人連絡協議会だそう。年々若い人たちの参加が少なくなり、後継者を育てるのが課題だとか。それでも「少しずつ広がる輪をみんな楽しみにしています。たくさんの皆さんと知り合える絶好の機会。子育ての悩み相談にものりますよ。」とのこと。地域にこんな方たちがいてくださることは、本当にありがたいことです。子育て中のお母さん、ぜひチームKBCにご参加ください!

【チームKBC代表メンバー】 井本さん 井上さん 岩倉さん(左から)
 
 運動会では、「星降る里は きみのふるさと」を全校学園生で披露します。この曲は、平成元年に旧北郷村として置村100年を祝ってつくられた曲で、小椋桂さんのものだそうです。どおりで優しい歌詞とメロディです。「星降る地蔵の里」を誇る北郷ならではの曲でもあります。
 運動会の表現には、このほかに郷土芸能として「黒木ばんば」と「北郷音頭」があり、3つの曲を2つずつ組み合わせて発表しています。今年は、「星降る・・・」と「北郷音頭(盆踊り)」を取り上げます。どうぞご期待ください。
 こうして地域の皆様とかかわりながら、後継者を育てていく営みも学校としては大切にしたい取組です。地域住民の後ろ姿に学ぶ・・・やはりキャリア教育です。

本物との出会い

 子どもたちの感性を育てるためには、その道のプロフェッショナルの技を直に見聞きすることが大切であることに異論はないでしょう。「百聞は一見に如かず」ともいいます。今日、本学園の前期ブロックの子どもたちは、正に本物と出会うことができました。しかも身近な先生からでした。
 今日9月6日(火)は、月1回のブロック別集会の日。前期ブロック(1~4年生)は、毎月先生方からのお話をしていただいています。今日は音楽専科のY先生の順番です。


 いつもにも増してドレスアップしたY先生。T先生のピアノ伴奏に合わせて歌い出したのは、ヴェルディ作曲「乾杯の歌」という曲でした。イタリア語でした。その伸びやかで迫力のある歌声に、子どもたちも職員も一瞬で魅了されました。水を打ったような静けさの後から割れんばかりの拍手。どよめきが起きました。鳥肌が立ちました。全員が笑顔になりました。

 実はY先生、某有名音楽大学声楽科を卒業後イタリア留学も経験したプロのソプラノ歌手でもあるのです。いつもやさしく穏やかに接してくださるY先生。指導力の高さの裏付けとなる実力の確かさを子どもも職員も実感できた時間でした。

 ところで、ピアノ伴奏をしてくださった学習支援員のT先生。実はT先生も大学で音楽を専門に勉強され、高校の音楽免許をお持ちの才女です。流れるような演奏は、Y先生の歌唱をさらに引き立てていました。キラリと光る技を披露していただきました。
 このほかにも、小学部の鼓笛や合奏を熱心に指導してくださるO先生も高校の音楽免許を持っていらっしゃいます。それぞれがスペシャリストとしてご自分の力を発揮しながら、日常の指導に当たっていただけます。こんな環境にあることを子どもたちとともに感謝したいと思います。

学校支援ボランティアを募集しています

 開校2年目を迎えた美郷北学園ですが、学校を取り巻く組織づくりについても少しずつ取り組んでいます。その一つとして現在進行しているのが、学校の様々な教育活動を支援してくださるボランティアさんの組織についてです。実はこれまでにも、本の読み聞かせや野菜・米作りなど多くの活動にご協力いただいてきましたが、一つ一つが単発で学級担任と協力者とが直接やり取りをしながら進めてきました。活動が多岐にわたるにつれ、協力者の重なりや担当窓口の一本化が課題となってきました。
 そこで、地域の皆様と学校をつなぐ組織として「学校支援ボランティア・美郷北みまもり隊(仮称)」を立ち上げ、支援コーディネーターさんを中心に活動の充実を図っていくことになりました。この活動は、従来の学校への協力だけでなく、地域の皆様の趣味や特技を生かしていただくことも目的としています。また、子育て中のご家庭におかれましては、地域の先輩や同じ子育てに励んでいらっしゃる仲間とのコミュニケーションの場としてもご活用いただきたいと考えています。「子育てが楽しい」「美郷に住んでよかった」と思っていただけるような地域づくりに、少しでもお手伝いできればと考えています。
 学校通信「気風創造」でもお知らせしていますが、今回募集のチラシを作成しましたので、こちらもご覧ください。そして、ぜひともたくさんに皆様にかかわっていただければこの上ない喜びです。もちろん、美郷に住んでいなくても、遠く離れていらしても、ご協力いただけることがあればぜひお願いいたします。ご連絡をお待ちしております。

毛虫が大量発生!

 9月に入りました。日中は相変わらず暑い毎日ですが、朝夕は涼しさも感じるようになりました。
 そんな折、「校長先生、毛虫が大量発生しています!」との報告・・・。敷地内の桜の木に7~8㎝の毛虫がモゾモゾとうごめいています。特に体育館入り口の木には大量にいました。

 調べてみると「モンクロシャチホコ」という蛾の幼虫であることが分かりました。8月から9月にかけて発生するらしく、時期もぴったり。毛毒はないとのことでひと安心しました。
 しかし、9月18日(日)の運動会に向けて練習が始まっていることや当日の来客のことを考えて教育委員会にすぐに連絡をしてもらい、駆除をお願いしました。すると、課長補佐を先頭に3名の方がすぐにやってきて駆除してくださいました。

 このフットワークのよさが、美郷町の素晴らしいところです。これで明日からも安心して運動会の練習に取り組めます。教育委員会の皆様、本当にありがとうございました。

2学期が始まりました。

 本日8月29日(月)、第2学期の始業式を行いました。
 39日間の休みでした。生活リズムを取り戻し、気持ちよくスタートしていけるよう全職員あげてサポートしていきます。2学期は、運動会(9月18日)を皮切りに、合同修学旅行(6年:9月28日~30日)、中体連秋季大会、合同学習(4年:10月6日)、町合唱祭(11月2日)、学習発表会・文化祭「北郷フェスティバル」(11月12日)と大きな行事が目白押しです。いずれも重要なものばかりです。一つ一つの意義と目的をしっかりと子どもたちに理解させ、創意工夫しながら積極的にかかわることができるよう、職員にも協力をお願いしました。やらされる行事ではなく、自分たちで創り上げる行事を目指します。幼稚園から9年生まで、それぞれにできる形でかかわることを大切にしていきます。
 まだまだ暑い日が続いています。保護者の皆様、地域の皆様、関係者の皆様、お体ご自愛の上、2学期もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今、学校は・・・その③(北郷中学校)

 さて、シリーズ最終回は北郷中学校です。美郷北学園は、実際のところ旧北郷中学校の校舎を改築して幼稚園と小学部を併設したので、所在地や電話番号は旧北郷中のままです。学校の沿革史も美郷北学園とは別に北郷中学校の延長としています。
 開校は昭和22年5月ですから、今年で70年の節目となります。研究に熱心な学校で、統計教育・安全教育・生徒指導・学習指導など文部省(当時)や県の指定を受けて多くの研究公開をしてきたようです。平成に入り、道徳教育やへき地教育にも取り組みました。平成8年には創立50周年記念式典を、平成18年には60周年記念コンサートを実施しています。通算すると私が23代目の校長となります。

 写真は、正門から見た校舎正面です。奥の3階建ての校舎は当時のまま。下足棟を新たに増築し幼稚園生から中学生、職員、来客と入り口を1カ所にしてあります。外来の方の把握もしやすくなっています。入り口には事務室が新設され、大きく開放的な受付カウンターとさわやかで明るい職員が出迎えてくれます。
 写真は、中庭の様子。右手が特別教室と管理棟、中央の連絡通路を挟んで左手が中学部の校舎です。2階には木造のおしゃれなテラスがあるのですが、老朽化がみられ現在は開放していません。手前には小学部校舎とをつなぐ連絡通路があります。

 小学部棟は2棟あり、いずれも平屋建です。右手が5・6年教室と保健室、特別支援教室、図工室になっており、左手が1年生から4年生までの前期ブロック教室と奥には幼稚園の園舎があります。二つの校舎の間には、すべて地元の木材を使ってつくられたオープンスペース「光の庭」があります。明るく柔らかな光に包まれた子どもたちの大好きな場所です。

 小学部棟を上から見たところです。左の屋根にはソーラーパネルが設置されています。月間約1000KWhを超える発電(実績)ができます。校内で使用する電力のほとんどをまかなっています。すべての教室に空調設備が設置されているのも特筆すべき点でしょうか。
 新しく生まれ変わった「北郷中学校」ですが、歴史はそのまま息づいています。多くの卒業生の期待に応えられるよう、これからも進化(深化)して参ります。

今、学校は・・・番外編(小原分校)

 旧北郷小学校は、明治40年に地域の5つの小学校が統合されて設立されたことは、前々回の本コーナーでお伝えしました。今回は、そのうちの一つ「北郷小学校小原分校」をご紹介します。残念ながら旧北郷小を除く残りの学校は、今現在当時の面影を見つけるのが難しい状況にありました。日を改めてご報告できればと考えています。
 さて、小原分校は明治31年2月に創立され、明治40年に北郷小に統合され分教場となりました。大正13年校舎が全焼し、新築されました。戦後の昭和22年に北郷小学校小原分校と改称し、昭和48年北郷小学校に統合されるまで、地域の学校として愛されてきたようです。75年の歴史には、教職員と児童、保護者、地区住民の学校に対する熱い思いが刻まれています。
 写真は、正門入り口から旧校舎跡地を見た様子。階段を上がっていくと運動場と校舎跡の施設(小原公民館)、プールが残っています。
 校門から見た敷地内です。奥の建物が現在公民館となっています。また、同じ敷地内には、本校小学部の教頭先生の住宅もあります。運動場は静かなたたずまいで、今でも地域の憩いの場となっています。門柱には「北郷小学校小原分校」としっかりと刻まれています。

 校門から小原地区を臨むと、今でも子どもたちが集まってきそうです。学校が地域とともに歩むのは、今も昔も変わらないことを実感します。

今、学校は・・・その②(旧黒木小学校)

 第2回は、旧黒木小学校について。
 創立は明治13年(1880年)といいますから、134年の歴史を誇る学校でした。戦後同じ敷地内に中学校を併設し、昭和49年に北郷中学校に統合されるまですでに『小中一貫校』として独自の教育が進められていたようです。昭和56年には創立100周年を迎え、記念碑・記念植樹・タイムカプセルなど記念行事も盛大に行われました。また、昭和60年代は、算数教育や福祉教育の研究に取り組み、学研やミツノ教育財団等多くの教育賞を受賞しています。
 平成に入ると、運動場や体育館等施設の整備に力を入れ、地域の学校としての役割も担ってきました。とりわけバドミントンが盛んで、素晴らしい成績を残し表彰されてきたようです。平成16年の秋の運動会は記念すべき第100回大会で、地区住民みんなで喜びを分かち合ったそうです。翌17年には素晴らしい体育館が完成しました。
 平成18年の合併により美郷町立黒木小学校となり、環境教育や体力つくりに積極的に取り組みました。昭和34年には177名を数えた児童数も年々減少し、平成27年閉校時には12名でした。平成27年3月「優れた『早寝・早起き・朝ご飯』運動の推進にかかる文部科学大臣表彰」を受け、同3月31日をもって長い歴史に幕を降ろしました。
 写真は、運動場から見た校舎と体育館です。体育館は学校施設はと思えないほど立派です。今なおバドミントンやバレーボールなど地区住民の大切な活動の場となっています。右側の校舎は、階段を昇った少し高い場所にあるユニークなつくりで、プールをはさんだ中庭には飛行機をかたどった遊具もあります。校舎は、宿泊施設を含め今後の活用が検討されているようです。

今、学校は・・・その①(旧北郷小学校)

 旧北郷小、黒木小、北郷中を統合して開校2年目を迎えた「美郷北学園」ですが、それぞれの学校は、今どうなっているのか。閉校までにどんな歴史があったのか。この夏、私の課題の一つがこのことを学ぶことにあります。どんな地域にも学校があり、子どもたちが学び遊び、地域の風土と文化の中でともに歩んできた歴史があります。「学校がなくなったから、寂しくなった」とせず、地域のよさを生かした学校づくりを模索したいと考えたからです。
 さて、第1回は「旧北郷小学校」を取り上げます。沿革史によると、明治6年には役場にて寺子屋式の授業が始まり、明治40年に村内の5校(宇納間、入下、秋盛、小原、長野の各小学校)合併して「北郷尋常小学校」が開校。これが創立記念とされているようです。旧北郷小学校の校章には、この5校が集うイメージが表されています。

 その後大正時代に現在地付近に移設され、昭和に入ると「放送教育」や「道徳教育」などに力を入れてきたようです。平成4年には、時事通信社「教育奨励賞」の優良賞を受賞しています。平成18年の美郷町誕生により北郷村立から美郷町立となり、PTA活動を含めた緑化活動にも力を注いでいます。平成20年には「創立100周年記念式典」を、同27年2月21日に閉校式を開催し、109年の歴史に幕を降ろしました。
 現在は、耐震化が十分でなかった校舎を解体し更地になっています。体育館と運動場は、スポーツ少年団活動など社会体育の場として活用されています。今後、跡地をどう活用していくのかが注目されています。


 写真(上)は、正門から見た跡地。ここに校舎が建っていましたが、今では運動場が目に飛び込んできます。写真(下)は、正門東側に残されたパンダとペンギンのモニュメント。「懐かしい!」と思われる方も多いのではないでしょうか。

授業づくり研修会

 本日(28日)、宮崎県教育委員会が主催する「子どもの学びを高める“ひむか”の授業づくり推進事業」に係る授業づくり研修会が、本校を会場に開催されました。県北部の中学校の先生方を対象にしたもので、午前中に国語・社会・数学・理科、午後は音楽と保健体育で200名を超える参加者でした。過去これほど多くの先生方においでいただく機会がありませんでしたので、早朝からいつもと違う雰囲気の校内でした。
 本研修会の目的は、中学校の生徒一人一人にとって「分かる!できる!」授業を展開するために、教科ごとに具体的な指導方法等についての研究協議を行い、教職員の授業力向上を図り、生徒の学力向上を目指すことにありました。授業改善のための4つのチェックポイント
① 子ども一人一人の理解度を1単位時間の授業の中で評価し、定着や習熟を図る時間が確保されているか。
② 指導内容が精選されており、テンポや間に配慮して授業を進めているか。
③ 授業内容は子どもの実態にマッチしているか。
④ 教師の指示や発問は的確で、子どもに伝わっているか。
をもとに、ワークショップや実践発表などをとおして、熱心な協議がなされていました。3時間という短い時間に、これからの本県教育の目指すところが凝縮されている研修会でした。
 何より感激したのは、前日準備を含め県教委の先生方のチームワークのすばらしさでした。本研修会への熱意を感じました。参加していただいた先生方、本当にありがとうございました。不行き届きがありましたら、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
 
写真は、参加者の駐車場の様子です。旧北郷小学校跡地を利用していただきました。こんなに駐車できるとは・・・

1学期が終わりました

 7月20日(水)、第1学期の終業式を行いました。
 4月8日(金)の始業日から数えて、69日の授業日でした。幸い1日も休業することなく、また子どもたちにおいても大きな病気や怪我がなく106名が終業の日を迎えられたことに安堵しています。子どもたちはもちろん、保護者や地域の皆様、そして指導に当たっていただいた先生方に、心より感謝いたします。たくさんの行事を通して、子どもたちは一回り大きく成長したと感じています。職員会議では、課題も多く確認できましたが、具体的な改善策を見出し2学期以降の指導で対応していきたいと思います。
 夏休みは、8月28日(日)までの39日間となります。子どもたちには普段できない様々な体験を、職員には2学期を気持ちよく迎えられるよう心身のリフレッシュとしっかりとした準備を期待しています。いろいろとかかわっていただいた皆様、本当にありがとうございました。

今日の給食は・・・


 今日は、地産地消献立「美郷の日」です。月に一度のお楽しみ給食のメニューは、
  麦ごはん 牛乳 じとっことゴーヤの揚げ煮 もずく汁
でした。美郷町内でとれた「米、地鶏っこ」と 北郷産の「豆腐、ゴーヤ」がたっぷりと使われていました。水のきれいな美郷町でとれた米は、噛めば噛むほど甘みが増してきてそれはおいしい米です。また、北郷地区はおいしい豆腐の産地でもあり、学校のすぐ近くにある道の駅「北の郷」でも手作り豆腐が製造販売されています。給食ではよく使われる定番食材です。ぜひ一度ご賞味ください。
 「じとっことゴーヤの揚げ煮」は、ジャガイモと鶏肉が甘辛いタレで絡めてあり、ゴーヤの苦みもほどよい絶品でした。ごちそうさまでした。
 本校栄養職員のO先生のアイデアは、毎日の給食にちりばめられています。どうぞ「今日の給食」のコーナーもご覧ください。
 


教頭時代にできなかったこと


 ある朝、校長室のテーブルの上に一輪の花が飾られていました。出勤した私は、息をのみ、それと同時に思わず涙を流してしまいました。
 たった一輪ではありますが、校長室のドアを開けた瞬間にその存在感の大きさで、私を包むかのように迎えてくれたのです。たかが花・・・かもしれません。けれど、私にとっては何物にも代えがたい癒しでした。これは、前出の技術員T先生の心配りでした。
 実は、教頭時代にできなかったこと(たくさんありすぎるのですが)の一つが、この一輪の花の「支え」でした。朝、校長先生を気持ちよくお迎えする手立てとして、「よし、明日は必ず準備しよう」と毎日のように決心していたのですが、ついつい業務にかまけて実現できませんでした。そのことが思い出されたのでした。過去お仕えした校長先生方、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
 いろいろと取り組むべきことの多い毎日ですが、テーブルの上に飾られたさりげない一輪の花に、今日もこうして元気をもらっています。