日誌

校長室の窓から

ボランティア

 20年前に東小学校に勤めていたときの話です。6年生の担任をしていた私は、毎朝出勤と同時に玄関前、校門付近をそうじしていました。子どもたちを校門で迎えたかったからです。ただ待っていてもしょうがないので、竹箒で松や桜の落ち葉を掃いたものでした。そのうちに一人二人と子どもたちが手伝い始め、やがてはほぼ全員が様々な場所でそうじをするようになっていました。まさにボランティア。誰も強制はしませんでした。
 そんな折、ある先輩の先生からこんなことを言われました。「ボランティアというものは、自主的にやるもので誰かに言われてやるものではない。自分で気づくまでやらせてはいけない。」と。当時まだ若かった私は、「では、気づかなければいつまでたっても知らないままですか?気づかせるのが教育ではないのですか?」と反論しました。その後ずっと気まずい思いをしましたが、子どもたちは休むことなく続けました。卒業のときに、そのことを思い出として語った子どももいました。
 さて、今は・・・。
 
 ちゃんと息づいていました。
 6年生が、毎週金曜日の昼休みに行っていました。自分たちの学校に何かできることをしようと、担任の先生と一緒に校門前をそうじしています。とてもうれしい姿を見ることができます。地道な取組ですが、それだけに強い思いを感じます。さすが東っ子です。

梅雨入りしました

 先週(5月31日)「梅雨入りが遅れています」と書いたところ、どうやらその日のうちに梅雨入りが発表されたようで、なんとも恥ずかしい思いをしました。しかも、例年と同じくらいで、昨年よりも5日ほど早かったそうです。申し訳ありませんでした。お詫びして訂正いたします。
 そんな梅雨も、昨日まではかなり降りましたが、今日は中休みの快晴です。少し蒸し暑いのですが、やはり青空は気持ちがよいものです。このお天気を有効に使いたいものです。
 さて、前回図工や書写などの作品展示について触れましたが、5年生では国語の時間を使って詩を書いたようです。教室前の掲示板に貼ってあります。一つ一つを興味深く読ませてもらいました。どれもとてもよくできていて、思わず「そうだよね」と声に出したり、「いいねえ」と感心したり。その中から一つご紹介します。


 いかがでしょうか。私は、最後の一節に心を奪われました。にこにこしながらまた一歩大人に近づいたことを実感しているのでしょう。そう思ってもらえるような大人に、しっかりとなりましょう。子どもたちのよきモデルとして、よき先輩として。

5月が終わります

 梅雨入りが遅れています。天気情報では、今日から土曜日・日曜にかけて傘マークがついてきました。来週もぐずついた天気の日が多いようですが、そろそろといったところでしょうか。もちろん、水害等があってはなりませんが、農作物などの成長には欠かせない雨です。ほどほどの梅雨であることを願ってやみません。
 さて、5月が終わります。今月は10連休があったためか、それ以降がとても長く感じました(私だけ?)。参観日(PTA総会)やむかばき宿泊学習(5年)、春の遠足など1学期の大きな行事も行われました。また、土曜授業もスタートしました。4月当初に比べて、子どもたちもずいぶん落ち着いてきたようです。それぞれの教室には、図工や書写などの作品が展示されるようにもなりました。

 【1年生の色紙の飾りです。キラキラしていてきれいです。】

 6月は、子どもたちが楽しみにしているプール開きをはじめ、鑑賞教室や参観日などが計画されています。6月も子どもたちにとって楽しい思い出がたくさんできますよう、しっかりと準備をしてまいります。どうぞご期待ください。

頼もしい限りです

 先日、今年度第1回の「代表委員会」が開催されました。
 この代表委員会は、児童会活動の中枢ともいえる運営委員会(各学級代表と委員会代表で組織)が運営するもので、学校生活に関する諸問題や学級からの提案事項について話し合い、学校全体として改善・実践されるように開かれるものです。第1回目の今回は、今年度のスローガンについて話し合いました。


その結果、
4つの「あ」ときまりを守り、笑顔あふれる東っ子
に決まりました。4つの「あ」とは、
 ◇ あ あいさつ・返事
 ◇ あ 安全な廊下歩行
 ◇ あ 後始末
 ◇ あ あったか言葉
のことで、子どもたちには馴染みの合い言葉です。
 「こんな学校に通いたい」と思えるような自慢の学校にするために、代表委員会を中心にぜひ実践してほしいと励ましました。自主的に活動しようとする児童会の取組に、感心しました。頼もしい限りです。

もうすぐ

 今朝、神奈川県川崎市で小学6年生が犠牲となる痛ましい事件が発生しました。このところ、幼児や児童が犠牲となる事件や事故が多く発生しています。中には自分がいくら気をつけていても防ぎきれないようなものもあります。周りの大人が最大限の注意を払い守ってあげなくては・・・先生方に下校指導をお願いしながら、改めて社会全体の使命について考えました。
 さて、東小は昨日(27日)と本日、5・6年生による「プールそうじ」が行われました。5年生があらかた進めていたので、6年生は最後の「仕上げ磨き」となりました。190名の高学年児童が真剣に心を込めて磨いたおかげで、プールはとてもきれいになりました。


【一生懸命プールを磨く6年生】

 プール開きは、6月11日(火)の予定です。日本全国で暑さが伝えられていますが、子どもたちの歓声が響くのももうすぐです。安全な水泳学習ができますように。

気をつけてね!

 今日25日(土)は、今年度初めての土曜授業でした。1・2時間目は、各学級ごとに通常の授業を行いました。5年生は、今年から一部の学年で施行している「教科担任制」を取り入れ、学級担任が入れ替わった授業(家庭科・外国語)を実施していました。教科によって担任を入れ替えて実施することで、子どもたちも先生方も新鮮な立場で授業を行うことができ、子どもたちの多様な姿を発見することができます。いつもと違う学級の雰囲気が見られました。
 さて、今日の土曜授業のメインは、「集団下校訓練」でした。大雨などイレギュラーな事態が発生したときに、5・6年生を中心に地区ごとに下校するシステムを再確認しました。地区ごとに集まって、危険箇所や下校に際しての注意を地区担当の先生と確認した後、実際に通学路を下校しました。


地区別の下校指導の様子。みんな真剣です。

さようなら。気をつけて帰ってね。

 今週は、月曜日から長い長い1週間だったことでしょう。明日は日曜日です。ゆっくりと休んで、月曜日には元気に登校してくださいね。

土曜授業

 今週の土曜日(25日)は、今年度第1回目の「土曜授業日」です。
 延岡市の土曜授業は、5年ほど前に授業時数の確保や体験学習の充実等を大きなねらいとして、市内のいくつかの学校で試験的に始められました。教頭として勤めていた北方学園もそのうちの一つで、当初は年間11回(月1回程度)実施していました。原則通常の授業(教科指導)は行わず、総合的な学習の時間などを使って地域学(ふるさと学習)に取り組むところが多くありました。午前中いっぱい使って、体験学習や地域の方々とのふれあいを楽しみました。
 現在では少し考え方も変わっているようで、実施も半分の年間6回となっています。今月12日(日)に実施したPTA総会の資料にその計画を示してありますので、どうぞご覧ください。なお、この土曜授業は、保護者や地域の皆様に広く公開することが前提とされています。学年によって内容が異なりますが、集団下校訓練や平和学習など東小ならではの取組も計画していますので、たくさんの皆様のご来校をお願いいたします。

雨・雨・雨・・・

 17日(金)曜日から4日間、ずっと雨が降っています。強弱はあるものの、ほぼずっと降り続いています。これほど降ったのも久しぶりではないでしょうか。
 今日20日(月)の登校は、時間こそ通常通りでしたが、多くのご家庭が子どもたちを送り届けていただいていました。雨以上に風が強かったので、傘をさすのもひと苦労する状態だっただけに、保護者の皆様に感謝申し上げます。学校の大きな被害としては、いつもの事ながら雨漏りが数か所に見られました。
 ここ延岡市は大雨警報が発表されましたが、県の南部では避難勧告や準備情報も出された様子。大きな被害等がないことを心よりお祈り申し上げます。この雨の影響で、昨日19日(日)に体育大会・運動会を計画されていた学校も延期を余儀なくされたようです。学校の一大行事であるだけに、判断の難しいところです。延岡中学校は、22日(水)に延期だそうです。無事開催されますように。。。

落ち着いた様子でした。

 今日12日(日)は、全校一斉での日曜参観日でした。PTA総会のために、午前中2時間授業で子どもたちは下校しました。2校時は、一斉の参観授業でした。各学年・学級ともよく工夫の凝らされた授業で、子どもたちも楽しみながら参加していました。新学期から1か月がたちましたが、当初に比べて、ずいぶんと落ち着いてきた印象があります。先生方の不断のご指導と保護者の皆様のご支援のたまものと感謝申し上げます。

2年3組の参観授業の様子です。
国語「カタカナで書くことば」について学習していました。元気よく手を上げ発表する子どもたちの姿が見られました。

揺れました

 今朝、7時43分、8時48分、9時7分と立て続けに地震に襲われました。
 中でも8時48分の2回目の地震は、宮崎市で震度5弱、マグニチュード6.3を記録する大きなものでした。延岡市は震度4。震源地はいずれも日向灘です。ちょうど授業中だったこともあり、テレビニュースで情報を集めつつ、藤川教頭先生から机の下などに身を隠し様子をみるように校内放送をしていただきました。その後、津波の心配がないことを確認し、通常授業を行うよう指示しました。先月、地震からの津波を想定した避難訓練をしていた成果もあり、子どもたちも先生方も落ち着いた行動ができたようです。
 南海トラフ地震が心配される中、海岸の近い本校ではこれからも十分に気をつけてまいります。ご心配いただいたOBの皆様もいたのではないでしょうか。子どもたちも校舎も無事です。ご安心ください。





リスタート

 長い大型連休も今日が最終日。TVでは、連休中に行われた全国でのイベントや平成天皇のご退位と令和天皇のご即位にかかわるニュースでもちきりでした。また、各地で発生した異常気象や交通事故等のニュースも多くありました。
 幸いなことに、今日現在東っ子の事故等の報告は入っていません。きっとご家族の皆様のご協力のもと、安心安全な休みを過ごすことができたのでしょう。保護者の皆様には、心より感謝申し上げます。
 明日から再出発というところです。生活リズムを整え、4月同様、いえそれ以上に集中して学校生活を送ってほしいと思います。その意味でも、今日はしっかりと体と心の準備をしましょう。連休明けの登校しぶりも気になるところです。何か気になることがありましたら、ご連絡ください。
 さあ、明日からも頑張っていきましょう。

4月が終わります

 初めての10連休も4日目。今日4月30日は、平成天皇の退位の日です。
 昭和生まれの私は、子どもの頃「明治生まれの人はすごいなあ」と思ったものでした。明治・大正・昭和と3つの時代を生きていることへの尊厳とでもいえるものでした。その私も、明日5月1日(水)で3つ目の時代を迎えることになります。
 いよいよ「令和」の時代です。人々が知恵を結集して、新しい平和な国をつくりあげることができるよう心から祈るばかりです。そしてまた、この国の将来を支える子どもたちを育てる立場にある一人として、鋭意努力していく決意を新にしています。
 4月が終わります。
 始業式や入学式など一年初めの儀式もあり、学校にとってはとても大切な時期でした。子どもたちや先生方のがんばりにより、大きな事故などもなく過ごすことができました。保護者や地域の皆様のお力添えにも感謝いたします。
 5月は、PTA総会やむかばき宿泊学習(5年生)、春の遠足などの行事が予定されています。また、土曜授業も始まります。詳しい内容は別途お知らせいたします。

公共マナー

 日本を訪れる外国人が日本の様々な文化や習慣に触れ、驚いたり感動したりすることがたくさんあるそうですが、その中の一つにゴミが落ちていないことがあげられています。当たり前のように感じているからか、外国の事情を知らないからか分かりませんが、意外と落ちているように思います。もちろん清掃関係者が仕事としてきれいにしている場所も多くあるでしょう。しかし、こと公園などの一般公共施設をのぞいてみると、結構あります。
 4月以降、公園での子どもたちのマナーがよくないという情報が寄せられました。特に時間のある休日は、たくさんの子どもたちが利用しているらしく、かなりのゴミがあります。もちろん、たばこの吸い殻など大人のゴミも散見されますが、多くはお菓子や飲み物など子どもたちが捨てたと思われるものです。

 今朝、22日(月)の第6公園で拾ったゴミです。30分足らずで、集めたものです。「楽しく遊んだのだろうな」と思いつつも、持ち帰れなかったことが残念でした。「自分の家ならどうするのかな」とも考えました。
 公共マナーを身に付ける。学校だけでなく、地域と一緒に考えたい課題です。

さすが6年生です。

 新学期が始まって2週間がたとうとしています。どの教室をのぞいてみても、比較的落ち着いており望ましいスタートが切れたようです。先生方の努力はもちろん、心身両面でサポートしていただいている保護者の皆様にも感謝申し上げます。
 そのような中、「さすが6年生!」と感心させられる出来事がありました。
 それは、学校にほど近い出北第7公園でのこと。休日にたくさんの子どもたちがこの公園を利用したらしく、園内にはお菓子などのゴミが散乱していたのだそうです。それを見かねた6年生(きょうだいを含め5人)が、自主的に拾ったのです。そもそもゴミを捨てること自体に問題があるのですが、下級生の後始末をしっかりとした6年生に拍手を送ります。

ステキな6年生(左から)永田彩乃さん・牧野真夢さん・児島百合菜さん

 6年生にとって大切なことは、力を見せつけたり威張ったりすることではなく、下級生があこがれるようなモデル(手本)となることです。それは、どんなささやかなことでもよいのです。目立たなく控えめなことでも、「あんな6年生になりたいな」と思えるような姿を見ることで、下級生はグンと育ちます。それが続いていった結果が「伝統」となるのです。長年小中一貫校に勤めた、私の確信です。
 ステキなちょいボラをした5人の皆さん。本当にありがとうございました。これからもかっこいい東っ子でいてくださいね。

初めての参観日

 15日(月)から今日17日(水)までの3日間、今年度初めての参観日を行いました。15日は5・6年生、16日は3・4年生、そして今日17日が1・2年生でした。ご多用な中、たくさんの保護者の皆様においでいただき、子どもたちもうれしそうでした。少し緊張した表情ながらも、一生懸命授業に参加している姿に頼もしさも感じました。特に1年生は、初めての参観日とは思えないほどの落ち着きでした。3クラスとも国語の学習で「正しい姿勢で文字を書く」ことを学んでいました。

おうちの方もチェックにご協力いただきました。

 ご多用な中、おいでいただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました。

見守りをお願いします

 15日(月)、登校班長会が開かれました。児童数552名と大所帯の東小ですから、朝の登校も壮観です。およそ20分間くらいの間で、一気に登校してきます。その登校班をまとめるのが班長さんたちです。
 6年生を中心に、3年生以上が班長としてがんばっています。自分だけでなく下級生のお世話をしながらの登校ですから大変でしょうが、責任をもって取り組んでいます。地域の皆様の見守りもよろしくお願いいたします。

津波てんでんこ

 今日12日(金)、日向灘沖地震からの津波発生を想定して避難訓練を行いました。東日本大震災から8年が経過し、少しずつ復興も進んでいると聞きます。ここ宮崎県でも、南海トラフ地震に伴う津波等の被害が想定されています。東小のある出北地区も、海岸から約1㎞ほどしか離れておらず、海抜も3m程度ですから、場合によっては大きな被害が心配されます。
 新学期を迎え、まずはじめに取り組んだのがこの避難訓練でした。


 各学級での事前指導の後、教頭先生の指示で屋上に避難しました。どの学年も真剣に取り組むことができていました。「自分の命は自分で守る」ことと訓練の大切さについて子どもたちに話をしました。
 折しも、今朝の宮崎日日新聞「若い目」のコーナーに、本校新5年生の伊藤丈琉(たける)さんの「地しんにそなえる」という作文が掲載されました。伊藤さんは、「地いきのひなん訓練にも積極的に参加し、学校のひなん訓練も真面目に取り組みたいです。」と綴っています。正しく恐れることをしっかりと理解しているようです。とても素晴らしいことです。
 訓練後は、子どもたちが知らなかった「津波てんでんこ」について示したポスターを、校内に掲示しました。

よろしくお願いいたします

 自己紹介をしておりませんでした。順序が後先になり、大変申し訳ありません。
末廣恭雄(すえひろやすお)と申します。
日向市出身 58歳 自宅は大貫町
 平成11年4月から6年間、東小学校に勤めておりました。6年学年主任を3年間、その後教務主任をしながら初任者の指導教員や初代「かんな学級」担任も受け持たせていただきました。当時担任した子どもたちもすでに30歳を超えており、パパやママになっていることでしょう。懐かしい限りです。ひょっとして、本校の保護者にいたりして・・・少しドキドキです。
 東小の後、南小で3年間勤め、教頭として三椪小(北方)、方財小、北方学園にお世話になりました。校長としては、美郷町立美郷北学園に3年間勤めました。北方学園から美郷北学園までは、小中一貫校の在り方を学ぶことができました。幼稚園や中学校となめらかな接続ができるように、精一杯がんばります。
 子どもたちはもちろん、保護者や地域のために必要とされる学校づくりを目指します。何とぞよろしくお願い申し上げます。

新学期が始まりました

 長い春休みを経て、5日(金)に平成31・令和元年度の新学期を迎えました。緊張した面持ちの始業式から、今日は一転して笑顔いっぱいの子どもたちでした。朝1時間目に各教室を回ってみると、多くの学級で1学期の目標や新しい係などを決めていました。先生方の声にも、どこか張りが感じられました。
 創立82年の歴史と伝統を誇る東小学校も、1か月後には「令和」という新しい元号のもとで前進します。地域や保護者の皆様に支えていただければ幸いです。
 さて、子どもたちの様子。昼休みには元気いっぱいに運動場を駆け回っていました。

 広い(はずの)運動場も、元気な子どもたちにとっては狭いのかもしれません。この光景は、20年前と少しも変わっていません。うれしいばかりです。

入学式(11日)を待つ美しい花々が、子どもたちをやさしく見守っています。