部活動
第29回宮崎正月合宿
本年も榎原中学校男子バレーボール部をよろしくお願い致します。
2016年が始まって4日が立ちましたが、今年も榎原中男子バレー部の年明けは、3・4日に行われた宮崎正月合宿で始まりました。今年は私が宮崎県の実行委員長ということで、チームというよりは全体に気を配りながらの2日間となりました。
今年の正月合宿には、福岡県から3校、熊本県から4校、鹿児島県から1校、そして宮崎県から16校の計24校に集まって頂きました。いろいろとご迷惑をおかけすることもありましたが、皆様のご協力と臨機応変な対応のおかげで無事終えることができました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。2日間本当にありがとうございました。
さて、榎原中はこの合宿で23セット試合をさせていただき、17勝6敗でした。久しぶりに身体を動かした結果、足が痛い、足がつるなどという身体的な問題の他、トスが合わない、お見合いをする、チャンスボールが入らないという精神的(コミュニケーション)の問題など、まあ普通のチームによくありがちな内容で、最後の3セットくらいにやっと県のトップを狙うチームの内容になってきたという感じです。
6敗の打ち分けは、本庄・久峰中に3敗、佐土原中に1敗、菊鹿中に1敗、桜木中に1敗でした。特に本庄・久峰中には県大会に続いて非常に苦戦しています。3人のスパイカーと2人のレシーバーという榎原中と同じようなメンバー構成なので、正面でぶつかってそれぞれ力負けをしたという感じです。メンバーやフォーメーションを変えて試合をしたということが大きいとは思いますが、どんな状況でもコートに立っている6人がベストのメンバーなので、一切いいわけにはなりません。
また、佐土原中・菊鹿中は、九州でもベスト4に入る力があるチームですが、まったくバレーをさせてもらえませんでした。このレベルのチームに対しては、今のレベルのバレーをしているようでは絶対に勝てません。どちらのチームもすべての能力が高いので、何点かは運良く点を取ることができても、力で点を奪い取ることはできません。現に菊鹿中戦では、13-13から9連続失点を喫し、結局15-25で敗れました。県大会の佐土原中戦でもそうでしたが、勝負所で相手がギアを入れたとたんに、すべての面で相手に劣っている榎原中は受け身に回ってしまい、結果実力通りのスコアに落ち着いてしまいます。
このようなチームと勝負をするためには、もっと高いレベルを意識してバレーボールと向き合わなければなりません。この2日間では、県大会でベスト4を狙うようなバレーをしていました。だいたい目標というのはその一歩手前で終わってしまうことがほとんどなので、バレーの内容としては県ベスト8レベルでした。つまり、意識がそこまでしか高まっておらず、現状で満足しているということです。
現状に満足したら成長は止まってしまいます。2015年の締めくくりに、JOC男子準決勝のビデオを見せました。中学校レベルでの最高峰のバレーを見せたその意味をもう一度よく考えて、自分たちが何を武器に全国を目指すのか、その覚悟をもってこれからの練習に取り組んで下さい。
また、年末年始とたくさんの保護者の方々に協力をしていただきました。私たちはたくさんの方々の支えのおかげで、素晴らしい経験をすることができています。感謝の気持ちを忘れずに、そしてその気持ちををコート上で表現するための準備をしっかりとしていきましょう。
全ては学び。
全ては準備。
全てに感謝。
この言葉を心に刻んで、2016年榎原中学校男子バレーボール部は頑張ります!
2015年の締めくくり
23日は、榎原地区体育館に3チーム来て頂きました。先日のウインターリーグin都城2015での危機的なチーム状況について、JOCに向かう前にかなりのゲキを飛ばした結果か、福島中に2勝2敗、第一鹿屋中に4勝、妻ヶ丘中に4勝という結果でした。月曜日は休みで、前日はほぼ説教で終わっていたので、最近チームの状態が良くない理由が身体や技術の問題ではなく、心の問題であったということを証明する結果となりました。身体や技術を使うのは心なので、もっと自分たちで気持ちを高めて試合に臨めるようにしてほしいものです。
26日は姫城中にお願いして練習試合を行いました。セッターがいない中、延岡南中に2敗、西小林中に1勝1敗、姫城中に3勝、三松中に2勝という結果でした。セッターがいない中で、第2セッターであるレシーバー2人が上げるトスをしっかりと打ち込むという、セッターがいるとなかなかできない経験をすることができました。いつもより雰囲気も良かったということで、いつもとは全く違うバレーをする中で、しっかりと集中し、楽しむことができたということだと思います。
27日は本郷中に来て頂いて11セット行い、11戦全勝でした。この日は前日に続いてセッターと、この日熱発したエースがいなくて6人ギリギリというさらに苦しい状況でしたが、6人がしっかりと力を合わせて最後まで戦い抜くことができたようです。
このように、最後の練習試合は、フルメンバー、セッター無し、セッターとエース無しという一日ごとにメンバーやフォーメーションが変わる大変厳しい状況の中で、大崩れをすることなく3日間を乗り切ることができました。これはとてもうれしいことで、スタメンの6人だけで無く、8名全員が榎原中男子バレー部なので、だれが出てもゲームを作れたということは8人がしっかりと榎原中バレー部の一員であるということに誇りをもって日々の練習に取り組んできたということの成果だと思います。また、顧問がほとんど不在の中、副顧問のK先生が、選手たちとともに成長してきたことの証だと思います。いろいろと苦しい状況や、悔しい思いもありましたが、選手・スタッフ含めて10名が大きく成長することができたこの4ヶ月でした。
今日(29日)は練習納めで、ここまでのチームの良かったところと改善するべきところを振り返り、そして目的や目標の再確認をしました。その後、このチームの2015年の戦績は、167勝55敗だったので、8人で55キロを走り、最後に保護者の方にぜんざいやおにぎりなどを振る舞って頂いて2015年を締めくくりました。本当に後援会の方々には感謝しています。ありがとうございました。
あと3日後には2016年になります。JA杯やアシックスカップ、夏の中体連などたくさんの大会がある中で、しっかりと自分たちの力が出せるように、これまでの自分をもう一度振り返り、新たな気持ちで2016年もバレーに打ち込んでいきましょう!
ウインターリーグin都城2015
12月20・21日は都城で行われた、ウインターリーグin都城2015に参加させて頂きました。熊本県や鹿児島県のチームも含めて16校が集まった大会です。結果は以下の通りです。
予選リーグ…3戦全勝(予選1位)
榎原中 2(25-9,25-15)0 妻ヶ丘中
榎原中 2(25-27,25-12,15-9)1 宮崎西中
榎原中 2(25-12,25-14)0 合志中(熊本県)
1位リーグ…1勝2敗(第3位)
榎原中 0(26-28,22-25)2 福島中
榎原中 1(19-25,25-15,13-15)2 三股・妻ヶ丘中
榎原中 2(25-9,25-23)0 姫城中
予選の第1試合のみ時間があったのでベンチに座りましたが、全く声が出ておらず、ひどい状態でした。実際、前回ホームページを更新した後、8名全員の心がなかなか通じておらず、練習の雰囲気がいまいちというか全くだめでした。
そんな中での大会で、出だしの試合でこのような内容だったので、少し気合いを入れ、初めて対戦する合志中のポイントをキャプテンに伝えて県選抜チームの練習に向かいました。
結局その後、宮崎西中にセットを奪われ、翌日も福島中とはそれなりのゲームをしたものの、三股・妻ヶ丘中にも敗戦し、姫城中とも1セット目は大差でとったものの、2セット目はかろうじて勝つという状態でした。
練習の雰囲気がそのまま結果に出たという感じで、榎原中の弱い部分をすべて象徴している大会だったと思います。思えば昨年も、あまりに自覚のないエースをキャプテンとしこの大会に参加しました。そして緊張したまま力を出せずに2位パートとなり、その後踏ん張って初めて宮崎西中に勝ったものの、その後の妻ヶ丘中学校には敗れるなど、似たような状況でした。
去年はここから巻き返し、JA共催杯ではベストの試合をすることができました。今年もこのウインターリーグin都城2015がチームを変える大きなきっかけとなってくれることを期待しています。
気力を振り絞る
先週末は、木曜日から土曜日まで修学旅行で、日曜日は青島青少年自然の家で、県選抜チームの壮行試合の横でお手伝い及び練習試合を行いました。榎原中は1・2年生が合同で修学旅行に行くので、部員すべてが5日ぶりのバレーであり、部活動がない中で、バレーに対する意識がどのくらいあるかを確かめるいい機会になりました。
試合のほうは、高原中に3勝、宮崎西中に3勝と、ゼビオカップの初日以来2度目の全勝で一日を終えることができました。苦しい状況の中でしたが、怪我人も無く、最後までしっかりと試合をすることができたことはとても大きな経験になったことだと思います。
私は県選抜チームのスタッフとして参加していたので、内容はほとんど見ていないのですが、スコアブックを見てみると、高原中との試合では、常に先行される展開から、何とか追いついて追い越すという3セットでした。特に最終セットは31-29でからくも勝利したのですが、身体が思うように動かない中、気力で勝負することができたのだと思います。
普通のチームであれば、点差を広げられたら、ある程度あきらめたり、集中力が切れたりするのですが、榎原中はそういう部分はあまりなく、最後まで一生懸命にプレーします。この部分はチームのとても良い部分です。しかし、このような展開では、追いつくことに力を使い果たしてしまい、最後に引き離されてしまう可能性が高くなります。
逆に改善すべき点は、エンジンがかかるのが遅い点です。朝一番の試合や試合の前半は、相手に合わせたバレーをしてしまい、スタートにつまずくことがよくあります。また点差を広げたりすると、本人たちには自覚はありませんが、少し集中力が落ちます。そして追いつかれそうになってあわててギアを入れるのですが、エンジンのかかりが遅く、逆転されることも多くあります。
ここぞ!というときにギアを上げるためには、チームとしての武器が必要です。俺が決める、僕が上げる、自分が止めるなど、苦しい時にチームのために自分が何をすることができるのか、何を求められているのか。8人が一体となってチームのためにベストを尽くせるような練習をしていくことが大切です。
今日、題名の“気力”という言葉を検索していたら、次のような言葉がありました。
“努力は素質を上回り、気力は実力を越える”
榎原中は努力はしていますので、それぞれの素質を上回っていると思います。あとは、気力を高めることで、実力以上の力を発揮して、目的や目標を達成してくれることを期待しています。
今週は都城地区で行われるウインターリーグに参加させていただきます。このような大会に参加できるのも、大会を運営してくださる都城地区の先生方や協力してくださる保護者の皆様のおかげです。感謝の気持ちを忘れずに、日々の練習に精いっぱい取り組みましょう。
ローマは一日にしてならず
先週土曜日は福島中学校と2校での練習試合でした。霧島盆地大会で敗れて以来で、新フォーメーションになって初めての試合でしたが、いろいろと課題が残る内容だったようです。
半日で7セット試合をして4勝3敗で、勝つときは大差がつくのですが、負けた3セットは20点以降の競り合いでした。良かった点としては、セットごとにフォーメーションを入れ替えても大きく崩れることがありませんでした。また、2セット目を大差で取った後の3セット目の出だしをしっかり押さえることができました。
改善すべき点は、特に朝一の試合で24-18からの8連続失点での逆転負けというまたしても佐土原中戦と同じ状態になったことと、そして4勝2敗で迎えた最後のセットで、いつものように相手に押されて自分たちの気持ちを強くもてずに敗れたところです。公式戦で出る悪い部分は、決してその時だけではなく、頻繁に練習試合の中で起きていることです。言い換えれば、練習試合の中のこのような場面において、どれだけ高い意識をもって乗り越えていこうとするかが勝負のポイントなのです。
日曜日は日向学院中にうかがって、正月合宿の指導を兼ねた練習試合でした。最初の講習会の中で、大淀中のY先生に、“榎原中はあいさつ等がしっかりしている”と褒めて頂きました。これは大会で結果を残すことよりもうれしいことです。本当にありがとうございました。私からするとまだまだな部分がありますが、榎原中の伝統をこれからもしっかりと引き継いでいってほしいものです。
練習試合のほうは、佐土原中に4敗、日向学院中に3勝、高原中に1勝、宮崎西中に1勝、大淀中に1勝の6勝4敗でした。朝の1セット目から3連続で佐土原中と試合をさせて頂きましたが、佐土原中学校の選手たちはとてもバレーを知っており、自分たちのチームの特徴や武器を全員がしっかりと理解しているので、安定した試合運びをすることができます。序盤差を広げた展開もあったのですが、まったくあわてることなく、いつの間にか逆転されて突き放されるという感じです。
このようなチームに勝つためには、とにかく相手のリズムで試合をしないことが大切です。常に声を出して盛り上がり、サーブやコンビで強く攻めていき、ブロックやレシーブでひたすら粘ることで、相手のミスを誘うことができるはずです。このようなプレーを3セット、時間にして90分近く続けなければ勝機は見出せません。
この90分というのは、だいたい普段の練習時間となります。つまり日ごろの練習でいかに集中してプレーしているかが問われています。そういう点では、佐土原中を試合をするときには、いつも自分たちの練習への取り組みがいかに甘いかを知ることができます。
榎原中は明日から修学旅行で、日曜日には青島青少年自然の家で、県選抜チームの壮行会のお手伝いをしながらの練習となります。宮崎県の代表である選手たちや高校生のプレーを間近に見ることで、また一回り成長してくれることを期待しています。
知覚動考
この日は、サーブキャッチフォーメーションやレシーブポジションなどの変更をテスト休み明けの木曜日に伝え、“破”期に取り組もうとしている初めての新フォーメーションで臨みました。また、サーブの打ち方を変更したり、これまでスパイクを打たなかった2人にスパイクを打たせたり、スパイカー3人のポジションをセットごとに入れかえたり、ほとんど試合に出ることのなかった2人にチャンスを与えたりと大幅な変更をしました。テスト明けということで、あまり準備をすることはできませんでしたが、それも含めて彼らの対応能力や試合に対する意識などを試すことができる絶好の機会となりました。
結果としては、高原中に1敗、延岡南中に1勝、本郷中に1勝1敗、三股・妻ヶ丘中に2勝、妻ヶ丘中に2勝1敗の6勝3敗でした。相変わらず甘い試合運びをしていたようですが、たくさんの課題を見つけることができ、とてもいい経験になったのではないでしょうか。
日曜日は鹿児島県の宇都中学校での練習試合でした。13セットもさせて頂き、宇都中に5勝、第一鹿屋中に3勝1敗、大姶良中に4勝の12勝1敗でした。前日の課題を意識しながらの一日になったとは思いますが、前日よりは内容も上がってきており、ある程度形も見えてきたような感じです。しかし、またしても最後の第一鹿屋中とのゲームでセットを落とすなど、ここ一番の集中力や勝利に対する執着心に欠ける部分は相変わらずだったようです。
この週末の結果をもとに、月曜日にミーティングを行ったのですが、話を聞く限りでは自分たちの課題が何であるかをある程度分かっているようでした。しかし、一つ一つのゲームについていろいろと確認したところ、ほとんど内容を覚えていませんでした。例えば、第一鹿屋中とのあるセットでは、11-4とリードしたにもかかわらず、11-12に追いつかれる場面がありました。この状況は県大会の久峰中との1セット目で、12-4から追いつかれ、相手の勢いを止められず、2セットともデュースの末なんとか競り勝ったという場面と同じような状況なのですが、選手の中にこの状況を思い出すものは誰もいませんでした。
スタッフ側からすると、県大会での久峰中とのこの場面や、本庄・八代中との1セット目を大差でとった後の2セット目、佐土原中の最後の8連続失点などはとても苦い記憶です。この苦い記憶を振り払うために、日々の練習や練習試合を行っているのですが、当の本人たちはあまり記憶に残っていないようです。
このスタッフと選手の意識の違い、温度の差が、チームのバレーを不安定なものにしている原因の一つだと思います。しかし、基本的にはプレーをするのは選手なので、私たちがいくら熱く意識の低さを訴えたところで根本的な解決にはなりません。
目的を一番に意識しながらも、自分たちの立てた目標を達成するためにはどのくらいの努力が必要なのか、何を具体的に取り組めばよいのか。バレーノートにも、今日の練習を通して“気付いた”こと、“考えた”こと、“実行した”ことを書く項目がありますが、まだまだ内容が充実していません。
宮崎県中体連専門委員長の黒木和夫先生のブログに「知覚動考(ともかくうごごう)」ということについて書いてありました。人間が成長する順番は、知る、覚える、動く、考える、らしいです。まさにその通りだと思います。
自分が何を知り、何を覚え、どのように動き、そして何を考えたか。すべての経験は次に生かしてこそなので、今日の練習からしっかりと意識して取り組んでくれることを期待しています。
“守”期のまとめ
私は宮崎県バレーの3つの県大会を基準に、指導期間を大きく“守・破・離”の3つ(守・破・離についてはhttp://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jot4wxwyp-133#_133を参照)に分けています。先日の県秋季中体連までが“守”期だったのですが、この時期の目的は“お互いに信頼される人間になる”ことで、学校生活から礼法、そしてバレーの技術的なことまですべてにおいてチームの約束事を“守”ることを徹底しています。
その中でも特に徹底できていないのはまずは学校生活です。少しずつ良くはなってきていますが、忘れ物をしたり、やり直しがあったり、朝の奉仕作業をさぼったりと徹底できていません。
また、バレーの技術的な形についても、まだまだ“守”れていません。レシーブやブロックの形やトスの高さ、スパイクの入り方やサーブのフォームなど、形を意識せず結果オーライになっている部分がたくさんあります。私が指導するのでは無く、自分たちでもっと形をそろえることを強烈に意識して、全員で練習の中でお互いにチェックし合うような状態にならなければなりません。
この2点については、今後も徹底して“守”らせていくことが必要なので、じっくり指導していきたいと思います。
次に結果に関してのまとめです。“守”期の目標は“秋の県中体連で優勝する”ことでした。その中で4つの大会に出場し、都城地区サマーリーグ準優勝、ゼビオカップ準優勝、南那珂地区中体連優勝、そして目標であった秋の県中体連では第3位という結果でした。佐土原中への挑戦権はなんとか得ましたが、そこまでで終わってしまい、当然目標は達成できませんでした。
また、戦績は117セット消化し、86勝31敗でした。この31敗のうちわけは、福島中9勝8敗、佐土原中1勝6敗、高原中3勝3敗、三股・妻ヶ丘中2勝2敗、三松中3勝2敗、姫城中5勝2敗、、宇都中5勝2敗、、第一鹿屋中1勝1敗、本庄・八代中2勝1敗、妻ヶ丘中8勝1敗、本郷中10勝2敗です。
2年前にJA共催杯で準優勝した時は、同じ時期に96勝29敗でした。また、昨年JA共催杯でベスト8に入った時には101勝36敗でした。条件が違うので一概には言えませんが、今年が勝率73.5%、昨年が73.7%、一昨年が76.8%なので、現時点の成績的にはベスト4に入るか入らないかくらいの力が妥当だと思います。
このような現状の中、“破”期の目標は“JA共催杯で優勝する”ことなので、かなり高い壁となります。県チャンピオンの佐土原中や同地区のライバルで県2位の福島中、そしてこの両校と遜色ない力をもつ高原中とのせめぎ合いに勝たなければなりません。そのことがどういうことなのか、選手にはしっかり自覚して生活してほしいと思います。
今週は土曜日に福島中と、日曜日に佐土原中と高原中と練習試合をさせて頂きます。結果どうこうよりも、戦う姿勢を前面に押し出してくれることを期待しています。
“破”期到来
霧島盆地新人大会も終わり、今週からチーム作りの第2期に突入しました。第2期は“守・破・離”のうち“破”の時期となります。今までしっかりと“守”ってきたチームの約束事を元に、それまでの自分やチームの殻を“破”り、さらなる成長を求める期間になります。
そのため、チームのポジションも一度すべてリセットし、練習メニューも基本練習を除いては、今まで役割を固定していた選手や特定の選手のみしていた練習をできる限り全員でできるように工夫しています。ねらいは、日々の練習の中でお互いを意識しながら競争心をもって取り組むためです。
昨年は結成当初部員が5名のみで競争とはかけ離れた練習でしたが、今年は8名います。先日のミーティングで各ポジションに必要な能力や、個人で足りない部分を伝えていますので、あとは本人たちがどこまで競争心や向上心をもって本気で取り組めるかだと思います。
そして、“守”期の目的は「信頼関係を強固にするための5箇条」を身につけることでしたが、この“破”期の目的は、以下の「成功者の共通する6つの習慣」を身につけることです。
1.物事を肯定的に考える習慣をもつ。
1.努力することを惜しまない。
1.明確な目的意識をもつ。
1.自分を信じ、他人の否定的な言葉に惑わされない。
1.失敗を恐れない。
1.常に想像する。
これらのことを踏まえてここ数日練習をしていますが、少しずつチームが変わってきている感じがします。特に①は目つきが変わりました。これまでもすべてのことに一生懸命取り組んでいた①ですが、この2週間くらいは“戦う目”になってきています。部活だけでなく授業など何事にも“本気”で取り組むことで、すべてのことを前向きにとらえることができています。
榎原中は明日から期末テスト前部活動停止期間に入りますが、本日県選抜チームの保護者から頂いた中学生プレーヤーのための食育のプリントを渡します。九州大会優勝、そして全国ベスト8という素晴らしい結果を残した三股中は、日々の部活はもちろんのこと、自主練や食事、トレーニングなど、それに見合うだけの努力を保護者も一丸となって行っていました。
この3連休も含め6日間も部活がない期間に、どれだけバレーボールのことを考え、行動することができるか。まさに8人の“本気度”が問われています。この①の雰囲気がチーム全体に広がり、本気で戦うチームになってくれることを期待しています。
霧島盆地中学校新人 バレーボール大会
予選リーグ(2勝)
榎原中 2(25-9、25-14)0 小林中
榎原中 2(25-23、25-16)0 三股・妻ヶ丘中
準々決勝
榎原中 2(25-15,25-11)0 永久津中
準決勝(第3位)
榎原中 1(20-25、25-15、5-15)2 福島中
予選の三股中戦では、第1セットは非常に苦しんだようです。確かに全国ベスト8に入った前チームの左と右のエースが高いトスをしっかりと打ち込んでくるので、打ち合いになると簡単には勝てない相手です。しかしそのことよりも、前回の練習試合で負けていることによる精神的な部分が大きいようで、三股中のM監督も“うちとやるときはなんか表情に余裕が無かったですよ。”とおっしゃっていました。また、永久津中の監督からは“油断をしていたら必ず負ける。”と言われたそうです。そのような雰囲気がチームにあったという証拠だと思います。
そんな精神面で不安定な榎原中は、一番気持ちを強く出さなければいけない準決勝での福島中戦でもろさを出し、あっけなく敗れました。スコアブックを見てみると、勝負のポイントは2つありました。
1つ目は第1セットの相手のサーブミスから16-18となり、これから一気に追いつき追い越すという一番の勝負どころで起こったお見合いミスです。この1本を決めていればおそらくこの試合は勝っていたと思います。一番してはいけないミスが一番大事な場面で出てしまったということです。
2つ目は第3セットの出だしです。結局そのミスから第1セットは落としましたが、第2セットを大差で取り返し、気持ちを切り換えて臨んでくる相手の出だしさえ押さえれば一気にという状況で、いきなりの0-6スタートでした。そのうち5本は相手コートに返ること無く、自分たちのミスで与えたものです。その中でサーブキャッチミスが3本あったのですが、そのうち2本は、なんとサーブキャッチをするはずのない選手のサーブキャッチミスでした。練習でしていないことが本番できるはずもなく、チームワークがまったく機能しない状況だったことがうかがえます。
結局、そのまま福島中が優勝したのですが、県大会でも準優勝、そして直接対決でも敗れたということで、単純に福島中のほうが力が上だということを思い知らされたことだと思います。技術面も精神面も結果もすべて上回っている相手に追いつき、そして追い越すためには、結局練習するしかありません。練習の質を高め、練習以外の時間でどれだけバレーボールに費やす時間を作ることができるか。そんな話をして練習に臨ませているのですが、現在のところいまいちピリッとしません。
ただ悔しい、勝ちたいという思いだけでは成長はしません。今まで通り頑張るのではなく、これから具体的にどう変えていくか、行動していくかが大切です。
変わるなら今!もう一度原点に戻って、ひとつひとつ地道に取り組んでいきましょう。
H27霧島盆地中学校新人 バレーボール大会.pdf
人間力アップへ一丸
榎原中男子バレー部、記事に書いてある通り、大会でもある程度の結果を残していますし、練習も一生懸命に取り組むなど、普通の目線から見れば悪いチームではないと思います。しかし、これまでの活動に満足しているかというとまったくそうではありません。もちろん今がゴールではないですし、現状よりさらに上を目指すことは当然のことだからです。大事なのはそのチームの現状にあった目標を達成するべく取り組むことです。満足したらそこで成長は止まってしまいます。
今の選手たちは1年生からずっと指導している分、人間的にも技術的にもある程度しっかりしています。しかし、そうであればさらに上を目指すことが大切です。そして上に行けば行くほど、たった少しレベルアップさせるために、人間的にも技術的にも膨大な努力や信念が必要となるのです。
現在、とくに2年生がこの壁に苦しんでいる状況です。以前5月15日に“守・破・離”ということについて書きました。秋の中体連が終わった今、チームは“守”から“破”にさしかかる大事な時期です。求められるということは期待されているということ、求められるということは信頼されているということ。厳しい指導の中で、自分の課題と真摯に向き合い、前向きに練習に取り組むことが自分の殻を“破”る一番の近道です。
今週は土曜日に都城市で行われる霧島盆地大会に参加させて頂きます。秋の県大会で表現できなかった先週の成果を出す最後の機会になります。あと3日本気で準備をして、本番に臨んでほしいと思います。