部活動

2015年6月の記事一覧

-エネルギーと+エネルギー

 金曜日に行われた県大会の抽選の結果、榎原中は初戦で宮崎西中と対戦することが決まりました。宮崎西中は、これまでもずっと練習試合等でお世話になっており、大会でも過去3回対戦しています。県選抜監督のH先生の指導の下で、激戦区宮崎市の1位という強豪ではありますが、どちらにせよシード校を破らなければ先はありませんので、余計なことを考えずに初戦にすべてをぶつけることができるということは大きなプラスになると思います。②の手術も無事終了し、なんとか本番に間に合うように本人も努力をしているので、あとは24日(金)の13時40分に100%の状態で臨むためにベストを尽くしたいと思います。

 そんなこれまで鍛え上げてきたチーム全員の人間力が大きく試される状況であるはずのこの時期に、榎原中男子バレー部は、私が赴任して以来初の部活動停止になりました。直接の原因は1人の生徒の行動ですが、それをきっかけにいろいろと話を聞いてみると、1年生を中心に陰で人の嫌がることを言ったり、言うことを素直に聞かなかったり、ちょっかいを出したりと多くのトラブルが起きていました。
 私が見ていない時間や場所でこのようなことが起きていたということを知って、自分の指導力のなさを痛感しているところです。榎原中の教育目標は“心豊かで 自ら学ぶ力を身につけ たくましく生きる生徒の育成”です。その中でも私たち職員は、最初の“心豊かで”という部分を特に大事に考えて指導しています。しかし、これまでずっと指導してきたつもりであったその“心”の部分が育っていなかったという事実に非常に失望しています。

 1年生は別に不真面目というわけではないのですが、小学校6年生の時の気持ちが抜けていなくて、先輩への話し方や態度が横着だったり、すぐに手を抜いたり、楽なことしかしなかったりと、基本的なことができていない生徒がいます。そこをしっかりと教えていくのが、先輩としての2・3年生の役割なのですが、良い意味でも悪い意味でも優しい彼らは、そのようなことを毅然とした態度で指導することができません。部活動以外でも様々な場面で伝えてきたつもりだったのですが、1年生はもとより、2・3年生にも残念ながらあまり伝わっていなかったということなのでしょう。

 このようないわゆる許されざる行為は、チームにマイナスエネルギーをためていきます。その結果、そのマイナスエネルギーがたまった時になんらかの大きなトラブルが起きてしまいます。しかも、このようなトラブルは、一番大切な時期に起きたり、マイナスエネルギーを出していない、いつも真面目に頑張っている人に起きることがほとんどです。榎原中でいえば、これまでのマイナスエネルギーがたまって一番頑張ってきた②が骨折したり、県大会を間近にひかえた一番大切な時期に今回のようなこと起きたりしてしまったのでしょう。
 これはプレー面でも同じです。落ち込んだり、うつむいたり、サボったり、指示を無視したり、イライラしたり、文句を言ったりというようなことをしているとマイナスエネルギーがたまってしまい、普段しないようなお見合いなどのありえないミスを引き起こしたり、相手のなんでもないプレーが失点につながったり、普段なら必ず決まるような攻撃が相手のファインプレーにあったりということが起きてしまいます。逆に、笑顔でプレーしたり、声を出したり、励まし合ったり、喜んだりと、やるべきことをしっかりとやってれていればプラスエネルギーがたまっていき、先ほどとは逆のことが自分のチームに起こるはずです。このような場面を精神面がまだまだ未熟な中学生の試合では本当によく見かけます。相手チームを上回るバレーの技術(技)や、体格や運動神経(体)がない榎原中は、この心技体のうち、“心”の部分で相手を大きく上回らなければいけないということは、これまでずっと口を酸っぱくして伝えてきたことです。

 本来であれば県大会に出場する資格がないチームですが、県大会に向けて苦しい道のりを経験することを通して人間力が高まることを信じて、粘り強く指導するしかないと思います。この県大会に参加するにあたって、様々な方々にたくさんの協力を頂いています。私たちはその気持ちに必ず答えなければなりません。このような過ちを2度と繰り返さないように、私を含めて十分に反省し、このようなことを絶対に許さない雰囲気を全員で作り上げていきたいと思います。

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7つの”C”

 県大会の組み合わせ抽選会を明日に控え、各チームとも練習に熱が入っているところだとは思います。榎原中の今週末の日程は、土曜日の午前中は大淀中に伺って練習試合、午後からは第6回宮崎チャレンジマッチバレーボール教室に全員で参加します。また、日曜日は榎原地区体育館に鹿屋東中、高原中、木花中、大淀中をお迎えしての練習試合となります。

 県大会に向けて、地区大会が終わってからこれまで練習で強化していることの確認をするのに絶好の機会ですが、まさかのアクシデントが発生しました。先日の日南振徳高校との練習試合で小指を痛めていた②が、検査の結果骨折で、しかも手術が必要になったのです。②は技術的にも裏エースとして欠かせない存在ですが、それ以上に精神面で非常に大きな存在です。全員バレーを掲げる我がチームとしては大きな痛手ではあります。しかし、一番悔しい思いをしているのは、これまでバレーボールと真摯に向き合ってきた②です。②の気持ちに答えるためにも、ここでチームが停滞してしまわないようにしなければなりません。まさにこれまで鍛え上げてきたチーム全員の人間力が大きく試される状況です。

 本校の校長が入学式で人生は3つのCが大切とおっしゃいました。それは、Chance(チャンス)、Challenge(チャレンジ)、そしてChange(チェンジ)です。②は今日手術をし、順調であれば明日退院です。②の手術が無事成功することを祈りながら、②がいないというピンチをチャンスに変え、一人一人がチャレンジして、チェンジしてほしいと思います。

 思えばこれまでもたくさんのピンチがありました。榎原中に赴任してからだけでも、大会前に靱帯損傷、靱帯断裂、骨折、インフルエンザ罹患などたくさんありました。しかし、そのことが原因で敗れたということは一度もなく、むしろ逆にチームがうまくまとまることができました。目的が優勝であれば、確かに②の離脱はとても大きなことで、下を向いてしまいそうですが、目的はあくまでも人間力を高めることです。目の前のすべてのことに真摯に取り組み、1戦1戦全力で臨む。どんな状況になろうとも、私が彼らに望むことはそれだけです。
 試合に勝てるかどうかは、相手があることなので分かりません。しかし勝てる可能性を少しでも高めることは監督である私の仕事だと思います。ここが私の腕の見せ所です。②が戻ってきてもそうでなくても、しっかりと榎原バレーが展開できるように、練習メニューや練習試合の計画、そしてフォーメーションや作戦など、ベストの準備をしていきたいと思います。

 上記の3つのCに加えて、あのミッキーマウスの産みの親であるウォルト・ディズニーは、以下のように述べています。

 
私は、夢を実現させる秘訣を知っている人が越せない壁があるとは信じられない。私が思う夢の実現の秘訣は4つのCによって言い表すことができる。Curiosity(好奇心)、Confidence(自信)、Courage(勇気)、Constancy(一度決心したことを続ける一貫性)。中でも一番大切なのが自信だ。一度こうだと決めたら、盲目的に、一片の疑いもなく、それに没頭することだ。

 
バレーボールという素晴らしいスポーツに、常にCuriosity(好奇心)をもち、Courage(勇気)をもってどんな状況にも立ち向かい、自分たちの決めた目的や目標にConstancy(一貫性)をもって日々の生活を過ごし、Confidence(自信)をもって県大会に臨めるように、残り30日を過ごしてほしいと思います。

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精神面の課題

 先週末は、土曜日に技術面での課題である5つのポイントについての練習をみっちりやりました。最近は自分たちで練習を組み立てることが多く、あまり球出しをしていなかったのですが、久しぶりに1000本以上の球出しをしました。そのかいがあって、練習の終わりには形をしっかりと意識する(させられる?)ことができるようになりました。しかし、その後の紅白試合を見ていると、さっきまでできていたことができていません(やっていません)。基礎的・基本的な力を高めるためには、このように練習のための練習にするのではなく、練習と練習をつなげる、練習と試合をつなげる、ひいては部活動と日々の生活をつなげるという地道さ、素直さ、謙虚さが必要です。これまでさぼってきた分、残り1ヶ月で身につくかどうかはわかりませんが、少しでも自分を高めるために、自分に負けずしっかりと意識をしていかなければなりません。

 そして日曜日は、日南振徳高校にお願いして練習試合をさせていただきました。高校総体が終わった直後の新チームであるということと、中学校のネットやボールに戸惑っていたため、6勝0敗という結果でした。なにはともあれ、新ユニフォームに勝ち運をつけることができたことは大きな自信になったと思います。

 試合の内容としては、はじめにサーブがはしって点差をつけていっていたのですが、フォーメーションをしっかりと理解できていないキャプテンの①を筆頭に、昨日意識したはずの目線の固定ができていない、オーバーキャッチを意識して使わない、クイックに入るのが遅い、ハイセットに対するブロックの形ができていない、サーブが強く攻められていないなど、技術的な5つの課題に対する意識が非常に低いことが目につきました。その後、セット間の修正を経てずいぶん意識できるようになり、最終的にはクイックポイントが15点、時間差のポイントが18点、ブロックポイントが12点と、少しずつではありますがバレーの形ができてきました。しかし、大会ではこのような修正をさせてもらえる暇もなく終わってしまいます。できること、やらなければならないことをやらずに勝負に敗れてしまうほど空しいことはありません。貴重な時間に快く中学生の相手をしていただき、大切なことに気付かせていただいた日南振徳高校のみなさんに感謝をしながら、今日からの練習に励んでほしいと思います。

 さて、技術的な改善点については前回述べたとおりですが、精神的な改善点はもっとたくさんあります。榎原中ではこれまで前期・中期・後期に合わせた言葉を練習後に暗唱しています。県大会出場が決まった現在は、次のような「試合を制する10の心理」を意識しながら日々の生活を過ごしています。

1.プライドをもつ

1.気持ちを高める

1.プラス思考を高める

1.集中力を高める

1.判断力を高める

1.冷静さを高める

1.攻めの心理を作る

1.不安感を取り除くようにする

1.ミスからの気持ちを切り換える

1.リラクゼーションを意識する


 これらの気持ちをしっかりと自分でコントロールできれば、悔いの残らない試合をすることができるはずです。そしてこれらの10の心理は、部活動の時だけではなく、学校生活でも家庭生活でも十分意識して鍛えることができます


 技術面の5つの課題と精神面の10の心理をしっかりと意識しながら残り
ヶ月あまりを過ごして、その先に続く道を自分たちの手で切り開いてくれることを信じています。

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技術面の課題(嬉しいお知らせ)

 県大会まで35日となり、期末テストも終わっていよいよラストスパートに入ってきました。しかし、県大会で勝ち進むためには、技術面・精神面ともに課題が山積みの状況です。

 まずスパイクです。以前書いたように、榎原中には170cmを越える選手が1名もいません。そのために、ハイセットで勝負するのではなく、これまで以上にキャッチからでもスピードや横の幅、縦の空間を使ってたくさんの攻撃パターンを使い分けることと、できる限り“攻撃のテンポを早くすること”が必要です。

 次にサーブです。今までは“サーブは丁寧に”という指示を出していました。榎原中はサーブが比較的良く、丁寧に打っておけばある程度相手をくずすようなサーブを打つことができます。しかし格上の相手をくずすためにはもっと“強くサーブを攻めていくこと”が重要になってきます。パワーで攻める、緩急で攻める、コースで攻めるなど、11名全員がしっかりと意識して個人のサーブ力を強化しなければなりません。

 次にブロックです。ブロックは榎原中の一番弱いところです。身長がないので単純に上から打たれたり、枚数が少ないのでスピードについていけなかったりと、とにかくあまり機能していません。本来であればすべてのスパイクをブロックで防ぎたいのですが、前述のスパイクとサーブを絡めて、サーブでくずしてハイセットをブロックする、早いテンポの攻撃でくずしてハイセットをブロックするというように、少なくともハイセットはしっかりとブロックができる”ようにしなければなりません。

 次にキャッチです。現在はアンダーハンドでキャッチしていることが多いのですが、“オーバーハンドでのキャッチの精度を高めること”が必要です。オーバーでキャッチできないと、守備範囲が広くなってロングサーブで揺さぶられるなど、キャッチに安定感がなくなります。また、キャッチ後に攻撃にも入るのが遅れてしまい、テンポが遅くなってしまいます。

 最後にレシーブです。レシーブはこれまで通り、“目線を変えないこと”を徹底していきます。先日の練習では、レシーブ時にあごが上がる選手が、自主的にシャツを口に加えてキャッチをしていました。目線を変えないことを意識すれば、足も動き、オーバーとアンダーの判断もできるようになり、その結果自然とレシーブも繋がるようになるはずです。


 技術的には、以上のようなたくさんの課題があり、少しでも改善できるようにこれから集中して指導していくのですが、そんな中嬉しいお知らせが届きました。新ユニフォームが届いたのです!榎原中のユニフォームは、現在赤・白・黒の3種類ありますが、一番新しいものでも10年以上前のもので、材質は古く、マークがはがれていたり、縮んでしまって着ることができなかったりするものもあります。そこで学校にお願いして新しいユニフォームを作っていただきました。デザインは今はやりのハイキューのセカンドユニフォームに似せて作ったものです。選手達もさらに気持ちが高まったことだと思います。


 今週は、土曜日に榎原でじっくりと練習をし、日曜日は日南振徳高校に練習試合に行きます。その練習試合が新しいユニフォームのデビュー戦です。今日明日としっかりと調整をして、デビュー戦でいい雰囲気で試合をし、新ユニフォームを“勝利のユニフォーム”にしてほしいものです。

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断固たる決意

昨日で中体連の地区大会が終わり、県大会出場校が決定しました。どの地区も熱い戦いだったとは思いますが、その中でも都城地区と宮崎地区が予想通り熾烈な県大会出場権争いだったようです。
 

都城地区は秋・JA杯優勝の三股中とJA準優勝の姫城中を予選でフルセットの末退けた沖水中が代表校となりました。妻ヶ丘中も準決勝の沖水中戦では、第1セットをとったあと、第2セットも22-13でほぼ県大会出場権を手に入れたかに思えた状況からの逆転負けだったとのことです。おしくも県大会出場権を逃した姫城中と妻ヶ丘中には練習試合等で大変お世話になりました。志半ばだったとは思いますが、両チームとも素晴らしいチームであったことは間違いありません。
 宮崎地区は秋・JA杯ベスト4の宮崎西中と日向学院中が優勝・準優勝、秋で準優勝の本庄中と秋・JA杯ベスト8の大淀中が3位、鹿宮対県ベスト4の木花中が、実力のある佐土原中と秋JA杯ベスト8の広瀬中を倒しての5位と、この5校が宮崎地区からは県大会に出場します。
 また、三松中や門川中、都農中の他にも、高原中や延岡南中、高千穂中など、秋には出場していないチームが力をつけて代表権を得ています。

これらの激戦を勝ち抜いて、地区の代表として県大会に進んでくるチームとこれから争っていくには、どんな状況においても仲間を信じ、自分を信じ、気を緩めず、あきらめず、疑わずという、何にも負けない“断固たる決意”が必要となってきます。この“断固たる決意”の中心は、当然3年生です。他校の生徒を見ていても、この4月からの3年生の急成長ぶりは目を見張るものがあります。結果、レギュラーに3年生が多いチームが、夏は勝ち上がることがほとんどです。しかし榎原中には、3年生は2人しかコート上にはいません。まずはこの2人が、気持ちで他チームの3年生に負けないことは最低限で、なおかつ2年生3人と1年生2人が他校の3年生に負けないくらいの気持ちがあってやっと互角の勝負になり、ベンチも含めた11人全員の気持ちがそろった時、はじめてその先が見えてくると思います。

榎原中は現在期末テスト期間中ですが、部活動がない時間をしっかりと有効に使えているかというとそうではない生徒が多いようです。定期テストは範囲や出る内容が決まっているので、勉強ができるかどうかが問われているのではなく、しっかりと準備ができたかどうかが問われています。つまり、相手との勝負ではなくて、テストに対してどれだけ本気で取り組めていたかという自分との戦いです。


 創業320年以上続く半兵衛麩会長第11代当主の玉置半兵衛さんはこう言っています。

人様に勝とうと思うな。人に勝とうと思ったらまず自分に克て。自分が自分に負けるような人間が人に勝てるはずがない。

これはスポーツでも同じです。まずは目の前のテストに全力を尽くし、心置きなく県大会に向かって突き進めるようはずみをつけてほしいと思います。


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第10回南那珂地区中学校総合体育大会

 6日(日)に行われた第10回南那珂地区中学校総合体育大会において、榎原中は3戦全勝で3年ぶりに夏の県大会への切符を手に入れることができました。結果は以下の通りです。

 第2試合 榎原中 2(25-17、25-8)0 福島中

 第3試合 榎原中 2(25-6、25-4)0 北郷小中

 第5試合 榎原中 2(25-10、25-11)0 吾田中

 初戦の福島中戦では、第1セット一気に走られ1-6まで点差が開いてしまいました。とりあえず1回目のタイムアウトをとりましたが、私はそれほど心配していませんでした。というのも、点差が開いている理由が、榎原中が悪いというわけではなくて相手が良すぎるという状況だったからです。福島中には昨年全国大会で3位になった中学校1年生がおり、その原動力だったエースが絶好調でした。しかし、サーブはしっかりと狙えていましたし、攻撃もエースの⑤だけに頼らずに攻められていたので、相手エースが下がったあと点差を詰め、そこから一気に突き放していく展開が予想できていました。また、万が一1セット目を取られたとしても、その流れがずっと続くことはないので、切り替えて2・3セットを連取すればよいとの考えでした。その予想通り、じわじわと点差を詰め、13-13で追いついてからあとは一方的な展開となりました。結局この局面を冷静に乗り切ったこともあって、2試合目・3試合目と最後まで集中して試合に臨むことができました。


 今回の大会では、全員が自分の仕事をしっかりと果たし、3試合通して榎原バレーを展開することができました。その中でも特に4月から正式に入部した3年生の⑥が、大事な場面で大活躍しました。昨年の秋の中体連までは吾田中から1名レンタルして活動していた榎原中は、音楽部の⑥が力を貸してくれたおかげで、その後の大会を榎原中単独チームとして出場することができました。⑥はバレーボール経験も一切なく、決して上手な選手ではありませんが、その後の厳しい大会すべてをコート上で経験していますので、状況に左右されずに自分のできることをしっかりと果たすことができます。⑥以外にもベンチから一生懸命応援していた3名を含めた11名全員の力が、安定したゲームを展開することができた大きな要因だと思います。
 また、後援会の方々のこれまでの協力も忘れてはいけません。先週の熊本遠征をはじめとして、いつ、どんな時でも子供達のために協力していただきました。これからもっと厳しい状況が続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 最後に、当日の応援です。後援会はもちろんのこと、全校生徒、全職員、地域の方々など、他校の3~4倍以上の大応援団でした。この大声援が大きな力となり、チームの背中を押してくれたことだと思います。応援していただけるようなチームになれるように、今後もさらに頑張っていきます。

 その日の夜には祝勝会がありましたが、この結果に気を緩めることなく、それぞれが自分やチームの課題を述べていたので、翌日は振替休業日でしたが、朝7時から練習をしました。県大会に向けての第一歩をすぐに踏み出せたことは、チームにとってとても大きな一歩になったと思います。この次を見据えた取り組みが最後の夏にきっと花開くはずです。県大会に向けてより一層の人間力の向上を期待しています。

 たくさんの応援、本当にありがとうございました。

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精神一到

 昨日の練習は、大事な決戦2日前でしたが、1年生でレギュラーの⑧が頭痛で練習を休んでしまい、11人全員がそろうことはできませんでした。⑧はとても頑張り屋さんで、一昨日の練習にも一生懸命取り組んでいたのですが、昨日は朝から頭痛がひどく、はじめは欠席との連絡がありました。しかし⑧は体調が少し良くなった午後から気力を振り絞って学校に登校しました。もちろん体調は万全とはほど遠く、今日の練習は休みたいとのことだったので、私は「とにかくキャプテンに話をしに行きなさい。でも、キャプテンは大事な大会前だから見学でもいいから11人全員そろいたいと思っているはずだよ。」と伝えました。

 その後、少し期待をして体育館に行きましたが、残念ながらというかやはり⑧はいませんでした。キャプテンに話を聞いてみると、「今日はゆっくり休んで明日頑張ろう。」と伝えたとのことでした。そこで私は先ほど私が⑧に何を話したかを伝えました。キャプテンとして11人全員で心を繋げて大会に臨みたいと思っていれば、「見学でもいいから一緒に頑張ろうよ!」と気持ちのこもった言葉を伝えることができたはずです。そしてそのような気持ちのこもった言葉をキャプテンから聞けば、⑧もきっと無理をしてでも体育館に残ってみんなと一緒の時間を過ごすことができたはずです。もしそうすることができていれば、キャプテンの、いやチーム全員の人間力の大きな成長を感じることができたのですが、私のこれまでの指導力不足を痛感させられた出来事となりました。


 日付が変わって今日は、7時に体育館にいくと、すでにコート設営は終わっており、11人全員で練習を盛り上げようという雰囲気ができていました。その後も7時半までしっかりとアップをし、それから8時まではレシーブで足を動かし、8時~8時15分までの間は明日の設定時間に合わせてスパイクとサーブを練習しました。そして今開会式の時間を意識してオールコートに張り替えているところです。

明日も今日のような雰囲気で臨めればきっと良いバレーができるのではないかと思います。結果は自分たちの力だけではどうすることもできませんが、11人全員の強い“気”持ちがあれば、きっとその先に道は続くはずです。今年の書き初めで、キャプテンは「精神一到」という言葉を書きました。この「精神一到」とは「精神一到何事か成らざらん」から来ており、「やると心に誓って物事に当たれば、どんなことでも出来ないことはない。精神力があれば、道は開けてくる。」という意味です。私の座右の銘は、Where there's a will, there's a way.意思あるところに道あり)」という言葉で、まさにこの「精神一到」なのです。自分たちの力で強い“気”をもって新たな道を開いてほしいと思います。

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 地区予選まであと2日となり、最後の調整が続いています。しかし、昨日は練習中の雰囲気がいまいちで、とてもあと3日後に決戦を迎えたチームとは思えませんでした。途中練習を止めて3年生のキャプテンとエースに話をしたものの、ピリっとせず、結局こちらがボール出しをして気合いを入れ、緊張感を作り上げないといけない状況でした。このような状況であれば、通常はこの2人にボール出しをするのですが、1・2年生にボール出しをしました。この2人にボール出しをしても、ただその場を一生懸命にこなすだけで何も変わらないと判断したからです。自分たちの力不足でチームメイトがボール出しをされている姿を見て、いかにチームの中心としての責任感や緊張感、危機感が足りないかを再確認させたかったのです。

何度か書いていますように、榎原中はみんな一生懸命練習に取り組むのですが、本気さを感じることはほとんどありません。本気>一生懸命。この差についてこの1年間何度も話をし、3年生になれば少しは変わるのかと思っていましたが、本当にほんの少ししか変わっていません。その理由の1つが、地区大会は勝てるだろうと思っていることです。しかしこれは大きな間違いです。


 一昨年、夏の地区予選で、榎原中は県ナンバーワンの北郷小中か、県ベスト4の力がある吾田中のいずれかに勝利しなくては県大会に進めず中学校のバレーボールが終わってしまうという状況でした。当時入学したばかりの1年生の2名、現在のキャプテンとエースは、レギュラーとしてその大会を経験しました。その大会では、北郷小中に粘りのバレーで食らいつきましたが自力の差で敗れ、最終戦の吾田中戦にすべてがかかる状況となりました。そしてその試合では格上相手に一進一退の攻防を続け、13-10でリードして“さあこれから!”というときに、2年生エースが何もないところで足をひねり、そこで現高校2年生の中学バレーは終了してしまいました。

そのときの悔しさを胸に昨年の夏の中体連に挑みましたが、3月まで合同チームを組んでいた北郷小中との朝一番の試合であっさりと敗れました。その後、気持ちを切り換えて県3位の吾田中にはなんとか勝利したものの、次の日の朝一番の試合で、今度は今まで一度も負けたことのない福島中に、25-12でなんなく1セットを取ったにもかかわらず、ミスのオンパレードで逆転負けを喫し、現高校1年生の中学バレーは終わりました。


 このような苦い経験をしている2人ですが、前述のとおり、相変わらず行動に“気”が入っていません。4月に行われた鹿屋大会でシード校ながら初戦で無様に敗れた後、試合中バラバラになったチームに対してこの“気”についての話をしました。“気”がつく言葉には、本気、強気、勇気、活気、覇気、気合、気迫などいろいろな言葉があります。これらの“気”が榎原中には足りないのです。

 
 今日の練習はユニフォームを着てやり、少しでも本番を意識し、“気”の入った練習をしたいと思います。また、明日は日曜日に合わせて朝7時から当日を意識したスケジュールで練習をします。体調不良等で当日もベストのコンディションで挑めそうにありませんが、これが現時点でのこのチームの実力なのだと思います。

 世の中に絶対はありません。これが県大会であれば、あっけなく1回戦で敗れてしまうことでしょう。しかし、地区大会を突破できればあと2ヶ月弱チームを、そして自分自身を鍛え上げるチャンスがもらえます。できる限りの準備をして本番に臨んで、見ている人たちが感動するような榎原バレーを見せてくれることを期待しています。

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第18回中原旗招待中学生バレーボール大会

今日からとうとう6月に入り、地区中体連まであと6日となりました。そんな中、先週末は朝4時に榎原を出発し、熊本県山鹿市で行われた第18回中原旗招待中学生バレーボール大会に参加させていただきました。


 ・予選

榎原中2(25-21、25-14)0菊地南中(熊本県代表)

榎原中0(17-25、13-25)2菊鹿中(熊本県1位・九州大会準優勝)

榎原中2(25-23、25-21)0大利中(福岡県代表)


 なんとか予選を2位で通過し、
Aパートに進むことができたことだけが収穫の、本当にひどい内容でした。とにかく体が動かないので、スパイクは決まらない、ブロックは止まらない、レシーブは上がらないと、ただただボールに触っているだけで、一切気持ちが繋がっていないプレーがずっと続きました。今回選手たちにある程度まかせようと思っていた私も、さすがに我慢の限界を超え、3試合目の2セット目開始には強めの叱咤激励をしました。しかし、その後もぱっとすることはなく、あまりのなさけなさに、その日は居残りの練習試合もせずホテルに帰ることにしました。

 次の日は、とにかく切り替えてやるということで、チームとしてどんなチーム相手でも確認している「サーブキャッチを丁寧に」と「サーブを丁寧に」に加えて、自分たちで決めた「点が決まったら体全体でおもいっきり喜ぶ」ということだけはしっかりやろうということで臨みました。

・準々決勝

榎原中2(25-21、26-24)0御所浦中(熊本県代表)

・準決勝

榎原中1(25-13、24-26,20-25)2泗水中(熊本県2位・九州大会ベスト8)

 準々決勝は、とても高さのあるチームで、スパイクがなかなかブロックを越えず苦戦しました。サーブで崩すのですが、チャンスボールから単調な攻撃しかできず、ブロックでワンタッチを取られて、2段トスを撃ち込まれるというお決まりの展開です。しかし、2セット目は12-21という絶望的な状況の中で1プレー1プレーに集中し、まさかの大逆転勝利を収めることができました。

 その勢いのまま、準決勝第1セットはサーブで崩して楽にとることができました。しかしここでダメ押しをできないのがこのチームの弱いところです。勝ちを意識したのか、12-8から14-13、20-16から21-20と離しては追いつかれを続け、最後は24-23のマッチポイントからサーブミス、そこから連続失点でセットを落としました。なんとか切り替えて第3セットに臨んだものの、ここでも9-3から13-13、17-17から20-25と、相変わらずの試合展開で終わってしまいました。泗水中は早いコンビバレーをするチームでしたが、この試合に関しては終始サーブで崩しコンビを封じていたので、ほとんどがレフトとライトのオープン攻撃でした。それにも関わらず、ブロックの基準やレシーブフォーメーションを最後まで修正できず、競り負けてしまいました。

 

 隣のコートで三股中がいつも通り楽に試合をしている姿を見て、改めて壁はとてつもなく高いなぁと感じました。しかし目的を達成できればきっと目標も達成できるはずです。バレーボールではワンプレーで2点3点は取れません。あの大記録を数多く塗り替えて、41歳にしていまだ現役のメジャーリーガーのイチロー選手も“小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。”と言っています。一歩一歩地道に積み重ねていくことが、大きな目標を達成する一番の方法です。家での生活、学校での生活、そして部活動と自分の人間力を高めることがすべてにつながっています。日曜日の地区総体に向けて、目的を意識してしっかりと過ごしてほしいと思います。


 今回の大会参加にあたって、熊本県の先生方をはじめ、たくさんの方々にご支援・ご協力をいただきました。本当にありがとうございました。

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