陸上競技部のブログ

令和5年度南九州大会(インターハイ地区予選)

 

6月16日(金)から19日(月)にかけて、鹿児島県の白波スタジアムで令和5年度全九州高等学校体育大会 第76回全国高等学校陸上競技対校選手権大会 南九州地区予選大会が行われました。

  

  (桜島と白波スタジアム)

 今年の国民体育大会の会場となるこの競技場で、南九州4県の県大会を勝ち抜いた選手達が北海道でのインターハイを目指し熱戦を繰り広げました。

 

 (試合前の声出しの風景)

 

 

今年度より集団応援も解禁となり、試合の合間を縫って互いに応援・サポートをする姿を見て、ようやく高校生の大会が戻ってきたなと実感した大会でもありました。特にリレーの決勝では学校の枠を越えて宮崎県選手団全員で応援する事が恒例でしたが、コロナ禍で途絶えていたものが復活したことは全員にとってよき思い出、励みになった事と思います。普段は応援される側にある選手達は応援やサポートの大切さを実感し、改めて仲間や保護者の皆様、支えてくださっている方々に感謝したことと思います。結果はもちろんですが、寝食をともにし自分たちの力で戦い抜く事でまたひとつ成長する事ができたのではないでしょうか。

(招集所に入る前に気持ちを高めるマイルメンバー)

 

 

本校からは県予選を勝ち抜いた37名が参加、自己記録を更新した者、力を発揮出来なかった者、あと一歩で6位入賞を逃した者、アクシデントに見舞われた者など様々でしたが、結果は男子総合2位、インターハイ出場権は男子12名女子1名の計13名が獲得しました。残念ながら夢かなわず涙を飲んだ者もいますが、それぞれが力強く次の一歩を踏み出してくれることを願います。

(学校対抗総合2位の表彰)

 

チームとしては県選手権、1年生大会、インターハイ、新人戦とまだまだ戦いは続きます。また3年生は就職進学に向けていよいよ本気で取り組んでいきます。変わらぬ応援をよろしくお願いいたします。

(女子混成を応援する本校選手達)

 

 

 

 

 

 

令和5年度 第50回宮崎県高等学校総合体育大会

 

 令和5年度第50回宮崎県高等学校総合体育大会 第76回陸上競技対校選手権大会が5月27日(土)から31日(日)までの四日間、宮崎市の生目の杜運動公園陸上競技場にて開催されました。

県総合運動公園が改修工事のため生目の杜運動公園での開催となり、ウォーミングアップ場や待機場所等が制限された中で一抹の不安を抱えながらの大会でしたが、大きな問題も無く無事四日間を終える事ができました。役員の皆様はもちろん、大会成功のために施設・設備を快くお貸し頂いた施設管理の皆様に心よりお礼申し上げます。

 さて、本陸上競技部員に限らず全国の運動部活動生にとって総体は最大の祭典で、特に3年生にとっては最後の総体、そして多くの選手は総体を最後に一線を退く大会でもあります。幼少の頃よりその競技に親しんできた選手、中学もしくは高校より競技を始めた選手など様々ですが、多くの選手達は高校卒業とともに競技を離れる傾向にあります。まさに集大成といえる大会が総体ですが、その想いにふさわしい熱戦が今年も繰り広げられました。

 厳しい校内選考を経て出場した本校の選手達ですが、ライバル達との真剣勝負の場に臨む姿、自身と戦う姿はアスリートとして、そして宮崎工業陸上競技部の代表にふさわしい実に堂々としたものでした。残念ながら試合に出られなかった選手達も、憧れと悔しさなど様々な感情が入り乱れる中でも、補助員のかたわら仲間を声がかれるまで応援し続ける姿は、戦う選手達以上に見る者に感動を与えてくれました。その想いを持ち続ければきっと道は開けることでしょう。

 

 さて、結果は陸協のHPにありますので詳細は省略いたしますが、主な結果と概要だけご報告いたします。

 男子総合優勝(215点) フィールド優勝(114点) トラック2位(93点) 混成2位(8点)

 女子総合5位(62点)  フィールド2位(51点)  混成3位(6点)

  *今年度より1位8点、8位1点となりました。

 男子個人 1位9種目 2位6種目 3位6種目 4位8種目 5位4種目 6位1種目 7位2種目 8位2種目

 女子個人 1位1種目 2位2種目 3位1種目 4位3種目 5位1種目 6位3種目 7位2種目

 

 

  

6位入賞(一部除く)は6月16日より鹿児島で開催される全国高校総体南九州地区予選大会に出場します。本校からは県総体出場者の約8割、37名が出場し、8月に札幌で行われる全国高校総体(インターハイ)の出場権を賭けてライバル達と戦ってきます。これから更に厳しい戦いが待っていますが、思う存分、力の限りを尽くして悔いの残らない戦いをしてきます。 

 応援よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

令和4年度卒部式

 2月25日(土)、本校グラウンド及び実習室にて令和4年度の卒部式が行われました。

新型コロナの感染状況も随分と沈静化し、以前の生活に戻りつつある中での卒部式でしたが、従来どおりの会食を伴い大人数、長時間の中での卒部式は大事をとって今年度まで見送らせて頂きました。

 改めて振り返ってみますと、この学年はコロナに始まりコロナで終わる3年間でした。入学とともに感染が拡大し、1年目は高校総体やインターハイも軒並み中止、2年目は大会こそ開催されたものの厳しい制限の中での活動、3年目こそ多くの制限が随分と緩和されましたが、最後までマスクを着用して高校生活を終えることになりました。学校行事も多くが簡素化されたり、日々の部活動も活動の制限があったりと我慢を強いられる毎日で、更には大会前(中)には感染により出場停止とならないよう不要なストレス(通常であれば大会そのものに専念できるものができないという意味)など、困難の連続でした。

 今年本校グラウンドを去る男子10名、女子8名の卒業生はこれまで数多の試練を乗り越え本日の卒部式を迎えました。コロナ禍の困難を乗り越えたからこそ、強くたくましく育った事と思います。いよいよ旅立ちの時が来ました。部活動、陸上競技をとおして学んだ事培った力を自信とし、胸を張って堂々と自身の信じた道を歩いてください。

 

 

練習前に3年生を囲み全員で最後の円陣(声出し)、その後各ブロックに分かれ3年生とともに最後の練習を行いました。(長距離ブロックは、前日の雨でグランド状況が悪かったためロードで練習)

 

投擲ブロック

 

 棒高跳びブロック

 

走高跳びブロック

 

走幅・三段ブロック

 

 

ハードルブロック

 

短距離ブロック

 

練習の合間に部員と談笑される中馬光久名誉顧問(来賓として毎年ご参加頂いています)

 

 

 

練習を終えて卒部式を学校で行いました。役員の皆様、朝早くから会場準備有り難うございました。

 

 

中庭に移動し、「成せばなる」から校歌斉唱、最後のエール

 

部員全員で集合写真

 

「勇往邁進」 自分の目標に向かって恐れることなくひたすら前進すること

「切磋琢磨」 仲間同士が競い合い励まし合って共に向上すること

「温厚篤実」 暖かい人柄で誠実なこと 性格が穏やかで情が深く誠実身に溢れていること

「為せば成る」 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり

       やろうとすれば何でもできる やらなければ何も始まらない できないのはやろうとしないからだ

 

なお、卒業記念品として壊れていた冷蔵庫を買い換えて頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。有り難うございました。末永く大切に使わせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

県高校新人陸上競技大会

 台風の影響で順延となっていた県高校新人戦が、9月15日から17日までの3日間、県総合運動公園で無事開催されました。本県はもとより、九州・全国各地に大きな被害をもたらした台風14号ですが、多くの方々が被災されている中において開催できた事に感謝しつつ、被災され未だ復旧に尽力されている皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 本大会は新チームとなって初の対校戦でした。強かった3年生が抜けた分力不足が懸念されましたが、終わってみれば男子総合、トラック、フィールドの3部門で完全優勝、選手達は十分力を発揮し圧倒的な強さを示してくれました。個々の力はもちろんですが、学校対校戦である県総体、1年生大会、新人戦の3大会を長く連覇しているという、宮工陸上競技部員の一員としての誇りと自覚が、選手達を更に一段高く引き上げてくれた結果でもあると考えます。コロナ禍のため以前のような集団応援が禁止されている事も一つの要因ですが、本競技部含めどのチームも横の繋がり、チーム力が低下傾向にあるように感じます。限られた活動の中ではありますが、選手達がそのチーム力を維持し高める努力をしてきた結果でもありました。個人競技とはいえ、やはり仲間の力や帰属意識などは代えがたきものであり、良き方向に向かえば個人の能力を引き出す大きな力になると再認識した次第です。今後も更によきチームとなっていくよう努力してまいります。

決勝結果     男子トラック(総合1位)      男子フィールド(総合1位)       

         100m1位            走高跳2位、4位       

         200m1位            棒高跳2位、3位、4位

         400m1位            走幅跳2位、6位

         800m4位            三段跳4位

         110mH1位           砲丸投5位、6位           

         400mH2位、3位、4位     円盤投3位、4位、5位

         5000m競歩1位、2位、4位   ハンマー投1位、2位

         4×100mR2位          やり投1位、3位、4位

         4×400mR1位          混成競技1位

 

         女子トラック            女子フィールド(総合3位)

         100m8位            砲丸投1位

         200m7位            円盤投5位、8位

         400mH6位           ハンマー投4位、5位

         4×100mR4位          やり投4位

 

九州新人大会には3位までに入賞した23名が出場します。宮崎県代表として、更には来年の南九州大会・インターハイを目指してしっかり力を発揮し戦ってきます。応援よろしくお願いいたします。

      

 

 

 

部活動オープンスクール

8月17日に本校にて部活動オープンスクールが開催されました。

(注 この取り組みは学校としての取り組で、中学生が自分で申し込むものです)

 昨年はコロナの影響で中止となり、今回が初めての実施となりました。

短距離ブロック7名、跳躍ブロック5名、ハードルブロック2名、投擲ブロック4名、中長距離ブロック5名の合計23名(うち女子6名)が参加してくれたのですが、今回は初めての取り組みということもあり、在校生が中学生に教えるという内容で行わせて頂きました。これにより、より雰囲気を知ることができたのではないでしょうか。

 せっかくの機会でしたが、翌日から本校選手は九州選手権を控えていたため、あまり時間をかけて接することが出来なかったことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。また、スケジュールの都合上、ちょうどこの日に池下先輩の祝勝会・報告会を行ったため、始まりがバタバタしてしまい申し訳ありませんでした。

 17日と18日が学校設定日となっていたのですが、次年度以降はもっと参加しやすい日程を考えたいと思います。

(しかし、中学校の大会(全中)や高校の大会(IH)の日程を考えるとなかなか厳しいですね...)

 

宮崎工業陸上部に興味があるけれど、今回は参加し損ねた!部活動オープンスクールがあることを知らなかった!!という中学生もいると思います(いやきっともっといる)。

   ↓↓↓↓   

そのような君に朗報です。

   ↓↓↓↓

いつでもオープンスクール(いつでも部活動オープンスクール)というものを本校は行っています。

学校・学科のオープンスクールに参加出来なかった中学生は、本校教務部に連絡してもらえれば、”原則いつでも”個別対応しています。部活動だけ見てみたい、参加してみたいという生徒も同じく教務部に連絡してもらえれば対応しています(実際昨年はこの個別対応のオープンスクールを利用して、入学・入部を決めた生徒がいます)。

   

   いつでもどうぞ!!

 

池下選手金メダル、おめでとう!

 8月1日から6日にコロンビアのカリにて行われた第19回U20世界陸上競技選手権大会において、本校卒業生の池下航和選手(現環太平洋大学2年)が4×100mリレーの第一走者として出場し、見事金メダルを獲得、U20において世界一となりました!

 大会前の7月に代表に選考された事を報告に来てくれた際、帰ってきたら後輩達に是非いろんな話をしてくれとお願いしていたのですが、(失礼ながら)まさか金メダリストとなって帰ってくるとは予想もしていませんでした。インターハイや国体合宿などが続いていたので、お盆休み明けの17日に本校のウエイトトレーニング場で、ささやかながら祝勝会と報告会をさせていただきました。U20とはいえ短距離種目でメダル獲得は快挙ですし、本県の過去を遡っても世界と名のつく大会での短距離種目での金メダリストは恐らく初めての快挙ではないでしょうか。

本校からも過去は多くの先輩たちが日本代表に選出されてきましたが、近年では久しぶりの日本代表選手でした。

 池下先輩に現地での報告をして貰った後、後輩達から質問の時間としたのですが、あこがれの存在ということもあり多くの質問がありました。短距離部員はもちろん、投擲選手や長距離選手にとっても、頂点を極めた者から学ぶことは数多くあったと思います。池下選手の強さの背景には、自分が納得するまでやり抜く力があると思います。目標達成のためには妥協せず、信念を貫く強さがあるからこその結果だと思います。

 パリから東京へと、今回の快挙も池下選手にとってはまだ通過点のことだと思います。果てしない夢に向かって更に力強く一心不乱に走って欲しいと願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和4年度 徳島インターハイ

 8月3日から7日にかけて、徳島県鳴門市のポカリスエットスタジアムで令和4年度全国高等学校総合体育大会陸上競技対校選手権大会が開催されました。今年もコロナ禍の中での開催となりましたが、本校生徒はもちろん、全ての参加選手は、ここに至るまで数多の困難を乗り越えてこの時を迎える事が出来ました。選手はもちろんの事、大会の開催・運営にご尽力された全国高体連、日本陸連、徳島陸協含め関係者の皆様へ厚く御礼申し上げます。

 さて、本校からは県予選及び地区予選を勝ち抜いた男子7名、女子4名の合計11名が参加させていただきました。

 

 長いインターハイにも関わらず、大会期間中は大きく天候が崩れることがなく、ほぼ毎日抜けるような青空のもと選手達は熱戦を繰り広げました。そのような中本校選手たちは全力を尽くして戦ったのですが、やはり全国の壁は厚く高いものであり、この場において十分に戦わせて貰う事が出来ませんでした。

 そのような中、本チームとして最終日となった6日、女子キャプテンである古川楓奈選手が女子やり投において見事6位入賞を果たし、有終の美を飾ってくれました。大会前のランキングでは7位でしたので十分入賞の可能性があったのですが、予選は力みからか本来の投擲をすることが出来ず、予選通過記録こそ突破出来なかったものの、かろうじて全体の12番目で何とか決勝に進出することが出来ました。決勝では予選の緊張から解放され、あこがれであった決勝の舞台を楽しんで挑めたようでした。12位での決勝進出でしたが、決勝ではのびのびとやりを投げ、徳島の青空にまさしくビッグアーチを描ききりました。度重なる故障や女子キャプテンの重圧にも負けず、ここぞという場面で力を発揮できたのは本当の強さがあったからだと思います。また、投擲を担当する吉野先生にとっても、指導2年目にして初の全国入賞のプレッシャーがかかる中、コーチとしてその重責を果たせた事は、ホッとしたとともに大きな自信になった事だと思います。両名おめでとうございました!

 また、1年生ながら八種競技に参加した(混成競技において1年生で参加するのは非常に困難)三森選手は、初日を7位で折り返し、総合12位(5305点)でした。この5305点は高校1年生歴代6位であり、今後が非常に楽しみであります。今回八種競技で優勝した選手は昨年も1年生ながら優勝しており、当然来年は3連覇を目指していることでしょう。相手にとって不足無しです。最終種目の1500mまで優勝争いがもつれ込むような戦いを期待します。

 

今回は個人種目のみでの参加となり人数も少なく、宮工陸上競技部としては寂しさもありました。

来年も古川先輩の活躍に続くとともに、来年は今年の悔しさを倍にして返します!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高校総体終了~南九州大会(インターハイ地区予選)

5月28日(土)から31日(日)までの4日間、県総合運動公園陸上競技場にて第49回宮崎県総合体育大会 第75回宮崎県高等学校陸上競技選手権大会(全国高校総体県予選)が行われました。

新型肺炎の影響により参加出来るかどうかの瀬戸際で、大会直前まで非常に困難な状況におかれ、始まる前は総合優勝を逃し、連覇が途切れることを覚悟しました。

結果的に男子総合45連覇、女子も総合2位と選手たちは力戦奮闘、困難な状況でもそれぞれが持てる力を発揮し、宮崎工業陸上競技部の誇り高めてくれました。また、6月16日より沖縄で開催される南九州大会への出場権を、男子27名、女子12名、計39名が獲得しました。

 

 

 困難な状況でしたので、直前に次の3つを目標とし大会に臨みました。

1.エントリーした全員(特に3年生)が大会に出場。 

2.練習不足のため、怪我や事故なく無事大会を終える。 

3.今考えられるベストをそれぞれの立場で尽くす。 

 大会直前に新型肺炎の影響で5月に入って二度目の練習中断となり、一時は出場すら危ぶまれましたが、何とか全員が出場できた事、怪我無く終えた事は、連覇を成し遂げたとことよりも嬉しかったです。

困難な状況の中だったからこそ、今大会を通じて改めて感じた事がいくつかありました。

一つ目は生徒と伝統の底力です。特に短距離ブロックは5月に2回新型肺炎で練習を中止し、まともに練習が出来ませんでした。冬季練習も新型肺炎の影響で十分が積めないままシーズンインを迎えたため、5月はしっかり練習を積みたかったのですがそれもままならずの総体でした。困難の連続でありましたが、チーム全体の危機意識が高まったことにより、短距離ブロックはもちろん、投擲ブロックと長距離ブロックがその分をカバーすべくこれまで以上に練習に熱が入り、大会でも大きな成果を出してくれました。生徒一人一人が宮崎工業陸上競技部の一員であるという自覚と誇りが高まった事も、自身のパフォーマンスを引き上げる一つの大きな要因であったと思います。伝統は時に重く感じるものですが、その重さを誇りとし、力に変えた選手の強さを改め感じた次第です。

二つ目は見ている景色の大切さです。困難な状況下でもハイパフォーマンスで戦えた者に共通していると感じたのは、普段見ている景色が、高くはっきりしているという事です。ハイパフォーマンスで戦えた選手は、高く明確な目標を持ち、具体的な努力を行ってきた者たちでした。これまでの過程がしっかりしていたからこそ、ぶれることなく、大きく落ち込むことなく戦う事が出来たのではと感じました。壁の向こう、山の向こうに広がる景色を見るためには壁を越え、山を登らなければなりません。向こう側に広がる景色をイメージし、見ることを渇望し、困難を乗り越え続ける不断の努力こそが何よりの根拠であり、最大の力であったといえるでしょう。 

三つ目は「天知る地知る、よって救われる」という事です。「四知」ではありませんが、誠実に誰よりも努力してきた者は、それが今この時ではなくても最後は報われると感じました。力があるにも関わらず、怪我の影響で南九州大会どころか予選通過すら危ぶまれた選手がいたのですが、最後の最後で何とか救われました。力はもちろん、これまでの努力と真摯な姿勢は誰もが知るところです。ベストからはほど遠い結果に終わりましたが、救われた後巡ってきたチャンスを自身の力でしっかりつかみ取った事は、必ず次につながると信じます。

四つ目は「良きライバルあってこそ」という事です。良きライバルがあるからこそ、知恵を絞り、工夫し、努力を重ね、結果的に自身が高まるという事です。「敵は己にあり、ライバルは良き友である」。今更ではありますが、総体終了時に改めて実感し、心の中で感謝した次第です。

また、特に3年生の保護者の皆様にとって、今大会は格別な大会になった事と思います。振り返ればこの3年間、新型肺炎の影響で多くの大会が無観客となり、我が子の応援もままならず忸怩たる思いをされてきたと存じます。特にホームストレートで行われる走競技や跳躍競技の保護者の皆様にとって、最後のチャンスである高校総体が一部制限があったとはいえ、スタンドから間近で応援できたことは何よりではなかったでしょうか。スタンドからの応援が選手への大きな力と励みになったことは間違いありません。そして、それに応えた選手たちは本当に素晴らしいですね。

 最後になりますが、それぞれが早速次の一歩を力強く歩み出しました。本校陸上部を応援してくださっている皆様におかれましては、今後も変わらぬ応援と、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陸上競技部 投擲ブロックです!

皆さんこんにちは。

宮崎工業高校陸上競技部 投擲ブロックです。

長かった冬も終わりを迎え、徐々に気温も上がり桜も咲き始めました。

投擲ブロックの生徒達もコロナ過で思うように練習できないという精神的にも辛い冬期練習を乗り越え、徐々にではありますが練習の成果を発揮しつつあります。

 

昨年は本校の短距離勢が全国高校総体・4×100mリレーで2位という素晴らしい成績を残し、伝統ある宮崎工業高校陸上競技部としての誇りを繋いでくれました。

次は投擲ブロックの番です。

まず、投擲は陸上競技の中でも高校生から本格的に始まる種目が多く(特に円盤投、ハンマー投、やり投)、陸上競技未経験の生徒が多数います。そのような生徒のほとんどが3年後にはインターハイへと駒を進めるのが本校の特徴です。

本校の現状としては、冬季練習明け3月に行われたチャレンジスロー記録会、第3回宮崎県陸上記録会において、専門種目、他種目で、すでに90%以上の選手が自己ベストを更新しました。しかし、中には思うような結果が出ずに悔し涙を流す生徒もいました。私はその涙を見た時にもっともっと強くなると確信しました。涙を流せるほど熱中できることがあるのはとても素晴らしいことだと思います。その選手にはその涙を糧に、あの時失敗して良かったと思えるくらい飛躍してほしいと思います。

シーズンはまだまだ始まったばかりですが、既に多数の生徒が自己ベストを更新している要因として、やはり生徒達が練習に真摯に取り組み、仲間同士で支え合い、時に鼓舞し合いながら日々を積み重ねてきた結果だと思います。私がまだ教員になって1年目ということもあり、至らない点も多々ありましたが生徒達は愚痴1つこぼさずにしっかりとついてきてくれました。私はそんな生徒達を誇りに思うとともに、これからも教育者として生徒達の可能性を高め、周りの人たちに感動を与えられるような1投を目指し、チーム一丸となって日々邁進していきます。

中々なじみのない投擲という種目ではありますが、興味を持たれた方は動画等をご覧ください。