お知らせ

活動の様子

第4回研修会

 平成30年12月20日(木)に、「宮崎県難聴・言語障がい教育研究会第4回研修会」が、みやざき歴史文化館にて行われました。
 
 【研修日程】
  ① 開会行事

  ② 専門部会及び報告会
 
  ③ 平成31年度九難言福岡大会レポート検討
     「構音に誤りがある子どもをどうとらえ、どう支援していくか」
       ~子どもがで実感できる指導の工夫をめざして~
       都城市立明道小学校 ことばの教室  関屋 香代子 先生

  ④ 講義 「通級指導教室の指導の在り方」
     講師 国立特別支援教育総合研究所情報・支援部主任研究員 滑川 典宏 氏

  ⑤ 閉会行事

 午前中は、明道小学校の関谷先生の九難言福岡大会のレポート検討を中心に研修を行いました。[ス・ツ・ザ・ズ・ゼ・ゾ]音に置換があり、サ行・ナ行に歯間化構音の見られる児童に対する構音指導ついての報告でした。指導の実際の「主体的に構音改善の練習を行うための指導の工夫」や「構音の改善を促すための指導の工夫」を中心に活発な質疑応答が行われました。

 午後からは、「通級指導教室の指導の在り方」と題して、国立特別支援教育総合研究所情報・支援部主任研究員 滑川典宏先生による講義がありました。「宮崎県の難聴・言語障がい教室の先生方が担当者として大切にしていることは何ですか」という問いかけから始まり、「自分が通級に来て良かったこと」等ご自身の体験談を交えながら、支援に関わる教師にとって必要な子どもの多様な見方や子どもに向けるまなざしの大切さ、子どもへの関わり方について教えていただきました。途中休息を挟み、3時間30分あまりという長時間でしたが、内容の濃さからアッという間に過ぎてしまった気がします。
 今日の講義で学んだことを、さっそく実践で生かしていきたいと思います。 
 滑川先生、本当にありがとうございました。

宮崎県特別支援教育研究連合 聴覚・言語障がい教育研究部会第2回研修会

 

 平成30年11月30日(金)に、「平成30年度宮崎県特別支援教育研究連合 聴覚・言語障がい教育研究部会 第2回研修会」が、宮崎県立延岡しろやま支援学校にて行われました。

【研修日程】
 ①開会行事
 ②聴覚障がい教育部門の授業見学
 ③事例発表
    「ことばと学ぶ力を育む通級指導教室を目指して 
         ~学級担任や保護者と連携するための手立てと工夫を通して~」
         川南町立川南小学校 ことばの教室 須賀田 和子 先生


 ④説明
    「延岡しろやま支援学校聴覚障がい教育部門について」
                                         部門主任 黒木 光博 先生
 ⑤講演
    「構音障がいのある子どもたちの理解と支援」
         九州保健福祉大学言語聴覚療法学科 言語聴覚士 戸髙 翼 先生

 ⑥閉会行事

 聴覚障がい教育部門の授業見学では、子どもたちが季節に関する制作をしている姿やICTを活用した教科学習の様子をみることができました。事例発表では川南小学校の須賀田和子先生が、子どもの分析・自己分析をもとに考えられた指導の手立てと工夫、保護者や学級担任との連携に努められたこまやかな実践を報告してくださいました。午後の九州保健福祉大学の戸髙翼先生の講演では、構音障がいの基本的な知識の部分だけでなく、実際の構音評価のポイントや指導方法、教材・教具などを伺うことができ勉強になりました。このように、たくさんの情報を得ることができ、大変充実した研修会となりました。
 事務局として運営してくださっている宮崎県立都城さくら聴覚支援学校の皆様、会場の宮崎県立延岡しろやま支援学校の皆様、ありがとうございました。

第3回研修会

 平成30年10月18日、みやざき歴史文化館において第3回研修会を行いました。
 午前中は、専門部会が行われました。専門部ごとに今後の取り組みの検討や確認を行いました。
 午後からは、はじめに、宮崎市総合発達支援センターで言語聴覚士として御活躍されている原澤奏子先生を講師にお招きして「側音化構音指導の実際」とのテーマのもと、ご講義いただきました。構音指導について原澤先生からご講義いただくのは、今年度2回目でした。今回も「新版 構音検査」を基に専門的なお話を伺うことができました。原澤先生は、側音化構音指導にあたって、舌の緊張を取ることの大切さを繰り返し話されていました。子どもとの信頼関係を基にリラックスさせながら、脱力したやわらかい舌を使って、正しい構音点や構音方法を身につけさせていくことの大切さを学ぶことができました。
 つぎに、平成31年度九州地区難聴・言語障がい研究大会福岡大会に向けてレポートの検討を行いました。福岡大会は、都城市立明道小学校ことばの教室の関谷香代子先生が第1分科会(構音)の提案者となっています。これまでの取組の報告を受け、会員間で意見交換を行いました。関谷先生の子どもと共にある丁寧な指導を学ぶことができました。
 専門的な内容や実践にふれることができ、有意義な一日を過ごすことが出来ました。

第42回 九州地区難聴・言語障害教育研究大会 佐賀大会

 7月31日(火)に、佐賀県武雄市文化会館にて、標記の研究大会が行われました。

 7月30日(月)に予定されていた大会1日目(開会行事、総会、代表者会等)は、台風12号接近のため中止になり、2日目のみの開催となりました。2日目については、当初は分科会のみの予定でしたが、講師の先生のご厚意により、日程を変更し、1日目に行われる予定であった記念講演も行われることになりました。
 宮崎県からは14名の参加でした。

 大会主題は、「これからの難聴・言語障害教育のあり方を考える~子どもや保護者のニーズに応える支援や連携をめざして~」でした。

 記念講演では、東京都杉並区立済美教育センター指導教授と早稲田大学教育・総合科学学術院非常勤講師を兼任されている月森久江先生より
「つまずきのある子どもたち(発達障害)への指導・支援の在り方~認知の偏りと子どもの特性について~」を演題としたお話を伺いました。
 ボーダーラインの子どもたちも含め、つまずきのある子どもたちに対する見取り方や関わり方、指導・支援方法を具体的に提示していただく中に、月森先生の温かい眼差しや熱い思いを感じるお話でした。

 分科会は、「構音」「吃音」「言語発達」「聴覚」「連携」の5つに分かれて行われました。
 そのうち、第1分科会「構音」において、本県の高鍋町立高鍋東小学校の三角由美教諭が「構音に歪み音がある児童に対して、どのように指導・支援していけばよいか~主体的に練習する中で、改善の定着を促し、日常の会話につなげる工夫を通して~」をテーマに報告しました。司会は、宮崎市立赤江小学校の吉本聖子教諭でした。助言者である佐賀整肢学園からつ医療福祉センター診療部リハビリテーション課技術監の橋本紀子先生のミニレクチャーもあり、充実した研修となりました。

 

第2回研修会

 
 平成30年6月29日(金)みやざき歴史文化館において、第2回研修会行いました。講師に都城さくら聴覚支援学校の高橋直樹指導教諭をお迎えし、「難聴・言語障がい通級の在り方」についてお話いただきました。内容としては、「1 通級指導の対象となる児童の実態」、「2 通級指導教室における指導・支援の考え方」、「3 通級指導に関する情報として」の3つの観点からお話下さり、「1~3才までの個人差が大きい。ことばが育ちやすい環境をいかにして作るかが大切」とのお話でした。また、九州保健福祉大学の戸高翼先生による「言語発達障がいの評価に使用することが可能な検査リスト」も提供していただきましたので、目の前にいる子どもたちへの指導・支援につなぐために、役立てていきたいと思います。
 専門部会・全体会の後、平成30年度九難言佐賀大会に向けて、高鍋町立高鍋東小学校ことばの教室の三角由美先生のレポート発表や来年度の熊本大会に向けての提案がありました。参加された先生方との質疑応答では、活発な意見交換が行われました。
 午前中は、平成30年度宮崎県特別支援教育研究連合聴覚・言語障がい教育研究部会第1回学校代表者会・研修会が行われ、総会の後、「児童の自立を促すための支援と連携」と題して、えびの市立加久藤小学三浦弘子先生が事例発表されました。
 先生方の素晴らしい実践に触れ、有効な指導・支援についての情報交換の機会となり、有意義な一日となりました。