部活動

2015年7月の記事一覧

595セットの軌跡③

 595セットの軌跡も3回目ということで、今日は県トップクラスのチーム(主観)との試合の成績をみていきます。

 県1位 対三股中学校・・・1勝21敗(4月以降は1勝3敗)
 県2位 対本庄中学校・・・5勝7敗(4月以降は4勝1敗)
 県3位 対宮崎西中学校・・・9勝13敗(4月以降は3勝4敗で中体連も含む)
 県4位 対日向学院中学校・・・4勝2敗(4月以降も4勝2敗)
 県ベスト8 対沖水中学校・・・16勝7敗(4月以降は11勝4敗)
 県ベスト8 対三松中学校・・・6勝10敗(4月以降は0セット)
 県ベスト8 対姫城中学校・・・16勝11敗(4月以降は3勝6敗)
 県ベスト8 対木花中学校・・・17勝26敗(4月以降は5勝7敗)

 ベスト4相手の対戦成績(4月以降)を見ると、12勝10敗と少し勝ち越している程度です。練習試合と大会とではまた違うものということもありますが、この数字を見ても、県のベスト4に入る可能性はあったものの、確実に入るだけの実力は足りなかったのだと思います。あとは運を引き寄せるだけのバレーボールに対する真摯な思いがあれば、もしかしたら運を味方に付けることができたのかもしれません。

 上記の強豪校のうち、1年生がレギュラーとして加わっていたのは、おそらく宮崎西中がリベロに1年生を加えたのみで、2名、しかも1人はチームの要のセッターであった榎原中は、チームの完成までに時間がかかり、安定感に欠けたことも原因の一つではあります。3月までは2セッターで、1名は素人1名はレシーバーだったので、そのままミドルブロッカーの⑥とセッターの⑦をレシーバーとして入れ替えておけば、おそらくもっと安定したゲームを展開し、“ベスト4に入る確率”は上がっていたと思います。

 しかし、ベスト4に入ることは目標ではなく、県大会で優勝し、そして九州大会を勝ち抜いて全国大会に行くためには、2セッターでは厳しく、どうしても新しいセッターを育てなければなりませんでした。そこでセッター経験がほとんどない⑦に榎原バレーをたたき込みました。時間がないということもあって、最初から榎原中のセッターとして必要なA・B・Cクイックと、1~9までの12種類のトスを無理を承知で上げさせました。そして⑦はその期待に応えて3年生に混ざっても遜色ないくらいのトス回しができるようになりました。この3ヶ月で一番悩み、そして成長したのは⑦だと思います。他チームの監督さんからも⑦のことが一番良く褒められます。

 実際に、これまでいろいろと試してきたフォーメーションや戦術の最終形態を確認するために行った6月の日南振徳高校での練習試合では、これが全国大会を目指すこの代の榎原中学校のバレーだという理想形でした。結局そのときに裏エースの②が骨折をしてしまったために、この完成形は日の目を見ることはありませんでしたが、セッターを中心に、それぞれの良さを生かした本当に美しいバレーをすることができました。このときのバレーを頭に描きながら、1・2年生は新チームでも頑張ってほしいと思います。

 これで、この代のチームの振り返りはおしまいです。次は土曜日に行われるJOCトライアウトとジュニアアスリートが終わり次第、新チームを始動させようと思います。新チームでも榎原中学校男子バレーボール部をよろしくお願いいたします。
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595セットの軌跡②

 榎原中学校は、7月6日の木花中との練習試合を皮切りに、先日の7月24日に宮崎西中に敗れるまで全595セットの試合を経験してきました。最終的な勝敗は、434勝161敗です。そこで今回は、これまでの練習試合の記録として、榎原中が練習試合を行ったチームトップ10を紹介します。

 第1位 65セット・・・吾田中学校(秋まで1名レンタルしていたことと、前顧問のY先生がJOCスタッフだったため一緒に練習することが多かったです。)
 第2位 62セット・・・福島中学校(よく半日2チームで練習しました。なかでも県大会前に15点マッチで17セット行ったことが大きかったです。)
 第3位 43セット・・・木花中学校(前顧問のK先生のころから、距離が比較的近いこともあってよく一緒にさせていただきました。この代の最初と最後は木花中でした。)
 第4位 33セット・・・妻ヶ丘中学校(私の前任校です。一度も練習試合を断られたことがなく、感謝しています。新チームでもよろしくお願いします。)
 第5位 27セット・・・姫城中学校(スーパーエースKがJOCでいない時期によく練習試合をしていました。また顧問のT先生は女子バレーを見ていたときから知っています。)
 第6位 26セット・・・宮崎西中学校(顧問のH先生がJOCのためあまりチームに付けない時期によく来ていただきました。いろんな練習会にも誘って下さり、ありがとうございました。)
 第7位 25セット・・・大淀中学校(顧問のY先生とは、以前勤めていた佐土原中学校の時からの付き合いです。)
 第8位 23セット・・・沖水中学校(都城市での練習試合によく呼んでいただきました。榎原中はほとんど練習試合に呼ばれない中で、一番呼んでいただいたのではないかと思います。)
 第9位 22セット・・・三股中学校(連絡はかなり取ったのですが、なかなかタイミングが合わず、あまりできませんでした。)
 第10位 19セット・・・宇都中学校(前チームのころから、鹿児島県からは一番来ていただいています。)

 1日練習試合をすると、だいたい3セット位対戦しますので、第10位の宇都中学校でも6・7回くらいは試合を一緒にさせていただいているということになります。こうやって見ていくと、いかに多くの練習試合や大会を経験してきたのかが改めて分かります。

 今年度も3月にFarewell大会を開催しようと思っています。昨年度はお世話になった南那珂地区のみの5チームで行いましたが、今回は榎原中がお世話になったチームを中心に声をかけますので、ぜひ参加をよろしくお願いします。
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595セットの軌跡①

 県大会も終わり、新チームに移行する時期なのですが、今週末はJOCのトライアウトとジュニアアスリートに6名の生徒が参加をするので、未だ新チームはスタートしていない状況です。

 これからH26~27榎原中バレーボール部のこれまでを少し振り返ってみたいと思います。

 このチームの初めての練習試合は、7月6日の木花中での練習試合でした。当初5名しかいなかった榎原中は、木花中に1名を借りて練習試合を行いました。その後は吾田中に1名選手を借りて、榎原・吾田中として活動していました。そして秋の中体連で敗れた後、それまで音楽部で活動していた③が助っ人として加入し、榎原中として活動することになりました。

 それから鹿児島遠征や正月合宿等を経て、JA共催杯ではベスト8に入りました。しかし、アシックスカップ出場を逃したことで、途中鹿宮対県大会がありましたが、特に意識すること無く、2月からは4月以降のチームを見据えて、U-14に出るという名目ですぐに6年生を入れた練習を始めました。しかし2月の半ばに行われたU-14大会では、3位で九州大会には出場することができませんでした。これは大きなマイナスとなりました。その後も来られる範囲で6年生も含めて練習をし、練習試合にも参加させていました。

 そして、4月に入り、正式に音楽部だった③と1年生が入部してきました。しかし4月の大会は津曲杯・鹿屋大会ともに安定感のない試合運びで、残念な結果となりました。そこから5月のゴールデン都城、県南地区大会で優勝し、熊本県で行われた中原旗でも強豪ひしめく中3位という結果を残し、地区中体連を迎えました。地区中体連はほぼ完璧な内容で、やっと思い描くバレーの片鱗が出てきて、全国への道が見えてきました。結局その後、②の骨折や怪我、部活動停止など大きなトラブルが重なりましたが、なんとか県大会を迎えることができて、宮崎西中戦では現状でのベストのプレーができたのではないかと思います。

 この1年間で、18の大会に出場し、優勝6回、3位が3回、ベスト8が6回という結果でした。県レベルの大会では大きな結果を残すことはできませんでしたが、5名でスタートし、それほど恵まれたメンバーではない中で、選手達はほとんどの大会で全力を出し切ることができたと思います。結果を残せなかった原因は、やはり監督の指導力不足につきます。特に怪我人が出たりするなど万全の状態で最後の大一番を迎えさせることができなかったことが一番の反省点です。そして、この反省を次に生かしていくことが一番大切なことだと感じています。

 次は全595セットについて振り返って見たいと思います。

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第66回宮崎県中学校総合体育大会

 7月24日~26日の3日間、宮崎県体育館にて第66回宮崎県中学校総合体育大会が開催されました。結果は以下の通りです。
 
 榎原中 1(21-25,25-22,18-25)2 宮崎西中

 榎原中は初日の第1試合に向け、午前中は榎原中の前校長であるK校長の計らいで、宮崎北中学校で練習をさせていただきました。北中には前姫城中顧問のY先生や、前広瀬中顧問のT先生もいらっしゃって、いろいろ昔話をしながら、リラックスした状態でいつも通りに練習をすることができました。その後、12時には県体育館に出発し、13時からの設定練習を終え、いよいよ運命の13時40分を迎えました。

 この大会で最大の悩みどころは、骨折している②をどのように起用するかということでした。先週のうちに目処が立っていれば、今大会でもスタメンで起用することができたのですが、火曜日に医者には止められているものの、ぎりぎりプレーをする目処が立った状態でした。なんとか前日にスパイクを打って、当日にブロックを軽くするのみの調整ではありましたが、それでも代わりに出ていた③よりは、②のほうが力としては十分計算できる状況でした。しかし、これまでも②の代わりに出ていた③で県内外の強豪と十分互角に渡り合ってきたので、その雰囲気を大事にしたく、スタートは③でいくという決断をしました。

 第1セットは序盤に1-4、4-10と点差を広げられ、その後最大9-16まで離されました。なんとか気持ちを保ちつつ②の途中交代や粘りのバレーでなんとか点差を縮めましたが、21-25で取られてしまいました。しかし、少しこちらのミスが多いだけで、作戦通りにプレーをして相手の攻撃はおさえていたので、第2セットに向けて気持ちを切り換えて、臨みました。
 第2セットも、2-5、4-8と出だしでつまずいたのですが、なんとか踏ん張り中盤まで食らいついていきました。15-15で追いついたあとは、第1セットからのねらいが徐々に効き始め、相手のミスを引き出すことができるようになってきました。序盤でエースの⑤が足を痛めるというアクシデントはあったものの、最後まで集中を切らすことなく、25-22で取り返すことができました。
 第3セットの出だしは、2セット目の勢いそのままに、5-3とリードしてスタートしました。これは良い展開だと思っていたのもつかのま、サーブからまさかの8連続失点を喫してあっという間に点差を開かれてしまいました。そして、中盤で⑤がついに立てない状況になり、メンバーチェンジでベンチに下がって万事休す。しかし、通常ならもうあきらめてしまうこの絶望的な状況にも、これまで何度も厳しい状況を経験してきた選手達は、最後まで必死に戦い抜きました。最後はブロックでなんとか取ったワンタッチを、最後にメンバーチェンジでコートに立った⑤がなりふり構わずに飛び込みましたが、ボールは落ちてしまい、18-25で敗れ、榎原中の全国への道は終わりを告げました。

 結局県大会は三股中が優勝、本庄中が準優勝、3位が宮崎西中、4位が日向学院中と秋の中体連と変わらない結果でした。結果を見てみる限りでは、この4校とフルセットに持ち込んだ沖水中、三松中、榎原中と、姫城中や木花中がこの代のベスト8だったのではないでしょうか。ベスト4とベスト8の差を改めて感じた3日間となりました。三股中と本庄中には、夢半ばで敗れた他チームの気持ちを背負って、九州大会で5位以内に入り、ぜひ全国大会に出場してほしいと思います。

 当日は榎原中の教職員や保護者の方々はもとより、地域の方々や音楽部の生徒、K前校長、前榎原中男子バレー部顧問のK先生など、たくさんの方々に熱い応援をしていただきました。選手達は本当にベストを出し切ったと思います。負けたのは監督の私の責任で、反省すべき点はたくさんありますが後悔はなく、やれることはやったという思いが強いです。

 3年生の3人は、これまで様々な困難を経験しましたが、最後まで仲間を信じて自分を信じて、全員バレーでこの舞台を思いっきり楽しむことができたと思います
。“全中に行って旭川動物園に行く”という目標は達成することができませんでしたが、“部活動を通して人間力を高める”という目的は達成できたのではないでしょうか。

 部活動を通して学んだことをこれからの人生に生かしてこその経験なので、3人の今後の活躍を期待しています。3年生、本当にお疲れ様でした。
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夢への第一歩

 いよいよ県大会当日となり、目標であった全中まで続く夢への第一歩がやってきました。今頃選手達は車に乗って、午前中練習をする会場に向かっていることだと思います。榎原中には3年生が3名いますが、悔いの残らないように最後の準備をしていきたいと思います。

 キャプテンの①は、とても心が優しく真面目で、どんなことでも一生懸命にやり遂げることができる選手です。しかし時には、周りが言うことを聞いてくれなかったり、ケンカがあったり、部活動停止になったりと、キャプテンとして大変な思いをたくさんしてきました。しかし、日々の練習や大会、練習試合や遠征等を通して、チームをまとめることの難しさやチームがまとまった時の喜びなどをたくさん経験し、人間として一回りも二回りも成長したことだと思います。

プレー面でもなんでもできるがゆえに、リベロに始まり、セッター、ライト、レフトとたくさんのポジションを経験してきました。その結果、すべてのことを高いレベルでこなすことができる素晴らしいプレーヤーになりました。

いろいろなことに気をつかってしまう①ですが、県大会では、とにかく仲間を信じてバレーボールを心の底から楽しんでほしいと思います。


 エースの⑤は、入学したときにはとても幼く、自分にとても甘い部分が多くありました。2年生になってからは、プレー面では大きく成長しましたが、精神面ではまだまだ物足りない時期が続きました。そこで12月に行われたウインターリーグin都城でキャプテンをまかせたところ、緊張しながらもいつも以上に懸命にプレーしましたが、予選で敗れる結果となってしまいました。この経験がどのくらい⑤に影響を与えたのかどうかは分かりませんが、日々の生活の中でも積極的性が高まり、それから少しずつ、自分だけではなく、周りも見ながら声をかけたりすることができるようになりました。

⑤は身長が高くはありませんが、私は県でトップクラスのスパイカーだと思っています。しかし、私はスパイカーとしてではなく、榎原中のエースとして⑤を信頼しています。ただ点を決めるだけではなく、苦しい時にチームに勇気を与え、そしてチームを勝たせることができるのが真のエースです。

これまで学んだことをしっかりと出し切れば、きっと榎原中学校のエースナンバー⑤を引き継いだ選手として、チームをより高い目標に導いてくれることだと信じています。県大会では、バレーを通して、技術的にも精神的にも成長した姿をたくさんの人に見せてほしいと思います。


 最後に③です。③は音楽部に所属していましたが、吾田中学校から1名レンタルして臨んだ秋の中体連で敗れたあと、バレー部に助っ人として加入してくれました。それからたくさんの大舞台を経験して、今年の4月に正式に音楽部からバレー部に転部しました。③はスポーツ経験もなく、身体能力にも決して恵まれているわけではありませんが、言われたことはしっかりとやり遂げることができます。現に、昨年度も、②がいないこの1ヶ月の間も、③がレギュラーとして常にコートに立っていましたが、何の問題もなく強豪校とも互角に渡り合うことができました。③がバレー部に加勢してくれたおかげで、たくさんの大会に合同チームではなく榎原中学校として参加をすることができたことが、とても大きな経験になっています。

県大会でもいつも通り笑顔で自分の仕事に集中し、さらに成長する姿を見せてほしいと思います。


 次の更新は県大会が終了してからになります。お世話になった皆様に良い報告ができるよう、これから最後の準備をし、ここまで作り上げた彼らの代の榎原バレーを一番近い席で思う存分楽しみたいと思います。
 応援よろしくお願いいたします。


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決戦は金曜日

 昨年の地区中体連で県大会の出場権を逃した6月1日。その翌日にチームを発足させてから今日で448日が過ぎました。そして今日は、午前中にいつも通りの練習と卒業生との練習試合をし、先ほどミーティングを終えました。すべての準備が整ったところで、いよいよ明日から県大会が始まります。

 このチームは、チーム結成時に、“全中に出場し、旭川動物園に行く”という目標を立て、“バレーボールを通して人間力を高める”ことを目的として、これまで毎日一生懸命部活動に励んできました。

 これまで大会や練習試合で592セットを経験してきました。OBとの試合を含めると、おそらく700セットは優に超えていると思います。ここまで試合経験を積んでいるチームは宮崎県内にはもとより、九州内でもそうはないのではないでしょうか。
 592セットのうちわけは433勝159敗ですが、勝った433勝はもとより、負けた159敗も非常に多くのことを教えてくれました。これほどのセット数を行うことができた背景には、昨年地区大会で敗退し、早めに新チームを始動させることができたことが大きいと思います。つまり昨年の3年生の犠牲の上に、今日の状況があるわけです。また、どこに行くにでも快く送迎等引き受けて下さった後援会の方々、そして榎原中に来て下さったり、練習試合に呼んで下さった他チームの方々など、本当にたくさんの人たちの支えがあっての592セットだと思います。

 さて、県大会ですが、目標の“優勝”をするために、先のことは考えず、とにかくまずは初戦の宮崎西中に勝つことだけを意識してすべての作戦を組んできましたので準備は万全です。

 宮崎西中とは、これまで23セット試合をしており、8勝15敗という結果です。チーム結成当初は全く勝てませんでしたが、その後じわじわと差を詰めていって、12月のウインターリーグin都城では、2 (25-23,25-23) 0でからくも勝利しました。しかし2月のJA共催杯ではこちらの弱点をつかれ、0 (21-25,17-25) 2で完敗しました。その悔しさを元に、3月の鹿宮対県ではフルセットの末、2 (34-32,20-25,25-14) 1で勝利することができました。1年生がレギュラーとして加わった4月以降は3勝3敗で、直近の練習試合では2連勝しています。
数字の上では、ほぼ互角といっていいと思います。勝利した8セットのうち5セットが2点差なので、榎原中としては、苦しい場面をなんとか耐えて、粘り強く気持ちを切らさずに盛り上がり、接戦に持ち込むことが勝利のポイントになりそうです。

 ②が戻ってきた今、チームのムードは最高潮に達しています。相手は宮崎市の1位で県ベスト4の強豪校なので、
榎原中としてはチャレンジャーとして、プレッシャーをあまり感じることなく、とにかく楽しんでプレーをすることが一番です。
 心の繋がりを感じることができるバレーボールという競技の素晴らしさをかみしめながら、少しでも多くの方に榎原バレーを楽しんでいただけるようベストを尽くしてほしいと思います。

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11人バレー部

 県大会まで後2日となりました。そんな中、怪我で戦列を離れていた②が昨日ついに復帰しました。もちろんまだ全快というわけではないですが、技術も高さもある②が戻ってきたことはチームにとって大きなプラスとなりました。しかしそれ以上に、②がコート内にいることによる“心”の部分でのプラスがなによりも大きいと思います。榎原中に少しずつ足りなかった心技体のすべての部分が、この勝負どころで埋まったことで、これまでの経験と相まって素晴らしい相乗効果を生み出してくれると思います。

 もちろんプラス面ばかりではありません。復帰が遅れたため、実戦経験をほとんどつめずに大会に臨むことになります。これまで榎原中は、秋の中体連は④の捻挫、JA共催杯は④の骨折、鹿宮対県は①の熱発と、大きな大会でベストな状態で臨めたことはありません。しかし、そんな中でも逆境をバネにして強い気持ちでプレーすることができました。さらに、6人しかいなかったこれまでとは違って、今は11人のメンバーがいます。だれが出ても榎原バレーができるように練習してきているので、特に問題なく、自信をもって現状のベストメンバーで臨みたいと思います。

 今日で学校は終わり、午後から練習で体を動かします。明日は当日の時間の流れに合わせて、9時から練習を開始し、途中休憩や昼食時間を取りながら、卒業生とともに1試合3セットを行います。その後、試合開始の13時40分から鹿宮対県のビデオを見て気持ちを高めてすべての準備が完了します。すこしでも長くバレーができるように、そして刻一刻と終わりが迫ってきているこの代の榎原中男子バレーボール部で過ごせる時間をかみしめながら、今日もいい練習を一緒に作り上げたいと思います。

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カウントダウン

 いよいよ明日で1学期が終了し、県大会まで残り3日となりました。県大会を控えた最後の3連休は、土・日は練習試合で最終確認をし、月曜日はその修正練習をしました。

 土曜日は、榎原地区体育館に福島中に来ていただき、試合を通しながらいろいろと確認をしました。福島中は裏エースとキャプテンがようやくプレーできる状態になっており、前回より随所にいいプレーが見られました。11セットやって結果は全勝でしたが、やはりつまらないミスが多く、まだまだ甘さがプレーに出てしまう内容でした。新チームでまだ基本練習ばかりでフォーメーションもままならない時期に、わざわざ榎原に来ていただき、調整を手伝ってくださった福島中の方々にしっかりと感謝をし、南那珂地区の代表として堂々とプレーしてほしいと思います。

 日曜日は、鹿児島市の西紫原中にうかがって練習試合をさせて頂きました。西紫原中のY先生に無理を言ってお願いしたのですが、朝の出迎えから昼食の準備、そして最後の見送りまでとても手厚い歓迎を受けました。
 練習試合のほうも休みなくずっと試合をやらせていただき、
鹿児島県1位の西紫原中に3敗、鹿児島県ベスト8の吉野東中に4勝、鹿児島市代表の清水中に4勝1敗という結果でした。すべてのチームに対して、相手に合わせることなく、県大会を意識して裏ローテの強化や、戦術面での約束事を意識して臨んだ割にはまずまずの結果だと思います。

西紫原中との試合では、23-25、23-25、19-25というスコアでしたが、1・2セットとも23-23からミスで連続失点して敗れてしまいました。前回の木花中戦と同じで、接戦で終盤に持ち込んでも、相手のギアが一段上がったときに、もともとの自力の差やそれまでの消耗によって食らいつけずに終わってしまいます。どうしてもこのレベルの相手とのゲームとなると、お互い崩し崩されで、ラリーが続くことが多くあります。そうなると高さのない榎原中はなんとかレシーブを上げることはできるのですが、つなぎがうまくいかず、スパイクを打ちきれずにラリーを取られてしまいます。その後も粘り強く一生懸命プレーを続け、なんとか23-23までこぎつけるのですが、そのころには疲れ切ってしまい、あと一歩およばないという感じです。

 このあと一歩を越えるためには、コースを限定するブロック力、どんなボールもセッターに入れるレシーブ力、難しいボールもスパイカーに打たせきるトス力、どんなボールも相手コートにたたきこむスパイク力というバレーボールに必要なすべての“技”を上げなければなりません。また、最後まで消耗しないような持久力や、強いボールを打ちきったり止めたりするパワーや高さといった“体”も必要です。これらの能力は、当然あと3日で大幅に上げることができるものではありません。
 しかし、この4つの力を総合的にアップさせることができる力があります。それが“心”です。チームを少しでも楽にさせたい、チームのために少しでも力になりたい、このチームで少しでも長くバレーを続けたいなど、個人ではなくチームを思う気持ちが高まれば、これらのすべての足りないところをカバーしてあまりあるプラスが生まれてくると思います。

 これは、特に3年生の2人のいままでのバレーに対する取り組みが問われています。YとIの代がどのような榎原中バレー部をつくり上げることができたか。それが問われる3日間になると思います。3連休の最終日は、昨年のキャプテンと副キャプテンが忙しい合間をぬって練習にかけつけてくれました。これまでの榎原中の伝統や先輩たちの思いを引き継ぎつつ、自分たちの代オリジナルの榎原バレーを発揮できるように、あと3日過ごしてほしいと思います。


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本当の強さとは?

 昨日は台風のため学校は臨時休業でしたが、幸い宮崎県にはほとんど影響もなく、今日から練習も再開します。そして、まさに1週間後のこの時間に、宮崎県体育館にて県大会の初戦が行われます。まだあまり実感はないのですが、当日に向けて完璧な準備をしているところです。

 チーム状態としては、期待していた②の復帰が遅れているなどコンディションが万全ではない部分もありますが、3年生の意識が非常に高まってきており、全体としてはまずまずの状態です。この時期になれば、多少のフィジカル面での不調はメンタル面で十分カバーできます。3年生はこの1週間でこれまでの経験をすべて1・2年生に伝えて、悔いのない準備をしてほしいと思います。


 今週末の日程は、土曜日は福島中にお願いして調整のお手伝いをしていただき、日曜日は早朝から鹿児島市に遠征に行きます。そして月曜日は卒業生に来てもらい、当日を意識した調整をする予定です。この3連休で、地区内の他チームや保護者、そして卒業生や地域の方々など様々な人たちに支えられているということをしっかりと実感し、その気持ちにこたえることができる本当の強さを身につけて当日に臨んでくれることを期待しています

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最後の追い込み

 県大会を2週間後に控えた先週末は、最後の追い込みとして2日間とも終日練習試合を行いました。テーマとしては、サーブを狙って攻めることと、ブロックの基準をそろえること、そしてゲームの流れを読みながら自分たちで安定した試合運びをすることでした。また、前回同様裏ローテの経験を多く積ませることでレベルアップを図りました。

 土曜日は榎原地区体育館に沖水中、大淀中、木花中をお迎えしました。結果はシード校の沖水中に4勝、大淀中に4勝、木花中に1勝3敗でした。
厳しい相手にも裏で勝負し、ある程度戦うことができました。特に沖水中との試合では、苦しい場面もたくさんありましたが、サーブで強く攻め、相手のスーパーエース・裏エースをブロックし切り返すという形ができていました。逆に木花中との試合では、勝った1セットは大差でとれたのですが、敗れた3セットはすべて接戦で、木花中の集中力が最後まで落ちなかったために、自力の差で敗れてしまいました。裏エースの②がいないことで、すべての局面においてかなり消耗するため、このような展開になると厳しいなという印象でした。
 この日は気温・湿度ともに非常に高く、体育館が滑りやすいため、体育館を閉め切ったとても厳しいコンディションでした。そんな中で、連続した12セットすべてにおいて気を抜かず最後まで気力を振り絞って戦えたことは、夏の県大会を戦い抜く上で大きな収穫となりました

 日曜日は高原中とともに日向学院中に伺いました。シード校の日向学院中と3勝1敗、高原中と3勝0敗という結果でした。日向学院中に対しては、高いブロック相手にどのようにして点を取っていくかということを考えさせながらプレーをさせました。速い攻撃でブロックを外すということはある程度できていましたが、ブロックアウトなどブロックを利用して点を取ることはあまりできませんでした。また、敗れた1セットは、いつものように出だしでミスを連発し、サーブで崩されてそのまま終わるという形でした。そのセット後に久しぶりに3年生に厳しい話をし、疲れているときこそ3年生の力が試されると伝えました。また、ロングサーブで揺さぶられていたことが目立っていたので、ロングサーブに対する対応をしっかりとして次のセットに臨みました。その結果、特にサーブでくずされることもなく、終始安定したゲームをすることができました。
 また、高原中との対戦ではすべて裏ローテで臨んだのですが、出だしから常にリードを奪われ、途中サーブで追いつくものの、なかなか相手を突き放すことができずに終わるという内容でした。高原中とは2月のU-14の大会で初めて対戦し、その後3回ほど一緒に練習をしています。1・2年生チームではありますが、4月から顧問に復帰されたO
先生の指導の下、どんどんチーム力が上がってきています。180cm近いスーパーエースの他、レシーブがとてもよいプレーヤーなどがいて、必死にボールをつなぐバレーをしています。何よりもO先生と一緒になって素直にバレーを楽しんでいることが伝わってくるので、私も含めてしっかりと見習うべきところがたくさんありました
 最後に、日向学院中のM先生の計らいで、日向学院高校のみなさんに、ポジション別にいろいろとアドバイスをしていただきました。主力の現高校
3年生生は、榎原中が夏の県大会で3位となったときにし烈な決勝リーグを戦ったメンバーで、県体育館での死闘を思い出し、とても懐かしく感じました。生徒達も先の高校選抜の試合やテレビ等でしか見たことがない高校生に実際にいろいろと声をかけてもらってとても嬉しかったようです。

 何はともあれ、怪我なく追い込みの2日間を終えたことが一番でした。結果も2日間で15勝4敗と、課題をもって挑んだ割にはそこそこだったので、良いところは自信をもって、改善すべきところはしっかりと課題意識をもって最終調整をしていきたいと思います。
 
今週からは少し強度を落とした練習メニューにしてコンディションを整えていきます。そして今週末の鹿児島遠征ですべてを仕上げ、100%の状態で本番に臨みたいと思います。

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自主性を育てるには

 昨日(9日)はKIRISHIMAツワブキ武道館で行われたスポーツ指導者グローアップ事業に参加させていただきました。今年は、木村沙織選手や荒木絵里香選手、大山加奈選手などたくさんの全日本代表選手を輩出している、東京都下北沢成徳高等学校女子バレーボール部監督の小川良樹先生を講師としてお迎えしての講演でした。

 講演の演題は「将来を見据え、自主性を尊重した指導法」で、小川先生の経験に基づいた体験談が主な内容でした。小川先生はこの「自主性」について、“勝ちたい、日本一になりたい、うまくなりたいという気持ちから自然と出てくる”とおしゃっていました。また、“指導法や信念として特に意識していることはなく、毎日これで正しいのかと迷いながら指導を続けている。”とのことでした。

 小川先生は、中学生の頃からバレーボールをプレーすることよりも、むしろ監督目線でバレーボールを見ることのほうに興味があり、様々な練習を見学し、たくさんの本などで得た名監督の考え方などを元に練習メニューをずっと考えていたそうです。そして19歳で成徳学園(現下北沢成徳高等学校)のコーチになり、27歳で監督に就任しますが、はじめの頃は、熱意は誰にも負けない、自分が勝ちたい、自分があこがれる指導者に追いつきたいというような、いわゆる熱い指導をされていたそうです。
 しかし、32才のときに、ある中学バレーの監督に言われた一言がきっかけとなり、他の強豪校に勝つには同じような指導をしていても勝てないと考え、それまでの指導者主導のやり方から選手主導のやり方に変えていったそうです。その間、苦しみながら我慢の指導を続けた結果、その2年後にインターハイで優勝し、2002年には高校3冠達成、2013年には春高バレー優勝など輝かしい成績を残しています。

 この経験から、どうやったら選手が意欲的に取り組めるメニューを組めるかが一番の自分の役割となり、選手の気持ちや状況を考えるとともに、練習メニューの意図をしっかりと伝えるようにしているそうです。そうやって考え抜かれた練習メニューは、ボールを使った練習はもちろんですが、走り込みや筋力トレーニング、そして体幹トレーニングと多岐にわたっています。そのすべてでしっかりと記録を取ることで、自分を追い込んだり、自分の成長を感じることができるようにしているとのことです。
 最後には自身の苦い経験なども踏まえながら、“勝つことは当然の目標ではあるけれども、チームの目的としては、チームのメンバーがチームの一員であることが楽しい、安心感がある、一緒にバレーをしている時間が幸せ(やりがいがある)ことが最も望ましい。罰から逃れるためや褒められるためというような外部からの刺激ではなく、自分で自分のスイッチを入れることが大切だ。そしてそのためには、当然時間がかかる。指導というものは待たないとだめだ。”とおしゃっていました。途中あったVTRの中でも、木村選手が「自分で考えなきゃ強くなれないということを小川先生に教えてもらった」と述べていました。

 生で拝見した小川先生は、話し方もとても穏やかでユーモアもあり、テレビで見た感じよりもっと温かく、服装がとてもおしゃれだったということが印象に残っています。本などで先生の考えを知りとても感銘を受けていたので、今回は本当に貴重な経験となりました。

 榎原中の選手達は毎日一生懸命頑張っています。私も彼らと同じ榎原中学校男子バレーボール部の一員として、指導者として少しでもレベルアップして、彼らと一緒にチームを成長させていきたいと改めて感じました。小川先生、本当にありがとうございました。
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初心忘るべからず

 先週末は土曜日は授業日で練習をし、日曜日は福島中のO先生に無理を言って、新チームを結成してまだフォーメーションも定まっていない中での練習試合をお願いしました。福島中には怪我人もいましたので、エースを前に固定して全9セット行いましたが、結果は9勝0敗でした。

 この日のテーマは、裏ローテーに経験を積ませることと、エースに頼らないバレーをすることでした。当然すべてのセットを裏ローテでスタートしたのですが、朝からいまいち覇気がなく、それなりに練習している感じでした。途中集めて何度か話をしましたが、自分たちでは一生懸命やっているつもりらしく、その後もそれほど変化もなく、試合に臨みました。

 最初の7セットは15点マッチで行ったのですが、1セット目は6-9、2セット目に至っては6-12からなんとか逆転勝ちと、危惧していたとおり最悪の出だしでした。逆転できたのもたまたまサーブがはしったからで、2セット目に至っては、相手の得点14点のうち、11点がサーブミスやスパイクミス、サーブキャッチミスなどの自分たちの完全なミスで与えた得点でした。つまり相手はコートの向こう側ではなく、コートのこちら側にいたのです。

 今、懸命に県大会で対戦するチームの分析をし、なんとか持てる力で互角に勝負できる作戦を練っているところです。しかし、敵が相手ではなく自分たちにいる現在の状況では、何をやっても無駄になります。何度このような状況を打開するように自分たちで考えてプレーしなさいと伝えてきたか分かりません。しかし、キャプテンもエースも、チームの雰囲気をコントロールすることがいまだにできません。このようなことができないチームは、いくらバレーが上手くても、練習試合で勝てていても、本番では力を出せずに終わってしまいます。

 こうして少し話をした次のセットからは15-2、15-7、15-6と取ることができました。しかし雰囲気がまた下がってきたので、3年生を外して試合をしたところ、15-9で勝利しました。その試合が終わった後に3年生に何が違うかと聞いてみると、雰囲気が違うという答えでした。しかしなぜ雰囲気が違うのかたずねると、声や喜び方などありきたりな答えを言うのみで、自分たちでも分かっていないようでした。しかしその答えこそがプラスエネルギーの源なのです。

 そのプラスエネルギーの元となる一番大切なこととは、“バレーボールを楽しむ”という気持ちです。先ほどの試合で、今までサーブ以外は試合に出たことのない1年生が初めて試合に出場しました。その喜びとプレッシャーを感じながらバレーをすることの楽しさ、試合に出ることの喜びを感じ、その感情をただ表現しただけなのだと思います。

 なんのためにバレーをしているのか、勝つためなのか、監督に怒られないためなのか。そうではなく、バレーボールが好きだから、楽しいから厳しい練習にも前向きに取り組むことができるのではないでしょうか。

 “初心忘るべからず”。もう一度原点に戻って、どんな状況であれ、バレーボールを楽しむ気持ち、バレーボールを好きだという気持ちを忘れずに、残り18日間を過ごしてほしいと思います。

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