2023年4月の記事一覧
4月28日の給食
今日の献立は、牛乳、三色ご飯、飛鳥汁です。
「飛鳥鍋」は、鶏肉、野菜を牛乳とだし汁で煮込んだ奈良県の郷土料理です。飛鳥時代に唐から奈良へやってきた使者が練乳に似た乳製品を伝え、孝徳天皇へ献上したところ大変喜ばれ、乳牛が宮中で飼育されるようになりました。これが日本における牛乳飲用のはじまりになったといわれています。当時は貴族の飲み物だったが、僧侶たちも密かに飲むようになり、そのうち飼っていた鶏の肉を牛乳で煮て、食していたものが「飛鳥鍋」の起源といわれています。それが時代とともに庶民の間に広がりましたが、当時の牛乳は高価なものであったため、飼っていたヤギの乳を使っていました。昭和初期に、明日香の名物料理として地域の産品である牛乳を使った現在の「飛鳥鍋」のかたちが考案され、現在に伝わっているということです。 うちの郷土料理~より
4月27日の給食
今日の献立は、ミルクパン、牛乳、魚のバーベキューソース、コンソメスープです。
にんじんは、給食で毎日のように入っている野菜です。品種改良や育て方が工夫されて、ほとんど1年中お店で売っていますが、もともとは秋から冬が旬の野菜です。昔は、青臭くて、子供がが嫌いな野菜のひとつだったそうですが、今では、品種改良され、甘くて食べやすくなりました。料理ににんじんが入ることで彩りがよくなり、自然と食欲がわきますね。また、にんじんには、目や皮膚の健康を守り、感染症を予防する働きがあるビタミンAが多く含まれています。
4月26日の給食
今日の献立は、ご飯、牛乳、肉じゃが、ごま和えです。
「たいは一人はうまからず」ということわざをご存じでしょうか?これは、例えばたいのようなおいしい料理であっても、たった一人で食べるのであれば、味気なく感じることから、食事の時は大勢で食べる方がおいしく感じられるという意味です。食事は家族や友だちなど、多くの人と一緒になって食べると料理もおいしく、楽しい一時を味わうことができます。このことわざに似た表現が英語にもあります。「It is the company that makes the feast.」です。意味は、「仲間があってごちそうとなる」です。食事はみんなで食べると楽しいということは、世界共通のようですね。
今日の給食も、みんなで食べることでより美味しく感じたことでしょう。今日もごちそうさまでした。
4月25日の給食
今日の献立は、ごはん、牛乳、マーボー厚揚げ、キャベツのレモン和えです。
今日のマーボー厚揚げに入っているたけのこは、春が旬の野菜です。成長が速く、すぐ竹となってしまうため、生のたけのこを楽しむことができるのは限られた期間です。竹にはいくつか種類がありますが、一般的なのが大型で厚みのある孟宗竹です。たけのこには独特の香りと味、そして歯ごたえがあり、煮て、焼いてと様々な料理の食材として活躍します。おなかの調子を整える食物繊維もたっぷり含まれています。
今日もごちそうさまでした。
4月21日の給食
今日の献立は、ごはん、牛乳、めひかりの磯辺揚げ、いんげんのごまあえ、具だくさん味噌汁です。
『メヒカリは、延岡市の沖合、日向灘の水深300m前後のところで漁獲される5~15cm程の小魚で、目が大きく青くキラキラ輝いて見えることから「メヒカリ」と呼ばれるようになったそうで、和名で「アオメエソ」といいます。
かつては、底引き網漁の深海エビ引き網で取れる雑魚として扱われ、漁師たちの食事であったり養殖用のエサとして使われていました。見た目に反した、淡白な白身とふんわりとした食感を知ってもらうべく、延岡市の日本料理店が試行錯誤を繰り返し、料理を開発し提供してから、マスコミで紹介され脚光を浴びるようになったそうです。』~『うちの郷土料理』より
めひかりの磯辺揚げにまぶしてある緑の海藻は「あおさ」といいます。あおさと呼ばれるものには、いくつかの種類がありますが、一般的なのは「あなあおさ」です。濃い緑色の海藻で、体に小さな穴が開いていることから、このような名前がつきました。秋の終わりから夏の初めにかけてよく育ちますが、春先につんだものが最もおいしいです。汁物や雑炊に入れたり、酢の物にしたりします。乾燥させて粉末にしたものは、今日のように磯辺揚げに使ったり、お好み焼きやたこ焼きにかけたりします。
メヒカリとあおさの相性は抜群でした。今日もごちそうさまでした。