部活動

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百錬成鋼

今年も残り1か月となりましたが、11月もたくさんの方々に支えられ、チームの強化を進めることができました。

 

11月3日…木花中体育館(3勝5敗:木花中)

11月5日…小林中体育館(10勝:永久津中・小林中・高原中・細野中・広瀬中に2勝)

11月19日…榎原地区体育館(2勝5敗:吾田中に2勝4敗、日南振徳高に1敗)

11月20日…青島青少年自然の家体育館(2勝2敗:宮崎西中と高千穂中に1敗、佐土原中と八代中に1勝)

11月23日…小林西高校体育館(5勝2敗:佐土原中に3勝1敗、三松中に2勝1敗)

 

 秋の中体連も終了し、この代の県内男子バレーボール勢力図がだいたいわかりました。現時点では、優勝した宮崎西中を中心に、福島中・佐土原中・吾田中が県上位の力があり、その他のチームは少し力が離れているような感じです。榎原中も宮崎西中以外には、なんとかゲームを作れているので、すべてを出し切ることができれば、目標である夏の全国大会出場も決して夢ではありません。しかし、同地区に福島中と吾田中がいるので、まずは昨年以上に厳しい地区大会を勝ち上がることが最低条件になります。
 そんな中、今はチームの長所であるエースを生かすバレーをするために、その他の選手のレベルアップと、エース自身のさらなるレベルアップを目標に練習しています。そのため、裏ローテ-の経験を多く積まていますが、ただやっているだけでは成長することはできません。いかに、攻めながら、自分たちのミスを減らし、相手のミスを誘うようなプレーができるかがポイントになってきます。
 その土台となるのは、基本的なバレーボールの技術と人間力です。
基本的な技術については、どうしても目先のプレーに目がいってしまい、自分の形を崩して、正しい形でプレーすることが徹底できていいません。毎日の練習の半分以上が、細かい確認の繰り返しで、サボろうと思えばすぐにサボれます。しかし、この基本的な技術の定着こそが、試合で自分たちのもっている力を出すことの近道です。
 また、人間力については、当然バレーボールの中だけで高めることができるはずもなく、それ以外の時間でどれだけ意識して生活することができるかが大切です。
人間力についても、この1週間だけでも、ずるをしたり、人に迷惑をかけたり、見ていないところで適当なことをしたりしていたことがあり、その人間性がプレーに出ていました。自分のことだけではなく、周囲の状況を考える力や周りの人たちとのコミュニケーション力を高めることで、バレーボールを通して人間力を高めていくことができれば、どんな場面でも自分たちの力を発揮することができるはずです。

 タイトルの百錬成鋼とは、今年の榎原中生徒会のテーマで、“
いくたびも心身を鍛錬することによって、はじめて立派な人物になるのだということ。また、意志などが強固なことのたとえ。”という意味です。まだまだ、チームとしての目的に対する意識の低さ、目標に対する覚悟が足りず、自分の指導力不足を痛感しているところです。

 今週末はテスト前部活動停止期間に入りますが、来週からは3週連続で大会に参加させていただきます。今までは、私が隣で見ている時はしっかりやれていますが、そうでないとすぐ甘い部分が出てしまっています。様々な活動をとおして、この百錬成鋼という言葉のように、何度も何度も鍛えに鍛え、鋼のようにぶれない人間力を少しずつでも身につけてくれることを期待しています。

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凡事徹底

 もうすぐ10月も終わり、来週からは県大会が行われますが、出場権を逃した榎原中も立ち止まっている暇はなく、最後の夏に向けて計画的にチーム力を強化しているところです。そこで地区大会終了後もたくさんの練習試合に参加させていただいています。

 

 101日・・・吾田中体育館(2勝2敗:吾田中)

 108日・・・平岩小中体育館(7勝1敗:門川中に31敗、延岡南中に4勝)

 109日・・・榎原地区体育館(2勝2敗:吾田中)

 1010日・・・佐土原中体育館(4勝6敗:宮崎西中・佐土原中・福島中に2敗、姫城中と緒方中に2勝)

 1016日・・・高城総合体育館(8勝1敗:宇都中に11敗、門川中に2勝、都農中に2勝、高原中に3勝)

 1022日・・・山田地区体育館(7勝2敗:妻ヶ丘中に31敗、三股中に41敗)
 10月29日・・・八代中・宮崎西中体育館(5勝6敗:吾田中に3敗、姫城中に1敗、
門川中に1勝2敗、大塚中に2勝、八代中に2勝)

 

 このように、10月は様々な方々の協力やご厚意のおかげで、数多くの練習試合を経験させていただくことができました。このうち私が指導することができたのは高城総合体育館での練習試合のみでしたが、やはり平日の練習でやっていることが練習ゲームの中で生かされてない、生かそうとしていない場面が多々ありました。

 今榎原中は、冬のJA共催杯や夏の中総体に向けて、様々なフォーメーションやポジションを試しているところです。そのような状況ですから、当然ゲーム展開は安定しないのですが、新しいことに取り組む上で大切なことは、失敗を恐れずチャレンジするということと、今までやってきたことをきちんとやるということです。

 タイトルの“凡事徹底”とは、“なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと、または、当たり前のことを極めて他人の追随を許さないこと“などを意味する四字熟語です。榎原中はこの当たり前のことを当たり前にやるということが、ある程度できているのですが徹底できていません。
 これまでの練習でずっとやってきたことには、あいさつ、返事、声かけ、服装、レシーブの面作り、ブロックのステップ、スパイクのフォーム、サーブのねらい、表情を作ることなどがあります。これらのことは意識次第でできることですが、徹底することができていません。当然、できることをやらないのに、できないことができるようになるはずがありません。
 何かにチャレンジするためには、その状況をできる限り数多く作らなければなりません。しかし、練習試合の状況を確認してみると、チャレンジせずにエースやサーブのみで勝利するというような結果オーライで終わっていたり、お見合いやサーブミス、スパイクミスなどの自分たちの単純なミスを繰り返すなど、チャレンジする以前の段階でつまづいていたりと、ほとんどチャレンジすることができていません。
 私がいるといろんなことについてつい言い過ぎてしまい、そのときはすることができるのですが、本当の力にはなっていません。そういう意味では、私が県選抜でチームにつけない今はチームが成長する絶好のチャンスなのですが、ほとんど自分たちで考えることができないのが現状です。本当の力を身につけるためには、自分たちの課題や良かったところを共有して、次にどうつなげていくか考えて、それを実行しなければなりません。

 

 もうすぐチーム作りは“破”の時期に入ります。次のステップに進むためにも、しっかりと目的や目標を見据えて、まずは信頼関係を強固にするための五箇条をしっかりと意識していきましょう。

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声だしの効果

 2学期が始まって1ヶ月が経ちましたが、今年は私がJOC宮崎県選抜チームの監督を務めさせていただくことになり、その他の業務も含めて、非常に慌ただしい毎日が続いています。今回の“声だしの効果”という内容も、1ヶ月前に途中まで書いていたのですが、今回やっとアップすることができるというような状況です。

 榎原中の場合は、日々の生活からほとんど一緒に生活していますので、様々な場面でそろえたり、まとまったりする場面が多く、そのことがバレーボールにも大きく繋がっています。当然、逆に学校生活の中でこのようなことができていないと、その影響もとても大きなものになります。気持ちをそろえるためには、まずは形からと言うことで、あいさつや礼儀作法なども当然そろえますが、一番口を酸っぱくして言っていることが声を出すことです。声を出しさえすれば試合に勝てるのかというと、もちろんそうではありません。しかし、声を効果的に出すことで、試合の流れが大きく変わったり、自分やチームのプレーが良くなったりすることは事実です。では声だしにはどのような科学的な効果があるのかということについて、調べてみました。

 スポーツにおいて声を出すことによる効果は非常に大きいということです。大きいどころか、声を出さないプレーヤーが上達することはない、といってもいいほどです。これには、スポーツ心理学や運動生理学から見た「科学的効果」、「精神的効果」に加え、「実質的効果」までの根拠があるのです。

『科学的効果』

 ・大きな声(特にシャウト)を出すことで、神経系における運動制御の抑制レベルをはずし、筋肉の限界値まで力を発揮させる効果、つまり声を出すことによって自分のパフォーマンスを最大限に近づける効果が期待できる(声はもう1つの筋肉、と言われています)

・声を出すことによって、一時的に呼吸が深くなり断続的な深呼吸をしているのと同じ状態になる、つまり心肺機能を高め、集中力、ネバリ、持続力が向上する

 

『精神的効果』

・やる気、気合い、意気込みを高める

・励まし効果(自分、仲間)

・セルフトークによる自己暗示効果

→自分自身に声をかけることで、”勇気づける”、”精神的なゆとりを与える”、”理想的なパフォーマンスを実現させる”などプラスの効果が期待できる

 

『実質的効果』

・チームプレーにおける意思疎通(リズム・タイミング)

・危険防止(存在認知、接触の回避)

・声を出すことによって、自分たち独自の空間(空気)を創り上げる(一体感)

 このように、声だしには以上のような科学的効果があります。私が伝えていたことは、①自分がこれから何をするのか、今何を考えているのかを確認する ②相手情報の確認をすることで、相手チームにプレッシャーを与え、自分たちがやるべきことを共有する ③自分やチームの気持ちを高めてパフォーマンスを上げる ということですが、声だしの効果が学術的にも実証されているということなので、高さやパワー、技術は他チームに劣っている榎原中は、この誰でもやろうと思えばできる声だしだけは最低でも県トップでなければ、目標である全国大会出場は夢のまた夢となります。

 地区大会もすべて終了し、県大会に出場するチームはこれからが本番ということで練習にも熱が入っているところだと思います。榎原中もそのチーム以上の気持ちで練習に取り組んでほしいと思います。

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第11回南那珂地区中学校秋季体育大会

 明日から10月に入り、今年度も本日で半分が過ぎましたが、先週末、第11回南那珂地区中学校秋季体育大会が行われました。男子は4チームの参加だったので、2日間に分けて総当たりで試合が行われました。結果は以下の通りです。

1勝2敗(3位)
榎原中 2(25-12,25-8)0 北郷小中
榎原中 1(25-19,17-25,18-25)2 吾田中
榎原中 0(23-25,20-25)2 福島中

 というわけで、残念ながら3位となり、県大会出場権を逃すという、とても残念な結果となってしまいました。

 この代の南那珂地区は、2年生が小学校時代に全国3位だった福島中はもちろんのこと、去年からレギュラーだった2年生に、県1位の1年生エースとセッターが加入した吾田中も県トップレベルの力があり、非常にレベルの高い激戦区になっています。そんな厳しい地区大会でしたが、榎原中はもちろん優勝を目指して強い気持ちで大会に臨みました。

 初戦の北郷小中戦を勝利し、まずは県大会出場をかけての吾田中戦に集中していましたが、優勝候補の福島中が吾田中にストレートで敗れるという波乱?がおきました。福島中はエースを欠いていたこともありますが、吾田中の雰囲気が良く、勢いに飲まれる形の試合となりました。そんなわけで、榎原中は、福島中を倒し、勝てば県大会出場と優勝がほぼ決まるというとても勢いのある吾田中との試合を迎えました。
 第1セットは、しっかりとプラン通りに試合を進めることができ、危なげなくセットを奪うことができたのですが、2セット初めは追いかける展開となりました。中盤まで我慢しながらのゲーム展開の中、セッターの負傷というアクシデントが発生し、そのまま第2セットを落としました。第3セットはセッターのブロックとジャンプトス、ジャンプフローターをあきらめ、なんとか食らいついたものの、吾田中の勢いを止めることはできずに敗れました。
 これで目標であった優勝はほとんど無理な状況になったのですが、なんとか気持ちを切り替えて、翌日の福島中に勝利し、最低目標であった県大会出場権を取ることに集中しました。そしてセッターも回復して迎えた福島中戦では、会場一の素晴らしい応援を背に、序盤有利に試合を進めていたのですが、昨日は出場できなかったエースが意地と気合いで交代で出場し、最後まで粘りのバレーで食らいつきましたが、最後は力で押し切られ、第1セットを失いました。第2セットも両エースを中心に打ち込んでくる相手に対して、なんとか離されないように全員バレーで対抗しましたが、最後はミスが重なりストレートで敗れ、県大会出場はなりませんでした。技術的な面はもちろんですが、絶対に相手を倒すんだという気迫や気合い、覚悟が福島中の方が勝っていました。

 今大会では、1枚しかスパイカーがいない中で、その他のスパイカーも織り交ぜながら、相手の攻撃に食らいつく粘りのバレーをすることはある程度できました。しかし、サーブミスやチャンスボールミスなどの基本的な部分が勝負所で頻発し、苦労して点を取ったのにもかかわらず、簡単に点を上げていた部分が勝負を分けました。平均身長が160cmに満たない榎原中は、チーム結成当初に、同じく世界に比べて身長が劣る全日本女子バレー監督の真鍋監督が掲げていた4つの世界一を参考に、①サーブ県ナンバーワン②サーブレシーブ県ナンバーワン③ディグ県ナンバーワン④ミスの少なさ県ナンバーワンに加えて、⑤声と表情ナンバーワンを目標に頑張ってきました。しかし、今回の大会では、このほぼすべての面で他チームに劣っていたということだと思います。今回の結果がチームにとって最終的にプラスであったと胸を張って言えるように一日一日を大切に、人間力を高めていってくれることを期待しています。

 これで県大会には参加をすることができませんが、逆にじっくりとチーム作りをすることができます。この敗戦という結果について、自分たちには何が足りなかったのか、これから何をすれば良いのか、そして何を自分たちに与えてくれたのか、その意味を考えながら日々の生活を過ごさなければなりません。優勝した吾田中と福島中の皆さんには、昨年実現することのできなかった南那珂地区同士での決勝戦を期待しています。
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Summer League in Miyakonojo

 日南市は今日から2学期がスタートですが、この夏休みも、 8月26日には、新チーム初めての大会であるSummer League in Miyakonojoに参加させていただきました。今年は都北地区6校と南那珂地区4校の計10チームで行われましたが、ここ4年間はこの大会で優勝したチームが県で優勝しているという、今後を占う上でとても重要な大会です。結果は以下の通りです。

 予選リーグ(3勝1敗で盆地パート2位)
 榎原中 25-18 妻ヶ丘中、榎原中 25-16 姫城中
 榎原中 15-25 福島中、榎原中 25-9   庄内中

 決勝トーナメント1回戦
 榎原中 2(25-9, 25-10)0 五十市中(霧島パート3位)
 準決勝
 榎原中 2(25-14, 25-20)0 吾田中(霧島パート1位)
 決勝(準優勝)
 榎原中 0(24-26, 23-25)2 福島中(盆地パート1位)

 というわけで、昨年同様、福島中に敗れ準優勝という結果でした。結果だけ見てみるとよく頑張っているような感じはしますが、内容が全く伴っていない1日でした。

 榎原中の新チームは、キャプテン・エース・レシーバーの3人の3年生が引退し、2年生5人と初心者である1年生2名の7人体制になりました。人数が少なく、まともにスパイクを打てるのは1人だけで、とても厳しい状況です。
 そのような、ただでさえ余裕の無いメンバーの中に、チームの約束事が守れず、コートに立つ資格の無い選手がいます。そのうちの1名は、前日の練習試合でもいまいちピリッとせず、試合にはほとんど出しませんでした。そしてその代わりに、それまで何のフォーメーション練習もしておらず、サーブがまともに入るかどうかという1年生の初心者を急遽コートに入れて試合をしました。
 そして、心を入れかえて今大会に臨んでくれるだろうと思いましたが、ほとんど変化を感じることができず、前日と同様に1年生を入れて試合を行いました。最終的には、チームメイトの許しを得て、なんとか準決勝の第2セットからはコートに入ったのですが、チームはうまくかみ合わないままそのセットは終了しました。そのまま決勝戦でもいまいちパッとすることなく、2セットとも途中交代するという状況でした。
 私がずっと話していたことは、別に意地悪で外しているわけではなく、チームとして1年生の初心者を入れたほうがチーム力が上がるからそうしているだけだということです。確かに1年生に比べると技術的には何十倍も上ですが、実際のチームの雰囲気を見てみると、1年生が入っているほうが流れもよく、実際の結果も良いものでした。
 他人や周りの環境を変えることはなかなかできません。しかし、自分は自分の心がけ次第で変えることができます。早く自分で気づいて、自分が変わろうとしなければ、いつまでたってもチームの一員としてコートに立ち、そこで自分の力を発揮することはできません。

 新チームも、目的はバレーボールを通して人間力を高めること、そして目標は全国大会出場です。昨年同様、まずは信頼関係を強固にするための5箇条を意識して、約束やルールをしっかりと守ることから始めています。
 地区中体連まであと3週間ほどになりました。今大会の結果は、3位決定戦に吾田中が勝利したので、南那珂地区のチームが1~3位となりました。残り少ない期間でしっかりと人間力を上げ、まずは県大会に出場することができるように、一人一人が少しでも自立した人間になってくれることを期待しています。
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敗因

 全国大会を目指して1年間頑張ってきましたが、あと一歩届かずに終わってしまいました。その敗因を少し考えて行きます。

 技術的な部分では、苦しいときにどう乗り切るかという部分で、しっかりとした準備をすることができませんでした。高さがなく、ブロックが3.5枚でスパイカーも3枚しかいない榎原中は、サーブとレシーブで攻めていくことが基本です。サーブで攻める、そしてレシーブ、特にサーブレシーブで攻めることができている状況であれば、少ない枚数で何とかブロックをかいくぐって試合を優位に進めることができていました。
 しかし、この頼みのサーブが攻めれられない、サーブレシーブが入らないという苦しい状況になると、夏はブロックと2段トスが勝負を分けると言われているように、どうしても相手ブロッッカーとのスパイク勝負や、相手スパイカーとのブロック勝負となります。こうなると、長所ではなく短所で頑張らなければならなくなってしまいます。
 こうなったらしょうがないではなく、このような展開になってもなんとか粘って試合を作り、もう一度長所で勝負できるように、乱れてもBクイックで攻めることや、バックアタックを効果的に使うことを準備してきました。しかし、指導者である私の力不足で、この部分を徹底することができませんでした。

 精神的な面では、やはりピークを決勝リーグにもっていくことができなかったという点です。今大会に向けて、榎原中は、まずは県チャンピオンである福島中に勝たなければならないということで、地区大会にピークをもっていかなければなりませんでした。
 また、県大会においても、県トップレベルの力をもっている高原中に勝たなければ決勝リーグに進むことができず、ピークを初戦にもっていかざるをえませんでした。結果的に、高原中戦後の日向学院中戦でまったく力を出せなかったことが、九州大会出場を逃した大きな原因となりました。しかし、ピークを決勝リーグにもっていっていたら、おそらく、福島中にも高原中にも勝てていなかったと思います。
 そんな中でも、選手たちは最後まで力を出し尽くして頑張ってくれました。ただ、九州大会に進むためにはほんの少し力が足りませんでした。ここをしっかりと準備してこその指導者ですので、やはり私の力不足につきると思います。

 先日行われた九州大会では、佐土原中が準優勝し、見事全国大会出場を決めました。宮崎県、そして九州のチームの思いを力にして、K先生を中心に全てを出し尽くしてほしいと思います。
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第67回宮崎県中学校総合体育大会②

 前日になんとか決勝リーグに駒を進めた榎原中でしたが、大事なリーグ初戦をほとんど自分たちのバレーをさせてもらえずに、最終日を迎えました。

 決勝リーグ 第2試合
 榎原中 2(26-24,25-20)0 三松中
 決勝リーグ 第3試合 (第3位)
 榎原中 0(18-25,13-25)2 佐土原中

 決勝リーグ第2試合は三松中とでした。お互い前日に1敗しているので、ここを落とすと優勝はおろか九州大会出場もかなり厳しくなるという状況でした。前日にサーブとサーブキャッチがまったく安定していなかったのですが、会場が変わったこともあり、なんとかいつもと近い状況に戻ってくれればと思いながら試合が始まりました。
 第1セットは序盤は互角でしたが、中盤からはお互いに連続得点の後に連続失点が続き、流れが二転三転しました。19-21から食らいついて21-21に追いついたものの、先に相手にセットポイントを取られました。しかし最後にはサーブがいまいちだった④が2本続けてサービスエースを取り、第1セットをなんとか取ることができました。しかし、この試合もサーブキャッチミスが6本、サーブミスが3本と、前日と状況はほとんど変わっていませんでした。
 第2セットは出だし5連続得点でスタートしたものの、7連続失点を喫しすぐに逆転されました。そこからは一進一退の攻防を続けましたが、なんとか勝ちきることができました。この結果、この時点で自力での優勝の可能性がなんとか残りました。

 そして迎えた最終戦。この前の試合で佐土原中が2勝、日向学院中が2勝1敗、三松中が3敗だったので、榎原中が九州大会出場権を得るためには、佐土原中にストレートで勝つことが最低条件となりました。もちろん選手にはそのようなことは伝えずに、最後まで自分たちがやってきたことを出し切ろうとだけ伝えていました。
 しかし、第1セットは、あと1セット取れば優勝が決まる佐土原中の気迫に押され、序盤から大量リードを許して敗れました。この時点で佐土原中の優勝と榎原中の第3位が決まりました。しかし、そんなことは関係なく、一番最高のバレーをしたかったのですが、このセットを取らなければ終わってしまう榎原中と、すでに優勝を決め、リラックスして試合に臨んだ佐土原中の差は大きく、大差で敗れてしまいました。

 結局、目標としていた全国大会までは遙か遠いところでこの代の榎原中男子バレー部は終わりを迎えました。終了後は自分たちの力が出し切れなかったと泣き崩れていました。確かにこの大会では出し切れませんでしたが、1年間トータルでいえば十分出し切ることができたと思います。
 今大会で、苦しみながらも第3位という結果を残すことができたのは、ひとえに榎原中に係わって下さるすべての方々のおかげです。保護者を中心とした地域の方々、先生方、生徒達はもとより、前副顧問のK先生やA先生、前副顧問のK先生、そして御世話になった他チームの方々など、本当にたくさんの方々に支えられて最後を迎えることができました。結果はご期待に添えることはできませんでしたが、このような経験をさせていただいたことが、選手たちの今後にきっと繋がっていくと思います。
 選手にも伝えましたが、この大会の結果の善し悪しは今分かるものではなく、これから先に分かるものだと思います。支えて下さった皆様には、これからの生活の中で一人一人が恩返しをすることでお礼に代えさせていただきます。たくさんのご協力とご声援、本当にありがとうございました。

第67回宮崎県中学校総合体育大会結果
http://mvajhs.main.jp/wp-content/uploads/2015/07/28_sogoresult03.pdf
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第67回宮崎県中学校総合体育大会①

 7月24~26日に行われた、第67回宮崎県総合体育大会が終わり、榎原中は全国大会目指してベストを尽くしましたが、一歩及ばず第3位という結果に終わりました。2日目の結果は以下の通りです。

 準々決勝
 榎原中 2(27-25,25-23)0 高原中
 決勝リーグ 第1試合
 榎原中 0(20-25,20-25)2 日向学院中
 
 この大会の一番の山場は初戦でした。第1シードとなった榎原中は、1回戦がないため、初戦が決勝リーグをかける最も重要な試合となり、1回戦の結果、相手は前日に宮崎西中を下して勝ち上がってきた高原中と対戦することになりました。高原中は県トップレベルの力があり、数多くの練習試合を繰り返してきたチームでもあります。一応試合を観戦しましたが、お互いに全てを知り尽くしており、まずは先のことを考えずに、この試合に持てる力のすべてを出しきって真っ正面からぶつかるだけという感じで当日を迎えました。

 第1セットは、前半は互角だったのですが、中盤からは高原中のペースとなり、4点差を追いかける苦しい展開となりました。16-20の場面でタイムを取り、そこから3連続得点で差を縮め、20-23からの4連続で一気にセットポイントを奪ったものの、追いつかれ、最後はなんとか振り切ることができました。このセットの榎原中はサーブミスが5本、サーブキャッチミスが2本と、いつもと違う状況の中で、なかなか流れがつかめない展開となりました。
 第2セットも、前半は互角の展開だったのですが、今度は中盤から榎原中のペースとなり、最大18-12まで差を広げました。しかしそこから少しずつ差を縮められ、23-20のサーブミスから23-22まで詰め寄られたものの、ここで⑤が会心のブロックを決め、なんとか競り勝つことができました。このセットもサーブミスが4本と、なかなかこの大会の雰囲気に慣れることができませんでした。

 決勝リーグ第1試合の相手は、本庄中を破って勝ち上がってきた日向学院中でした。日向学院中は能力の高いメンバーがそろっており、先のJA杯でも苦戦した相手です。技術面では、高いブロックと攻撃力がありますので、サーブがいまいちのこの日の状況では、かなり苦しい展開になることが予想されました。加えて、精神面においても、高原中との接戦でかなり消耗していることと、第1目標である決勝リーグ進出を決めたことからくる安心感が、私も含めチームの中にはびこっていました。
 そんな中始まった第1セットは、終始相手のリズムで試合が進みました。先ほどの試合でサーブが入らなかったこともあり、まったく攻めるサーブが打てず、逆にサーブキャッチミスが4本と、相手のサーブに翻弄されてしまいました。榎原中はミスが12本、日向学院中は6本と、ミスだけ見ても到底勝てる内容ではありませんでした。
 第2セットも立ち上がりからサービスエースを3本取られた後相手がサーブミスしてくれたものの、次のサーブをこちらがミスするなど、立ち上がりから2-9と大差を付けられてのスタートとなりました。このセットのミス自体は8本だったのですが、このうちの4本がセット開始直後に集まってしまったことで、終始相手のペースで試合が進み、最後になんとか食らいつくものの、時すでに遅しといった感じでした。

 これで榎原中としては第3シードの三松中に勝つことはもちろんのこと、第2シードの佐土原中にも落とせないというとても苦しい状況になってしまいました。しかし、どんな状況になっても、これまでやってきたことを出し切って必ず県チャンピオンになるんだということを伝えて最終日に臨みました。
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情熱

 県中学総体を1 週間後に控えたこの3連休は、3日間とも練習試合を通して調整を行いました。
 
 土曜日は西紫原中のY先生にお願いして、鹿児島県の桜島総合体育館で行われた、県大会に出場する鹿児島市のチームを中心とした練習会に参加させていただきました。西紫原中、吉野東中、清水中、伊敷台中、吉野中、桜丘・喜入中、南中、頴娃中、別府中、伊集院中の10チームと試合をさせていただき、10勝1敗という結果でした。朝の出だしは、先日中学生レベルを大きく超えた高さやパワー、スピードのある高校生と試合をしていたせいか、そのイメージのギャップに苦しみ、それほど高くないブロックをよけてアウトになったり、なんでもないサーブに対して固まって足が動かなかったりとチグハグな動きをしており、清水中に逆転負けを喫するなど苦しみましたが、その後は課題を意識しながらしっかりとプレーすることができました。最後に清水中ともう一度させていただくなど、様々なチームと対戦することで、自分たちの武器や足りない部分を感じることができたと思います。桜丘中のH先生をはじめとした鹿児島県の先生方、貴重な機会を与えていただき本当にありがとうございました。

 日曜日は、このチームが最もお世話になったチームの1つである宇都中と2チームで練習試合をしました。試合形式で、午前と午後に2試合ずつ8セット行いましたが、一日通して集中してしっかりと勝ちきることができました。地区大会前に、地区大会を絶対に勝ち上がって県大会前にもう一度練習試合をするという約束を叶えることができて何よりです。両チームとも県大会で結果を残し、九州大会にいく可能性が十分にあります。今度はお互いに九州大会出場を決めて、また練習試合をすることができることを願っています。
 この日は榎原で泊まり込みの合宿だったので、みんなで温泉にいき、ついでに海で遊んでリラックスすることもできました。その後も後援会に用意していただいたおいしいカレーを食べた後、花火をしたり、ゲーム大会をしたりととても楽しい時間を過ごすことができました。

 そして3連休の最終日は、OBに来ていただいて練習試合をしました。この日はやや2日間の疲れが出ていたものの、2試合ともなんとか踏ん張って勝利することができました。この日来ていたOBは、全員が九州大会や全国大会をなど、中学生時にトップクラスの経験をしている選手たちでした。その選手たちとネットを挟んでプレーをしたことで、榎原バレーの伝統とプライドをしっかりと引き継いでもらえたのではないでしょうか。

 この3連休は、基本的には地区中総体と同じような流れで大会に臨み、大会で前回同様自分たちのベストのプレーをするために計画しました。様々な方々の協力のおかげで、無事この3連休を乗り切ることができてほっとしているところです。3日間を通して全体的にはとても良い内容でしたが、苦しい時に自分たちの持てる全てを振り絞って一歩前に踏み出すことができなかった場面もありました。 経営の神様といわれるあの松下幸之助さんは、“燃えるような情熱があれば、おのずとその時々における成功の知恵が見つかるもんや”と言っています。

 すべては学び すべては準備 すべてに感謝

 残りあと5日となりましたが、一人一人がベストを尽くし、悔いの残らない準備をしてほしいと思います。
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飛翔

 県中学総体を2週間後に控えた先週末は、両日ともに練習試合でした。ここが最後の追い込みの時期であり、厳しい相手や環境、そしてコンディションが万全でない中での連続試合など、苦しい条件の中でどれだけやれるかを確かめる2日間となりました。
 
 土曜日は門川勤労者体育館にて、緒方中・門川中・延岡南中・高千穂中の5校と対戦しました。結果は緒方中に2勝1敗、門川中と延岡南中に3勝、高千穂中に2勝の10勝1敗でした。緒方中は大分県2位の強豪で、春のアシックスカップで榎原中が敗れた日田東部中を先日の大会で破ったチームです。全部で3セットさせていただいたのですが、1・2セット目は差を広げてからの逆転負けと辛勝で、3セット目は逆に差を広げられてからの逆転勝ちでした。相手の高さとパワーに対応することができず、真っ正面からぶつかってしまった結果、波の激しいゲーム展開となりました。
 特に敗れた1セット目の最後の1点は、なんとか相手の攻撃をしのぐものの、レシーバーとセッター、セッターとスパイカーの心が繋がらず、ボールが上がっているのに攻めきれずに最後打ち込まれて敗れました。苦しい時にこそ、その人の本性が出ると言いますが、まさに榎原中のチームとしての未熟な部分が垣間見えたワンラリーでした。

 日曜日は榎原地区体育館に花岡学園・佐土原中・宮崎西中に来ていただいての練習試合でした。榎原中以外のチームはレギュラーを欠いているという状態の中、佐土原中に3勝1敗、花岡学園に3勝、宮崎西中に2勝の8勝1敗という結果でした。
 この日に痛感したことは、やはり榎原中の大きな武器はサーブで、そのサーブが通用しないとかなり苦戦します。夏はブロックと2段トスが勝負を決めるとよく言われていますが、榎原中は高さがないチームなので、この2つで相手チームと戦うことが難しいということは、チーム結成当初から分かっていました。
 そこでポイントとなるのが、サーブとレセプションです。サーブに関しては、自分が入れることができる中で一番ベストなサーブを打つ、なおかつコースも狙えるようにこの1年間練習してきました。その甲斐あって、今まではサーブで優勢に試合を進めることができることが多いのですが、苦しい展開となったゲームではサーブミスが6本くらいあります。 
 また、危惧していたとおり、この時期になるとみんなパワーが付いてきており、簡単にはサーブポイントが取れなくなってきました。サーブで崩して2段トスまでにはいくのですが、ブロックにひっかからず、レシーブも対応することができないという感じです。
 攻めるサーブで少しでも相手の攻撃の選択肢を減らし、そこにしっかりとブロッカーがマークにつき、粘りのブロックとレシーブで切り返してブレイクする場面をもっとたくさん作れるように、しっかりと練習をして修正をすることが必要です。
 また、レセプションでは、キャッチがしっかり入ればコンビで崩せるのですが、これも相手のパワーやブロックの高さで、なかなかいい状況を作り出せることができません。まずは安定したサーブキャッチを増やすとともに、少々崩されてもしっかりとコンビを使っていったり、サイドの選手がもっと安定したプレーをすることができない限り、トーナメントを勝ち上がっていくことはとても厳しくなります。

 ザ・リッツ・カールトン・ホテル元日本支社長の高野登さんは、“
想像力に翼をつけないと夢には届かない。夢に届くには、想像力を働かせるしかない。”と言っています。
 ただ言われたことをやるだけの“守”期を終え、自分たちで判断していく“破”期も終わりました。あとは、想像力を働かせ、さらに翼をつけて羽ばたいていく“離”期になりました。これまでの経験全てを生かして、悔いの残らない一日一日を過ごしてほしいと思います。
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