情報発信ブログ

カテゴリ:科学部の活動

他校と連携した天文学の研究

今年度、宮崎北高校が中心となり

愛知県立一宮高校兵庫県立三田祥雲館高校兵庫県立小野高校の4校が連携し

「小惑星による恒星食の広域同時観測」に挑戦しています。

 

星食観測とは、小惑星が恒星を隠す瞬間を捉え、小惑星の正確な大きさなどを計測する観測方法です。

今回狙うは、11月16日に発生する小惑星(3200)Phaethonによる恒星食の観測です。

恒星の明るさはわずか12等星、減光予想時間は0.24秒という厳しいミッションに、練習を積んで挑みます。

 

この夏も、4校がオンラインで集まり、小惑星による恒星食の勉強会を行いました。

JOIN(日本掩蔽観測者ネットワーク)の加瀬部久司氏らを講師にお招きし

観測の科学的意義や観測・解析方法について学びました。

 

解析ソフトの原理や使い方を学びます。

 

難しい作業もペアワークで相談しながら、勉強していきました。

7月に2回のオンライン勉強会を行いました。

 

8月は、各校で観測の練習です。各地で発生する星食現象の観測を行いました。

 

先日のオンライン勉強会では、8月に行った観測の成果や反省点を共有しました。

正確な現象時刻を求めるために、機器の使い方だけでなく、原理も学ばなければなりません。

 

11月の観測に向けて、頑張っている天文班でした。

 

なお、この活動は公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団による科学教育振興助成を受けています。

県高文祭自然科学部門、3分野で最優秀賞!

9月30日に開催された

宮崎県高等学校総合文化祭自然科学部門にて

本校の科学部が3つの研究分野で最優秀賞を受賞しました!

 

宮崎市民プラザで開催された本大会。

県内の科学部が集い、日頃の探究活動の成果を発表します。

 

こちらは宮崎北高校の自転車班。

地道なデータ取得と、プログラミングによる解析を行いました。

 

本校の科学部は県内でも珍しいほどの大所帯です(笑)

 

今回は、下記のような受賞結果となりました!

【物理部門】

「段差でこけない自転車の研究」・・・最優秀賞!

「空間ノイズキャンセルによるカエルの鳴き声の消音」・・・生徒投票賞

 

【化学部門】

「セルロース誘導体液晶の圧力応答性の研究」・・・最優秀賞!

「消しかす中のPVCを効率よく集める方法」・・・優秀賞

 

【地学部門】

「太陽フレアの発生と生物の生起頻度の低い行動との関係」・・・最優秀賞!

「宮崎県沿岸の地形とマイクロプラスチックの分布」・・・優秀賞

 

 

プログラミングを使い始めた1年生

こちらは2月23日の部活動の様子です。

科学部の1年生は、現在研究計画に従って順調に研究を進めています。現在の様子を少しだけ公開しましょう。


アサリの研究班です。
継続してデータを取るために、先日のプログラミング講座で習った
Raspberry Piを用いて自動観測カメラを作っています!
既にカメラモジュールも接続完了!
SSHで遠隔操作を行い、自動で写真を撮影することに成功しています。
学びが活きていますね!

※ここでのSSHとはSecure Shellの略で、安全にコンピュータをリモート操作する方法です。そして宮崎北高校はSSH(Super Science High school)です。
そう…彼らはSSHでSSHしているのです。



こちらはギアの研究班です。
3Dプリンタを使いこなし、様々なパーツを自由自在に作れるようになりました。実験は次の段階へ。
ギアにかかる力を調べるために、デジタルフォースゲージを使い始めました。授業で習った物理の知識を駆使して頑張れ!


他にもプログラミングを使うチームはたくさんあります。
そんな中で、互いにハードやソフトの使い方の教えあいや情報共有も生まれています。
こちらの生徒たちは3D設計図を作るCADソフトの使い方を共有しています。

科学部全体が、チームとして支えあいながら研究を進めている姿が見られます。


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科学部の定期報告会

宮崎北高校の科学部は約40名の大所帯です。

普段の活動では、なかなか他のチームの研究を詳しく見ることはありません。
そこで、互いの進捗状況を報告して切磋琢磨するために
また、プレゼンや質疑応答に慣れるため、定期報告会を行っています。

その様子を少しだけ紹介します。

報告会は週に1回です。
土曜日など比較的時間に余裕がある日に行われています。
毎回2~3組が研究の進み具合を発表し、部員と質疑応答をします。
先輩たちが率先して質問してくるので、1年生はドキドキですね。


そんな2年生も、先生たちが質問をしてくるのでドキドキです。
各班、月に1回発表が回ってくるペースです。


実際にまとめて話すことで、自分の研究の進捗を客観的に判断することができます。
「うわっ!あの班はもうあんなに進んでいる…!」
「先輩がやっていること、今私たちが悩んでいる部分だ!聞いてみよう!」

などなど、発見やメリットが大きい定期報告会なのです。


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宮日こども新聞の取材を受けました

12月25日

わくわくサイエンス教室のあとに
「宮日こども新聞」の記者さんから、宮崎北高校科学部の取材を受けました。

こども記者さんは午前中のわくわくサイエンス教室にも参加してくださいました。


理科の中でも、細胞などに興味があるという記者さん。
科学部の中でも葉緑体マスク班に取材したいとのことでした。


せっかくなので、科学部の設備で植物の細胞などを見ていただきました。


研究をする高校生の姿は、記者さんにどう映ったのでしょうか。

取材の詳細は、1月22日の宮日こども新聞に掲載されます!


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部分月食を観測しました

2021年11月19日

日本全国で部分月食が見られました。
本校の科学部も望遠鏡を出して観測しました。


久しぶりの天体観測に気合が入る生徒。
今回は18:00ごろの活動です。
学校帰りにちょうどいいですね。


こちらが18時ごろ部分食最大を迎えた満月です。
(科学部生徒撮影)

月食は、満月が地球の影に隠れることで発生します。
今回は完全に隠れる皆既月食ではなく、部分月食。
とはいえ、最大で全体の97%が隠れます。

太陽光は地球の大気で散乱され、地球の影には太陽光の赤い成分が多くなります。
なので、月食中の月は赤銅色に輝きます。


科学部生徒も、通りかかる生徒や先生も
素晴らしい天体ショーに見とれていました。

プログラミングソフトMATLAB初体験!

2学期のある日。

科学部1年生も活動が本格化してきました。
それぞれの研究テーマも決まり「プログラミングをしてみたい!」という班が登場。

そこで、希望者を募ってプログラミングソフトMATLABの勉強会を行いました。

休日の午前中をまるごと使って勉強して、画像の二値化処理とラベリングをマスターしました。

初めてのプログラミング。
頭が混乱しているのがよくわかります(笑)

さぁ、基本はわかった!
ここからは自分たちでどんどん学んでいくのです。
がんばれ!!


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大会が近いぞ!2年科学部

科学部の活動を報告します。

最近、コロナ禍によって部活動の原則中止が続く中
大会が迫ってきた科学部2年生は学校の許可のもと
活動しています。

先日、3年生が環境大臣賞など輝かしい成績を残しました。
2年生も負けてはいられません!


これまでに貯めてきた実験データを黙々と解析しています。


電子顕微鏡写真を見ながら、悩むトカゲ班。


お互いに作ったパワーポイントをクロスチェックする
飫肥杉班とロケット班。


ナメクジ班は、プログラミングソフトMATLABのオンラインマニュアルを
一生懸命熟読しながら、プログラミングをしています。

まずは9月26日の宮崎県高校文化祭自然科学部門(オンライン)の出場を目指します!
その後も、サイエンスコンクールやプレゼン大会、各種学会などが増えてきます。
頑張れ!科学部!


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星琳祭の科学部

9月2日~3日に星琳祭(文化の部)が行われました。
毎年、文化の部では科学部が実験教室を出展しています。

今年は「冷却剤作り」を出展しました。

暑い日が続きますから、冷却剤作りはうってつけですね。

ちなみに、実験教室のネタも生徒達が決めています。
今年度も、コロナ禍に伴う感染症対策のため
密にならずすぐに終わる内容にしたようです。


作り方は科学部のメンバーが指導します。
1度に6組ずつしか入れません。


尿素に水を入れる!これだけで冷却剤完成です。
あとは、暑くなったときに中の水袋を割ると、吸熱反応で冷えていきます。


おかげさまで大盛況でした。
来年はどんなネタにしようかな。
楽しみですね。

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マリンチャレンジプログラム2020全国大会で最優秀賞!

3月7日(日)
科学部2年生がマリンチャレンジプログラム2020全国大会で
見事、最優秀賞を獲得しました!


コロナ禍の影響でオンライン開催となった全国大会でしたが
豪華な表彰式が行われました。

マリンチャレンジプログラムは、2017年度より開始した大会です。
人と海の未来を作り出す仲間づくりのため、海・水産分野・水環境にかかわる
あらゆる研究に挑戦する中高生研究者を対象に開催しています。

応募した作品の中から40組が選出され、研究アドバイザーの派遣や研究助成金のサポートを受けて研究できます。

次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です!



今回受賞した研究テーマは
「ハクセンシオマネキのウェービング~画像解析と信号処理による分類~」
です。サイエンス科2年生2名(科学部所属)の研究です。

彼らは、絶滅危惧種のハクセンシオマネキの研究をしています。
プログラミングソフトを用いて、カニの行動を追跡・解析する自作プログラムを作成
干潟で求愛行動をするカニを解析し、「モテるカニ」の行動を明らかにしました!

なお、研究の詳細はマリンチャレンジプログラムのホームページでご覧いただけます。
ぜひご覧ください!

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