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活動報告

延岡高校SSH普通科2年生「中間発表」が行われました

 9月18日(水)に、延岡高校SSH 普通科2年生(165人) 「SDGs課題研究」の中間発表が行われました。この課題研究は、4月にスタートし、来年2月に最終発表を予定しています。

 

 1年次の「プレ課題研究」で決定した研究テーマについて、5つの分野に分かれて課題研究を行います。 物理9、化学4、生物10、数学2、人文社会科学16 (合計41グループ)。 生徒165人が、上記の41グループに分かれて研究にあたります(1グループは3~5人)

  

  4月17日(水)*    オリエンテーション 

               講義①「研究の方法・すすめ方」 大倉正道(九科大教授)

  4月23日(火)18:00~  「交流懇親会」 (コーチと先生方との事前打合せを兼ねて実施)

  4月24日(水)*  

  5月 1日(水)*    講義②「研究結果の分析方法・まとめ方」 竹澤眞吾(九科大教授)

  5月15日(水)     第1回(生徒・コーチ・先生方との顔合わせ)  

  5月22日(水)     

  6月 5日(水)   

  6月12日(水)1時限                <萌樹祭(文化祭):6/20、21>

  6月26日(水)     第2回 コーチング 

  7月16日(火)                   <3年生 SSH成果発表会 見学>

  7月17日(水)     第3回 コーチング  (夏休みの計画検討)

                             <夏休み:7/29~8/30><体育大会:9/9> 

  9月 4日(水)

  9月11日(水)

  9月18日(水)     第4回 コーチング  (中間発表)

  9月25日(水)

 10月 9日(水)

 10月16日(水)

 10月23日(水)*

 10月30日(水)*

 11月 6日(水)*    第5回 コーチング

 11月13日(水)*    講義③「ポスターの作成方法」 大倉正道(九科大教授)

 11月20日(水)*

 11月27日(水)     

 12月 4日(水)     第6回 コーチング  

 12月11日(水)                      <修学旅行:12/15~20>

  1月 8日(水)  

  1月15日(水)     第7回 コーチング 

  1月22日(水)

  1月29日(水)     発表リハーサル

  1月31日(金)1時限

  2月 3日(月)4時限  第8回 コーチング (課題研究発表会・ポスターセッション)

  2月12日(水)     ふりかえり

  2月26日(水)*    第9回 コーチング (ふりかえり)

  3月14日(金)     県北地区課題研究発表会 

     上記の時間帯は14:20~16:10(110分) *は短縮授業で13:55~15:35(100分)

 

 

日常的には、教職員12名が分担して指導されますが、加えて社会人の方々に「コーチ」としてコーチングにあたっていただきます。今年度のコーチの方々は次の通りです。

 

   1.田近 克彦 (旭化成OB 研究部門・知的財産部門)           自然科学

   2.井上 光正 (旭化成OB エンジニアリング部門・環境管理部門)      同上

   3.田部  豊  (旭化成OB エンジニアリング部門・化学プロセス)      同上

   4.山本 卓也 (旭化成OB 研究部門・管理部門)               同上

   5.白波 和郎 (旭化成OB 製造・生産管理部門)               同上  

   6.水永 正憲 (旭化成OB 人事・総務管理部門)             人文科学

   7.上ノ原一道 (延岡市役所OB 消防長他)                                    同上

   8.小野 雅史 (旭化成OB 営業・総務部門)                 同上

 

 コーチの方々には、生徒の主体性を重んじ、生徒からの相談等に応じる形でコーチングしていただきます。コーチは、生徒たちとディスカッションしながら、「本質的なことは何なのか」「論理的に考えられているのか」「何をやりたいのか」などについて問いを発し、答えを上から目線で示すのではなく、生徒自らで「何をすべきか」という考えが引き出せるよう寄り添います。

問題解決のためには、「どこに行くといいか」、「誰に聞くといいか」などについても助言をします。

また、担当の先生とは、授業の前後で情報を共有し意見交換を密に行ってすすめていきます。

 

 コーチングの後にふりかえりを行うコーチのみなさん                    コーチングの後にふりかえりを行うコーチのみなさん

 

 作年までは「アドバイザー」でしたが、今年からは「コーチ」とした理由は下記の通りです。

(5月15日の「生徒とコーチの顔合わせ」の場で生徒たちには次のように説明しました)

 1)今年から「アドバイザー」でなく「コーチ」と名称を変更しました

 2)コーチングとは、「答えを与える」のではなく、みなさん自身が「答えを創り出す」サポートをし

   ます。ティーチングは、普段先生が行われています。正解があって、それを身に付けることです。 

   これはとても大事な基礎基本です

 3)アドバイスは、正しい答えに近付けるように細かい助言をし教えたり導いたりすることです

   コーチングは、みなさんが自分で考える「きっかけ」や「ヒント」を与えることです

 4)コーチングでは、「答えは生徒のみなさん自身の中にある」と考えます

   したがってみなさん自身が持っている力を最大限に発揮できるようにサポートし、コミュニケー

   ションを大事にしていきます

 5)コーチングの場では、生徒のみなさんが質問や意見を我々コーチにぶつけてください

   みなさん自身が考えたこと、わからなくなったことなどを、どんどん質問したり、意見を投げか

   けてきてください。そうやってコミュニケーションが深まっていくことを目指したいと思います

 

 9月18日(水)14:20~16:10に2時限を使って「中間発表」と「第4回コーチング」が行われました。分野毎に4つの部屋に分かれ、各グループが発表と質疑を含めて約10分位ですすめられました。

 

コーチ、他班のメンバー、参観に来た1年生の前で「中間発表」をする2年生

               コーチ、他班のメンバー、参観に来た1年生の前で「中間発表」をする2年生

 

 終了後のコーチのふりかえりでは毎回様々な意見が交わされます。

  ・自分が少ししゃべり過ぎた。発言する人が1人か2人で他は発言しない

  ・次の展開が見えていないようだ。テーマについてKJ法のブレーンスト―ミングを30分位でも

   いいのでやって意見を出し合うのもいいかもしれない  

  ・質問攻めにした。考えるポイント、ルートなどのヒントを与えた

   原理原則を調べ、考えることが大事

  ・黙って聞いてあげる事を通じて生徒自身が気がつくのがベストだが実際にやるのは難しい

   ・探究学習も後半に入り残る時間も限られてきたのでアドバイスをし過ぎたかもしれない、コー

   チングを超えたかもしれない

     ➡コーチングの要諦は「生徒達がおもしろい!と思えるものを見つける」ように寄り添い自

      ら考え行動できるよう支援すること。「おもしろい!」と思えるものが見つかれば、その

      後はアドバイス的な指導助言もあっていいのではないか

  ・メンタリング(コーチング)とは、「相手の話を真剣に聞いて、これまで自分が経験してきたこ

   とをベースにして思ったこと、考えたこと、感じたことを言葉にして伝える」こと(「老いの失敗

   学」畑村洋太郎著 から)

 

                                  (トータルコーディネーター  水永)