日誌

活動報告

延岡市立南中学校1年生 「ふるさと延岡を知る」

南中学校1年生(5クラス、150人)では、総合的な学習の時間で、4月から「ふるさと延岡を知る」をテーマに取り組んできました。

ふるさと「のべおか」について「知る」ことを通して、「のべおか」のよさを発見する。

そして、延岡の課題(改善点)を考え、探究テーマについて調べ・考察し・まとめて発表につなげることがねらいです。

(先生方との協議や意見交換と、講師ならびに訪問事業所の選定と依頼を、コーディネーター

 として担わせていただきました)

 

1.延岡市長期ビジョン 講話

  ・日 時   6月13日(金)

  ・講 師   濱田 侑駄さん (延岡市 企画課)

  ・内 容    ・延岡市の人口ビジョンについて

          ・延岡市の長期ビジョンについて(新時代創生総合戦略)

          ・10年後の延岡はどのような姿になっているのか、どのような課題が   

           考えられるのか、中学生として今考えておくべきこと等について

 

2.探究学習について

  ・日 時   7月18日(金)

  ・講 師   水永 正憲(宮崎県キャリア教育支援センタートータルコーディネーター)

  ・内 容   「変わる・変えるということ、10年後の世の中をどうしたら想像できるの

          だろう、探究するとはどういうことだろう」

 

3.地域の事業所訪問・見学  

  ・日 時   9月12日(金) 午前中

  ・訪問事業所  

   <Aグループ> 37名

       旭化成株式会社  延岡支社 展示センター (DVD視聴と見学) 

      有限会社 桐木工作所   (クレアパーク)              

   <Bグループ> 37名 

      株式会社 中園工業所   (クレアパーク)               

      旭化成株式会社  延岡支社 展示センター (DVD視聴と見学) 

   <Cグループ> 38名

         <1班(C-1)>          <2班(C-2)>

      吉玉精鍍 株式会社 (INOBECH)     株式会社 昭和 (INOBECH) 

      株式会社 昭和  (INOBECH)        吉玉精鍍 株式会社 (INOBECH) 

   <Dグループ> 38名

         <3班(D-1)>          <4班(D-2)>

      向陽プラントサービス ㈱ (INOBECH)  株式会社 池上鉄工所(NOBECH) 

      株式会社 TANI (INOBECH)      向陽プラントサービス㈱(INOBECH) 

 

 9月12日の、旭化成展示センターでは、水永が「旭化成の変革と成長への挑戦」について、説明と案内を行いました。

 1.アニメ 「工業都市延岡を作った 野口遵 物語」        (視聴) (約14分)

    ・1920年から始まる延岡の産業近代化 (105年が経過)

    ・五ヶ瀬川上流に水力発電所を建設、世界初のカザレー式アンモニア工場がスタート

    ・野口遵の企業家精神

 2.ここ延岡で世界初の近代工業がスタートした          (講話)

   変革に挑戦し続けるということ  旭化成における取組事例の紹介

    ・イオン交換膜、 リチウムイオン二次電池「ハイポア」、人工腎臓用中空糸

 3.君たちが漕ぎ出す社会は、「可能性」に満ちている         (講話)

   ・激変する社会は、ほんとうは「ワクワクするような未来」

   ・大人は、AIで仕事がなくなる、正解がない社会になる、と言うが・・・

     ➡ほんとうは、「AIで新しく仕事が生まれる」、「正解はいくつもある」社会になる

 4.旭化成の製品を調べよう                    (見学)

   ・展示センターで、実物の製品に触れてみよう

   ・旭化成グループの歴史や、延岡・日向地区でどんな製品が作られているのか、

    製品をじかにさわりながら、自由に見学しよう

   ・「ワークシート」(別紙)を使って詳しく調べてみよう

 7月18日に「探究とはどういう学びだろう」と話をしました

7月18日に「探究とはどういう学びだろう」と話をしました

                                  (トータルコーディネーター  水永)

延岡市立土々呂中学校1年生 「連続7回よのなか教室」 で講話

 令和7年度は、6月13日(金)から、土々呂中学校1年生(4クラス、123人)では、「延岡を知る 連続7回よのなか教室」がスタートしています。

  地域学習として「延岡を知る」というテーマで、生徒がさまざまな方々から、延岡について最新のお話を聞くことで、延岡の魅力と将来を考えることができる機会としたい、というねらいです。

 

 連続7回の「よのなか教室」は次の方々を講師に招いて行われました。

(先生方との協議や意見交換と、講師について選定・依頼を、コーディネーターとして担わせていただきました)

  6月13日(金) 講話1「まちづくり」

      講師: 阿部信孝さん(㈱タウンマネージャーのべおか 代表)  

  6月20日(金) 講話2「スポーツ」

      講師: 西 政幸さん (延岡市教委 アスリートタウン推進課 ) 

                    スポーツ事業推進監、元旭化成陸上部監督

 7月 4日(金) 講話3「観光」

      講師: 岩本晋長さん(延岡観光協会 事務局次長)       

 7月10日(木) 講話4「福祉」

      講師: 佐藤貴美さん(訪問入浴介護  株式会社サンルーム社長) 

 9月11日(木) 講話5「仕事」

      講師: 水永正憲 (宮崎県キャリア教育支援センタートータルコーディネーター) 

 9月19日(金) 講話6「歴史」

      講師: 日高保彦さん (RIK株式会社 代表取締役 日高家住宅)   

10月10日(金) 講話7「第一次産業」

      講師: 牧野哲郎さん (JA延岡 営農相談員)            

 

 この講話を聞いたあと、生徒たちは10月に6回の授業で、文化発表会に向けての準備を行い、11月中旬に自分たちの意見を発表する予定です。

 

 9月11日(木)に水永が、「これからの時代に求められる人財 君たちの未来は可能性に満ちている」と題して講話しました。

 はじめに、これからの時代に求められる人財は、「新しいことに挑戦できる人」

  ・そのためには、現状を否定しなければならない

  ・今までとは違うことに、生活を考え方を・・・変える挑戦をしてほしい

 1.ここ延岡で世界初の近代工業がスタートした

   変革に挑戦し続けるということ (一つの事例として、旭化成における取組を紹介)

    ・「海の魚は、塩水の中にいるのに、どうして塩辛くないのだろう?」と疑問を持った

      技術者

    ・イオン交換膜 ➡海水から塩をつくる、海水から真水を抽出する膜

      ・リチウムイオン二次電池「ハイポア」 ➡ふだんは絶縁性があるが、電気を流すと電 

                       子がある一つの方向にだけ移動する膜

     ・人工腎臓用中空糸 ➡ストローのように穴の開いた糸の表面で血液中の不要なもの   

               を除去する膜

 2.君たちが漕ぎ出す社会は、「可能性」に満ちている

     ・激変する社会は、ほんとうは「ワクワクするような未来」

     ・大人は、AIで仕事がなくなる、正解がない社会になる、と言うが・・・

     ➡ ほんとうは、「AIで新しく仕事が生まれる」、「正解はいくつもある」社会になる

 3.皆さんへのメッセージ

     ・働くということは、人のためになる、人の役に立つ、人の助けになることで、

                「人に喜んでもらえるもの」でなければ成り立たない

     ・将来どんな「職業」を選ぶのかではなく将来どんな「生き方」をしたいのかを考えて  

     ほしい  どんな自分になりたいのか、を考えることが大事

    ・自分にとって幸せとは何だろう? を考えてみよう

       ➡考え抜いていけば、これだ! と飛び上がって喜べるものがきっと見つかる

       ➡中学生の今これからどう生きるのかを考えてほしい

       (何のために勉強するのか、何のために働くのか)

   「自分にとって幸せとは何だろう」または「自分にとって一番大事なことって何だろう」

 6月13日に講話する阿部信孝さん

6月13日に講話する阿部信孝さん 

 みな真剣にメモをとりながら聞いてくれました 9月11日も、みな真剣にメモをとりながら聞いてくれました   

                                 (トータルコーディネーター  水永)

県北地区高校 就職面接(グループワーク) 演習

8月23日(土)に、富島高校にて、県北で就職を予定している富島高校、日向工業高校、門川高校の生徒たち(13人)を対象に、就職試験で予想されている「グループワーク」を実際に体験する演習が行われました。

これは、就職支援エリアコーディネーターの企画で、講話と講評を依頼されましたので、水永が担当したものです。

 

 グループワークに先立ち、講話では次のような話をしました。

 「高校時代、いちばん打ち込んだことは何ですか?」

  大切なことは、何故・どうして、それに打ち込んだのかを、よく考え抜いてみること

  そして自分の「言葉」にしてみる、さらに紙に書いてみること

  それを実現するために、人に言われたからではなく、自分から「これをやりたい!」と思 

  えたはず。それが、「打ち込んだ」ということのはず

 

「そして、それをストーリーにする」

  1.自分が一番大事にしたいこと

  2.そのために、これまで(高校時代)やってきたこと(あるいは、まだやり残したこと)

  3.社会に出て、やりたいこと、めざしたいこと

     (何故この会社を選んだのか、この会社でどんなことをやりたいのか)

 

「自分にとって、幸せとは何だろう? と問いかけてみる」

  そして、自分の頭で考える機会をつくる。そして、それを自分の言葉で言ってみる

  それを、親や先生に本気で聞いてもらう

 

「グループワーク面接で大切なこと」

 *自分で体験したことを話すこと

  (頭で考えたこと、人に言われたこと・・・ではダメ。必ず面接官には見透かされている)

 *相手の意見を否定しない

 (先ずはしっかりと気持ちを集中して何を言いたいのだろうかと、相手の気持になって聴く)

 *必ず自分の考えていることを言う(動く)

  (ただ聞いているだけではなく、初めにあるいは途中からでも頃合いをみて、必ず発言する 

  (行動する))

 

「面接では、決して焦ったり、落ち込んだりしなくていい」

 *難しいテーマでも焦らない

  ・正しい結論を出すことが目的ではない

  ・チームワークを発揮することが大事、みんなで協力してまとめていく姿が見られている

 *発言するのが苦手な人も大丈夫

  ・誰かの意見に賛成・反対の意思を示したうえで、自分の考えを述べればいい

 グループワークでストロー組立をする生徒たち

グループワークでストロー組立をする生徒たち  

  参加した生徒からは次のような感想が寄せられました。

 ・今までの幸せって何だろうって考えた時に、私がどう幸せなら嬉しいかなって考えることがほとんどだったので、話を聞いて、感謝されること、人のために幸せを与えるのが幸せ、と聞いてこれまで考えていた幸せの定義が、私の中で大きく変わりました。

・自分が今までどんなことに力を入れてきたのかや、社会に出たらどんなことをやりたいかを考えることができ、グループワーク、グループディスカッションで大事なことを知ることができて、とても勉強になりました。

・一番頭に残っているのは、私自身が発信するのが苦手な方なので、無理に発言しなくても良いということに安心しました。とても良い機会になりました。

                                 (トータルコーディネーター  水永)

延岡市立南方小学校 教職員「キャリア教育研修」で講話

8月4日(月)に、南方小学校の教職員を対象(30名参加)としたキャリア教育研修で、「今なぜキャリア教育が必要なのか」と題して、水永が講話を行いました。

 

いま何が問題で、どう向かい合うべきか。次の4つの視点を提起して話しました。

 1.高い早期離職率

   ・やりがいのある仕事が見つけられないと苦悩している若者たち

 2.引きこもりの増加

   ・「孤立無業」が増えている

 3.ネット社会がもたらすもの

   ・対面によるコミュニケーションが苦手になる子供たち

 4.将来に希望を持てない子供たち

   ・「今は幸せだと」答える中高生の背景

 

これからの時代に求められるキャリア教育とは、次のよう考えます。

1.「将来どう生きるか」(働く意味)を、小中学校の時から、深く考えさせる

2.「この地域で働き・暮らす魅力と課題」を伝える

3.地域(企業)と、学校・家庭とが「協働」して、子供たちを育む

  

 南方小学校では、昨年11月の日曜日に、全学年で学級毎に「よのなか教室」を実施し、保護者の方々も参観日として来校され、子供たちと一緒に講師の話を聞いていただきました。

今年も、11月16日(日)に計画されています。

講師の方の職場に、事前に担当の先生方が訪問して意見を交換し、当日に備える予定になっています。

 

                                  (トータルコーディネーター  水永)

延岡星雲高校1,2年生に キャリア教育 講話

7月17日(木)に、延岡星雲高校1,2年生(321名)に、キャリア教育講話を、水永が行いました。毎年開催されている「先輩の熱きメッセージを聴く会」の前に、1,2年生全員を対象に行われたものです。

 

この日は、この講話の後、「先輩の熱きメッセージを聴く会」として、15名の卒業生先輩の方々が講師として来校され、生徒たちは2名の先輩から話を聞きました。

 

 これからの時代に求められる人財とは、「新しいことに挑戦できる人」だと思います。

新しいことに挑戦するためには、過去の成功体験を否定し、自らを変えなければなりません。

その事例として、これまでの旭化成の「変革と成長への挑戦」の様々な事業革新を、具体的に紹介しました。

 

 激変する社会は、可能性に満ちている社会だと強調しました。

AIで仕事がなくなるのではなく、AIで新しく仕事が生まれること。

正解がない社会になるのではなく、正解はいくつもある社会になること。

AIをはじめとする激変する社会を、新しく創り直せるのは、高校生世代の感性だと思います。

 

 これからは、グライダー人間から、飛行機人間をめざしてほしいと、エールをおくりました。

  

                                     (トータルコーディネーター  水永)