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「探究って自分にとってなんだろう?」をテーマに県立宮崎東高校で進路フォーラムが開催されました
定時制夜間部で学ぶ生徒が、自己実現のために目標をもって努力し成長することを推進するため、総合的な探究の時間と進路について考える契機にしたい。
と企画された進路フォーラムが、12月15日18:40〜20:05、宮崎県立宮崎東高校で開催され、登壇者4名がお話しし、生徒約70名、保護者約15名の方が出席されました。コーディネーター福島は、ファシリテーターを務めました。
「探究って自分にとってなんだった?」と題したこのフォーラムの登壇者をご紹介します。
株式会社ベネッセコーポレーション・教育情報部教育情報センターでセンター長を務めていらっしゃいます、谷本祐一郎さん
宮崎東高校定時制夜間部卒業生で、現在バンド「namaru」で活躍されている、髙田さやかさん
同じく宮崎東高校定時制夜間部卒業生で、現在は香蘭ファッションデザイン専門学校に通い、ファッションビジネスの企業への就職が決まっている篠澤弥吹さん、そして現3年生の兒玉琉祐さんです。
探究の一般論ではなく登壇者の皆さんのストーリーから宮崎東高校での探究活動の特徴について紐解かれていくような時間でした。
この日の話の中から登壇者のみなさんの金言をいくつか抜粋してみます。
*学校の外の人に自分の伝えたいことが伝わり、影響力がもてたときに探究のアクセルが踏めた。
*ここでアクセル踏めた、ぐっと進んだというより一つ気になることを調べる、やりたいと思ったことを口に出す、外に出すの繰り返しで気づいたら進んでいった。
*こころが動いた瞬間を大事にしてほしい。意識しないと通りすぎてしまう。それはもったいないなって思っている。
*一生付きまとうのが探究(探求)。自分のやりたいことが本当は違うかもと思うときもあるけど、こころが動いた瞬間に向き合い続ける。
*目標とは、ときめくこと。立てていたときめく目標が叶ってしまったから、今また(自分の中のときめくことを)探究している。
*自分で食べていくために、食べられる仕事に妥協しようと考えたこともある。だけど本当にやりたいことをやらないと後で悔しいって思うだろうな、と思って決めた。
*ここ(宮崎東高校)では先生に否定されたことがない。一人の人間として対応してくれていると思えた。
キャリア教育を実践していく上で、身につけていくべきとされる「基礎的・汎用的能力」。基礎的・汎用的能力は、どの職業や分野においても自立するために必要な基盤の力で、人間関係形成・社会形成能力、自己理解・自己管理能力、課題対応能力、キャリアプランニング能力の4つに分けて考えられています。
この観点から
学校内外の人と意見交換をするにあたって、自分が意義を感じていることを深掘りしどうやって伝えるかを工夫したり、人と話して新しい視点が得られてブラッシュアップしたり、ゴール達成に向けて今まだできていない課題と向き合ったり、具体的にどんなアクションをとっていくのかを計画立てたりする事を通して、身についた力があるのだろうと推察します。
普段身近なところで生徒をサポートされている先生とどのように連携していくと、より基礎的・汎用的能力の向上に外部講師・外のメンターとして貢献できるのかということを今後も考えていきたいと思いました。
また、参加生徒から、たくさんの感想が寄せられました。全てご紹介したいところではありますが、一部抜粋してご紹介します。
<参加生徒からの感想>
*今後の進路に活かせる内容でした。自分の好きなことができるのはあたり前ではないし、見つけること自体も簡単じゃないんだなぁと思いました。
*自分も将来したい事について、つきつめている時に疲れたり、ときどきしなくなったりした時に好きなことをしているつもりなのに、本当にこれが好きな事なのかわからなくなることがありますが、講演の話を聞いて、先輩たちも同じ経験をしている様子だったので、安心したのと同時に、ちゃんと好きな事をできるんだなと自信がつきました。これからも好きだなと思ったことはつきつめていきたいと思います。
*東高を卒業された人たちの話を聞くと、自分の好きな事を将来に活かせているのがすごいなと思いました。とてもいい話ばかりで、自分自身も不登校だったので、進路フォーラムを聞いて本当に良かったなと感じました。活躍されている人を見て、自分も頑張ろうと思いました。
*将来の夢がなくても、趣味や好きな事を見つけてそこから始めれば良いんだ、今、夢や目標がなくても遅くないんだと思いました。
<コーディネーター 福島>
高鍋高校で普通科CI(キャリア情報)クラス1年生向けに「対話でぶつける日」が開催されました
9月22日、宮崎県立高鍋高等学校(以下、高鍋高校)で、児湯地域を中心に様々な進路実現を果たした14名の方に講師としてお越しいただき、普通科CI(キャリア情報)クラス1年生 2クラス(43名)との「対話でぶつける日」が開催されました。
最初は会場に緊張感が漂っていましたが、対話を重ねる毎に生徒たちが活発にメモしたり質問する姿が見られ、会場全体の気温が上がったと感じられるほどに。実施後の生徒アンケートでは「25分の対話の時間があっという間だった」「もっと話したかった」との声が多く上がりました。
<生き生きとした表情溢れる生徒たちと、会場の外で撮影(左下の紹介ボードは誰のものでしょう?)>
「ひなた場」や「哲学対話」等、対話型プログラムのパッケージはすでに存在しますが、一貫してこだわってきた「対話でぶつける日」が、どのような背景で企画・準備されてきたのかに特にフォーカスを当て、報告します。
【背景】
今年5月、高鍋高校の普通科CI(キャリア情報)クラス1年生のうち1クラスを担任している先生より「対話でぶつける日」の打診をいただきました。
上にも記載したとおり、「ひなた場」や「哲学対話」等、対話型プログラムはすでに存在します。そうした既存のプログラムを使った方が取り組みやすく、主な流れが決まっているため前後の見通しが立てやすいという意味で安心感もあります。対話にご協力いただく地域の講師14名の皆様をはじめ、関わってくださる方に向けての丁寧な説明や、生徒向けの準備、そのためのスケジュール確保も予想されましたが、それでもやるという熱意に、コーディネーターも覚悟をきめたのでした。
対象となっている高鍋高校普通科CI(キャリア情報)クラスは、大学進学のみならず、専門学校進学、就職(公務員・民間就職)など多種多様な進路実現を目指す生徒が在籍しています。 その中で特に1年生は進路研究の初期にあたり、ぼんやりと夢を描いている生徒やまだ夢が見つかっていない生徒もいます。高校生活の早い段階から、目標やビジョンを持つことは将来に向けて具体的な行動を決める助けになります。こうした生徒たちの背景を考え、進路実現に向けて高校3年間のビジョンを描くことを目的として企画されました。
この企画のコアビジョン
- 進路研究を通じて自分を見つめる・見つめ直す
- 対話を通して自分の強み・良さを見つける
- 社会に参画する態度を育む
- 地域の人と対話を通して地域の良さに気づく
【事前準備】
企画を実施するにあたって事前準備として実行したことは、大きく2つあります。
①講師向け
1つ目は、開催背景やコアビジョンを含めこの企画の趣旨を講師の皆様に賛同いただいた上で、「キャッチコピー」や講師を表す「5つのキーワード」を事前にいただくことです。
講師の方々とはできる限り直接お会いして、お一人お一人に企画の主旨を説明し、ご協力をお願いしました。直接お会いできない県外の方にはオンラインで説明する時間をいただきました。
また、生徒たちと講師の方々をつなげるための工夫として、講師の方々には事前にキャッチコピーとご自身を表すキーワードをGoogleフォームに入力いただき、それを元に対話グループのマッチングを行いました。
<Googleフォームを使って、講師の方々にキャッチコピーとキーワードを入力いただきました>
②生徒向け
2つ目は、生徒による自己の棚卸しです。
6月、人生グラフを基に自分の無形資産を考える時間をとり、過去の出来事の棚卸しを行いました。7月は職業ガイダンスに参加し、様々な職業に触れる機会を持ちました。また、得手不得手に関係なく対話にチャレンジできるよう、自己紹介ボードを作成し、当日も見ながら話せるようにしました。
<自己紹介ボードを使って、自分のことを講師やグループメンバーに紹介>
<企画立案から開催日までの大まかな流れ> ※Co:宮崎県キャリア教育支援センターコーディネーター
【開催日当日】
普通科CIクラス1年生2名による進行で、和やかに進みました。
<当日の進行・タイムスケジュール>
山尾校長先生のあいさつからスタート。このような機会が生徒たちにとってはチャレンジであるかもしれない点について触れ、「ぜひ、引き出していただけないでしょうか」と講師の皆様へのお願いとしてお話しされました。
対話の前には、バラの生産者兼フローリストとして花の魅力を発信する児玉 光世(こだま こうせい)様に、「働くこと」をテーマにした全体講話を行っていただきました。
働くというテーマと個人の幸せを結び付けて生徒たちに語りかけてくださり、対話に向けて生徒たちの期待が高まるのを感じました。
いざ対話へ・・・! の前に、企画者である井上先生(情報科)から「どんどん思いをぶつけましょう!」と熱いエールが生徒の皆さんへ送られました。まさに企画タイトルにもなっている「対話でぶつける日」らしい一幕。
いよいよ生徒は第一回目の講師の元へ。ご講演いただいた児玉様や、高鍋高校OB・OG、地域企業の皆様が生徒と向き合い、お話をしてくださいました。生徒たちはそれぞれに、計3名の講師との対話を通して色々感じていたようです。
生徒からの声を一部紹介します。
【振り返り】今回の企画全体を通して気づいたことや変化があったこと、これからに向けてについてまとめてください。
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また、講師の方々からの実施後アンケートを見ると、この企画に興味を持ってくださっただけではなく「地域貢献」「高校生のリアルへの関心」「依頼主の熱量に心を動かされた」ことも、ご協力いただけた理由の一つになっていたことが分かりました。
学校では講師の方に時間を割いていただくことへの申し訳なさが根底にあるようで、依頼文書1枚お渡ししただけで当日を迎えてしまうこともあると学校現場から伺います。一方、講師より「会社にわざわざ足を運んで説明をしに来られたことに熱意を感じた」というコメントもいただきました。
言葉で書くのは簡単ですが、持続的な関係性を目指すためには、地域と学校が遠慮しながらでは限界があるのかもしれません。「WHAT」「HOW」の前に「WHY」も含めた思いのレベルで対話を促していくことも、コーディネーターに求められる役割かもしれないと感じました。改めて、ご協力してくださった皆様に感謝申し上げます。
【実施後1ヶ月経過】
R5年度第一号センター通信掲載の機会をいただきましたので、ご担当の井上先生にコメントをいただく流れで、振り返りと今後についてお伺いしました。インタビュー形式でお届けします。(右:高鍋高校・井上先生)
(コーディネーター 福島)
飯野高校2年生向けに「ひなた場」の事前研修、およびコミュニケーション研修を行いました
通常の対話型キャリア教育プログラム「ひなた場」では、地域の大人と中学生が対話を行うことがスタンダードですが、今回大人の役割を飯野高校の学生が担います。
今回、飯野高校の2年生を対象に対話型キャリア教育プログラム「ひなた場」の理解を深めるための事前研修とコミュニケーション研修を行いました。
事前研修全体は、長友コーディネーターが担当。ひなた場の概要説明・人生グラフを作成した後の、コミュニケーション研修を福島が担当しました。
ひなた場では保護者・先生をタテの関係、友達をヨコの関係、地域の高校生をナナメの関係と表現しています。
今回、飯野高校の2年生と対話を行うのは中学2年生です。
中学生にとって、ナナメの関係にある高校生は人生の少し年上の先輩として、今後の進路やキャリア形成について考えるきっかけを与える存在になります。
ひなた場のプログラムで中学生と繋がりを作るための準備として、コミュニケーション研修を実施しました。
最初に「自分よりも3つ年上の人がどのように接してくれたら嬉しいか?」というテーマでアイディア出しを行いました。
そのことを考えた上で、自分たちが中学生にどのように接したら良いか、マインドの部分を考えていきました。
その後、傾聴のスキルや手法をお伝えしました。取り入れたのは、即興演劇で用いられているコミュニケーションワークです。
話しやすい空気を作るために、お互いのニックネームを呼び合ったり、失敗を称賛するワーク、またリアクションの有無で話しやすさがどのように変わるのかを体感するワークを行いました。
ワークも盛り上がり、楽しい雰囲気の中、傾聴やリアクションの重要性を体感し、自分なりのコミュニケーション手法を見つけるための学びを深めていきました。
ひなた場の本番でも、中学生・高校生それぞれが有意義な時間を過ごせるよう、サポートして参ります。
(コーディネーター 福島)
宮崎県立都城工業高等学校2年生向けにジョブシャドウイングプログラムの事前学習を行いました
宮崎県立都城工業高等学校では2年生になるとインターンシップを経験しますが、今年度、建築デザイン学科のうち8名はジョブシャドウイングプログラムに参加します。
受け入れてくださるのは、宮崎県内の建設会社4社です。
ジョブシャドウイングとはインターンシップとは違い、作業は行いません。その代わり、影のように働いている人に同行し、仕事の観察を行います。
その際大切になるのが、ジョブシャドウイングを行う目的や、その観察によって何を吸収したいのかを明確にすることです。
事前学習ではワークシートを使って、ジョブシャドウイングの目的や学びたいことを書き出し、発表してもらいました。
職場の働きやすさや会社の中でのコミュニケーション、経営者視点でのリーダーシップを知りたいなど、それぞれの視点で目的を発表してくれました。
またジョブシャドウイングでの観察を効果的なものにするためには訪問先の企業の下調べが重要です。
訪問する企業の調査を行い、その上で、
「お客さんの要望に応えるために、どんな工夫がされていると思いますか?」
「同行する大人はどんな人(性格、能力、知識など)だと思いますか?」
という問いについて考えていきました。
訪問先の企業がどのようなサービスや価値を提供しているのか、担当してくれる方がどんな方なのかを想像しながらワークシートに記入します。
事後学習では事前学習で想定したことに対して、結果を記入する予定です。
企業も生徒たちの学びが深まるようにと、建設現場のマネージャー、人事、営業など様々な職種の方とマッチングできるようにしてくださいました。
中にはジョブシャドウイングの対象として、訪問する生徒のロールモデルとなるような方を選んでくださる企業もありました。
様々な業界で人材不足が叫ばれる中、建設業界も同様に、定着率を上げることが課題となっていますが、ジョブシャドウイングを通して、こうした課題を一緒に解決する人材を育てていきたいという企業の熱意も感じられます。
事前学習の最後にはジョブシャドウイングへの意気込みを発表しました。
「企業が抱える課題を見つけにいきたい」
「人間関係が大事だと思うので、働きやすい環境がどのように作られているか見に行きたい、その秘訣を知りたい」
など、それぞれの想いを話してくれました。
緊張しながらも期待に胸を膨らませて、ワクワクしている生徒たちの様子が印象的でした。
地域巡見を予定している高鍋高校普通科・生活文化科1年生向け「新聞講座」を行いました
「地域の今を調べ、歩き、20年後の未来新聞を作成する」
高鍋高校1年生普通科・生活文化科の特色ある地域探究活動も4年目となりました。
児湯郡唯一の普通科のある高校、高鍋高校では、1年生の普通科・生活文化科の生徒は
秋になると、5つの町の地域の方々にお越しいただき、町のことを教えていただいたあと
東児湯5町(高鍋町、新富町、川南町、木城町、都農町)へフィールドワークへ向かいます。
今年の地域巡見では、現地視察で生徒たちによるインタビュー企画を盛り込むという新しい試みが計画されました。
より有意義なインタビューとなるよう招聘されたのは、朝日新聞社で新聞記者や週刊誌編集長を務められたキャリアも持ち、今はフリーで記者・編集者をしながら、宮崎県キャリア教育支援にも携わる佐藤修史さん。
新聞の特徴や基本的知識をお伝えいただいたあと、インタビューに向かう前にやっておくべきこと、インタビュー後すぐにやっておくと良いこと、取材道具などの具体的なアドバイスや、新聞作成のための大事な視点をたくさん教えていただきました。
見学された先生や、新聞講座を受けた生徒たちからも「わかりやすかった!!!」という声だけでなく、
「1年生だけでなく2年生にも聞かせたい」「いや、全員に聞かせたい」と大絶賛の声でした。
生徒たちは、地域講座や今回の新聞講座を踏まえ、10月のフィールドワークに向けて準備中です。
東児湯の個性あふれる各町を、彼・彼女たちの感性で様々な角度から切り取り、未来を描き
「地域を編集」する面白さを感じながら探究を進めてもらえたら嬉しいです。(コーディネーター 福島)
都城工業高校でジョブシャドウイングについて企業向け説明会を行いました
宮崎県立都城工業高校では、2年生にインターンシップを実施しますが、それに加えてジョブシャドウイングというプログラムを8名の生徒を対象に行います。
このプログラムを実施するため、今回は企業の人事担当の方を中心に説明会を行いました。
インターンシップは仕事を体験することが目的ですが、ジョブシャドウイングは、シャドウ=影のように仕事をしている方に密着して、観察から仕事とは何かを考えることを目的としています。実際の労働を近くで観察することで、仕事内容を理解するだけではなく、実際の業務の全体像を把握し、仕事に対する意識や必要なマインドを理解することができます。
今回、事前にジョブシャドウイング説明会を行い、学校と企業が同じ課題を共有し、共に考える機会になりました。
10月には生徒向けにジョブシャドウイングプログラムの説明会を予定しています。生徒たちがジョブシャドウイングによって将来、自分が働いている姿を具体的にイメージし、現場のリアルや魅力を感じ取ってくれることを期待しています。(コーディネーター 福島)
今年度も妻高校普通科2年生「妻みらい塾」が始まりました
今年度も6月23日より、妻高校普通科2年生(111名)の地域探究学習
「妻みらい塾」が始まりました。
行政関係者や地域の事業者さんを中心とした28名のメンターが
探究プロセスを通じて、生徒自身の主体的な学びが促進されるよう伴走します。
西都児湯エリア担当の福島は、「校則改定」をテーマに取り組む4名の生徒を担当します。
まずは、自己紹介から始まり
問いと仮説、思い(WHY)、ゴールはいつまでに何を設定するのかを確認しました。
生徒のモヤモヤを聞いていると
どこまでがよくて何がNGなのか、ボーダーが人によって曖昧なように感じる。(全体)
一度きりの高校生活。自分らしさを表現したい。(容儀関係)
思い出に残る行事のタイミングで、いろんな写真を残したい。(スマホ使用)
が出てきました。
「何かを変えるのはどうしてもハードルがある。
小さく、短く、テスト的に実行することをパイロット的にやる、と言ったりするけど
問題がないことを証明できるチャンスはどこかにあるかな?」
「この校則改定が人ごとでないのはどんな人だろう?」
「その人たちが守りたいものはなんだろう? 避けたいことはなんだろう?」
「それを確認するために、どんなアクションが考えられるだろう?」
と聞いてみると
それまで生徒だけにアンケートを取ろうと話していたグループでしたが
「この校則改定が人ごとでないのはどんな人だろう?」
妻高生だけでなく、先生や、地域の人、保護者、妻高校に入学を控えている中学生
「その人たちが守りたいものはなんだろう? 避けたいことはなんだろう?」
妻高校ってやっぱりいいよね、妻高校の生徒はちゃんとしてる というイメージは大事にしたい。
「それを確認するために、どんなアクションが考えられるだろう?」
生徒だけでなく、広くアンケートを取ろう。
と変わっていきました。
7月20日には中間発表、12月21日には最終発表を予定しています。
生徒たちのチャレンジをサポートできるよう、しっかりつとめさせていただきます。
高鍋高校 普通科CIクラス 1年生向け、人生100年時代のキャリアデザイン講話・ワークショップが実施されました
ーもし107歳まで生きるとしたら、何歳まで働きますか?同じ仕事をしていますか?
人生100年時代を受け入れ、キャリア形成をどのようにしていくかを考えるきっかけになればと「&ライフデザイン 自分の人生を生きよう」と題しての講話の後、対話で大人とこどもがつながるキャリア教育プログラム「ひなた場」の人生グラフワークシートを活用した無形資産の可視化ワークを、宮崎県立高鍋高等学校 普通科CIクラス 1年生43名と行いました。
一週間前に、幼少期から現在を振り返って人生グラフを書いていた生徒の皆さん。タブレットを使用しオンラインでのアンケートを実施したところ、半数以上の生徒が「楽勝!色々書けた」「割と書けたと思う」と感想を持っていました。初めて書く時は特に難しさを感じることも多いですが、しっかり書いていました。中学校でひなた場を経験した生徒もいたようです。
次に、人生100年時代に必要なキャリアデザインの視点の1つとして、無形資産(生産性資産、活力資産、変身資産)の概要を解説したのち、それぞれの人生グラフから3つの資産を掘り起こすワークを実施しました。「習い事は資産になる?」「友達と喧嘩した経験は?」「部活を変えたことは?」など質問もあり、自分の中に資産を見つけたトレジャーハンターがたくさんいました。
先生からのご感想・ご意見
進路研究・進路選択をしていく中で、はじめに生徒自身がこれまでを振り返り無形資産を中心に自分の強みを考える貴重な時間となった。
また、これまでを振り返る中で生徒同士でアウトプットすることで自分の一面をさらに広げる活動になったのではないかと思う。
この経験を通じて自分の人生設計をより明確化し、その中で高校3年間のビジョンを描ける生徒になって欲しいと思います。
ご感想ありがとうございます。
高鍋高校 普通科CIクラスでは、児湯地域を中心に、様々な進路実現を果たした方々との対話が秋に計画されているそうです。今回、生徒自身がすでに持っている無形資産を掘り起こし、自分の強みや良さを見つけるための材料を少しでも多く集めることで、次につながるお手伝いができていれば幸いです。
高鍋高校1年生普通科・生活文化科の地域探究発表会が開催されました
高鍋高校1年生普通科・生活文化科の生徒による地域探究の発表が行われ
エリアコーディネーターの福島も講評に携わらせていただきました。
地域探究は、自分の生活する地域の現状を知り、発見した特性や課題の
20年後をイメージし、考えることで、課題解決能力や探究的な学習の
プロセスを身に付ける機会とするために実施されています。
東児湯5町(都農町、木城町、川南町、高鍋町、新富町)の地域講座を受け、
地域巡検の研修から、生徒たちは地域の課題や取り組みをまとめ
その現状から20年後をイメージし、「未来新聞」を作成、発表しました。
「盛り上がる」をテーマにまとめたグループ、
2030年ではSDGsの目標は達成していないのではないか?という仮説から
探究を進めたグループ、また東児湯5町の合併という未来を予測したグループなど
とてもユニークで面白い発表が並びました。
講評では、1年学年主任の甲斐先生が、
来年2年生になったときの探究を見通したお話をしてくださいましたので
エリアコーディネーター福島は、各グループのよかった点と、
学校の外から見た探究の意味、そして2年生での探究を深めるヒントを
フィードバックさせていただきました。
今はまだ起こっていないことを予測し、イメージを展開することに
チャレンジした1年生のみなさんの来年がまた楽しみです。
<文責:福島>
高城高校で1年生2年生合同探究発表が行われました
都城市にある高城高校にて、1年生~2年生の普通科・生活文化科合同での
探究発表会が行われました。
今年度は少し異なるそうですが、例年3-4割が就職希望。
進学希望の生徒においても、
専門学校など就職を見越した進路選択の生徒が多いそうで
探究テーマはずばり「業界研究」。
ペット業界、保育・幼稚園業界など様々な業界の中での仕事や課題を調べ、
課題に対するアイディアを提案する発表でした。
各クラスからの選抜グループが発表し、データの活用や業界周辺情報などまで
調べられているグループもありました。
1年生は、次年度も探究活動があります。
講評としては、良かった点、もっとよくできる点、そして
学校の外から見た探究の意義について触れさせていただきました。
検索をすれば、知りたい答えにすぐにアクセスでき、
ChatGPTを使えば小説さえかけてしまう世の中。
だからこそ、実践した経験から「自分だからこそ」語れる経験やストーリーを
もって、楽しみながら自信をつけていってくれることを願っています。
そんなあなたとだから一緒に手を組みたい、仕事をしたい、
と言われるキャリア形成にもきっとつながっていくことと思います。
<文責:福島>
高鍋高校2年生就職希望生徒向け「3年生0学期」進路講演会が明倫の時間(進路探究)に開催されました
「まずは妄想しよう」
私たち、僕たちが生きる未来はこうあってほしい
こんな大人になりたい、を叶える進路に向けて。
12/9、宮崎県立高鍋高校にて、「3年生0学期」進路講演会と題し、
普通科キャリア情報コース・生活文化科2年生に向けての講話を
コーディネートさせていただきました。
本格的な進路実現に向けてのマインドセットをすることで
この2月3月に自分と向き合う意欲を育み、
自信をつけて自分で意思決定ができるようにステップを積ませてあげたい…
というリクエストをお聞きして、
今回、宮崎学園短期大学で現代ビジネスを教えていらっしゃる
伊形阿希子先生に依頼をさせていただきました。
伊形先生は、短大で教えながら全国の企業や多くの自治体、
政治家まで研修をしている研修会社の代表でもいらっしゃいます。
自分は絶対この仕事に就くんだ!ここに進学するんだ。だってこう生きたいから。
と、明確な目標がある生徒ばかりではありません。
キャリアの王道がありそれでよかった時代はとうに過ぎ去り、
今は多様な選択肢があるからこそ生徒たちは頻度高く
どう生きたいのかを問われることになって参りました。
そういった社会的背景やニーズ、ヒト、モノ、カネの流れ・構造を踏まえながら
未来を生きていく私たちは(社会の仲間として)
働く価値をどうつくっていこうか?何からやっていこうか?
と柔らかく問いつつも
まずは「どうなりたい?」「どんな社会になったらいい?」
「そのためには自分はどんなことができる?」
をこの時期に妄想してみよう!
というメッセージが詰まった講演でした。
みなさんが感じている不便さや
もっとこうなったらいいのに!はビジネスチャンス。
現状を変えられる力をつけるためにも、勉強や部活を頑張って。
というメッセージもありました。
定期考査が終わったあとの2月〜3月の間に、アンテナを張り
日常の中で消費者として使っている、触れているものへの視点を持つ過ごし方は
特別な「進路のための勉強」でなくても、情報収集につながります。
定期考査が終わった後とはいえ、部活等で何かと忙しい彼ら・彼女たちへ
視点をプレゼントいただいた時間となりました。
<文責:福島>
宮崎東高校定時制「総合探究成果発表会」が行われました
1月17日夜、県立宮崎東高等学校の定時制に通う生徒1〜4年生
各3名が代表として選ばれ、発表する「総合探究成果発表会」が開催されました。
探究活動に伴走支援されていた多数のゲストの方からの
愛ある質疑とともに公開型で開催され
ユニークに満ちた探究活動を生徒一人一人が進めている様子が感じられました。
また同時に、学年代表以外の生徒の活動も、各教室に展示され
学校外からの参加者が投票できる仕掛けもとても面白いものでした。
今年度、まだ過程重視の発表会も予定されている県立東高校定時制。
これからも楽しみです。
<文責:福島>
高鍋高校第9回課題研究発表会(探究プレゼンテーション)が開催されました
令和4年12月24日(土)、高鍋高校探究科学科の課題研究発表会が体育館で開催されました。
探究科学科2年生28名がそれぞれ進めてきた課題研究について
前半後半で計2回、ポスタープレゼンテーション形式で、
地域の方や保護者、中学生、中学校の先生も来場される中の発表でした。
また同科の1年生も「探究」というネームカードをつけて運営しながら
先輩たちの研究を聞き、質問をする様子がありました。
テーマカテゴリーは教育、社会、地域、地域と教育、自然科学、保健家庭に分かれ
「助産師になる」という夢を持った生徒の初産婦における産後のストレスに着目した研究や
ゲームが好きな生徒によるプログラミングを使った研究、
町立高鍋図書館をサードプレイス論を元にした研究など多岐にわたりました。
最後の講評では探究アドバイザーの中山隆さんが今後の研究継続にエールを送りました。
<文責:福島>
妻高校の探究活動「妻みらい学」にメンターとして参加をしました
コーディネーターの長友、羽田野が県立妻高校の探究活動「妻みらい学」にメンターとして参加をしました。
妻高校独自の課題解決型学習である「妻みらい学」、メンター来校日は今回で5回目です。2年生が複数のグループに分かれ、それぞれの興味関心に基づいて地域の課題を設定し、解決策を実行に移すまでの取り組みを行なっています。
各グループには、地域の大人がメンターとして一人ずつ配置され、高校生の活動を支援しています。
この日は12月22日に予定されている最終発表会のプレゼンの準備を行いました。
羽田野が担当しているグループのテーマは子育て支援。西都市内には日曜日に子どもの一時預かりをしてくれる場所がないということで、一時預かりのイベント※を2回実施しました。(※高校生だけでなく、保育士資格を持った方にボランティアで協力いただいています)
この経験を通じて学んだこと・気付いたことを聞いてみたところ、こんな答えがそれぞれから返って来ました。
・子供連れの人に対する見方が変わった。前はスーパーとかで見かけても何も思わなかったけど、大変なんだろうなと見るようになった
・経験する前は、泣いている子に対して何かすれば泣き止むのだと思っていた。実際には何をしても泣き止まないのだと知った。
・子どもへの対応について、ググればいいと思っていた。実際には検索する余裕なんてなかった。
・自分は子どもが好きで保育士に興味があったけど、子育て支援について調べていくと子育てに関して色々な見方や価値観を持つ人がいるということを知った。
どの気付きも素晴らしく、共感しかありませんでした。
(文責:羽田野)
宮崎県立都城商業高等学校のキャリア教育プログラム「ことのはプロジェクト」に参加してきました!
人の心を種として言葉が生まれたように、生徒に何かが芽生えるような「きっかけ」を作ってもらいたい、企画した先生方の想いの詰まった都城商業高等学校の新たな取り組み「ことのはプロジェクト」に、コーディネーターの長友と福島がゲストスピーカーとして参加しました。
スピーカーとして集まった大人は33名、対象は1~3年の467名の全校生徒です。スピーカー1人に対し10~15名の生徒がブースに集まり、対話形式で話しを聞きました。スピーカーが自分の信念や最も大切にしていることを「キャッチコピー」で表現し、その一覧を見て生徒は話を聞くスピーカーを2名まで希望しました。選んだスピーカーの名前や職業は「ことのは」当日に会うまで分からない、そのことも生徒のワクワク感につながったと思います。
体育館で行われた生徒とスピーカーとの対面式が和やかな雰囲気で行われ、その後に各ブースに移動して講話が始まりました。
各ブース30分の対話が2回に分けて行われ、生徒は2名の大人との対話から生き方のストーリーにふれる時間でした。
都城商業高校では、事後アンケートも実施され、ことのはプロジェクトの前後での変化変容を記録されるなど、効果検証までしっかりと実施されている素晴らしい企画でした。
今後も、生徒一人一人のキャリア観の形成に向けてサポートできるよう伴走してまいります。
<文責:長友・福島>
妻高校の探究活動「妻みらい学」にメンターとして参加をしました
コーディネーターの長友、羽田野が県立妻高校の探究活動「妻みらい学」にメンターとして参加をしました。
妻高校独自の課題解決型学習である「妻みらい学」、メンター来校日は今回で4回目です。2年生が複数のグループに分かれ、それぞれの興味関心に基づいて地域の課題を設定し、解決策を実行に移すまでの取り組みを行なっています。
各グループには、地域の大人がメンターとして一人ずつ配置され、高校生の活動を支援しています。
福島(本日は別の業務でお休み)と長友が担当するグループは「ゴミ拾いはスポーツだ!」を合言葉にチーム対抗の競技としてゴミ拾いを楽しむイベントの企画実施に取り組んでいます。この日は、妻高生徒会が実施するゴミ拾いボランティア「キラキラ大作戦」とタッグを組む企画、名づけて「スポキラ大作戦!」の実施に向けて、生徒会との打ち合わせの段取りや、参加者の募集の準備を進めました。いつものゴミ拾いボランティア活動が、競技型のイベントになることで、ボランティア意識がどう変わるか?と問いをたて、それを確認するための調査アンケートについても検討しました。
このような高校生のグループ活動に地域の大人がメンターとして伴走することで、活動の実現性の向上や学びの深まりに繋がるようにサポートしています。
(文責:長友)
県立飯野高校にて、対話型キャリア教育プログラム「ひなた場」の事前授業を行いました
今日は県立飯野高校にて、対話型キャリア教育プログラム「ひなた場」の事前授業を行いました。
講師はキャリア教育コーディネーターの羽田野と福島が務めました。
「ひなた場」は主に中学生を対象に、自分のこれまでを振り返る「人生グラフ」を使いながら先輩と対話をする新しい形のキャリア教育プログラム。通常、先輩役は地域の大人の方々が務めますが、えびの市では飯野高校の高校生が務めます。
今年はえびの市内4つの中学校全てで飯野高校生と中学生の「ひなた場」が実施されることとなり、先輩役として参加する高校生に向けてプログラムの内容や注意事項などをお伝えし、その準備を行いました。
(文責:羽田野)
高鍋高校で普通科・生活文化科1年生向け地域講座が行われました
東児湯5町(都農町、木城町、川南町、高鍋町、新富町)から直接地域のことを教えていただく「地域講座」が行われ、高鍋高校 普通科・生活文化科1年生全6クラスが5グループに分かれ、受講しました。
2020年、2021年と継続してきた地域講座のテーマでしたが、今年は見直しも実施。
都農町-地場産業 木城町-地域の教育 川南町-地域の農業(就農)・漁業
高鍋町-地域の防災 新富町-地域の観光
をテーマにお話しいただきました。
今年は講義型だけでなく、ワークショップ型でも実施いただき、「地域の教育」講座に参加した生徒は、「魅力ある学校づくり」について考え周囲と共有するなど、自分ごとで考えるきっかけをいただきました。
約2週間後に行われるフィールドワークでは、今回学んだことをヒントにさらに深い学びへと繋げてくれることと思います。
(文責:福島)
日南高校の未来戦略課(探究)の研究発表会の審査員を務めました
今日はコーディネーターの羽田野が日南高校の未来戦略課(探究)の研究発表会の審査員を務めました。
7月に全グループの発表会が行われ、そこから選ばれた6チームによる最終発表会。
審査員は日南市長、教育長、宮崎大学地域資源創生学部の土屋先生、そこへ校長先生も加わり、最優秀賞となる市長賞を次点となる校長賞を選びます。
防災、教育、観光などの社会科学分野のほか、自然科学に関するテーマもあり、探究活動の拡がりを感じました。
(文責:羽田野)
妻高校の探究活動「妻みらい学」にメンターとして参加をしました
今日はコーディネーターの羽田野、福島、長友が県立妻高校の探究活動「妻みらい学」にメンターとして参加をしました。
「妻みらい学」とは、妻高校独自の課題解決型学習で、2年生が複数のグループに分かれ、それぞれの興味関心に基づいて地域の課題を設定し、解決策を実行に移すまでの取り組みです。
各グループには、地域の大人がメンターとして一人ずつ配置され、高校生の活動を支援しています。
羽田野が担当するグループは子育て支援をテーマに子どもの一時預かりの場づくりを計画しています。
この日は具体的な実施に向けて集客の方法や会場、準備事項の検討・確認を行いました。
学校の先生だけで全てのグループ活動をフォローすることには限界もありますので、地域の大人がメンターに入ることできめ細かなサポートができ、活動の実現性の向上や学びの深まりに繋がると考えています。
(文責:羽田野)
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