2021年9月の記事一覧
日向高校とヨルダンを結んで SDGsセミナー パートⅡ
9月24日(金)16:00(ヨルダン時間午前10時)から、日向高校において、宮崎市出身で国連難民高等弁務官ヨルダン事務所(UNHCR Jordan)に勤務する進藤弘騎さんによるSDGsセミナーが開催されました。
延岡高校に次いで高校での開催は2校目です。
同校のキャリア教育の一貫として開催され、1~3年生の希望者約80名が参加しました。
延岡高校同様、事前に指定されたYouTube動画(アフガニスタンの児童婚やロヒンギャ難民の現状に関する動画等)を視聴しての講話でした。
UNHCRについて、SDGsとMDGsの関係、ロヒンギャ難民や児童婚の問題等、日ごろあまり考える事のないテーマでもあり、「難民と貧困問題」について改めて考えさせられる機会になったと思います。
「国際社会では様々な要因で支援を必要とする人がいる中で、改めて自分に出来る事、したい事は何かを考えるきっかけになった」という感想も聞かれました。
1時間余りの講話でしたが、終了後も多くの生徒が質問等を投げかけていました。
(文責:西立野)
西都市立三財中学校で職業講話を実施しました
午前中3-4限目。西都市立三財中学校での職業講話にお邪魔しました。
まずはこの場をみんなで作っていくということと、11月の職業人リモートインタビューにむけてのゴールの共有。
そのあと、付箋に「はたらく」のイメージをみんなに書いてもらいました。
「仕事とは●●だ」の●●にはいる言葉を入れていきます。
仕事とは、人の役に立つことだ
仕事とは、稼ぐことだ
仕事とは、家族を養うことだ
また、中には
好きなことを仕事にする
という意見もありました。
その出た意見の結論は出さずに、3名の職業人とリモートでつなぎデモインタビュー。
五島列島でYoutuberをしている玉井さん。
東京で私立の小学校の先生をしている加藤さん。
NGOで人材育成と広報を担当している河野さんの3名の職業人が協力してくださいました。
みなさんに「今やってる仕事の好きなところと嫌い、不満、悩みは?」という質問をしていきました。
付箋に書いた仕事のイメージと比べて同じ?違いはある?
稼ぐ、って自分はどれくらいあると稼げたって思うのかな?
などなど、職業人の話してくれた内容の要点をピックアップして、生徒たちに問いかけながら進めていきました。
職業人が話してくれたことはどれも興味深かったのですが、共通点のひとつに
「休みと仕事の区別がつかない」
けど
「仕事への自由度が高くて体調や気分で働く量を自己決定できる」
ということがでてきました。
●自由度が高いけど毎日働いてる感覚
●自由度は低いけど、仕事とプライベートを分けて働く
だとしたら、どちらのほうが自分に合ってると思う?
と生徒たちに尋ねるとうーん。。。と考えているような顔をしている生徒たちが多かったです。
自分で人生を選択していくためにも、学ぶ意味、新しいことに出会う意味、自分について考えるヒントにしていただけたらと思います。
2コマの中で、先生でもある加藤さんが、ご自身のお仕事について話してくださった後、3年生の担任の先生にも「共通点などありますか?いかがですか?」とお尋ねしたところ、先生自身の言葉ではたらく喜びや大変さについて語ってくださいました。その中には、生徒たちへの熱い思いが・・・
生徒たちは、先生の思いを受け取ったのではないかなぁ、と感じる心温まる時間でした。
先生たちと共に創る。
これからも大事にしていきたいです。
(文責:福島)
延岡高校MS科1年生の「化学」 オンラインでメンター指導
ビタミンCには、皮膚中のメラニン色素生成を抑えて日焼けを防いだり、ストレスや風邪などの病気に対する抵抗力を強める力があります。普段何気なしに口にしている青果物は様々な栄養素で構成されており、その中にビタミンCも含まれています。どんな青果物にどれくらいのビタミンCが含まれているのかを探ってみようというのが、このテーマのねらいです。 このテーマには、4班(1班4名で構成)が取り組み、それぞれ独自に挑んでいます。
生徒たちは、6月28日に第一回のメンター指導を経て、夏休み期間を含めて研究をすすめてきました。そのなかで、研究計画を立て、仮説を立てて、大まかな研究日程を作りました。今回から、実際に定量の実験に取組み始めることになりました。 この日の授業は、道川さんのご都合により、リモート(オンライン)での指導になりました。
化学の実験をオンラインで指導できるのだろうか、という心配もありましたがそれは全くの杞憂でした。先生方の工夫や挑戦により、ZOOMをセットしたノートパソコンが実験台の真ん中に置かれました。そして、生徒たちは実験をやりながらメンターの道川さんに問いかけたり、実験の様子を見ながらアドバイスされるメンターの道川さんの言葉に耳を傾けたりして実験をすすめました。リモートでありながらリアルにそばに居るかのような実験指導になったのです。
トータルコーディネーターの水永は、メンター就任の依頼からお手伝いをさせていただきましたが、オンラインを活用してここまでできることに、大きな驚きと感銘を受けました。
(文責:水永)
延岡高校とヨルダンを結んで SDGsセミナー開催
進藤さんは宮崎市出身で36歳。外交官としてアルゼンチンとアフガニスタン大使館に勤務され、現地で襲撃され殉職された中村医師とも協働されていました。その後、難民救済にあたりたいと外務省を退職され、国連難民高等弁務官事務所に入られ、今年3月にヨルダンに赴任されています。
事前に、指定された4本のYouTube動画(ロヒンギャ難民キャンプを訪ねる長谷部誠さん、その他)を視聴し、感想と質問を進藤さんに届けました。それらの質問を踏まえての講話でしたが、途中での質疑も交えながら、2時間があっという間でした。 冒頭での、日本人の難民は何人いると思いますか? という問いには、みな驚きを隠せませんでした。SDGsをその前のMDGsから歴史的に説き起こしていただいたり、ロヒンギャ難民にはミャンマーの民主政権でさえ解決できなかった政治的背景があることを語っていただくなど、「難民と貧困」について、日頃感じることも考えることもなかったことばかりでした。
国際問題に関心を寄せる62名の生徒たちが、一日の授業の疲れもみせず、熱心に聞き入っていました。途中では積極的に質問も出され、セミナー終了後も何人もの生徒が残って質問を続けていました。生徒たちは、ただ答えを求めるのではなく、自分自身で自分事として考え始めたのではないかと思います。
(文責:水永)
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