2023年6月の記事一覧
社会人34名の方にご協力いただき、宮崎市立高岡中学校1年生を対象に「ひなた場」が開催されました。
昨年度2月から、宮崎市教育委員会とともに準備を進めてまいりました
対話型キャリア教育プログラム「ひなた場」が、
宮崎市立高岡中学校で初めて開催されました。
ひなた場は、中学校段階からのキャリア形成支援の取り組みとして、
全県下の子どもたちが、宮崎で暮らし、働く意義を理解した上で、
自分自身の進路先や将来像を描くことができるようにすることを
目的としたプログラムです。
従来から、社会人講話のような取り組みはありますが、
一度に出会えるロールモデルの数が限られ、中高生とのマッチングも難しく、
深く共感・理解・イメージするところに届いていません。
そこで「ひなた場」では、「対話」を軸に子どもたちと大人をつなげます。
互いの人生を語り合うことを通して、憧れのロールモデルを見つけたり、
気軽に相談できる少し年上の地域の先輩との関係をつくったり、
自分自身の将来を深く考え、描いていく、そんな「きっかけ」を届けています。
そのきっかけを届けてくれるのは、ナナメの関係にあたる地域の大人の皆さん。
(ひなた場では、先生や保護者をタテの関係、友人をヨコの関係と表現しています。)
今回、地元の協力企業や事業所で働く大人の皆様やPTA会長、副会長など
19事業所 34名の方々にご協力いただきました。
事前に「人生グラフ」「人生紙芝居」の作成をしてくださった地域の皆さんの
ご協力があったからこそ、この場が叶ったのですが、その大人の皆さんが
「地元活性の場になったと思う」
「自分が子どもの頃に、ひなた場のような機会があれば自分の進路も違ったかもしれない」
「自己開示することで、生徒たちも話をしてくれた」
「大人が自分を見つめ直す貴重な機会だった」
「生徒と対話する中で、我が子と重なっていろいろと考えた」
「以前関わった生徒がおり、覚えていてくれて嬉しかった」と口々に感想を共有してくださいました。
大人も子どもも、学校もともに育ちあう姿を見せていただき、
温かい空気の中で終えることができました。
余談ですが、高岡中学校の先生も、自ら人生グラフを書いていただき
道徳の時間で生徒たちにお話ししてくださったそうです。
いつも教わっている先生のことは知っているつもりでも、
ここまでの人生や背景に触れる機会はなかなかなく、「先生」「生徒」という役割を傍に置いて
一人の人間として知り向き合う、さらに豊かな関係性を育んでくれるきっかけになるのではと感じました。
また、生徒たちは「どんな大人になりたいか」をテーマに作文を書くそうです。
いちイベントではなく、学びのつながりの中でひなた場を活用していただき、ありがとうございます。
今後も、対話型キャリア教育プログラム「ひなた場」をとおして、お役に立てれば幸いです。
今年度も妻高校普通科2年生「妻みらい塾」が始まりました
今年度も6月23日より、妻高校普通科2年生(111名)の地域探究学習
「妻みらい塾」が始まりました。
行政関係者や地域の事業者さんを中心とした28名のメンターが
探究プロセスを通じて、生徒自身の主体的な学びが促進されるよう伴走します。
西都児湯エリア担当の福島は、「校則改定」をテーマに取り組む4名の生徒を担当します。
まずは、自己紹介から始まり
問いと仮説、思い(WHY)、ゴールはいつまでに何を設定するのかを確認しました。
生徒のモヤモヤを聞いていると
どこまでがよくて何がNGなのか、ボーダーが人によって曖昧なように感じる。(全体)
一度きりの高校生活。自分らしさを表現したい。(容儀関係)
思い出に残る行事のタイミングで、いろんな写真を残したい。(スマホ使用)
が出てきました。
「何かを変えるのはどうしてもハードルがある。
小さく、短く、テスト的に実行することをパイロット的にやる、と言ったりするけど
問題がないことを証明できるチャンスはどこかにあるかな?」
「この校則改定が人ごとでないのはどんな人だろう?」
「その人たちが守りたいものはなんだろう? 避けたいことはなんだろう?」
「それを確認するために、どんなアクションが考えられるだろう?」
と聞いてみると
それまで生徒だけにアンケートを取ろうと話していたグループでしたが
「この校則改定が人ごとでないのはどんな人だろう?」
妻高生だけでなく、先生や、地域の人、保護者、妻高校に入学を控えている中学生
「その人たちが守りたいものはなんだろう? 避けたいことはなんだろう?」
妻高校ってやっぱりいいよね、妻高校の生徒はちゃんとしてる というイメージは大事にしたい。
「それを確認するために、どんなアクションが考えられるだろう?」
生徒だけでなく、広くアンケートを取ろう。
と変わっていきました。
7月20日には中間発表、12月21日には最終発表を予定しています。
生徒たちのチャレンジをサポートできるよう、しっかりつとめさせていただきます。
串間市小中高教職員合同研修会で講話
6月22日(木)に、令和5年度 串間市小中高合同研修会(130人)で、「育むということ 子供たちの未来は可能性に満ちている」と題して講話を行いました。
串間市では「小中高一貫教育」に取組まれており、県内初となる福島高校と串間中学校との連携型中高一貫教育校もスタートしています。
連携型中高一貫教育では、相互乗り入れ授業等を通じて学力の向上や、中高一貫したキャリア教育の実施、さらには中高合同での部活動や特別活動の実施など、中高6年間を通じた特色のある教育活動が展開されています。
小中学校で学ぶ「くしま学」では探究的な学習が重視され、高校では「地域創生学」として継承されていきます。
講話では、最新若者の意識と行動に、企業の管理者が戸惑ったままであること。若者のモチベーションを高めるためには従来の人事マネジメントを変えなければいけないのに、なかなかできていないことから、意識の高い若者が転職している事実も紹介しました。
これは小中高校生に向き合う際にも同じではないか。「子供たちへの接し方を変えなければならない」と、語りました。
「先生に現実を、 経営者に役割を、 そして子供たちに夢を」と訴えました。
(トータルコーディネーター 水永)
延岡市立東海中学校2年生 「よのなか教室」で講話
6月20日(火)、東海中学校2年生(4クラス、136人)に、職場体験の直前になりましたが、「君たちはどう生きるか 君たちの未来は可能性に満ちている」と題して講話を行いました。
生徒たちは6月27日~29日の3日間「職場体験」を行う予定で、既に5月にも「職場体験に備えて」働くということや社会人としてのマナーについての講話を聞いています。
今回は、先生方の工夫とアイデアで、30分の講話の後、2つのテーマでグループワークを行いました。1つ目のテーマは、「働くうえでどんなことが大事だと思いますか」。生徒たちはワークシートに自分の意見を書き出し、そのうえでグループ共有しました。
2つ目のテーマは、「職場体験で学びたいこと・経験したいこと」でした。このテーマについては後で講師の私の方から質問をする形で発表をしてもらい、多様な意見が出されて盛り上がりました。
2学期からは、毎月1回の連続「よのなか教室」ができないかと、先生方と話し合っているところです。人生でのいろいろな挫折を体験した方や、学校での学びが社会でどう活きるのか・・・などのテーマで、多様な大人にそしてできるだけ多数の大人に触れさせてやれることを願っています。
(トータルコーディネーター 水永)
体育館で講話を聞く生徒たち
日南市立飫肥中学校2年生 「よのなか教室」で講話
6月16日(金)、飫肥中学校2年生(2クラス、54人)で、職場体験に備えて、キャリア教育に関する講演会「よのなか教室」が開催され、「君たちはどう生きるか 君たちの未来は可能性に満ちている」と題して講話を行いました。
約50分間の講話の後、2つのテーマで、グループディスカッションが行われました。
最初のテーマは「話を聞いて心に残ったこと、その理由」でした。先ず一人ずつ書き出して、その後グループ内で発表し、共有しました。
2つ目のテーマは、講話でも主題としてお話しした、「自分にとって幸せとは何だろう」としていただきました。生徒たちはそれぞれに多様な思いや経験を書き、各グループで共有したあと、全員の前で発表してくれました。
その後の時間を使ってまとめた感想文には、次のような意見も書かれていました。
「働くということは、人に喜んでもらえるものでなければ成り立たない、という言葉が印象に残った」
「自分はまだ将来やりたいことが決まっていないけど、考えるために役に立つことがたくさんあった」
「歌手になりたいという夢を叶えたいのは何故なのかと考えてみたら、つらい時に歌に救われたことがあったからだと気付きました。自分の好きなことや夢を仕事にしたいと思います」
(トータルコーディネーター 水永)
講話に先立ち生徒代表の挨拶を聞く飫肥中学校2年生たち
〒880-0835
宮崎県宮崎市阿波岐原町前浜 4276 番地 729
(宮崎県教育研修センター みやざき学びサポートプラザ内)
電話番号:0985-24-3156
FAX番号:0985-24-3578
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