日誌

2023年7月の記事一覧

門川町 小中学校教職員 「教育講演会」で講話

7月28日(金)に、門川町内の小中学校教職員ほかの方々(約130人)に、「自ら学ぶ子どもを育むキャリア教育」と題して講話をさせていただきました。

 

若者は「成長」を求めていること、企業の管理職など上の世代が今までのマネジメントを変えなければならないこと、・・・そして産業界で起きていることは、家庭や学校の教育現場でも同じはずだということをお話ししました。

 

これからの時代に求められるキャリア教育を、次の4点について提起しました。

 1.将来どう生きるかを小中学校の時から深く考えさせること。そのためには、大人たちが「働く喜びと苦労」を、多様に、そして多数、語ることが必要であること

 2.この地域で働き・暮らす魅力と課題を語り伝えること

 3.企業・地域と、学校、家庭とが「協働」して子どもたちを育んでいくこと

 4.コロナ禍にあっても、学びを止めないキャリア教育をすすめていくこと

 

「For Teacher」 (令和5年度 宮崎県キャリア教育支援センター活動紹介)と、「おしえて! よのなか先生in延岡」(ビデオメッセージ紹介のリーフレット)を、参加いただいた全ての先生方に配布して、講話の最後で紹介しご説明しました。門川町には、「門川町地域学校協働本部」の推進コーディネーターがおられることも紹介し、当支援センターも一緒にサポートさせていただくことをお話しました。一人でも多くの先生方からオファーがあることを願っています。

                                   (トータルコーディネーター  水永)

 参加いただいた先生方に配布したリーフレット

                   参加いただいた先生方に配布したリーフレット

 延岡市立 北川中学校 「家庭教育学級」で講話

7月25日(火)19時から、北川中学校での令和5年度「家庭教育学級」がはじまりました。

保護者の方々はお仕事や家事を終えた後の時間でしたが、30人ほどの方々が参加されました。

 

「20年後の未来を 私たちはどう生きていけばよいのか? -子どもたちの未来は可能性に満ちている-」と題して、1時間お話をしました。

子どもたちへの接し方を変えなければならない、白紙の未来を子どもたちは歩む、子どもたちにワクワクする未来を語らなければならない、ことを強調しました。

AIで仕事がなくなる   ⇒ AIで新しく仕事が生まれる

正解がない社会になる    ⇒ 正解は一つではなく、たくさんある時代になる

 

実施後の感想にはたくさんのお言葉をいただきました。

「子どもに未来を考えさせきれていない、という言葉が印象的で、将来を怖がらせず、わくわくする未来を描けるように話していこうと思います。」

「脅迫めいた言い方をすることが多々あり、反省しきりです。子どもは大人の鏡…ということは前も聞いたことがあったのですが、まさにそういうことなんだと、改めて思いました。」

「中3の子どもがいて、三者相談を終えたばかりの私にどストライクな内容でした。子ども自身、自分が何になりたいかが決まってない状態での高校選び、友だちと同じとこに行くか?どうしようと悩んでおり、どう伝えられたらいいかな?と考えていたところなので、自分にとっての幸せ、一番大事な事は何?と問いかけたいなと思いました。」

「家庭でできることは、明るい将来に向けて自分は何をしたいのか、幸せな姿とはどんなものなのかを一緒になって考えたり悩んだりしていく必要があると感じました。また、親の経験値だけで子どもに話しても通じないので、やはり子どもの考えや気持ちを汲み取ってあげることが大切だと思いました。」

「子どもを変えようではなく、こちら側がアプローチの仕方を変えて行く必要があると言う話に、引き込まれてしまいました。若い従業員の扱い方を少し変えようとか、こういう世代なんだとか大変為になりました。」

                                    (トータルコーディネーター  水永)

保護者に参加を呼び掛ける 先生が作られたチラシ

                     保護者に参加を呼び掛ける 先生が作られたチラシ

延岡市内若手社員合同研修 「コネクトⅡ」 がはじまる

延岡・日向地区の地元企業で働く若手社員(5社の6人)を対象にした「グループ・合同学習“コネクトⅡ”」がスタートしました。昨年第一回を終え、今年二回目になります。

「地域の未来を担う人財育成」をめざして、企業の枠を超えて学ぶ場をつくろうというものです。

 

これは、地元企業の若手経営者の方々が企画運営されたもので、自分の会社や職場を超えて、同じ世代の仲間と異業種交流することにより、働くモチベーションと帰属意識を高めようと計画されたものです。 研修の最後には、中学生に「働く喜びと苦労」を語ることになっていますので、キャリア教育支援センターとしても積極的に関わっています。

 

 第1回を、6月15日(木)15:00~18:00に行い、第2回を7月20日に開催しました。以降 毎月1回開催して、12月か1月に地元の中学校で「よのなか教室」を行い、自分の仕事の意義や魅力を語ります。これまでの自分をふりかえり、これからの会社と自分の役割を見つめ直す機会になります。最終回は2月に予定しています。

                                     (トータルコーディネーター  水永)

第1回研修の様子 (夕刊デイリー新聞)

                       第1回研修の様子 (夕刊デイリー新聞)

延岡市立 旭中学校1年生 「連続よのなか教室」 

 「延岡は自然の宝庫」と生徒たちに熱いメッセージを送る高橋さん

                                             「延岡は自然の宝庫」と生徒たちに熱いメッセージを送る高橋さん 

旭中学校1年生(2クラス、70人)では、総合の時間で、「地域とつながろう」(延岡の魅力を知り、将来を考える)というテーマで、1年間を通して様々な方々から延岡の魅力と課題について話を聞き、自らで考えていく、7連続「よのなか教室」に取り組んでいます。

 

 6月16日(金)には、「延岡一番」と題して、谷平興二さん(前 延岡市観光協会会長)から

 6月23日(金)には、「延岡は自然の宝庫」と題して、高橋勝栄さん(延岡マリンサービス店長)から

 7月14日(金)には、「延岡の神話」と題して、杉本隆晴さん(延岡観光大使、元延岡市副市長)

 7月21日(金)には、「延岡の昔話」と題して、延岡もえぎの会(語り部の方々)の皆様から

 

 2学期にも2回予定されています。その後、生徒たちが自分たちで学び考えて「延岡をアピールできるパンフレット」を作成し、10月27日の「あさひタイム」で保護者や他の生徒の前で発表することになっています。

                                                                                                                             (トータルコーディネーター  水永)

延岡市立 恒富中学校1年生 「延岡の歴史を知る」 

恒富中学校1年生(3クラス、83人)では、総合の時間で、「ふるさととつながろう」を目標に1年間を通して、取り組むことにしています。

その中で、のべおか振興の父と呼ばれる延岡藩の城主「内藤政挙公」と、のべおか振興の母と呼ばれる旭化成創業者「野口遵翁」について学ぶことになりました。

 

 これまで、地域のことを知るために行われてきたことは、現在の行政の課題とか、地域の産業や文化伝統などが主でした。本格的に歴史そのものに焦点を当てた取組は初めてだと思います。 先生方の思いに応えるために、気持ちをあらたにお二人の方にお願いしました。

 

 6月22日(木)  生田邦昭さん  (野口遵顕彰会 幹事長)

 7月 6日(木)  増田 豪さん  (延岡城・内藤記念博物館 係長・学芸員)

 7月13日(木)   同 上

 

 生田さんからは、今から約100年前に、ここ延岡で、現在の工業都市延岡の礎を創った「野口遵」とはどういう人なのか。そして当時世界で初めてと言われる「アンモニア合成」という近代科学工業の先駆けに挑戦した人たちの物語も紹介していただきました。また、現在野口遵顕彰会が毎年実施している、中学生を東京の科学館・博物館・研究所に派遣する「ジュニア科学者の翼」についても話がありました。

 

 増田さんからは、1回目には、1603年に延岡城を築いた高橋元種から、有馬・三浦・牧野・内藤という歴代の殿様の歴史とおもしろい逸話などについてお話いただきました。姉妹都市である福井県坂井市、兄弟都市である福島県いわき市が、これらお殿様との関わりであることも紹介されました。2回目に話された、最後の殿様内藤政擧が、明治維新後に学校を創り、銅山や電気所を作って産業を興されたことは、生徒たちに強い興味・関心を湧かせていたようでした。

                                    (トータルコーディネーター  水永)

感染防止のためオンラインで延岡の歴史を語る増田さん

                   感染防止のためオンラインで延岡の歴史を語る増田さん