情報発信ブログ

2024年9月の記事一覧

他校と連携した天文学の研究

今年度、宮崎北高校が中心となり

愛知県立一宮高校兵庫県立三田祥雲館高校兵庫県立小野高校の4校が連携し

「小惑星による恒星食の広域同時観測」に挑戦しています。

 

星食観測とは、小惑星が恒星を隠す瞬間を捉え、小惑星の正確な大きさなどを計測する観測方法です。

今回狙うは、11月16日に発生する小惑星(3200)Phaethonによる恒星食の観測です。

恒星の明るさはわずか12等星、減光予想時間は0.24秒という厳しいミッションに、練習を積んで挑みます。

 

この夏も、4校がオンラインで集まり、小惑星による恒星食の勉強会を行いました。

JOIN(日本掩蔽観測者ネットワーク)の加瀬部久司氏らを講師にお招きし

観測の科学的意義や観測・解析方法について学びました。

 

解析ソフトの原理や使い方を学びます。

 

難しい作業もペアワークで相談しながら、勉強していきました。

7月に2回のオンライン勉強会を行いました。

 

8月は、各校で観測の練習です。各地で発生する星食現象の観測を行いました。

 

先日のオンライン勉強会では、8月に行った観測の成果や反省点を共有しました。

正確な現象時刻を求めるために、機器の使い方だけでなく、原理も学ばなければなりません。

 

11月の観測に向けて、頑張っている天文班でした。

 

なお、この活動は公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団による科学教育振興助成を受けています。

サイエンス科の海洋研究について

8月末日。

サイエンス科1年生の生徒達が「海洋環境に関する論文」を提出しました。

探究活動のノウハウを学ぶための「プレ探究活動」として実施した研究です。

 

論文は大体こんな感じです(ある生徒の例。一部加工しています)。

1人1作品を提出します。

 

さて、生徒たちは如何にして論文を書いたのでしょうか…。

それは、7月にさかのぼります。

 

7月24日にサイエンス科1年生は「海洋実習」を行いました!

 

宮崎海洋高校の進洋丸にて沖合20km地点の大陸棚付近まで行き、海洋調査を行います。

水質やプランクトン、マイクロプラスチック調査に加え、気象海象調査などあらゆる調査を行います!

 

生徒達は、事前学習でそれぞれ論文に書くテーマを決めており

そのデータを自らの手で取得しにいくのです。

 

宮崎港を出発!

「帽振れ!」の合図で見送りの皆さんに帽子を振ります。

 

船内設備の説明を受けました。特に燃料やエンジン、船の性能について詳しく質疑応答ができました。

 

水質調査中の一幕。深層の海水をプランクトンネットで濃縮して、サンプルを採取しています。

 

こちらは、深層ではなく海洋表層のサンプル取得。

 

さらに、巨大なニューストンネットを曳航して、海面表層に浮くマイクロプラスチックを集めます。

実際は、マイプラの多くは黒潮に乗って太平洋に流れているらしく、宮崎沖ではあまり見つかりませんでした。

 

休憩中の一幕。タイ〇ニック?

 

今年も充実した海洋実習でした!

 

翌日、回収したサンプルは水質調査などの分析を行い、

データサイエンスで習った知識も使いながら詳細にデータをまとめました。

 

という訳で、自ら取得したデータを用いて、夏季休業中に頑張って初めての論文執筆を行いました。

まだまだ粗削りですが、このような経験が次年度の科学探究に繋がっていきます。

 

普通科1年生 企業探究第1回インタビュー調査を行いました!

2学期のACT-LI1では、本校の普通科1年生が地域企業探究を行っています。

9月10日(水)は第1回インタビュー調査と題して、それぞれが担当する企業の事業内容や取り組みを知るためにインタビューを行いました!

 

生徒たちは企業のことを詳しく知るために、事前に準備をして今日の調査に臨みました。

企業の方々のご協力もあり、非常に実りあるインタビュー調査となりました!

実は、まだインタビュー調査を行っていないグループもあり、10日を皮切りに随時企業へのインタビュー調査を開始しています。

来月行われる第2回インタビュー調査までに、今回聞いたお話を整理して自分たちの考えを構築していきます。

 最終目標は「企業がもっと良くなるための提案を考えよう!」ということで、高校生ならではの新しい視点からアイデアを創出してくれることを期待しています!!

宮﨑北高主催「宮崎県総合農業試験場ツアー」を開催しました!

昨年度まで、理系女子支援講座として、女子学生のみのイベントでしたが、生徒の要望もあり、今年度は男女関係なく参加できる宮崎県農業試験場ツアーを8月5日(月)に行いました。本校生徒だけでなく、他校の生徒も参加してくれました!

 始めに、施設の概要説明研究者による講演会が行われ、生徒は身近にこんなに広い施設があったことに、驚いている様子でした。


その後、施設見学座談会が行われ、研究に関することや農業のことについて質問していました。


サイエンス科の生徒は、自分の科学探究の内容に関する質問等もしていて、とても充実した時間になったようです。

この経験を活かして、それぞれの将来、進路選択に活かしてほしいです!