2022年12月の記事一覧
高鍋高校第9回課題研究発表会(探究プレゼンテーション)が開催されました
令和4年12月24日(土)、高鍋高校探究科学科の課題研究発表会が体育館で開催されました。
探究科学科2年生28名がそれぞれ進めてきた課題研究について
前半後半で計2回、ポスタープレゼンテーション形式で、
地域の方や保護者、中学生、中学校の先生も来場される中の発表でした。
また同科の1年生も「探究」というネームカードをつけて運営しながら
先輩たちの研究を聞き、質問をする様子がありました。
テーマカテゴリーは教育、社会、地域、地域と教育、自然科学、保健家庭に分かれ
「助産師になる」という夢を持った生徒の初産婦における産後のストレスに着目した研究や
ゲームが好きな生徒によるプログラミングを使った研究、
町立高鍋図書館をサードプレイス論を元にした研究など多岐にわたりました。
最後の講評では探究アドバイザーの中山隆さんが今後の研究継続にエールを送りました。
<文責:福島>
若手社員が語る「働く喜びと苦労」 IN 恒富中学校
延岡・日向地区の地元企業で働く若手社員(7社の8人)を対象にした「グループ・合同学習“コネクト”」が企画され、5回の研修を終えたあと、地元の中学生(恒富中学校2年生・81人)に「働く喜びと苦労」を語る授業(「よのなか教室」)が、12月22日(木)に行われました。
これは、地元企業の経営者の方々が企画運営されたもので、自分の会社や職場を超えて、同じ世代の仲間と異業種交流することにより、働くモチベーションと帰属意識を高めようと計画されたものです。 次のような研修が行われました。
第1回 8月24日 講義 テーマ:「 育むということ ~チームをつくる~ 」
第2回 9月 2日 講義 テーマ:「仕事の喜び、失敗をどう乗り越えたか」
第3回 9月28日 講義 テーマ:「自社での役割、今後どうなっていきたいか」
第4回 10月14日 個人作業「自社分析と自己分析(中学生への話の内容)の紹介と共有」
第5回 11月11日 「よのなか教室」の本番を想定した模擬発表会と意見交換
研修でお互いを語り合う若手社員
質疑を含めて20分のお話を2回行い、生徒たちは入れ替わって4人の方から話を聞きました。
授業で話してもらったことは次のような内容でした。
・会社と仕事の紹介
・現在の仕事(会社)を選んだ理由、この仕事に就くまでの経緯
・働く喜びと苦労
・これまでに経験した失敗とそれをどう乗り越えたか
・これからやりたいこと、実現したい夢などについて
若手社員にとっては中学生に本気で語ることで、自らをふりかえりさらに深める機会になりました。
中学生たちにとっても、若い先輩たちが悩んでいることや目指していることを率直に語ってくれたことで、自分の将来を考えるうえで貴重なヒントを得る機会になりました。
(トータルコーディネーター 水永)
若手社員の質問に積極的に手を挙げて応える生徒たち 若手社員は緊張しながらも楽しく語った
延岡星雲高校 フロンティア科 「探究活動 中間発表会」
フロンティア科2年生(24人)は、4月から「フロンティア学」として課題探究学習に取組んできました。生徒たちそれぞれが設定した10のテーマに、1人~6人のグループに分かれて研究を深めてきました。 12月21日(水)に、1年生(37人)も参加して発表会が行われました。
生徒たちが自ら設定して取組んだのは次のようなテーマでした。
「延岡市の多文化共生について」
「日本語の乱れについて」
「若年者の投票率について」
3人のメンターの方々に、10月から5回訪問してもらい、指導・助言をいただきました。
この発表の後、研究をまとめて1月に最終発表が行われる予定です。
(トータルコーディネーター 水永)
ポスター発表を聞く生徒たち 発表を聞いた3人のメンターからアドバイスをもらう
高城中学校1年生「未来COMPASS」高城の魅力を伝える(1)
都城市立高城中学校1年生のキャリア教育「未来COMPASS」は、「地域を知る・地域とつながる」をテーマに掲げ、高城町内の施設見学や地域の様々な大人から話を聞く機会を通して、ふるさと高城の魅力に興味、関心をもち、その良さを感じて発信したり、自ら地域に貢献したりする態度を育成する活動を行っています。
9月から12月にかけて6名の高城町に関わりのある方に講話をいただきましたが、今回からは、生徒たちが高城の魅力を伝えるパンフレットを作製する活動へと進めていきます。
本日は2コマの時間をとり、宮崎日日新聞社読者室の黒木友貴さんに出前授業「学校に宮日がやってくる」をしていただき、魅力を伝える記事を書くことについて教えていただきました。
授業の中では、取材の練習や写真の撮り方について、構え方や構図の作り方、注意点を教えていただいた後に、実際に2人ひと組になってタブレットを用いて実際に撮影してみる体験学習もあり、生徒は夢中になって取り組んでいました。また、教材新聞を閲覧して、記事のスタイルや見出しについて解説していただき、新聞をあまり読んだことがなかった生徒も、新聞に興味を持ったようでした。生徒たちは、今回学んだことを活かして、冬休みの課題「高城について取材をしよう」に取り組む予定です。 (文責:長友)
五ヶ瀬町立三ヶ所小学校で「ひなた場」を実施しました
五ヶ瀬町立三ヶ所小学校にて、対話型キャリア教育プログラム「ひなたば」(宮崎県版カタリバ)を実施しました。小学校での実施は、11月29日に実施した鞍岡小学校に続き、2例目になります。
今回は小学校5、6年生(13名)を対象に、地域の大人7名(対話5名、人生紙芝居2名)での実施でした。小学生向けということで、班内での自己紹介のテーマトークのお題にカードを用いたり、人生グラフの代わりに改良したワークシートを使って自分について語る対話を行うなどの工夫をしました。また「どんな大人になりたいか」を最後に考える振り返りには、振り返りのキーワード(〜な大人)が書いてあるシート使って班内で話し合いました。
ちょうど寒波が到来してとても寒い中でしたが、地域の方々のご協力でとても有意義な時間になりました。小学生のひなた場、まだ事例が少なく課題もありますが、小学生に「どんな大人になりたいか」を考えるきっかけを作る場にしていきたいと思います。(文責 長友)
延岡高校普通科2年「SDGs課題研究」へのアドバイス
「高千穂ムラたび」の飯干さんにヨーロッパ観光客のことをオンラインでインタビュー
延岡高校普通科2年生(160人)は、41班に分かれて、それぞれに設定した研究テーマについて1年間をかけて探究学習に取組んでいます。その伴走者として、旭化成OBの8人がアドバイザーとして、月に1回(合計で9回)学校に出向いてアドバイス指導を担っています。
水永が担当している班のなかに、「外国人観光客を宮崎県に増やすために私たちにできること」をテーマにしている班があります。当初は、国や県の観光統計や報告書を丹念に調べていましたので、できればフィールドワークをした方がいいのではとアドバイスしました。
そこで、延岡観光協会の方を紹介したところ早速訪問して話を聞き、さらに県観光協会の方とも接触を拡げていきました。宮崎県のインバウンド観光客のターゲットはアジアの国々が主ですが、メンバーの仮説と意見は、「ヨーロッパの観光客」でした。私は、高校生らしい新鮮な感性に感銘を受けました。
そこで、たびたびヨーロッパを訪れて学び、ヨーロッパの人々を滞在型の観光客として受け入れつづけておられる、「㈱高千穂ムラたび」の飯干淳志さんに、12月7日、オンラインでお話を伺うことになりました。生徒たちは新しい指摘に刺激を受け、積極的に質問を重ねていました。
(トータルコーディネーター 水永)
にちなん起業体験プログラムの最終報告会を実施しました
今日はコーディネーターの羽田野が企画・運営に携わっている「にちなん起業体験プログラム」の最終報告会が実施されました。
にちなん起業体験プログラムとは、中高生が「起業家」となり、本物のお金を使って自分たちで事業を立ち上げる社会体験プログラム。事業計画を立て、元手となるお金(模擬出資)を集め、宮崎市の一番街で行われる「街市」に出店をします。
今回はその中高生「起業家」たちが出資してくださった投資家向けに事業報告を行う最終報告会でした。
収支を計算し、どうしてその結果になったのか、上手くいったこと、上手くいかなかったことは何か、分析してプレゼンテーションを行いました。
プレゼンを聞いた大人の方からは
・3チームとも見立てが甘かっただけなのか、自分達に努力ではどうしようもなかったことなのかを考えることで、日々の生活に役立てるのではないか。
・収支にはこだわらずに、経験を通して何を学んだかを大切にしてほしい。
・以前の総会から最終的に商品になり、1回目から2回目の工夫もあったことを感じた。100点ということはなかったかと思うが、気づいて学び次に活かすサイクルをしていくことが大事にしてほしい。
・途中の試行錯誤・失敗から学んだことも多いと思う。これから些細な失敗もあると思うが、そこから多くのことを学んでほしい。
・学校では学べないことを経験できたと思う。学校の先生たち以外の大人から学べることは多かったのではないか。これからもこういう経験を積んでほしい。
・プログラムに参加しようと思った気持ちがまずすごい!興味を持った上で行動したことが大きな一歩。冒険しない方が楽なはずだけど、知らないところに足を踏み入れたことが素晴らしい。
大人がこれだけ多い中で自分なりに考え、答えた場面を見ることができて良かった。
といったコメントが寄せられました。
黒字で終えられたグループもあれば、赤字になってしまったグループもありますが、最終的には温かい言葉をかけていただき、ほっとした表情を見せていました。
(文責:羽田野)
高城中学校1年生「未来COMPASS」6連続講話(6回目)
都城市立高城中学校1年生のキャリア教育「未来COMPASS」は、「地域を知る・地域とつながる」をテーマに掲げ、高城町内の施設見学や地域の様々な大人から話を聞く機会を通して、ふるさと高城の魅力に興味、関心をもち、その良さを感じて発信したり、自ら地域に貢献したりする態度を育成する活動を行っています。9月から12月にかけては、6名の高城町に関わりのある方をお招きし、6連続講話を実施しています。
本日は6連続講話の最終日で、高城町の観音池公園の近くにある石山観音寺の住職、松下勝冠さんがお話しくださいました。
勝冠さんから、石山観音の由来、今の観音寺の再興するまでの経緯や地域の方との想いをお話しいただき、生徒たちは歴史的な観音寺が地域の宝であることを改めて感じたようでした。また、勝冠さんから普段は近くで見ることのできない仏具を見せていただきました。恐る恐る仏具を手に取ってみて、綺麗な鈴の音に感動したり、長い数珠を数人で持って祈ってみたり、長いお経のページを広げて読んでみたり、普段できない体験に夢中になるとても貴重なお時間をいただきました。
今回で6連続講話は終了です。次回からは、高城について興味、関心を持ったことを振り返り、それを伝えるためにパンフレットにして発信する活動をします。その第1弾として、新聞記者の方に出前授業をしていただき、高城の魅力を伝える記事の書き方について授業をしていただく予定です。 (文責:長友)
延岡市 「地域コーディネーター」の方々と意見交換
12月1日(木)に、延岡市の「地域コーディネーター」(地域学校協働活動推進員)の方々12名、延岡市教委(社会教育課)、はげまし隊事務局の方々と、延岡市キャリア教育支援センターコーディネーター3名との意見交換会を実施しました。
キャリア教育支援センターでの「よのなか教室」の取組結果と、今後の課題などを説明しました。地域COは「地域の人」や「民生委員」などとの接点が多いのが強みで、キャリア教育COは企業との接点が強みだということもわかりました。お互いの強みを活かし合うことで、子供たちに触れさせてあげる大人の層も充実していきます。
また、「よのなか先生」を出迎えたり案内したりするのを地域COにお願いできれば、先生方の負担を減らすこともできるのではないかという意見も出されました。キャリア教育の実施計画などを、その都度、地域COと共有していくことも考えられます。
このような具体的なコラボレーションを実現するためにも、地域COとキャリア教育COとの意見交換を今後とも続けていこうということになりました。
地域コーディネーターの方々に「よのなか教室」などの取組を紹介しました
(トータルコーディネーター 水永)
妻高校の探究活動「妻みらい学」にメンターとして参加をしました
コーディネーターの長友、羽田野が県立妻高校の探究活動「妻みらい学」にメンターとして参加をしました。
妻高校独自の課題解決型学習である「妻みらい学」、メンター来校日は今回で5回目です。2年生が複数のグループに分かれ、それぞれの興味関心に基づいて地域の課題を設定し、解決策を実行に移すまでの取り組みを行なっています。
各グループには、地域の大人がメンターとして一人ずつ配置され、高校生の活動を支援しています。
この日は12月22日に予定されている最終発表会のプレゼンの準備を行いました。
羽田野が担当しているグループのテーマは子育て支援。西都市内には日曜日に子どもの一時預かりをしてくれる場所がないということで、一時預かりのイベント※を2回実施しました。(※高校生だけでなく、保育士資格を持った方にボランティアで協力いただいています)
この経験を通じて学んだこと・気付いたことを聞いてみたところ、こんな答えがそれぞれから返って来ました。
・子供連れの人に対する見方が変わった。前はスーパーとかで見かけても何も思わなかったけど、大変なんだろうなと見るようになった
・経験する前は、泣いている子に対して何かすれば泣き止むのだと思っていた。実際には何をしても泣き止まないのだと知った。
・子どもへの対応について、ググればいいと思っていた。実際には検索する余裕なんてなかった。
・自分は子どもが好きで保育士に興味があったけど、子育て支援について調べていくと子育てに関して色々な見方や価値観を持つ人がいるということを知った。
どの気付きも素晴らしく、共感しかありませんでした。
(文責:羽田野)
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