2024年2月の記事一覧
ことばで、きちんと、説明しよう!
みやざき小中学校学習状況調査という、県の学力調査が行われました。
今年から対象は、4年生になりました。
その中で、最も正答率が低かった問題は、次のような問題です。
「〇〇さんの考えに一番あっているのは、どれですか。
また、そのように考えたわけを、
「〇〇」と「〇〇」という言葉を使って説明しましょう。」
この、「説明しましょう」という問題が、子ども達は大の苦手なのです。
3年生。
まさしく、「説明する」その力を育てる授業中。
以前の教育でしたら。
「あてはまる数を見つけましょう。」で終わっていたと思います。
つまり、18-4=14。
と、一瞬で終わる学習です。
でも。
この学級では、その「説明」を、子ども達に求めているのです。
まさしく、自力解決の学習です。
子ども達、懸命に考えました。
そして。
様々な手法で、解決し。
自分なりに、ノートに、ていねいにまとめました。
今後は、このような、学習経験を深く重ねたかどうか、が、数学的思考力育成の要となります。
3年生は、作文力も高度に高めてきました。
ですから、子ども達は、論理的な文章表現もとても上手です。
さらに、子ども達も、自力で粘り強く解決する意欲が育っています。
・・・しかし、子ども達の考えって、おもしろいですね。
10人子どもがいたら、10通りのいろんな発想が見られる。
でも、このように子ども達が自信をもって学習に臨むためには。
間違いを恐れない。
どんな、回答も、間違いではなく。
間違いであったにしても、それは。
成功へ導くための大切な種なんだ。
と、子ども達が自信をもち。
自分のノートに自分の考えを表出する、「態度」「意欲」「技術」を育成する必要があるのです。
みんな、違って。
みんな、いい。
今回、子どもさんたちのノートをじっくり見せてもらって。
自分で、解法を導き。
自分の言葉で説明する力の大切さを。
改めて、感じました。
この子たちは、来年の11月に。
みやざき小中学校学習状況調査を受検します。
その時、この子たちは、この学習を思い出して。
正しい「説明の文章」を生み出してくれることでしょう。
さあ、次に。
蓄えた、個別の解決結果を、説明を。
共有する、協働的な学習の場です。
自信をもって、まとめたとは言え。
やはり、友だちからじっと見つめられると。
緊張するのが人の常です。でも。
終わった後、友だちからもらえる拍手が、勇気をくれます。
みんな、考えをノートにきちんと表出しているので。
説明も上手にできます。
友だちも納得しながら、集中して説明を聞いています。
そして、称賛の拍手。
この経験の累積が。
子どもが主役の授業へと昇華していくのです。
3年生の皆さん。
とても良い授業でしたよ。
お友達の様々な考えを聞いて。
多様に解決する方法を知りました。
そして。
自分の一番よい、解き方にたどり着きました。
答えを簡単に見つけられる式でも。
それを
「言葉で、きちんと、説明しよう!」
・・・これは、とても大切な学習なのです。
by 校長