キャリア教育

キャリア教育

ベテランになりたい

 先日、会話の中で「先生みたいなベテランの先生がいるといいですね」と言われた。褒められていると思いながらも「ベテラン?」。果たしてベテランとは。
 野球中継を見ていると解説者が「彼も、もうベテランの仲間入りですね」などと発言することがある。ベテラン=年輩者?ここは得意の検索。「ベテランとはラテン語が語源で退役軍人のコトを指す。転じて年輩者・歳をとった人・古い、などの表現に使われる」とあった。古い・・・・・前述の会話「先生みたいなベテランの・・・・」つまり「先生みたいな古い人がいると・・・」いろいろ調べてみるとつぎのような解釈もあった。退役軍人はいくつのもの闘いを生き抜き、強靭な精神力と身体、そして様々な場面に応じたノウハウを持ち合わせている「熟練の職人である」。つまり、「なくてはならない存在、次世代に繋ぐ役割である。」と、こうなると会話の内容は変わってくる。「先生みたいな熟練の職人がいると・・・」「先生みたいな次の世代につなげる人がいると・・・・」
 私は「ベテラン」になりたい。

日記から学ぶこと

 子どもたちに日記を提出してもらっている。一つだけお願いしているのが、感情ではなく感想を書いて欲しいということ。「うれしかった、たのしかった、苦しかった、暑かった」ではなく。何をどのように感じたのかその結果何を思ったのか。表現力を養いたいという想いからのリクエスト。書くことが苦手な生徒も少しずつ自分の思いで日記を書けるようになってきた。毎日の夕食の食レポをしてくれたり、季節によって様々な表情を見せる下校途中の夕焼け空について書いてくれたり、日常の何気ない場面を切り取って表現してくれたり、本当に子どもたちの感性の豊かさには感心させられる。そして子どもたちにはもう一つ、4月にお願いしたことがある。「この日記ノートは絶対に無くさずにとっておいて欲しい」ということ。何気ない文章の中に13歳で経験したコロナウイルスとの闘いの貴重な記録が記されている。将来読み返してくれると必ず生きていく大きな力になると思っている。

何となく読みを改善しよう

 本を読むのは嫌いではない。好んで読むかというとそうでもないが1カ月に1冊読むか読まないかのレベル。そして自分でもわかっているのだが、何となく文章を読んでしまう癖がある。特に分からない漢字が出てくるとその前後の文章の雰囲気で漢字を読んでいる。必殺道具「スマートホン!」で調べればいいのだがつい面倒くさくてそのまま流してしまう。「踵を返す」かなり昔だが踵=「かかと」ではなくつま先だと思い込んで本を読んでいた。こんな調子でいたところ、「貶める」という文字を目にした。前後の文章からは何となく悪い表現に感じ取ることができる。貝+乏=貶 何だろう?ここでついにあの道具「スマートホン!」中国の朝廷に使える役人(官職)の覇権争いにより左遷されたり降格させられたりして地位が下がり給料が減額される様を表すときに使っていた文字らしい。だましたり罠にはめるのとは少し違うようでこの時には「陥れる=おとしいれる」という字を用いる。「私は彼を貶めた」と「私は彼を陥れた」では私の立場や私に対するイメージが変わってくる。やはり日本語って難しくて、面白い。

バロメーター

 「授業の取組へのバロメーター」です。と自分で言いながら、バロメーターって何 
だ?と思い始めてしまいすべての思考が止まった。悪い癖?(良い癖)で気になりだし 
たら調べないと何も手につかなくなる。言葉の使い方から「指標」であることはわかるが実際何なのか、メーターと言うからには計測する機器ではないか。いつものことだが便利な道具「スマートホン!」 サクサクと検索すると、「気圧計」と出てきた。気圧を測る機器。やはり計測する機器。「バロって?」気圧は昔、「バール」と呼ばれていた。
1992年今からおよそ30年前まで気圧の単位は「バール」。気圧を計測する機器で「バロメーター」そもそも、もはや「バール」という言葉さえ使われていない。ということは「死語」。なんか最近この手の話題が多い気がする。

暑い夏♯4

 2005年、地球温暖化防止に関する枠組みとして世界各国が取り組む
指標「京都議定書」が採択された。具体的な国の取組として28℃の室温
調整でも快適に過ごせる服装の工夫。いわゆる「クールビズ」がこの年
スタートした。小泉総理大臣の意向で小池百合子環境大臣が推進した
制度である。ノーネクタイ、開襟シャツ経済効果も大きかったらしい。
環境省は5月1日~9月末までの期間を設定してきた。今年でこのクール
ビズキャンペーンは廃止される。暑いか暑くないか熱中症対策は個人が
自分で考えて行うべきもの期間設定は必要ない。クールビズはいつでも
良いということのようだ。小泉進次郎環境大臣が今年の3月31日に発表
した。父の発案を息子が終わらせるなかなかドラマチックで面白い。
 昔、1年中半袖半ズボンの子どもがいた大人からは「気合の入った
元気な子」と評された。「水を飲むな!」と言っていた大人たちだ。
「時は戻さない方がいい。」   完

暑い夏♯3

 1980年代~1990年にかけて世界的には地球の環境問題が注視され
始めたころ、しかし日本ではまだ昭和の「頑張れ!」精神論が強かっ
たころ、徐々に熱中症という言葉が聞かれるようになる。当時は「熱射病」
や「脱水症状」とよばれていた。上記の時代まさに私は中学ー高校ー大学
と野球に明け暮れていた時代。「水は飲むな!」のなかで生きていた。
 調べた資料には1995年ごろから熱中症という症状に「熱射病」・「熱け
いれん」・「熱疲労」「日射病」などのカテゴリー化がされてきたと書か
れている。(諸説あり)
 まさにその過渡期に私は野球をしていた。暑さに強くなったのだろうか、
我慢強くなったのだろうか。苦しい想いでも今となっては懐かしい想い出
今の時代がうらやましい気もするが。
                         つづく

暑い夏♯2

 「練習中に水を飲む」 そんな恐ろしいことができるなんて世の中は
どうなってしまったんだ。高校時代の思い出にふけっていると、高校の
部活動を思い出した。なかなか厳しい練習で有名な高校で大学時代には
県内の民放テレビのスポーツキャスターから練習内容について質問され
たこともあるくらいだからよほどだったのか。
 練習中絶対に笑ってはいけない。水を飲んではいけない。
 すごい時代だった。一度、体が全く動かなくなってあおむけに倒れたこ
とがあった。起き上がろうと思っても意思に体がついていかない。まさに
熱中症だったのか。当時は「気合が足りない」で片づけられていた時代。
そのまましばらく放置された。青い空と芝生の香りと心地よい風が吹いて
いたのを覚えている。
 熱中症が社会問題になっている昨今「水を飲んではいけない」という
言葉はハラスメントかもしれない。
※(その年、部室に冷水器と梅干が置かれるようになりました。)
                       つづく

暑い夏♯1

 最高気温がトップニュースになる。やはり異常気象なのか明らかに昔よりも
暑い気がする。そんことをぼんやり考えていたら、高校時代のことがふとよみが
えってきた。
 「なつい あつ」
高校時代、私には奇想天外な知り合いが多かった。上の言葉もその一人が発した
ものだ。
「やっぱり、なついね、あつは・・」部活帰りにこう言われた何のことか分からな
かった。
 お分かりかと思うが本人は「やっぱり、暑いね、夏は」と言いたかったようだ。
ちなみにこの人は「アイスは、うめてくねーとつめくねー」と言ったこともある。
翻訳すると「アイスはつめてくねーとうめくねー」=「冷たくないとおいしくない」
 などと思い出に浸っていることで、暑い夏について考えるきっかけになった。
                           つづく

5G

 5Gとは?私の好きなプロ野球チームの神5(カミファイブ)のことか?神5とは私が独自に選んだジャイ〇〇ツの選手ベスト5のことだ。絶対的エース菅〇選手・チームキャプテン坂〇選手・われらが4番岡〇選手・宮崎出身戸〇選手・そしてチャンスに強い好打者〇選手(!もはや名前を隠しきれていない)だがこの神5のことではないらしい。
 本題に入ります。5Gとは第5世代移動式情報システムのこと。インターネットなど情報が現在の何倍も速く、かつ大量にやりとりできるようになるのだとか。むずかしいので調べてみると分かりやすく書いてあるサイトを見つけた。各家庭ではインターネットにスマホなどの通信機器を接続しようとするとせいぜい5台程度が限界。ところが5Gでは100台以上の通信機器と接続が可能になる。家庭内の家電製品がネットにつながるようになれば例えば家事はすべてリモートでスマホを使ってコントロールできるようになる。お風呂も掃除も洗濯もスマホで操作できる。外出先から家のことができる。テレビは家に居ながらにして画面に映る場所にいるかのような視聴が可能になる。野球中継であればベンチに座っている選手と同じ目線で試合を見ることができる。さらにVR等のシステムを使えばリビングが東京ドームになる。そんなことが可能になるみたいだ。2024年までには全国の94%の地域に5Gを整備するという記事もあった。大阪万博に合わせて日本の情報技術の進化を世界にアピールする狙いもあるのだとか。楽しみというよりは不安の方が大きい。完全に時代の進歩に取り残されるのではないだろうか。同世代のみなさん頑張りましょう!

 先日、顧問をしている部活動の新チームのスタートにあたり、チームのテーマを決めた。いろいろな言葉が生徒から出される中で最終的に「輝」という字が選ばれた。一人一人が輝けるチームになりたいという想いからだ。しばらくして、楠の葉祭(岡富中文化祭)の実行委員会を発足するときに今年の楠の葉祭のテーマを実行委員会の生徒に考えてもらった。最終的に決定した言葉は「輝」。みんなに輝いてほしいという想いからだ。
 奇しくもなのか必然なのか、全く違うメンバーで構成される全く趣きの違うチームが同じ文字を選んだ。大人の役割は子どもの願いをかなえられる環境を作ること。早くも2学期、少しでも子どもたちが「輝ける」環境を整えてあげられたらと想う。