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学校の様子

租税教室(6年生)を実施しました

  延岡間税会の2名の方が来られて、子どもたちにも身近で、分け隔て無く納めている「消費税」を中心に講話をしていただきました。

  まず、税金で義務教育や社会福祉の充実を図っていることを説明されました。その後、もし、税金がなくなったら世の中はどうなるかというDVDを視聴しました。

  〇火事になったとき、消火にかかったお金を払う。

  〇警察に緊急の電話をしたり、被害を訴えたり、道を聞いたりするときにお金を払う。

  〇地域のゴミ収集自体がないので、町中がゴミだらけになる。

  〇信号が使えないので、交通事故が多発する。

  〇壊れた橋や道路が修繕できない。

以上のようなことが、アニメーションで描かれていました。

 このことから、「税金は、とっても大切なもの。税金は納めるものであって、取られるものではない。」ということを強調して話されました。

 最後には、みんなが納めてくれた税金が集まれば、何億円にもなるということで、1億円がどのくらいの重さなのか、ジュラルミンケースに入った見本の1億円を代表児童が持ちました。「予想以上に重い!」という声が出ました。実際の重さも体感できましたし、お金の大切さ(重さ)も分かったようです。

 お忙しい中、社会生活を送る上で大切な税金の役割を分かりやすくご指導くださり、どうもありがとうございました。また、税金に関する図や表が載っているクリアファイルを児童一人一人にいただき、ありがとうございました。

「第1回親子であいさつ登校」のご協力ありがとうございました。

 7月3日(月)~7月7日(金)は、「令和5年度 第1回親子であいさつ登校」でした。

 この活動の目的は、「保護者があいさつをする姿を児童に見せることで、児童の率先あいさつのきっかけにするとともに、地域全体の人間関係を豊かにする。」「保護者が児童とともに通学路を歩いて、安全状況の再確認をする。」でした。そして、朝の各ご家庭の状況は、それぞれ違うので、「①自宅付近をお子さんとともに歩いて、あいさつをする。」「②途中までお子さんと歩いて、あいさつをしたり、通学路の安全状況を確認したりする。」「③学校までお子さんと歩いて、あいさつをしたり、通学路の安全状況を確認したりする。」を参考にしていただいて、可能な形で実施しました。

 はじめのうちは、保護者の方が、自転車や徒歩で通り過ぎる高校生や大人そして、子ども見守り隊の方々にあいさつを行い、その後にお子さんが恥ずかしそうにあいさつをしていました。しかし、しばらくすると、保護者の方よりもお子さんの方が先にあいさつをするようになっていました。とても微笑ましい場面でした。

 今回の保護者の方々の背中を見て、きっとお子さんは、素敵な人間関係を築けていけると思います。

 あいさつの最大の効用、それは、相手の存在を認めていることを強力に表せることです。「私は、あなたがそこにいることを知っているよ!」「気がついているよ!」「いつも気にしているよ!」を手軽に伝えられるのです。心に一番ダメージを受けるのは無視されることで、子育てで一番弊害をもたらすものはネグレクトだと言われています。人間は、他人との関係において自分の存在を肯定されることで自我を確立させる生き物です。ですから、あいさつをされたら嬉しいし、反対にあいさつをされないと、存在を否定された気がして不安で悲しくなるのです。

 誰だって自分の存在を認めてほしいものです。だから、自分からも積極的にあいさつをして、相手の存在も認めてあげなくてはいけないと思います。

 今回のように、保護者の方から笑顔で子どもたちにたくさんあいさつをして、子どもたちの存在をしっかり認めてあげてください。「私は、あなたがそこにいることを知っているよ。」「気がついているよ。」「いつも気にかけているよ。」と。

 保護者からたくさんの存在承認が伝わったときに、子どもたちは、自分からあいさつをしたくなると思います。それが今回の「第1回親子であいさつ登校」の目的の1つです。

 保護者の皆様及び子ども見守り隊の皆様、朝のお忙しい中、ご協力いただきましてありがとうございました。第2回は2学期に実施予定です。その際も、どうぞよろしくお願いいたします。

5年生が福祉体験をしました

 「福祉」とは、「みんなのしあわせ」を共に考え、実現に向けて実践していくことです。

 7月5日(水)の1~3校時に、視覚障がい者と介助者の方、社会福祉協議会の方々を講師に、5年生が福祉体験を行いました。

 福祉体験学習は、体験をとおして、障がいや高齢に伴う心身の変化や、その生活を知り、思いやりを育む中で、障がい者や高齢者をはじめとする地域に暮らす人々の日常生活課題に①目をむけ、②考え、やがては③その解決に向けて動くためのきっかけづくりをねらいとして実施するものです。様々な活動を通して相手のことをよく知り、自分のことも知るという「人が共に生きる」学習とも言えます。

 まず始めに、目の不自由な方の講話を伺いました。その中で、青島太平洋マラソンに何回も出場されて42.195㎞を走ったり、読書ができるために点字を短期間で一生懸命覚えたりしたことに、児童は「すごーい!」という声をあげたり、尊敬の眼差しで講師を見たりしていました。

 講話が終わると、3つのグループに分かれて体験学習を行いました。

 

① アイマスク体験

 ペアをつくって、一人がアイマスクを付け、もう一人が介助者になりました。フラットな床を歩いたり走ったり、階段を上ったり降りたりしました。アイマスクをしている児童は介助者を信頼し、介助者は相手にケガさせないという使命感で真剣に取り組んでいました。

 

 ② 車椅子体験

 車椅子の仕組みを教わった後、一人で車椅子に乗って八の字を描くように走行したり、ペアに介助してもらって段差のあるところを通ったりしました。児童は、腕の力や左右の腕を使うタイミングが大切だということが分かり、介助者は相手をヒヤッとさせないために一言そえてから車椅子をスタート・ストップさせたり、段差がある所では傾けたりしていました。

 

 

 ③ 高齢者疑似体験

 手足や関節が動きにくいことを体験するためにおもりを装着したり、サポーターをきつく巻いたりしました。また、視界が狭くなったり、物がハッキリ見えなくなったりすることを体験するために特殊なゴーグルを装着したりしました。その状態で段差のあるところを歩いたり、小さな物を箸でつまんで移したりしました。児童は、一般的な高齢者の身体の状態が分かったようでした。そして、「とてもゆっくり歩いたり動いたりしているおじいさんやおばあさんがいても、『早くしてよ。』とイライラしないようにします。」という児童の感想が心に残りました。

 6名の講師の先生方、お暑い中に3時間も児童のためにご指導いただき、本当にありがとうございました。

朝のあいさつ運動

 人は社会の中で、自分の居場所や存在を確認しながら生きています。その中でもあいさつは、相手の存在を認め、自分は敵ではないということを簡単に示せる行為です。だからこそ人は、あいさつをされると社会の一員として存在しているという安心感が得られるのです。
 お互いあいさつをして存在を認められることで、自己肯定感が高まり、おのずとコミュニケーションも円滑になり、友達の輪も広がりやすくなります。
 逆にあいさつをしないと「嫌われているのかな?」や「この人は最低限のマナーがなっていないのでは……?」などと思われがちです。
 感じのいいあいさつができる人のほうが信頼関係も築きやすいでしょう。挨拶をするときは、みんな自然と笑顔になりますし、されて嫌な気持ちになる人はとても少ないと思います。

 現在、門川小学校では、運営・集会委員会や生活委員会が中心になって、朝のあいさつ運動に取り組んでいます。雨が降っていない時には正門付近で、雨の時には児童玄関の中で行っています。

 写真を見てお気付きでしょうが、「元気なあいさつ」というタスキをかけて、朝のあいさつ運動のさらなる活性化を図っています。

 児童のあいさつができるようになるためのコツの1つに、「一緒にあいさつし、できたらたくさん褒める」があります。
 「〇〇さんに『おはようございます。』って、言いに行こうか。」等と、保護者や先生が誘って一緒にあいさつをします。児童が元気よく笑顔であいさつができたら、「こんなふうにあいさつができたら(されたら)うれしいね!」や「元気な挨拶で気持ちいいね!」、「お互い笑顔になれたね!」など、大いに褒めます。気持ちを言葉に出して言うことで、あいさつは楽しいという実感が沸きやすくなります。「あいさつは楽しく、気持ちの良いこと」と感じさせてあげることだそうです。

 現在、門川小学校では、「第1回親子であいさつ登校」の真っ最中です。保護者の皆様、上のコツも踏まえながら、実践をよろしくお願いいたします。

お魚研究の第一人者に教わりました~門川に魚があつまるひみつ~

 このホームページでも紹介いたしましたが、「門川のおさかなコレクションシート」を寄贈してくださった宮崎大学農学部海洋生物環境学科の村瀬准教授と学生さんが、7月3日(月)に再度来校していただき、門川に魚が集まる秘密について、第3学年児童に向けて講義をしてくださいまいた。楽しいパフォーマンスを盛り込んだ講話で、集中して話を聞いていました。

 はじめは、村瀬准教授が子どもの時に初めて体験した魚釣りが非常に衝撃的で、それをきっかけにどのような経緯で今の准教授の仕事に就いたのかを話してくださいました。まさに、キャリア教育でした。好きなことは、とことん突き詰めていくという村瀬准教授の探究心に児童も心を打たれたと思います。

 次に、門川に魚が集まる秘密でした。

 少し前の話ですが、門川は魚がとれすぎて近くを通るだけで魚のにおいがしてきたそうです。そして現在、日本で見付かっている魚の種類は約4600種ですが、東京湾ではその中の約700種、北海道では約800種が見付かっているそうです。では、面積的に東京湾や北海道に到底及ばない門川町では、何種見付かっているでしょうか?驚くことに約815種だそうです。児童もびっくりしていました。そして、門川の海を誇りに思ったようでした。

 さて、本題戻ります。門川に魚が集まる秘密は2つあるそうです。

 1つめは、門川町の位置は、瀬戸内海から冷たい海水が流れてきて北の魚を運んでくれるし、温かい黒潮によって南の魚も運んでくれるから、いろいろな種類の魚が豊富にとれるそうです。

 2つめは、門川の山と川から栄養豊富な水が門川湾に流れ出て、生き物たちのオアシスになっているからだそうです。

 最後は、隣の友達と「門川のおさかなコレクションシート」の裏表をつなぎ合わせて、門川の山・川・海に棲息する代表的な魚を確認しました。また、門川で見られる魚の絵が載ってあるカードを、冷たい海の魚、中間温度の海の魚、温かい海の魚に分けていきました。

 村瀬准教授及び学生さん、お忙しい中、第3学年児童のために来校してご講話をしてくださり、本当にありがとうございました。