部活動
第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会②
準決勝
榎原中 2(16-25,25-17,25-20)1 姫城中
決勝(準優勝)
榎原中 1(23-25,28-26,21-25)2 福島中
というわけで、県チャンピオンの壁は高く、またしても福島中に敗れ、最低目標すら達成できないという結果となりました。
会場が変わり、準備も万全にできなかった中での姫城中戦は、またしても環境に適応できない、相手に合わせる榎原中の悪い癖がでました。土曜日の東方中戦や津曲杯の妻ヶ丘中戦や三股中戦と同じように、サーブは入らない、キャッチは入らない状況になりました。もう何度もこのような経験をしているのだから、もっと自分たちで考えてしっかりとした準備をしなければなりません。
結局第1セットはこちらのミスで13点も相手に与えて敗れましたが、2セット目は再度集中し直し、ミスも4本とほぼ完璧な内容でした。そのまま第3セット序盤も15-6と相手を引き離したのですが、そこからミスが10本も出てしまい、終わってみれば辛勝と相変わらずなゲーム展開となりました。
そして迎えた決勝戦。中体連地区大会のリハーサルとして、なんとしてでも勝っておきたい1戦です。しかし、先ほどの準決勝の終盤があまりにもひどかったため、危惧していたとおり、ずっと相手を追いかける展開となりました。福島中はレシーブが良く、スーパーエースが2枚いるチームなので、ラリーになるとすべてしのがれて切り替えされてしまいます。そこでカギとなるのは、サーブで攻められるか、レセプションで攻められるかということです。そのためには、自分たちがサーブで攻め、相手のサーブを少しでも押さえるために、常に先行して試合を進めることが重要となります。しかし、この日も相変わらず出だしで失敗し、常に追いかける展開、つまり相手のペースで試合が進んでいきました。
あと一歩というところまではいくのですが、そこからギアを1段2段と上げることができる相手に対し、榎原中はあげるギアがなく、時には逆にギアを下げてしまって敗れてしまいます。この勝負所のギアは、3年生が入れなければなりません。常に追いかける展開では、勝負所で個人プレーでの連続失点を繰り返してしまいます。最後も、心と体の消耗が激しく、そこまでなんとか食らいついてきたにもかかわらず、あっさり5連続くらいサーブでやられて終わりました。その間3年生は満足にボールに触ること無く終わってしまいました。
今大会の前日、私の尊敬する指導者の一人である、U先生の書いたブログの文章を選手たちには渡しました。その中で私が気づいてほしかったことは、「力が上のチームに勝とうと思うならば、まずは、プレーに“魂”が宿らないと無理です。“魂”あるプレーが相手を動揺させ、ミスを誘うのです。」、「“失敗(負けて)して何かを学ぶ”ためには、その結果に至るまでの過程が大事である」という部分です。
今回決勝で敗れた後に涙を流す選手は無く、やっぱり勝てなかったなぁという程度の表情にしか見えませんでした。負けたという結果自体は仕方が無いのですが、この程度の感情しか出てこない準備しかできていなかったということを私自身大きく反省しました。
もうこの時期は、どんな負け方をするかを考えながら練習しなければなりません。練習の一本一本で、このプレーで終わっても悔いがないように、氣や魂を込めて取り組まなければなりません。逃げたりごまかしたり、気づかないふりをしたり、手を抜いたりするようでは絶対にチャンスはつかめません。
リハーサルはとても残念な結果に終わりましたが、リハーサルはリハーサルです。終わりよければ全てよしといいますが、すべての経験は地区大会に生かすことで意味をなします。個人としてもチームとしても、だれにも負けない強い信念と覚悟、断固たる決意(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jov5r6560-133#_133)をもって日々過ごしてほしいと思います。
28-05-14-第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会(5-14・15).pdf
第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会①
予選
榎原中 2(25-11,25-13)0 東方中
決勝トーナメント1回戦
榎原中 2(25-11,25-21)0 永久津中
準々決勝
榎原中 2(25-16,25-15)0 高原中
初戦の東方中戦では、朝からコンディションが上がってこず、試合には勝てたものの、失点のほとんどが自分たちのミスということで、まったく準備ができていませんでした。この準備の中でも、特に精神面(心)の準備ができていなく、その結果技術(技)の準備もうまくできていない状況でした。初めて試合をする会場で、サーブの基準やレシーブの視界など、確認することがたくさんある中で、集中して練習をすることができずいつも通りに練習をしてしまい、氣を入れて考えながら入念に短い練習時間を使うことができなかったことが原因です。しっかりと一本一本考えながら、本気で意見を言い合い、信念をもってプレーをしなければ、いつも通りのプレーをすることはできません。
2試合目となった永久津中戦には、先ほどの反省からしっかりと準備をして試合に臨みました。第1セットはその甲斐あっていい感じだったのですが、第2セットはミスが11本もあり、またしても集中力が続かない、相手に合わせたゲームをしてしまいました。
結果的にはこのことが戒めとなって、次の高原中戦では終始自分たちのペースで試合をすることができました。高原中とはいつも一緒に練習をさせていただいているので、相手の怖さ・強さ・良さをよく知っている分、集中力を切らさずに相手が波に乗る前に一気に押し切ることができたのが勝因だと思います。力の差はない両チームですが、高原中が本調子ではない部分と、中体連地区予選で福島中に勝たなければならないという状況に追い込まれている榎原中のほうが、この日は少しだけ相手を上回ることができたのではないでしょうか。このように自分たちで自分たちの集中力を高め、それを持続させることができれば、相手がどこであろうと勝負ができることを感じることができた試合だったと思います。
このように、良い部分と悪い部分が両方出た一日となりました。同じ失敗をいつまでも繰り返していてはいけません。その失敗に気付き、できる限りその失敗を自分たちで考えて直すよう努力しなければなりません。また、良かった部分もしっかりと振り返ることも同じくらい大切です。
自分たちの理想のチームになるために、3年生を中心に一致団結して協力していきましょう。
原点
ゴールデンウィークの締めくくりは、久しぶり(初めて?)の2日間練習でした。本来は予定が入るはずだったのですが、いろいろと状況が変わり、図らずも榎原でみっちり練習という2日間になりました。中体連に向けて、もう一度原点に帰り、この1年間の総決算をしたいと考えていたところだったので、とても貴重な時間となりました。
土曜日は、普段やっている基礎・基本の練習メニューをもう一度じっくりと見直しました。基本的な流れは、アップ→トレーニング→パス→サーブキャッチ→ディグ→ブロック→スパイク→フォーメーション→ゲームという感じなのですが、土曜日は細かい注意点や確認をしていった結果、4時間半でサーブキャッチの途中までしか行きませんでした。練習の8~9割は基本練習なので、この部分がおろそかになっていたら絶対にボールは繋がりません。妥協することなく、もう一度基本を追及する気持ちを高めてほしいと思います。
日曜日は、さらに原点に戻るべく、榎原小学校の体育館で練習を行いました。さらに、OBも集まってくれたので、昨日の残りのサーブキャッチまで確認した後、練習試合を行いました。基本を意識しながらのプレーの中で、いつもよりプレーの安定感が増し、5セットとも自分たちの流れで試合をすることができました。また、練習後にも後援会から昼食の差し入れがあり、周囲の方々のありがたさを感じた一日となりました。
他にも、この日は榎原地区体育館で女子の県南地区大会が行われており、そこで3年ぶりに復活した榎原中女子バレー部が練習試合を含めて初のセットを取ることができました。これは男子バレー部が県で優勝することと同じくらいすばらしいことです。レベルの差に関係なく、この日の女子バレー部は十分に練習の成果を出すことができていました。私も女子バレー部が一生懸命プレーしている姿を見て、あらためて初心に戻ることができました。
すべての物事には始まりがあり、その初心を忘れずに続けることはなかなか難しいことです。今年のテーマは、“すべては学び、すべては準備、すべてに感謝”(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=joc1ofl2z-133#_133)です。女子バレー部の姿、榎原小の体育館、卒業した先輩方など、この2日間のことを思い出しながら、もう一度原点に帰り、初心に帰り、謙虚に自分を見つめ、目標や目的を再確認し、周囲に感謝をして目標に向かって努力し続けてほしいと思います。
あと一ヶ月をかけて選手がすべてを出し切れるような完璧な準備をし、選手たちがそのことを練習で意識をして一歩でも1mmでも目指すバレーの近づけるように力を合わせていきましょう。苦渋
そんな中、急遽高原中のO先生と日向学院中のM先生にお願いして2日間の練習試合に参加させていただきました。隣県に部活動がしたくてもできない人がいる中で、バレーボールをすることができることに対する感謝の気持ちを感じることができない、いまいちピリッとしない内容でした。
3日は本郷中に1勝2敗、高原中に1勝1敗、久峰中に3勝、三松中に2勝の7勝3敗でした。最近午前の出だしが悪いので、そこを意識して準備をするように伝えたところ、午前中は全勝でしたが、午後からは逆に集中力が切れてしまい、勝負所でだめ押しができずに、個人プレーで崩壊していくといういつもの光景がたくさん見られました。
4日は、前日の反省を踏まえ、一日を通して安定したバレーを展開することを意識して取り組みましたが、日向学院高1年生に2敗、高原中に1勝1敗、本郷中に3勝、日向学院中に3勝の7勝3敗でした。結果だけ見るとそこそこな感じですが、内容はほぼすべてのゲームで、差を付けられてからの逆転勝ちでした。最後まであきらめないというと聞こえはいいですが、出だしに集中力をもってこれず、相手の集中が切れたところでなんとか追いつき追い越すというパターンです。しかし、このような試合展開は、大会など相手の集中力が切れない状況ではあまり期待することができません。
特に、午前中の日向学院高1年生との試合では、まったくゲームを作ることができずに13-25で敗れました。戦う前に負けている状態で、相手はただサーブを入れているだけで、勝手に自滅していくという、本当に情けない試合でした。そこからなんとか気持ちを高めさせようとするのですが、やはりぱっとしないゲームが続きました。そして迎えた高校生との2セット目、私が選手たちに話したのは、自分たちの目標は何かということの確認と、高校生相手に良いゲームをしようという気持ちではなく絶対に勝ってきなさいということでした。結果、そのセットは20-25で敗れましたが、相手に臆すること無く自分たちの雰囲気のゲームを作ることができました。結局プレーをするのは自分たち次第だということを自ら証明する形となりました。相手や状況に合わせることのない自立したチームになり、自分たちで力を安定して引き出すことを強烈に意識してほしいものです。
この2日間では、この1年間やってきたことをどう組み合わせるかをいろいろと試しながらやっていきました。スパイクのコンビやサーブキャッチフォーメーション、ブロックフォーメーション、ディグフォーメーションなど、榎原中はこの1年間、その時期に合わせて様々なフォーメーションや戦術を経験してきました。その中で現状に一番うまくはまる組み合わせは何か。理想のフォーメーションを組みたいのはやまやまですが、なかなかそうはうまくいきません。その中で、この組み合わせなら一番選手たちの力を発揮させることができるのではないかというものがやっと見えてきました。
自分で自分のスイッチを、自分たちでチームのスイッチを入れ、悔いの無い練習を続け、悔いの無い試合をすることができるように頑張りましょう。
第32回中学校選抜バレーボール鹿屋大会
第1試合
榎原中 2(25-15,25-15)0 上小原・細山田中
準々決勝(ベスト8)
榎原中 0(20-25,13-25)2 宮之城中(鹿児島県1位)
初戦が第4試合ということもあって、午前中は別会場にていつも通りに練習をしましたが、練習の雰囲気がいまいちで、まったく考えて行動することができていませんでした。そのような雰囲気の中迎えた初戦では、県選抜スタッフのS先生率いる上小原・細山田中の勢いに押され、中盤までは互角の展開でした。最終的にはサーブで押し切って勝つことができたのですが、内容はほとんどなく、まったくかみ合っていない状況でした。
そんな中迎えた宮之城中戦では、2セットとも10点までにタイムを使い切るという、最悪なスタートでした。とにかくサーブキャッチが入らず、ミスをしない相手に対し、まったくバレーをさせてもらえない試合となりました。
その原因は、すべてにおいて準備不足だったということです。心技体すべてにおいて、中途半端な状態では通用しない相手に対し、いつも以下の準備で試合に臨み、心の面では最初から名前負けしてしまい、技の面ではサービスエースを何本も取られ、中途半端な攻撃は相手に拾われ、頼みの綱のサーブもミスのオンパレード、体の部分では朝からの調整がうまくいかずベストコンディションにはほど遠いといった感じでした。
目標としている宮之城中と公式戦で対戦するというとても貴重な機会を無駄にしてしまったことが残念でなりません。しかし、これまでの自分たちの甘さに気づくことができる、必要な刺激だったのではないでしょうか。九州大会でもう一度勝負する機会を得るために、地区大会、そして県大会を勝ち上がる断固たる決意を固めてほしいと思います。
終了後は、審判を上小原・細山田中に変わっていただき、練習試合をさせていただきました。鹿児島県ではこのような細やかな配慮を当たり前にして下さいます。そのおかげで得た4セットの練習試合では、第一鹿屋中・鹿屋東中・上小原・細山田中に勝利しましたが、宇都中には完敗しました。内容としても結局この日はかみ合うことがなく終わってしまいました。
大会はもちろんですが、このような練習試合でも、周囲の方々の温かい心づかいがあってさせていただいているということに感謝して、もっと1つ1つのことを大切にしていかなければ、これ以上の成長は望めないのではないでしょうか。
結局、決勝戦は接戦となりましたが、宮之城中が福島中を破り優勝し、九州大会のリベンジを果たしました。福島中が決勝戦をしている間、榎原中は練習試合と片付けをし、その後観戦をしましたが、いったいどのような気持ちで見ていたのでしょうか。
一年前の鹿屋大会でも、シード校ながら初戦で敗れ、最後に“氣”の話しをしました。(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jo39s64os-133#_133)この時期はどのチームも一生懸命頑張っています。後はそこにどんな“氣”を込めることができるかです。なんとかなるではなんともなりません。もう一度、個人の人間力、そしてチームの結束力に磨きをかけるために、“氣”の入った練習および生活を送りましょう。
復帰
先週日曜日は、高原中に声をかけていただき、高原中・三松中・本郷中・日向学院中・西小林中との練習試合をさせていただきました。キャプテンが復帰して最初の練習試合で、思い描くバレーボールがどれくらい具現化できるか楽しみにしていました。
しかし、午前中は危惧していたとおり、キャプテンがいることによるプラスよりもマイナスが大きく作用し、本郷中に2敗、高原中に1敗、日向学院中と三松中に1勝の2勝3敗でした。結果はもとより、内容もちぐはぐで、チームとしてまったくかみ合っておらず、ほとんど試合を作ることができませんでした。
午後からは昼の時間をうまく修正に使えたのか、本郷中に1勝、高原中に1勝1敗、三松中に1勝、西小林中に2勝の5勝1敗でした。全体としてはまだまだキャプテンがチームの中にうまくはまっていない感じですが、なんとか先週くらいのチーム力には戻った感じです。それでも私の思い描く最終的なチームの姿からすると、まだ20%くらいの出来ですが、1ヶ月半ぶりの実践としてはこのくらいなのかなと思います。
ただ、キャプテンが復帰してもチームとしての課題が相変わらずで、唯一午後落とした高原中戦では、19-15とリードしている展開から、少しの油断で8連続失点を喫し、逆転負けをしました。この負け方に榎原中が勝ちきれない理由のすべてがあるはずです。
今週は家庭訪問期間で、私がほとんどつけない状況でしたが、話しを聞く限りではいい練習ができていたようです。この高原中での経験や家庭訪問中の練習が本当に生かされているかどうかは、明日行われる鹿屋大会で分かるはずです。
順調にいけば、準々決勝で鹿児島県1位の宮之城中学校と対戦することができます。先に行われたアシックスカップでは、福島中と激戦を繰り広げ、惜しくも敗れてしまいましたが、私が知っている中では一番素晴らしいチームです。この宮之城中に勝つことが福島中と勝負することができる一つの大きな自信になります。
ぜひ、強い気持ちをもって、挑戦者として思いっきりぶつかってくれることを期待しています。
第7回津曲勝利杯中学校バレーボール大会
土曜日の練習試合には、宇都中・高原中・宮崎西中・宮崎大学附属中に来ていただきました。この日は先週の経験が生きたのか、宇都中に2勝、高原中に1勝1敗、宮崎西中に2勝、宮大附属中に3勝の8勝1敗で、18点以上の失点は敗れた高原中との1セットだけでした。途中緊急地震速報があり、体育外に避難をするなど、熊本地震のことを気にしながらの一日となりましたが、ある程度安定して試合を作ることができた一日となりました。
日曜日の津曲勝利杯では、決勝戦まで進めれば福島中と対戦できるということで、最低目標が決勝進出、目標が1セット取る、最高目標が優勝でした。結果は以下の通りです。
準々決勝
榎原中 2(25-17,25-12)0 妻ヶ丘中
準決勝
榎原中 2(15-25,25-23,25-18)1 三股中
決勝(準優勝)
榎原中 1(25-18,22-25,23-25)2 福島中
初戦はとにかくサーブキャッチが入りませんでした。理由はシンプルで、アウトボールを取ろうとしていたからです。やはり大会になると、いつもと感覚が異なってしまう部分はしょうがないところもありますが、そこからいかに早く修正できるかが勝負を分けます。結局1セット目は終盤まで競り合って、最後抜け出した勢いで第2セットも押し切りました。
準決勝は、会場が変わり、試合順も変更になったあげく、到着してすぐに試合でした。もちろん相手も同じ状況なのですが、第1セットは、これまで見た中でも最悪に近い散々な出来でした。とにかくサーブは入らない、キャッチは入らない、レシーブは上がらないと、榎原中の良さがまったく出ませんでした。
第2セットはなんとか競り勝ったものの、空き時間を使って準決勝・決勝用に変更したフォーメーションがまったくうまく機能していなかったので、今まで通りに戻すと、第3セットはなんとかいつも通りの試合をすることができました。
そして迎えた決勝戦では、顧問が替わって福島中がどのように変わっているかを直に感じることができる貴重な経験になりました。まだ1週間程度ですので、やっているバレー自体に変化はありませんでしたが、学年も代わり、雰囲気がずいぶん引き締まっていました。
第1セットは、直前にサーブのアウトジャッジを確認した甲斐もあって、アウトボールに手を出さず相手のサーブミスを誘い、エンジンがかかる前に流れをつかんで狙い通りに試合を進めることができました。
第2セットも、とにかく第1セットのようにうまくいくはずはないということを伝え、JA杯の時のように一気に離されず、接戦でなんとか我慢してついていきましたが、22-24からのダイレクトスパイクミスで第3セットに持ち込まれました。
こうなると相手ペースになってしまいがちですが、このセットもJA杯の3セット目と同様、ずっとリードしている相手を追いかける展開となりました。こちらも集中力は続いているのですが、いかんせんエース2枚、とりわけ2年生エースについてはかなりの負担がかかっていたので、決めきることができません。結局最後も、普通であれば落ちるボールを福島中が必死につなぎ、それを決めきれずに、最後には相手エースに決められるという同じ流れで敗れました。苦しい展開の中で、なんとか勝負所に力を出せるようにやりくりをするゲーム展開を自分たちで工夫していかなければ、厳しい夏の戦いを勝ち抜くことは難しいということを改めて感じた試合でした。
とはいうものの、8名全員が厳しい場面で試合に出場し、応援して下さる地域の方々と一体となってこの試合を経験することができたことは大きな収穫となりました。キャプテンも、この試合ではリベロとして半分だけ出場していましたが、これから本格的に復帰することができます。福島中にはリベロがいませんので、榎原中のキャプテンがリベロ賞を貰いましたが、このリベロ賞のトロフィーは、レシーブの中心としてチームを引っ張った③にあげたいと思います。
中体連地区大会まであと2ヶ月を切りました。これからキャプテンを加え、この1年間の集大成として最高のバレーをする最高の準備をしていきましょう。
加算
この日は4チームだったので、午前中は1セットずつの総当たりで行いましたが、本郷中に2敗、宮崎西中に1勝1敗、妻ヶ丘中に1勝でした。2年生・3年生となって初めての朝ですので、とても期待していたのですが、いまいち覇気を感じませんでした。少し気合いを入れた後、選手にはやれることをしっかりとやることと、やろうとしていることにどんどん挑戦することの2点を伝えました。しかし、その後もなかなか自分たちでスイッチを入れて気持ちを高めることができず、案の定、本郷中との1セット目は、先週の最後に25-15で敗北した榎原中相手に闘志を燃やしてくる本郷中と、いつも通りの榎原中の気持ちの差が出て、13-25で何もできないまま終わりました。ここで何を言ってもこれまでと変わらないので、ほとんど自分たちに任せてやらせておきましたが、結果・内容ともいまいちな感じで午前中は終わりました。
午後からは2セット連続の試合形式で行いましたが、しっかりと午前中の反省を生かしたのか、自分たちでいろいろと創意工夫をした結果、6セット全勝でした。大きなテーマは崩さずに、しっかりと自分たちで考えてプレーをし、なおかつ内容と結果をそろえたことは大きな収穫でした。また、エースの⑤が、だましだましではありますが、かなり久しぶりに一日を通して試合に出たこともとても大きな収穫でした。しかし、大事な試合は午前中に行われますので、午前中にこの状態にもっていかなければならないという課題も残りました。
もう少ししたらキャプテンが少しずつ復帰できる状態になります。この1ヶ月間は、チームとしてはとても苦しく厳しい状況でしたが、キャプテンの穴を埋めるべく、他の7名が力を合わせてよく乗り切りました。この間に経験できたことは、夏を勝ち抜く上でとても大きなものとなるはずです。
中でもエースの故障もあり、今までは3番手のスパイカーだった④は、急遽1枚エースとなった結果、すべてのボールに対して責任をもって取り組み、技術的にも精神的にも驚くほど成長することができました。
また、レシーバーの⑩も、今まではサーブキャッチ4枚のうちの1人だったのが、3枚のうちの1人としてたくさんのサーブレシーブを経験することができました。
そして九州大会でもゲームキャプテンとしてコートに立った③。今まで3年生3人の中で副キャプテンでキャプテンとエースの陰に隠れていた彼も、サーブキャッチの中心としてはもちろんのこと、このゲームキャプテンを経験したことで精神的に大きく成長しました。
また、これまであまり試合に出る機会の無かった⑧と⑨も、九州大会への出場など、数多くの実戦経験を積むことができました。
そしてエースの⑤も、無理をせず、少しはコンディションを整えることができたことと、コートの外から客観的にチームのプレーを見ることができたことは大きな経験になったはずです。
このキャプテン以外の7名の大きな成長がチームにとってそのままプラスになるかどうか。今までの戦力にそのまま①の力がプラスになれば、本当に目標である全国大会で榎原バレーを披露することが現実味を帯びてきます。しかし、そんな簡単な足し算にはならないのが中学生です。すぐにバランス良くチームがまとまるとは思えませんが、少しでも早く8名が完全に混ざり合った状態になることができるように、すべての場面でコミュニケーション能力を高め、“心”が繋がった状態になってくれることを期待しています。
鶏卵
昨年度は九州大会ですべての試合が終わりましたが、3日には高原中に呼んでいただいて、今年度初めての練習試合に参加しました。参加校は、高原中・日向学院中・本郷中の4校でした。この時期はとても忙しい時期であると同時に、2年生と3年生の間、1年生と2年生の間ということで、意識の違いがプレーに現れる一日となりました。
開始式で、本郷中のB先生から、部活で考えていくと、新チーム結成・新年・年度初めの3つの変わる時期があり、そこで大切になるのがコミュニケーション力であるという話がありました。まさに榎原中でもそのことをずっといい続けていることなので、とてもありがたいお話でした。
これまでたくさんの悔しい思いをしたり、宮崎県代表として九州大会を経験させていただいたりしましたが、年度が変わり、8人の意識がどのように変化しているのか。そんなことを期待しながら始まった午前の部は、久しぶりに見る最悪な状況でした。何をやってもうまくいかず、すべてが弱気なプレーで練習してきたことや指示したことはできず、ひたすら個人バレーをやっていました。雰囲気もどんどん暗くなっていき、結果も高原中に2敗、日向学院中に1敗、本郷中に2敗の全敗でした。あまりにもひどい状態だったので、午前の終わりに、その一番の原因であるセッターを久しぶりに叱咤しました。
キャプテンとエースが万全ではない現在の榎原中は、それ以外の6名がミスをいかになくす、そしてどうやって攻めるのかが重要になってきます。その中で最も必要なことがまさにこのコミュニケーションなのです。そしてその中心となるのがチームのすべてのボールをつなぐ要であるセッターです。
セッターの⑦は、身長はありませんが、運動能力が高く、とても真面目です。常にボールを追い続けないといけないセッターには大切な能力で、中学校からセッターを始めたにもかかわらず、3か月程度で榎原中の複雑なトスをしっかりと上げる技術を身につけました。その後、ブロックやサーブ、レシーブなどもどんどん成長していったのですが、肝心なゲームコントロールについてはずっと停滞しています。これだけ技術が身につけば、いろいろと余裕も出てくるはずなのですが、なかなか積極的なトス回しをすることができません。前述のように、心技体のうち、技術と運動能力はあるのですが、セッターはそれだけでは務まりません。むしろこの心が一番大切なのです。
⑦は学校でも、学習はもちろんのこと、すべてのことに一生懸命取り組むことができます。そしてその彼に足りないことを教えてくれているのがバレーボールです。先日読んだ全日本女子監督の真鍋監督の本(チームのスイッチを入れる。カリスマじゃなくてもできる組織を変える55の戦略)の中に、セッターに必要なことは観察力と洞察力だと書いてありました。また、全日本女子セッターの中道さんはセッターについて、以下のように言っていました。
セッターはコートの中では監督的な役割も担う責任のあるポジションですから、やりがいはあります。セッターとして不可欠なのは、メンタル面の強さ。基本的な技術はもちろんですが、相手の裏をかかなければならないので、正直すぎてもダメ(笑)。心の強さが不可欠だと思っています。でも、東レに入って「感情表現しないとスパイカーに気持ちが伝わらない」と教えられたので、今はかなり“熱い人間”になったと思います(笑)。
※“一流選手が教える女子バレーボール”より引用
⑦の雰囲気が榎原中の雰囲気なので、少なくともコートの中では自分を変えて、セッターというポジションにプライドをもってチームを引っ張ってほしいと思います。
というわけで、午前中は全敗でどうなることかと思った午後でしたが、午後からは伝えるべき事はすべて午前中に伝えたので、自分たちでしっかりやるように伝えました。するとようやく雰囲気もよくなり、すべてのセットで試合を作ることができました。結果も、高原中に1勝1敗、日向学院中に2勝、本郷中に1勝1敗でした。
そして練習試合の最後に全体で話をさせていただく場を頂いたので、次のような話をしました。
鶏が先か、卵が先か(この意味についてはhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%8F%E3%81%8C%E5%85%88%E3%81%8B%E3%80%81%E5%8D%B5%E3%81%8C%E5%85%88%E3%81%8B参照)
この言葉を今日の榎原中に置き換えて、雰囲気がよいから結果(内容)がよいのか、結果(内容)がよいから雰囲気がよいのか。後者の場合は、次には一切つながらない、その場限りの、ラッキーみたいなものです。しかし前者であった場合は、たとえそれがどんな結果になろうとも、次につなげることができます。特に中学生は、チームの雰囲気で勝敗が決まることが多くあります。良い雰囲気とは、ただ決まり切ったことを大きな声で言うのではなく、自分の思いや気持ちのこもった言葉が飛び交うよう、コミュニケーションがしっかりととれている状態のことをいいます。ぜひ毎日雰囲気のよい練習をしてください。
この日集まった4チームは県のトップを目指せるチームだと思います。ぜひ夏の大会で対戦することを願っています。
アシックスカップ第33回九州中学校バレーボール選抜優勝大会
26日から28日に行われた九州大会に、榎原中学校は宮崎県代表として参加させていただきました。結果は以下の通りです。
予選グループ戦(2敗で予選敗退)
榎原中 0(12-25,16-25)2 東明・早岐中(長崎県1位)
榎原中 0(26-28,19-25)0 日田東部中(大分県2位)
今大会は、すべてにおいてチームの要であるキャプテンが怪我のため不在で、エースも膝を痛めて練習がほどんどできていないという状況の中、他の6人が自分の役割をしっかりと果たすだけではなく、どれだけプラスアルファをチームに与えられるかという部分が勝負のポイントでした。
初戦は、全中選抜監督もされていたY先生率いる長崎県1位のチームでした。2人のスーパーエースを要し、メンバー全てがとても訓練されている素晴らしいチームでした。序盤は接戦に持ち込んだのですが、サーブレシーブの中心であるキャプテン不在の穴をつかれ、9-7からの4連続・12連続失点で一気にセットを取られました。この流れのまま2セット目も0-5でスタートし、なすすべもなく敗れてしまいました。
さすがに激戦区である長崎県1位との力の差を痛感させられましたが、気持ちを切り換えて、敗者復活戦に臨みました。日田東部中はそれほど大きな選手はいませんでしたが、夏の全中を経験したメンバーが残っており、とてもボール扱いが上手なチームでした。1セット目は、とにかく粘り負けをせず、サーブでしっかり攻めるバレーを展開し、11-6、17-8と終始榎原中のリズムで試合が進んでいきました。そんな中、日田東部中は最後まで集中力を切らさず、こちらの弱いところをつき始めてきて、22-20まで詰め寄られました。なんとか24-20のマッチポイントまでこぎ着けました。しかしそこから5連続失点で24-25となり、再度27-26でマッチポイントになったものの、最後は3連続失点でまさかの逆転負けを喫しました。こうなると2セット目の出だしも最悪で、1-5でスタートし、最大8-17まで差を広げられ、そのまま敗戦しました。
その後の試合も全員で観戦したのですが、優勝した菊鹿中をはじめ、九州のレベルの高さを感じることができた大会となりました。中でも福島中と宮之城中との試合では、この時期の中学生とは思えない、お互いの良さを出し尽くしたとても見応えのある試合でした。改めて福島中の強さを実感するとともに、自分たちが越えなければならない壁の高さに気付かされました。
これで“守・破・離”(守・破・離についてはhttp://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jot4wxwyp-133#_133を参照)のうち、“破”の時期が終わり、いよいよ勝負の“離”の時期に入ります。九州大会では、結果的に全選手がコートに立つことができました。この経験をこれからの自分の人生に、そして勝負の夏にしっかりと生かしてくれると信じて、また一緒に練習に励みたいと思います。
最後になりますが、運営にあたって下さった宮崎県のバレーボール関係者の方々、たくさんの声援を頂いた皆様、本当にありがとうございました。
第33回九州中学校バレーボール選抜優勝大会結果
http://mvajhs.main.jp/wp-content/uploads/2015/07/asicsfinal.pdf
塩味
九州大会に向けて、どこまで上を見据えて試合を展開することができるのかを試す絶好のチームに集まっていただいたのですが、榎原中は、負傷中のキャプテン①に加えて、エース⑤の膝の調子が悪く、160cm以上は1年生エース④ただ一人の6名ギリギリでこの2日間を乗り切らなければならない、非常に厳しい状況となってしまいました。
そんなこの週末のテーマとしては、守備面ではほぼノーブロックの中で、とにかくコート内にボールを落とさないために、強打のコースを予想し向かっていくことや、軟打・フェイントをすべて上げるためにサボらずに準備をすることでした。①が怪我して以降、九州の強豪と勝負するために、スパイクレシーブのメニューを多く練習してきたので、その成果を試す絶好の機会でした。
また、攻撃面のテーマとしては、今まで3枚の中の1人だった④が、マークが厳しい中で、ブロックを利用したアタックや相手を崩すアタック、移動攻撃やバックアタックなど状況に合わせたプレーを選択することと、155cm前後しかないレシーバーとセッターの攻撃への参加、そしてサーブを強く攻めることでした。
結果、初日は新たなフォーメーションに戸惑い、ミスが多い状態の中で、第一鹿屋中に2勝1敗、佐土原中に3敗、福島中に2敗、姫城中に2敗の2勝8敗という結果でした。2日目は、前日の疲れが残っている中ではありましたが、少しずつ慣れてきたのか、宇都中に3勝、加治木中に1勝2敗、福島中に1勝1敗、佐土原中に1敗の5勝4敗でした。
結果としては、佐土原中戦以外はほとんど大崩れせず試合を作ることができたことや、福島中相手に1セット取ることができたこと、そして両日ともに一番苦しい最後のセットに意地を見せて勝利した部分など、①と⑤以外の6名でも練習の成果を発揮すれば、コートの中でも十分プレーは通用することが分かりました。このことは特に1年生にとってとても大きな経験になったはずです。
内容としては、守備面・攻撃面ともにまだまだですが、様々な状況を経験することで、ゲームの中に必要な身体や頭の準備や動きが少しは分かったのではないでしょうか。今後の練習でいろんな場面を想定して、自分に与えられた役割をしっかりと理解して練習に励むこと大切です。
この2日間で、⑤は1セットだけ少し出場しましたが、そのときはチームの安定感や安心感がすごくありました。今は我慢してコンディションを上げることに集中して、九州大会ではベストに近いプレーをすることを期待しています。また、①も、ずっとトレーニングとスコア付けが続いていますが、この期間がこれからの自分をさらに成長させてくれます。今できることにベストを尽くすことできっと道は開けます。
8名全員で心をそろえて、あと4日後にせまった九州大会に自信をもって挑みましょう。
飛翔
キャプテンのYは、高校バレー界の強豪校である小林西高校に進学します。この代の榎原中はまさにYのチームでした。何でもできる分、あまり目立ちはしませんでしたが、県トップクラスの力がある選手だと私は思います。先に小林西校を卒業した、榎原中OBである前キャプテンのMのように、高校で大きく成長し、高校バレー界の中心として頑張ってくれることを期待しています。O先生、どうぞよろしくお願いいたします。
エースのIは、こちらも高校バレー界の強豪校である宮崎工業高校に進学します。Iは素晴らしいバレーボールの才能がある半面、少し自分に甘い部分がありますが、県選抜での経験を通して、自分の意思でバレーボールと真剣に向き合うことを選びました。また、宮崎工業高校には、榎原中のOBが数多くお世話になっており、新2年生にも日南出身の選手が多数います。中でも北郷小中の2名とは合同チームで一緒に九州大会に出場しました。この縁を大切にして、K先生のご指導の下、さらに自分を磨いて、高校でも自分の力を存分に発揮してほしいと思います。
最後にTです。彼はバレー未経験でしたが、2年生の11月に5人しかいなかったバレー部のために助っ人として力を貸してくれました。3年生の4月からは正式に入部し、遠征や厳しい試合など、最後まで一生懸命チームのために力を尽くしてくれました。高校にいっても、何事にも真面目に取り組んでいれば、おのずと最高の結果が出るはずです。自分のやりたいことに自分から積極的に打ち込んで下さい。
この3名とは、私が1年生の時の担任だったこともあり、とてもたくさんの時間を一緒に過ごしました。榎原中で学んだこと、榎原中男子バレーボール部で学んだこと、バレーボールという競技を通して学んだこと、そしてこの3人で経験したすべてのことを生かして、高校でも榎原っ子らしく、すべてを出し切って自分を輝かせて下さい。3人がそれぞれの夢に向かって、大きく飛翔することを願っています。
私は普段ほとんど褒めることはありませんが、今は心の底からこの言葉を伝えることができます。
3人とも3年間よく頑張りました。
ありがとう!
平成27年度榎原杯Farewell大会
南那珂地区は、今年は福島中(県1位)・榎原中(県3位)、一昨年は榎原・北郷小中(県2位)・吾田中(県3位)、3年前は北郷小中(県1位)と男子バレー界では結果を残し続けています。ちなみに、小学校の大会でも、昨年は串間少年バレー(福島中)が全国ベスト4、今年は北郷小年バレーが県1位と、とてもバレーボールが盛んな地域です。
同じ地区で、練習試合や大会などたくさん一緒に汗を流してきたバレーボール仲間と、最後に何か思い出に残ることを企画したいと思う中で、特に榎原中は、福島中→北郷小中→吾田中と合同またはレンタルでお世話になっていたので、私が音頭を取ってこの大会を始めました。
今年は、榎原杯ということで、当初お世話になったチームを中心に声をかけようと思っていたのですが、紆余曲折を経て、昨年同様、南那珂地区の4チームで開催することになりました。今年も大会は大盛況で、午前中は、夏に比べて身体が大きく成長した3年生と、技術的に大きく成長した1・2年生が混ざり合って、どの試合も白熱した試合となっていました。また、午後からは、3年生チームは、本当にバレーボールを楽しんでおり、1・2年生のお手本となるようなプレーをしていました。
この日一日を通して、1・2年生は久しぶりに3年生とプレーをし、改めて先輩たちの偉大さや、先輩たちから教わったことを感じたのではないでしょうか。ぜひ、素晴らしい先輩たちから学んだことを、各中学校の伝統として繋いで、感謝の気持ちを忘れずに、これからのチーム作りに励んでほしいと思います。
3年生の皆さん、中学校卒業後もバレーボール部で学んだことを生かして、感謝の気持ちを忘れずに、それぞれの道で頑張って下さい。皆様の活躍を期待しています。
平成27年度榎原杯Farewell大会結果
第1試合
榎原中 2(25-8, 25-8)0 北郷小中 吾田中 0(22-25, 25-27)2 福島中
第2試合
榎原中 1(24-26, 25-11)1 吾田中 福島中 2(25-19, 25-16)0 北郷小中
第3試合
榎原中 2(25-20, 25-17)0 福島中 北郷小中 0(9-25, 22-25)2 吾田中
優勝:榎原中学校(2勝1分) 準優勝:福島中学校(2勝1敗)
敢闘賞:吾田中学校・北郷小中学校
痛手
先日の大会で負傷したゲームキャプテンの①ですが、検査の結果靱帯断裂でした。非常に残念で、チームとしては大きすぎる痛手ですが、本人はそれ以上に無念だと思います。なんとか中総体地区大会に万全の状態で挑めるように、少しでも早い回復を祈るばかりです。
①は、8名いる榎原中で、ただの8分の1の選手ではなく、精神面・技術面ともに榎原中の半分以上を占めており、チームにとっては最も欠かせない選手です。精神面では、なかなか気持ちを出せないチームの中で、闘志を燃やし、厳しい練習を楽しみ、苦しい時にチームを鼓舞することができます。技術面でも、スパイク・ブロック・レシーブ・サーブとすべての面でチームトップクラスの選手です。新チーム結成以来、①に頼りすぎるなということを何度言ったかわかりません。
そんなすべての面でチームの柱である①がいなくなることは、とてもとても大きなマイナスです。しかし、逆に言えば、①がいるからこそ、周りの選手が①に頼ってしまい、その結果周りは伸びない、①は頑張りすぎるという状況だったのかもしれません。特に今年に入ってからは、3枚しかいないスパイカーのうち、エースである⑤の膝の状態が良くなく、もう一人は1年生で安定感に欠けることもあり、身体的にもかなりの負担がかかっていました。
実際、先日の大会でも、①は十分自分の力を出し切っていたのですが、チームとしてはまったく力を出し切っていなかったので、花岡学園戦の第2セット前に叱咤したところ、100%の力を出し切っている①が、チームのために、他の選手のミスをカバーするために、100%以上の力を出そうとした結果、怪我をしてしまいました。技術的にも精神的にも①に頼りきっていたということを象徴していたプレーでした。これはもちろんこのようなチーム作りをしてしまった私の責任です。こういう結果になってしまった以上、今私達がしなければならないことは、①が戻ってきたときに、①に頼りすぎない、一人一人が自立したチームにすることです。
①がいないという厳しい状況ではありますが、月末には、九州大会に宮崎県代表として参加させていただきます。今の榎原中のプレーすることができる選手は7名になりましたが、現状のベストメンバーで戦える準備をするのみです。一致団結してピンチをチャンスに変えて、①が復帰した後、万全の態勢で地区大会に臨めるように何事にも本気で取り組みましょう。
第15回鹿児島・宮崎対県中学校バレーボール大会
予選グループ戦(2勝1敗で3チームが並び、セット率で2位)
榎原中 2(25-18,25-22)0 吉野東中(鹿児島県7位)
榎原中 0(25-27,18-25)2 谷山中(鹿児島県2位)
榎原中 2(25-18,22-25,25-12)1 南中(宮崎県6位)
順位決定戦(第6位)
榎原中 2(14-25,25-23,25-12)1 花岡学園(鹿児島県5位)
榎原中 0(24-26,17-25)2 伊集院中(鹿児島県3位)
予選グループ戦では、山場の谷山中戦1セット目にキャプテンの①が足をつってしまい、2勝1敗で3チームが並びましたが、結局2位となりました。というわけで、最低目標すら達成することはできませんでしたが、それよりも問題なのは、内容がほとんどなかったことです。お見合いやトスミスはもちろんのこと、サーブは攻めれきれず、クイックはほとんどなく、ただの噴水バレーになっていました。その日の夜に、副顧問のK先生にお願いしてミーティングを開いてもらい、その成果に期待して2日目に臨みました。
しかし、そんな簡単に一度崩れた流れを取り戻せるはずもなく、花岡学園との第1セットは、ロングサーブにパニックを起こし、ミスの連発で終わりました。そして2セット目のはじめには試合中にもかかわらず大声で叱責をし、やっと自分たちのバレーを取り戻してきた矢先に、再び①が足を負傷してしまいました。その後、なんとか第2・第3セットは取り返すことはできましたが、大きな代償となりました。
次の伊集院中戦は、皮肉にもこの2日間でもっとも良い内容でした。①抜きで戦い、第1セットは接戦に持ち込めました。第2セットは、さらにエースの⑤の膝も悪くなり、両エース抜きの状況となりましたが、最後まであきらめずにプレーすることができたと思います。この気持ちで①がいるときにプレーしていたらもっと違った結果になったはずです。
この鹿宮対県大会を通して、私個人としてのテーマはチームを信じて見守るということでしたが、あまりの内容の悪さに、我慢することができませんでした。今回チームがベストのプレーをすることができなかったこと、そして①が負傷してしまったことの原因は、普段の生活にあります。この大会までに、時間通りに部員がそろわずミーティングができない、忘れ物があり指導ができない、挙げ句の果てには、大会前日の金曜日にはコート設営に20分もかかっており、1時間コート設営の練習をするなど、マイナスエネルギー(+エネルギーと-エネルギーについてはhttp://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jo0m57zpj-133#_133を参照)をためにためていたことに原因があります。もちろんこれは指導者である私に大きな責任がありますが、できないことではなく、やっていない、やろうとしていないことなので、本人たちの意識次第で変えることができます。
この週末では、もう一度大切なことが何かを教えていただきました。保護者の皆様には、宿泊や送迎、応援などたくさん協力していただいたにもかかわらず、期待に添えるような試合をすることができなかったことを本当に申し訳なく思っています。明日からまた気持ちを切り換え、しっかりと準備をして、九州大会に臨みますので、どうぞよろしくお願いします。
最後に、鹿児島県の先生方、大会運営及び準備、そして懇親会での勉強になるお話などとても有意義な時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました。
第15回鹿児島・宮崎対県中学校バレーボール大会結果
順位決定戦
http://www.kva-v.com/wp-content/uploads/2016-kamiya-t.pdf
予選グループ戦
http://www.kva-v.com/wp-content/uploads/kamiya-2016-1.pdf
自律
先日“自立”ということについて書きましたが、いろいろと調べていると、“自立”と“自律”の2つの言葉があり、その違いが説明してありました。
“自立”というのは、他に依存しないで、自力でやっていける、自ら立つ状態のことで、技術的・経済的に自立しているということだそうです。バレーボールで言えば、基本的な技術や体力(“技”・“体”)がしっかりと身に付いていることが“自立”しているということになると思います。
また、“自律”とは、自らの律(規範・ルール)をもち、それに基づいて評価し、判断し、行動できるという自らを方向づけできる状態のことで、意識的に自律しているということだそうです。バレーボールで言えば、しっかりと目的や目標を明確にし、すべてのことを自分の成長ととらえて前向きに生活することができる精神力(“心”)がしっかりと身に付いていることが“自律”しているということになると思います。
“強いチーム”はすべてこの“自立”ができています。小学校の時からしっかりと鍛えられており、比較的早い段階から自分たちで工夫して試合や練習を組み立てることができます。バレーボールには、なかなか運動神経が優れている中学校で始めた選手はいませんので、結局小学校の頃の差が中学校でも縮まらずに最後を迎えることがほとんどです。しかし、最後につまずいたりしてしまうチームは、“自律”ができていない場合がほとんどです。
私には、これまでに衝撃を受けたチームが2つあります。1つは7年前くらいに福岡合宿で対戦した福岡県の遠賀中学校です。当時まだバレーボール指導の経験が浅かった私は、高いレシーブ力を武器に、それぞれが自由に攻撃してくるプレーを目の当たりにして、とても同じ中学生とは思えず、ただただ感心していました。たった1セットだけでしたが、練習会終了後にお願いしてさらに2セットさせていただいたことを覚えています。そのチームは翌年全国大会で準優勝しました。
もう1つは、同じ時期に天皇杯で試合を見た、宮崎県の社会人チームの柊クラブです。このチームも6人それぞれが自分の考えでプレーしており、まさにベストプレーがベストチームワークだということを感じさせてくれたチームでした。どんな状況にでもリラックスしており、すべてのプレーを簡単にこなしているという印象でした。少し当時を思い出してネットを検索していたらこのような記事がありましたので紹介します。(http://miyazaki.mypl.net/mp/volleyball_miyazaki/?sid=7431)
この両チームに共通していることは、どちらのチームも、決して大きな選手がそろっていたわけではありませんが、圧倒的な基本技術を基に、すべてのプレーを簡単にこなし、余裕をもって試合をしていたことです。結果、とても楽しんでバレーをしているように感じました。私も今では中学選抜や春高バレー、Vリーグなどより高いレベルのバレーを見て勉強していますが、未だにこの2チームを越える衝撃を受けたことはありません。それくらい自分の中で理想の2チームです。
このようなチームになるためには、下の図にあるように、“自律”が“自立”を囲むような状態にならなければなりません。つまり、すべての基本はやはり“自律(心)”なのです。“自律”が“自立”を囲むような状態とは、試合中や練習中、空いている時間などを使って、試合時の攻撃、守備体系、狙い所や細かいポジション取りなど、戦術的なことを任せられる状態です。こちらから練習を与えるのではなく、自分たちで積極的に考え、バレーボールの面に関しては指導者と対等に話しができるようにならなくてはなりません。
当然そのためには、指導者側の“我慢”が必要です。この3月は私にとって我慢の月になると思います。この7ヶ月間ずっと指導してきたことの成果を祈りながら、選手たちを信じて、見守ろうと思います。
鹿宮対県組み合わせ
http://www.kva-v.com/wp-content/uploads/a532f96db10bb978a6f1e7d84e9a408b1.pdf
自立
先日、アシックスカップ第33回九州中学校バレーボール選抜優勝大会の組み合わせが決定し、宮崎県3位の榎原中は、長崎県1位の東明・早岐中と対戦することになりました。各県の1位と対戦することは分かっていたので、どこと対戦しても厳しいとは思っていましたが、毎年レベルの高い長崎県の1位ということで、挑戦者として思いっきりぶつかるだけということを再確認しました。
2年前にアシックスカップに参加したときは、予選で大分県1位の日出中学校に大会の雰囲気をつかむ前に負けてしまい、敗者復活戦で沖縄県1位の首里中学校にフルセットの末何とか勝って決勝トーナメントに進みました。しかし、トーナメント1回戦の相手は優勝候補である、福岡県1位の北九州中央中学校でした。持てる力をすべて振り絞らなければ勝利が見えない相手に対し、1セット目は接戦でしたが、2セット目はエースの足がつるなど予選の消耗が大きかったことが響いて大差で敗れてしまいました。
この経験を元にすると、やはり厳しいとはいえ、初戦に勝つことが上位に進出するための鍵になります。そして強豪相手に勝利する可能性が一番高いのは初戦だと思います。そのためには、相手がどんなチームか分からない以上、選手が自分たちで対戦相手を分析し、それをしっかりと実行することができることが重要です。つまり自立したチームになっていなければなりません。
自立とは、「他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。」と辞書には書いてあります。今現在の榎原中は“守・破・離”(守・破・離についてはhttp://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jot4wxwyp-133#_133を参照)の段階のうち、先の練習試合で少し“離”の部分が見えましたが、相変わらずようやく“破”の部分が出てきているような状態です。自立しているチームというのは、この“離”の段階にあるチームのことなので、自立にはまだまだ遠い状態です。しかし、九州大会という素晴らしい機会を頂いたことで、心構え次第では一気に“破”の殻を破って“離”に到達するかもしれません。
自分の心身の充実や周りの環境などすべての要素に恵まれたとき、人は時に思いも寄らない成長を遂げることがあります。例年であれば各県の2位までしか九州大会には参加することはできませんが、今回は宮崎県開催ということで、3位だった榎原中も参加することができます。すべてのことには意味があるはずです。この恵まれた環境に感謝をし、目の前にあるチャンスをしっかりとつかんで、自分たちが人として大きく成長するきっかけにしてほしいと思います。
第33回九州中学校バレーボール選抜優勝大会組み合わせ
http://mvajhs.main.jp/wp-content/uploads/2016/01/27_asicscup.pdf
根心
2月も今日で終わり、明日からいよいよ3月に突入します。1月末から取り組んできた“技”と“体”の基本練習も、先日の週末で一応終了し、 今月は再度“心”を高めて行くような練習メニューにしていきます。タイトルの“根心”とは、心の底、本心、本音という意味の私が作った造語です。渾身の力を出して、心の根っこからバレーに打ち込んでほしいという思いを込めています。
言うまでも無く、すべての“技”や“体”を使うのは“心”です。その心の中には、“プレッシャーに負けない心”や、“逃げずに攻める心”、“冷静に状況を判断する心”、“最後まであきらめない心”、“最後まで気を抜かずに集中する心”、“他の人のことを思いやる心”、“自分を犠牲にする心”などたくさんあります。その中でも特に大事にしたい心が、“バレーボールを楽しむ心”です。
“根心”からバレーボールを楽しむということは、つらい練習やきつい練習、単調な練習や自主トレーニング、厳しいプレッシャーや苦手なことなどのすべてを“バレーボールのために楽しむ心をもっている”ということです。この“楽しむ心”が根っこにあれば、すべてのことに対して、受け身ではなく前向きに取り組むことができ、自然とバレーボールの技術はもちろんのこと、人間力も高まっていくはずです。
具体的には、基礎基本と平行して、その基礎基本を使った様々な種類の練習や、ゲーム形式の練習を中心に練習を組み立てていこうとしています。そういった、いつもとは違った練習やゲームの中で、いかに基礎基本を意識できるか、そしてバレーボールを楽しむことができるかをテーマにやっていきたいと思います。このやるべきことをしっかりとやることと、楽しむことの両立をきちんとすることは難しいことだとは思いますが、このバランスが実際の試合の中で大切になってきます。まだまだ信用できない生徒もいますが、こちらがやらせるのではなく、あえて信じてまかせることで、8名全員の成長を期待したいところです。
3月といえば別れの季節です。このチームは夏の中総体まで続きますが、私は今年榎原中5年目となり、異動対象者ですので、この3月が一つの区切りとなります。つまり、どのような状況になっても、しっかりと自分たちで自立して目標に向かって取り組むことができるようにしておかなければなりません。
“夢追う者に奇跡あり。”これは前任の顧問であるK先生が榎原中に残している言葉です。夢を追わなければ、夢は叶いませんし、奇跡は起きません。自分を信じて、仲間を信じて、すべてのことに前向きに取り組み、絶対にあきらめない心をもって毎日を過ごしてほしいと思います。
散々
先の鹿児島遠征でまずまずの内容で、少しは光明が見えてきた矢先ではありましたが、月曜日の学校生活は散々でした。九州大会用の写真を撮るためのユニフォームを忘れていたり、課題の提出をしていなかったり、課題のやり直しが終わらず17時30分を過ぎてもミーティングを始めることができなかったりという状況でした。その日はあまりに情けなくて、結局予定していたミーティングもせず、副顧問のK先生にあとをお願いして帰ることにしました。
翌日、昨日のK先生の話が伝わっていたのか、朝全員で集まっていました。そこで私の部活動に対する考えを再度伝えました。それは、部活動はバレーボールクラブではなく、あくまで学校生活があってこその活動なので、バレーボールの技術を教えることがメインではなく、それ以上に礼儀面や人間関係作り、そしてそこで得たものを普段の生活の中で生かせるようにすることを最も大切にしているということ。生活面と部活動面で経験したことや学んだことをお互いに生かしながら、その両輪をバランスよく回すことができれば、結果的には目標に向かってまっすぐ進むことができるということ。部員全員の学校生活がしっかりできないようであれば、指導者の指導力不足であり、それはつまり私には指導する資格がないということを伝えました。
しかし、この日もまた1名忘れ物をしているということでした。言葉やバレーノートの中では反省をしていると言っていますが、言われていることの本当の意味を理解していないからこのようなことが起きます。そしてそれは彼らにしっかりと伝えることができていない私の責任です。この日は8名の中のたった1名でしたが、8名全員が榎原中男子バレーボール部の一員である以上、全員でしっかりとやるべきことをやらなければなりません。結局この日も練習指導はK先生にお任せして、私は練習終了までずっと体育館の外にいました。
現在、“技”と“体”が少しずつついてきていますが、その“技”と“体”を使う“心”がすべての基本です。自分たちが掲げた“心”の文字を忘れずに、自分の弱さに負けないように、当たり前のことを当たり前にできるように強く意識しなければなりません。来週の鹿宮対県大会や九州大会には、宮崎県代表として大会に臨みます。“強い”だけではなく、“良い”チームを目指して、日々の練習に取り組んでほしいと思います。
光明
この週末は、2日間とも鹿児島県での練習試合に参加させていただきました。土曜日は有明体育館で、高原中・宇都中・重富栗野中・大崎中・末吉宇都中・吉野中と11セット、日曜日は宇都中体育館で、宇都中・花岡学園・第一鹿屋中・(鹿児島)南中と9セット試合をさせていただきました。
この鹿児島遠征では、3週間ぶりの実践、テスト休み明け、エース温存、裏ローテースタートなど、なかなか厳しい条件の中、なんとか踏ん張り、全勝で終えることができました。正直これは出来過ぎな感じではあります。しかし、力を出し切ればこのくらいはできるということも確かです。
もちろん、この20セットの中には、内容が良くないセットもありました。しかし、それ以上に内容が素晴らしい、榎原中が目指すバレーをすることができたセットが数セットありました。それはどんな内容かというと、チームの約束事を強く意識して、8名全員が自分の力を出し切ることができていたということです。その理由は、チームの中心である2年生がコート内外で1年生を引っ張ってくれたことにあります。
①はゲームキャプテンとして、いつも通り自ら身体を張ってプレーすることができていました。③は副キャプテンとして、レシーブの中心となって、自分がすべて取るという強い意識でプレーすることができていました。⑤は主将としてエースとして、まだコンディションは万全ではありませんが、一時期と比べてプレーがかなり安定してきており、随所にエースらしいプレーをすることができていました。
2月は、いわゆるフォーメーション練習はまったくせず、すべて基本練習、形を作ることと身体を鍛えることのみをやっています。その半ばでのこの鹿児島遠征のテーマは、練習で意識している形を試合の中で意識していくことと、試合の中でコミュニケーションをとっていろいろと修正していくことでした。この2つの点に関しては、合格点を与えて良いと思います。何回かスタッフの思いとコート内の思いがシンクロした場面がありましたし、こちらの想像を超えたプレーも何度かありました。まさにチームが“守”から“破”に変わろうとしている、そんな瞬間でした。
また、土曜日に諸事情で遅れていたJA杯の反省会をしていただきました。たくさんの方々に支えられて自分たちの大好きなバレーボールをすることができている、そして自分の大好きなバレーボールをすることで、たくさんの方々を笑顔にすることができていることを忘れずに、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。