部活動
595セットの軌跡②
第1位 65セット・・・吾田中学校(秋まで1名レンタルしていたことと、前顧問のY先生がJOCスタッフだったため一緒に練習することが多かったです。)
第2位 62セット・・・福島中学校(よく半日2チームで練習しました。なかでも県大会前に15点マッチで17セット行ったことが大きかったです。)
第3位 43セット・・・木花中学校(前顧問のK先生のころから、距離が比較的近いこともあってよく一緒にさせていただきました。この代の最初と最後は木花中でした。)
第4位 33セット・・・妻ヶ丘中学校(私の前任校です。一度も練習試合を断られたことがなく、感謝しています。新チームでもよろしくお願いします。)
第5位 27セット・・・姫城中学校(スーパーエースKがJOCでいない時期によく練習試合をしていました。また顧問のT先生は女子バレーを見ていたときから知っています。)
第6位 26セット・・・宮崎西中学校(顧問のH先生がJOCのためあまりチームに付けない時期によく来ていただきました。いろんな練習会にも誘って下さり、ありがとうございました。)
第7位 25セット・・・大淀中学校(顧問のY先生とは、以前勤めていた佐土原中学校の時からの付き合いです。)
第8位 23セット・・・沖水中学校(都城市での練習試合によく呼んでいただきました。榎原中はほとんど練習試合に呼ばれない中で、一番呼んでいただいたのではないかと思います。)
第9位 22セット・・・三股中学校(連絡はかなり取ったのですが、なかなかタイミングが合わず、あまりできませんでした。)
第10位 19セット・・・宇都中学校(前チームのころから、鹿児島県からは一番来ていただいています。)
1日練習試合をすると、だいたい3セット位対戦しますので、第10位の宇都中学校でも6・7回くらいは試合を一緒にさせていただいているということになります。こうやって見ていくと、いかに多くの練習試合や大会を経験してきたのかが改めて分かります。
今年度も3月にFarewell大会を開催しようと思っています。昨年度はお世話になった南那珂地区のみの5チームで行いましたが、今回は榎原中がお世話になったチームを中心に声をかけますので、ぜひ参加をよろしくお願いします。
595セットの軌跡①
これからH26~27榎原中バレーボール部のこれまでを少し振り返ってみたいと思います。
このチームの初めての練習試合は、7月6日の木花中での練習試合でした。当初5名しかいなかった榎原中は、木花中に1名を借りて練習試合を行いました。その後は吾田中に1名選手を借りて、榎原・吾田中として活動していました。そして秋の中体連で敗れた後、それまで音楽部で活動していた③が助っ人として加入し、榎原中として活動することになりました。
それから鹿児島遠征や正月合宿等を経て、JA共催杯ではベスト8に入りました。しかし、アシックスカップ出場を逃したことで、途中鹿宮対県大会がありましたが、特に意識すること無く、2月からは4月以降のチームを見据えて、U-14に出るという名目ですぐに6年生を入れた練習を始めました。しかし2月の半ばに行われたU-14大会では、3位で九州大会には出場することができませんでした。これは大きなマイナスとなりました。その後も来られる範囲で6年生も含めて練習をし、練習試合にも参加させていました。
そして、4月に入り、正式に音楽部だった③と1年生が入部してきました。しかし4月の大会は津曲杯・鹿屋大会ともに安定感のない試合運びで、残念な結果となりました。そこから5月のゴールデン都城、県南地区大会で優勝し、熊本県で行われた中原旗でも強豪ひしめく中3位という結果を残し、地区中体連を迎えました。地区中体連はほぼ完璧な内容で、やっと思い描くバレーの片鱗が出てきて、全国への道が見えてきました。結局その後、②の骨折や怪我、部活動停止など大きなトラブルが重なりましたが、なんとか県大会を迎えることができて、宮崎西中戦では現状でのベストのプレーができたのではないかと思います。
この1年間で、18の大会に出場し、優勝6回、3位が3回、ベスト8が6回という結果でした。県レベルの大会では大きな結果を残すことはできませんでしたが、5名でスタートし、それほど恵まれたメンバーではない中で、選手達はほとんどの大会で全力を出し切ることができたと思います。結果を残せなかった原因は、やはり監督の指導力不足につきます。特に怪我人が出たりするなど万全の状態で最後の大一番を迎えさせることができなかったことが一番の反省点です。そして、この反省を次に生かしていくことが一番大切なことだと感じています。
次は全595セットについて振り返って見たいと思います。
第66回宮崎県中学校総合体育大会
榎原中 1(21-25,25-22,18-25)2 宮崎西中
榎原中は初日の第1試合に向け、午前中は榎原中の前校長であるK校長の計らいで、宮崎北中学校で練習をさせていただきました。北中には前姫城中顧問のY先生や、前広瀬中顧問のT先生もいらっしゃって、いろいろ昔話をしながら、リラックスした状態でいつも通りに練習をすることができました。その後、12時には県体育館に出発し、13時からの設定練習を終え、いよいよ運命の13時40分を迎えました。
この大会で最大の悩みどころは、骨折している②をどのように起用するかということでした。先週のうちに目処が立っていれば、今大会でもスタメンで起用することができたのですが、火曜日に医者には止められているものの、ぎりぎりプレーをする目処が立った状態でした。なんとか前日にスパイクを打って、当日にブロックを軽くするのみの調整ではありましたが、それでも代わりに出ていた③よりは、②のほうが力としては十分計算できる状況でした。しかし、これまでも②の代わりに出ていた③で県内外の強豪と十分互角に渡り合ってきたので、その雰囲気を大事にしたく、スタートは③でいくという決断をしました。
第1セットは序盤に1-4、4-10と点差を広げられ、その後最大9-16まで離されました。なんとか気持ちを保ちつつ②の途中交代や粘りのバレーでなんとか点差を縮めましたが、21-25で取られてしまいました。しかし、少しこちらのミスが多いだけで、作戦通りにプレーをして相手の攻撃はおさえていたので、第2セットに向けて気持ちを切り換えて、臨みました。
第2セットも、2-5、4-8と出だしでつまずいたのですが、なんとか踏ん張り中盤まで食らいついていきました。15-15で追いついたあとは、第1セットからのねらいが徐々に効き始め、相手のミスを引き出すことができるようになってきました。序盤でエースの⑤が足を痛めるというアクシデントはあったものの、最後まで集中を切らすことなく、25-22で取り返すことができました。
第3セットの出だしは、2セット目の勢いそのままに、5-3とリードしてスタートしました。これは良い展開だと思っていたのもつかのま、サーブからまさかの8連続失点を喫してあっという間に点差を開かれてしまいました。そして、中盤で⑤がついに立てない状況になり、メンバーチェンジでベンチに下がって万事休す。しかし、通常ならもうあきらめてしまうこの絶望的な状況にも、これまで何度も厳しい状況を経験してきた選手達は、最後まで必死に戦い抜きました。最後はブロックでなんとか取ったワンタッチを、最後にメンバーチェンジでコートに立った⑤がなりふり構わずに飛び込みましたが、ボールは落ちてしまい、18-25で敗れ、榎原中の全国への道は終わりを告げました。
結局県大会は三股中が優勝、本庄中が準優勝、3位が宮崎西中、4位が日向学院中と秋の中体連と変わらない結果でした。結果を見てみる限りでは、この4校とフルセットに持ち込んだ沖水中、三松中、榎原中と、姫城中や木花中がこの代のベスト8だったのではないでしょうか。ベスト4とベスト8の差を改めて感じた3日間となりました。三股中と本庄中には、夢半ばで敗れた他チームの気持ちを背負って、九州大会で5位以内に入り、ぜひ全国大会に出場してほしいと思います。
当日は榎原中の教職員や保護者の方々はもとより、地域の方々や音楽部の生徒、K前校長、前榎原中男子バレー部顧問のK先生など、たくさんの方々に熱い応援をしていただきました。選手達は本当にベストを出し切ったと思います。負けたのは監督の私の責任で、反省すべき点はたくさんありますが後悔はなく、やれることはやったという思いが強いです。
3年生の3人は、これまで様々な困難を経験しましたが、最後まで仲間を信じて自分を信じて、全員バレーでこの舞台を思いっきり楽しむことができたと思います。“全中に行って旭川動物園に行く”という目標は達成することができませんでしたが、“部活動を通して人間力を高める”という目的は達成できたのではないでしょうか。
部活動を通して学んだことをこれからの人生に生かしてこその経験なので、3人の今後の活躍を期待しています。3年生、本当にお疲れ様でした。
夢への第一歩
いよいよ県大会当日となり、目標であった全中まで続く夢への第一歩がやってきました。今頃選手達は車に乗って、午前中練習をする会場に向かっていることだと思います。榎原中には3年生が3名いますが、悔いの残らないように最後の準備をしていきたいと思います。
キャプテンの①は、とても心が優しく真面目で、どんなことでも一生懸命にやり遂げることができる選手です。しかし時には、周りが言うことを聞いてくれなかったり、ケンカがあったり、部活動停止になったりと、キャプテンとして大変な思いをたくさんしてきました。しかし、日々の練習や大会、練習試合や遠征等を通して、チームをまとめることの難しさやチームがまとまった時の喜びなどをたくさん経験し、人間として一回りも二回りも成長したことだと思います。
プレー面でもなんでもできるがゆえに、リベロに始まり、セッター、ライト、レフトとたくさんのポジションを経験してきました。その結果、すべてのことを高いレベルでこなすことができる素晴らしいプレーヤーになりました。
いろいろなことに気をつかってしまう①ですが、県大会では、とにかく仲間を信じてバレーボールを心の底から楽しんでほしいと思います。
エースの⑤は、入学したときにはとても幼く、自分にとても甘い部分が多くありました。2年生になってからは、プレー面では大きく成長しましたが、精神面ではまだまだ物足りない時期が続きました。そこで12月に行われたウインターリーグin都城でキャプテンをまかせたところ、緊張しながらもいつも以上に懸命にプレーしましたが、予選で敗れる結果となってしまいました。この経験がどのくらい⑤に影響を与えたのかどうかは分かりませんが、日々の生活の中でも積極的性が高まり、それから少しずつ、自分だけではなく、周りも見ながら声をかけたりすることができるようになりました。
⑤は身長が高くはありませんが、私は県でトップクラスのスパイカーだと思っています。しかし、私はスパイカーとしてではなく、榎原中のエースとして⑤を信頼しています。ただ点を決めるだけではなく、苦しい時にチームに勇気を与え、そしてチームを勝たせることができるのが真のエースです。
これまで学んだことをしっかりと出し切れば、きっと榎原中学校のエースナンバー⑤を引き継いだ選手として、チームをより高い目標に導いてくれることだと信じています。県大会では、バレーを通して、技術的にも精神的にも成長した姿をたくさんの人に見せてほしいと思います。
最後に③です。③は音楽部に所属していましたが、吾田中学校から1名レンタルして臨んだ秋の中体連で敗れたあと、バレー部に助っ人として加入してくれました。それからたくさんの大舞台を経験して、今年の4月に正式に音楽部からバレー部に転部しました。③はスポーツ経験もなく、身体能力にも決して恵まれているわけではありませんが、言われたことはしっかりとやり遂げることができます。現に、昨年度も、②がいないこの1ヶ月の間も、③がレギュラーとして常にコートに立っていましたが、何の問題もなく強豪校とも互角に渡り合うことができました。③がバレー部に加勢してくれたおかげで、たくさんの大会に合同チームではなく榎原中学校として参加をすることができたことが、とても大きな経験になっています。
県大会でもいつも通り笑顔で自分の仕事に集中し、さらに成長する姿を見せてほしいと思います。
次の更新は県大会が終了してからになります。お世話になった皆様に良い報告ができるよう、これから最後の準備をし、ここまで作り上げた彼らの代の榎原バレーを一番近い席で思う存分楽しみたいと思います。
応援よろしくお願いいたします。
決戦は金曜日
このチームは、チーム結成時に、“全中に出場し、旭川動物園に行く”という目標を立て、“バレーボールを通して人間力を高める”ことを目的として、これまで毎日一生懸命部活動に励んできました。
これまで大会や練習試合で592セットを経験してきました。OBとの試合を含めると、おそらく700セットは優に超えていると思います。ここまで試合経験を積んでいるチームは宮崎県内にはもとより、九州内でもそうはないのではないでしょうか。
592セットのうちわけは433勝159敗ですが、勝った433勝はもとより、負けた159敗も非常に多くのことを教えてくれました。これほどのセット数を行うことができた背景には、昨年地区大会で敗退し、早めに新チームを始動させることができたことが大きいと思います。つまり昨年の3年生の犠牲の上に、今日の状況があるわけです。また、どこに行くにでも快く送迎等引き受けて下さった後援会の方々、そして榎原中に来て下さったり、練習試合に呼んで下さった他チームの方々など、本当にたくさんの人たちの支えがあっての592セットだと思います。
さて、県大会ですが、目標の“優勝”をするために、先のことは考えず、とにかくまずは初戦の宮崎西中に勝つことだけを意識してすべての作戦を組んできましたので準備は万全です。
宮崎西中とは、これまで23セット試合をしており、8勝15敗という結果です。チーム結成当初は全く勝てませんでしたが、その後じわじわと差を詰めていって、12月のウインターリーグin都城では、2 (25-23,25-23) 0でからくも勝利しました。しかし2月のJA共催杯ではこちらの弱点をつかれ、0 (21-25,17-25) 2で完敗しました。その悔しさを元に、3月の鹿宮対県ではフルセットの末、2 (34-32,20-25,25-14) 1で勝利することができました。1年生がレギュラーとして加わった4月以降は3勝3敗で、直近の練習試合では2連勝しています。数字の上では、ほぼ互角といっていいと思います。勝利した8セットのうち5セットが2点差なので、榎原中としては、苦しい場面をなんとか耐えて、粘り強く気持ちを切らさずに盛り上がり、接戦に持ち込むことが勝利のポイントになりそうです。
②が戻ってきた今、チームのムードは最高潮に達しています。相手は宮崎市の1位で県ベスト4の強豪校なので、榎原中としてはチャレンジャーとして、プレッシャーをあまり感じることなく、とにかく楽しんでプレーをすることが一番です。
心の繋がりを感じることができるバレーボールという競技の素晴らしさをかみしめながら、少しでも多くの方に榎原バレーを楽しんでいただけるようベストを尽くしてほしいと思います。
11人バレー部
もちろんプラス面ばかりではありません。復帰が遅れたため、実戦経験をほとんどつめずに大会に臨むことになります。これまで榎原中は、秋の中体連は④の捻挫、JA共催杯は④の骨折、鹿宮対県は①の熱発と、大きな大会でベストな状態で臨めたことはありません。しかし、そんな中でも逆境をバネにして強い気持ちでプレーすることができました。さらに、6人しかいなかったこれまでとは違って、今は11人のメンバーがいます。だれが出ても榎原バレーができるように練習してきているので、特に問題なく、自信をもって現状のベストメンバーで臨みたいと思います。
今日で学校は終わり、午後から練習で体を動かします。明日は当日の時間の流れに合わせて、9時から練習を開始し、途中休憩や昼食時間を取りながら、卒業生とともに1試合3セットを行います。その後、試合開始の13時40分から鹿宮対県のビデオを見て気持ちを高めてすべての準備が完了します。すこしでも長くバレーができるように、そして刻一刻と終わりが迫ってきているこの代の榎原中男子バレーボール部で過ごせる時間をかみしめながら、今日もいい練習を一緒に作り上げたいと思います。
カウントダウン
いよいよ明日で1学期が終了し、県大会まで残り3日となりました。県大会を控えた最後の3連休は、土・日は練習試合で最終確認をし、月曜日はその修正練習をしました。
土曜日は、榎原地区体育館に福島中に来ていただき、試合を通しながらいろいろと確認をしました。福島中は裏エースとキャプテンがようやくプレーできる状態になっており、前回より随所にいいプレーが見られました。11セットやって結果は全勝でしたが、やはりつまらないミスが多く、まだまだ甘さがプレーに出てしまう内容でした。新チームでまだ基本練習ばかりでフォーメーションもままならない時期に、わざわざ榎原に来ていただき、調整を手伝ってくださった福島中の方々にしっかりと感謝をし、南那珂地区の代表として堂々とプレーしてほしいと思います。
日曜日は、鹿児島市の西紫原中にうかがって練習試合をさせて頂きました。西紫原中のY先生に無理を言ってお願いしたのですが、朝の出迎えから昼食の準備、そして最後の見送りまでとても手厚い歓迎を受けました。
練習試合のほうも休みなくずっと試合をやらせていただき、鹿児島県1位の西紫原中に3敗、鹿児島県ベスト8の吉野東中に4勝、鹿児島市代表の清水中に4勝1敗という結果でした。すべてのチームに対して、相手に合わせることなく、県大会を意識して裏ローテの強化や、戦術面での約束事を意識して臨んだ割にはまずまずの結果だと思います。
西紫原中との試合では、23-25、23-25、19-25というスコアでしたが、1・2セットとも23-23からミスで連続失点して敗れてしまいました。前回の木花中戦と同じで、接戦で終盤に持ち込んでも、相手のギアが一段上がったときに、もともとの自力の差やそれまでの消耗によって食らいつけずに終わってしまいます。どうしてもこのレベルの相手とのゲームとなると、お互い崩し崩されで、ラリーが続くことが多くあります。そうなると高さのない榎原中はなんとかレシーブを上げることはできるのですが、つなぎがうまくいかず、スパイクを打ちきれずにラリーを取られてしまいます。その後も粘り強く一生懸命プレーを続け、なんとか23-23までこぎつけるのですが、そのころには疲れ切ってしまい、あと一歩およばないという感じです。
このあと一歩を越えるためには、コースを限定するブロック力、どんなボールもセッターに入れるレシーブ力、難しいボールもスパイカーに打たせきるトス力、どんなボールも相手コートにたたきこむスパイク力というバレーボールに必要なすべての“技”を上げなければなりません。また、最後まで消耗しないような持久力や、強いボールを打ちきったり止めたりするパワーや高さといった“体”も必要です。これらの能力は、当然あと3日で大幅に上げることができるものではありません。
しかし、この4つの力を総合的にアップさせることができる力があります。それが“心”です。チームを少しでも楽にさせたい、チームのために少しでも力になりたい、このチームで少しでも長くバレーを続けたいなど、個人ではなくチームを思う気持ちが高まれば、これらのすべての足りないところをカバーしてあまりあるプラスが生まれてくると思います。
これは、特に3年生の2人のいままでのバレーに対する取り組みが問われています。YとIの代がどのような榎原中バレー部をつくり上げることができたか。それが問われる3日間になると思います。3連休の最終日は、昨年のキャプテンと副キャプテンが忙しい合間をぬって練習にかけつけてくれました。これまでの榎原中の伝統や先輩たちの思いを引き継ぎつつ、自分たちの代オリジナルの榎原バレーを発揮できるように、あと3日過ごしてほしいと思います。
本当の強さとは?
昨日は台風のため学校は臨時休業でしたが、幸い宮崎県にはほとんど影響もなく、今日から練習も再開します。そして、まさに1週間後のこの時間に、宮崎県体育館にて県大会の初戦が行われます。まだあまり実感はないのですが、当日に向けて完璧な準備をしているところです。
チーム状態としては、期待していた②の復帰が遅れているなどコンディションが万全ではない部分もありますが、3年生の意識が非常に高まってきており、全体としてはまずまずの状態です。この時期になれば、多少のフィジカル面での不調はメンタル面で十分カバーできます。3年生はこの1週間でこれまでの経験をすべて1・2年生に伝えて、悔いのない準備をしてほしいと思います。
今週末の日程は、土曜日は福島中にお願いして調整のお手伝いをしていただき、日曜日は早朝から鹿児島市に遠征に行きます。そして月曜日は卒業生に来てもらい、当日を意識した調整をする予定です。この3連休で、地区内の他チームや保護者、そして卒業生や地域の方々など様々な人たちに支えられているということをしっかりと実感し、その気持ちにこたえることができる本当の強さを身につけて当日に臨んでくれることを期待しています。
最後の追い込み
土曜日は榎原地区体育館に沖水中、大淀中、木花中をお迎えしました。結果はシード校の沖水中に4勝、大淀中に4勝、木花中に1勝3敗でした。厳しい相手にも裏で勝負し、ある程度戦うことができました。特に沖水中との試合では、苦しい場面もたくさんありましたが、サーブで強く攻め、相手のスーパーエース・裏エースをブロックし切り返すという形ができていました。逆に木花中との試合では、勝った1セットは大差でとれたのですが、敗れた3セットはすべて接戦で、木花中の集中力が最後まで落ちなかったために、自力の差で敗れてしまいました。裏エースの②がいないことで、すべての局面においてかなり消耗するため、このような展開になると厳しいなという印象でした。
この日は気温・湿度ともに非常に高く、体育館が滑りやすいため、体育館を閉め切ったとても厳しいコンディションでした。そんな中で、連続した12セットすべてにおいて気を抜かず最後まで気力を振り絞って戦えたことは、夏の県大会を戦い抜く上で大きな収穫となりました。
日曜日は高原中とともに日向学院中に伺いました。シード校の日向学院中と3勝1敗、高原中と3勝0敗という結果でした。日向学院中に対しては、高いブロック相手にどのようにして点を取っていくかということを考えさせながらプレーをさせました。速い攻撃でブロックを外すということはある程度できていましたが、ブロックアウトなどブロックを利用して点を取ることはあまりできませんでした。また、敗れた1セットは、いつものように出だしでミスを連発し、サーブで崩されてそのまま終わるという形でした。そのセット後に久しぶりに3年生に厳しい話をし、疲れているときこそ3年生の力が試されると伝えました。また、ロングサーブで揺さぶられていたことが目立っていたので、ロングサーブに対する対応をしっかりとして次のセットに臨みました。その結果、特にサーブでくずされることもなく、終始安定したゲームをすることができました。
また、高原中との対戦ではすべて裏ローテで臨んだのですが、出だしから常にリードを奪われ、途中サーブで追いつくものの、なかなか相手を突き放すことができずに終わるという内容でした。高原中とは2月のU-14の大会で初めて対戦し、その後3回ほど一緒に練習をしています。1・2年生チームではありますが、4月から顧問に復帰されたO先生の指導の下、どんどんチーム力が上がってきています。180cm近いスーパーエースの他、レシーブがとてもよいプレーヤーなどがいて、必死にボールをつなぐバレーをしています。何よりもO先生と一緒になって素直にバレーを楽しんでいることが伝わってくるので、私も含めてしっかりと見習うべきところがたくさんありました
最後に、日向学院中のM先生の計らいで、日向学院高校のみなさんに、ポジション別にいろいろとアドバイスをしていただきました。主力の現高校3年生生は、榎原中が夏の県大会で3位となったときにし烈な決勝リーグを戦ったメンバーで、県体育館での死闘を思い出し、とても懐かしく感じました。生徒達も先の高校選抜の試合やテレビ等でしか見たことがない高校生に実際にいろいろと声をかけてもらってとても嬉しかったようです。
何はともあれ、怪我なく追い込みの2日間を終えたことが一番でした。結果も2日間で15勝4敗と、課題をもって挑んだ割にはそこそこだったので、良いところは自信をもって、改善すべきところはしっかりと課題意識をもって最終調整をしていきたいと思います。
今週からは少し強度を落とした練習メニューにしてコンディションを整えていきます。そして今週末の鹿児島遠征ですべてを仕上げ、100%の状態で本番に臨みたいと思います。
自主性を育てるには
講演の演題は「将来を見据え、自主性を尊重した指導法」で、小川先生の経験に基づいた体験談が主な内容でした。小川先生はこの「自主性」について、“勝ちたい、日本一になりたい、うまくなりたいという気持ちから自然と出てくる”とおしゃっていました。また、“指導法や信念として特に意識していることはなく、毎日これで正しいのかと迷いながら指導を続けている。”とのことでした。
小川先生は、中学生の頃からバレーボールをプレーすることよりも、むしろ監督目線でバレーボールを見ることのほうに興味があり、様々な練習を見学し、たくさんの本などで得た名監督の考え方などを元に練習メニューをずっと考えていたそうです。そして19歳で成徳学園(現下北沢成徳高等学校)のコーチになり、27歳で監督に就任しますが、はじめの頃は、熱意は誰にも負けない、自分が勝ちたい、自分があこがれる指導者に追いつきたいというような、いわゆる熱い指導をされていたそうです。
しかし、32才のときに、ある中学バレーの監督に言われた一言がきっかけとなり、他の強豪校に勝つには同じような指導をしていても勝てないと考え、それまでの指導者主導のやり方から選手主導のやり方に変えていったそうです。その間、苦しみながら我慢の指導を続けた結果、その2年後にインターハイで優勝し、2002年には高校3冠達成、2013年には春高バレー優勝など輝かしい成績を残しています。
この経験から、どうやったら選手が意欲的に取り組めるメニューを組めるかが一番の自分の役割となり、選手の気持ちや状況を考えるとともに、練習メニューの意図をしっかりと伝えるようにしているそうです。そうやって考え抜かれた練習メニューは、ボールを使った練習はもちろんですが、走り込みや筋力トレーニング、そして体幹トレーニングと多岐にわたっています。そのすべてでしっかりと記録を取ることで、自分を追い込んだり、自分の成長を感じることができるようにしているとのことです。
最後には自身の苦い経験なども踏まえながら、“勝つことは当然の目標ではあるけれども、チームの目的としては、チームのメンバーがチームの一員であることが楽しい、安心感がある、一緒にバレーをしている時間が幸せ(やりがいがある)ことが最も望ましい。罰から逃れるためや褒められるためというような外部からの刺激ではなく、自分で自分のスイッチを入れることが大切だ。そしてそのためには、当然時間がかかる。指導というものは待たないとだめだ。”とおしゃっていました。途中あったVTRの中でも、木村選手が「自分で考えなきゃ強くなれないということを小川先生に教えてもらった」と述べていました。
生で拝見した小川先生は、話し方もとても穏やかでユーモアもあり、テレビで見た感じよりもっと温かく、服装がとてもおしゃれだったということが印象に残っています。本などで先生の考えを知りとても感銘を受けていたので、今回は本当に貴重な経験となりました。
榎原中の選手達は毎日一生懸命頑張っています。私も彼らと同じ榎原中学校男子バレーボール部の一員として、指導者として少しでもレベルアップして、彼らと一緒にチームを成長させていきたいと改めて感じました。小川先生、本当にありがとうございました。
初心忘るべからず
この日のテーマは、裏ローテーに経験を積ませることと、エースに頼らないバレーをすることでした。当然すべてのセットを裏ローテでスタートしたのですが、朝からいまいち覇気がなく、それなりに練習している感じでした。途中集めて何度か話をしましたが、自分たちでは一生懸命やっているつもりらしく、その後もそれほど変化もなく、試合に臨みました。
最初の7セットは15点マッチで行ったのですが、1セット目は6-9、2セット目に至っては6-12からなんとか逆転勝ちと、危惧していたとおり最悪の出だしでした。逆転できたのもたまたまサーブがはしったからで、2セット目に至っては、相手の得点14点のうち、11点がサーブミスやスパイクミス、サーブキャッチミスなどの自分たちの完全なミスで与えた得点でした。つまり相手はコートの向こう側ではなく、コートのこちら側にいたのです。
今、懸命に県大会で対戦するチームの分析をし、なんとか持てる力で互角に勝負できる作戦を練っているところです。しかし、敵が相手ではなく自分たちにいる現在の状況では、何をやっても無駄になります。何度このような状況を打開するように自分たちで考えてプレーしなさいと伝えてきたか分かりません。しかし、キャプテンもエースも、チームの雰囲気をコントロールすることがいまだにできません。このようなことができないチームは、いくらバレーが上手くても、練習試合で勝てていても、本番では力を出せずに終わってしまいます。
こうして少し話をした次のセットからは15-2、15-7、15-6と取ることができました。しかし雰囲気がまた下がってきたので、3年生を外して試合をしたところ、15-9で勝利しました。その試合が終わった後に3年生に何が違うかと聞いてみると、雰囲気が違うという答えでした。しかしなぜ雰囲気が違うのかたずねると、声や喜び方などありきたりな答えを言うのみで、自分たちでも分かっていないようでした。しかしその答えこそがプラスエネルギーの源なのです。
そのプラスエネルギーの元となる一番大切なこととは、“バレーボールを楽しむ”という気持ちです。先ほどの試合で、今までサーブ以外は試合に出たことのない1年生が初めて試合に出場しました。その喜びとプレッシャーを感じながらバレーをすることの楽しさ、試合に出ることの喜びを感じ、その感情をただ表現しただけなのだと思います。
なんのためにバレーをしているのか、勝つためなのか、監督に怒られないためなのか。そうではなく、バレーボールが好きだから、楽しいから厳しい練習にも前向きに取り組むことができるのではないでしょうか。
“初心忘るべからず”。もう一度原点に戻って、どんな状況であれ、バレーボールを楽しむ気持ち、バレーボールを好きだという気持ちを忘れずに、残り18日間を過ごしてほしいと思います。
6人バレー部再び!
大淀中のY先生にお願いして、その6名(+②)で練習試合に臨んだのですが、この6人にいったことは、どんなにバレーが上手でも、人の嫌がることをする選手がコートにいるよりは、真面目に一生懸命やる6人のほうがきっといいバレーができるということをしっかり証明してきなさいと伝えました。
大淀中は宮崎市の3位で、指導者を中心にまとまった良いチームです。しかし、昨日までのことがありもう後がない榎原中バレー部は、苦しい場面もありましたが最初の3セットをすべて取ることができました。そこで、3名を許すことができるかどうかの判断をさせたところ、全員が許すとのことだったので、3名のうち2名を加えた現状でのベストメンバーで試合形式でのゲームに臨ませました。
ところが、マイナスエネルギーの原因であった2人を出すと、とたんにチームとしての歯車がかみ合わなくなり、17-25であっけなく敗れてしまいました。その後の2セットはなんとかとって、最終的には5勝1敗でしたが、一番大事なセットであのようなゲームをしてしまったことで、全員がマイナスエネルギーのもたらす負の大きな力を感じることができたのではないかと思います。
その後、午後からは宮崎チャレンジマッチバレー教室に参加しました。高校バレーの強豪である大塚高校男子バレーボール部を招待して、みなさんが小中学生にバレー教室をして下さるという企画です。内容としては基本的なことでしたが、逆にこのような素晴らしい技術をもった選手達でも、同じような練習をしているということや、山口監督が子ども達におっしゃている、基本が大事、気持ちが大事などといったことが、私たち指導者がいつも言っていることとほとんど同じ事だったので、私たち指導者にとっても、選手達にとっても、とても貴重な時間となりました。
日曜日は榎原地区体育館に鹿屋東中、高原中、大淀中、木花中を招いての練習試合でした。大差をつけてからの辛勝や、大差をつけられてからの逆転など、相変わらず安定感のない場面も多々ありましたが、鹿屋東中に3勝、高原中と大淀中に2勝、木花中に1勝1敗の8勝1敗と、②がいない中でなんとか一日通して大きく崩れることなく試合をすることができました。
試合の内容としては、課題であるサーブで攻めてハイセットをブロックするという形がエースの⑤が前衛の時はうまくできているのですが、⑤が後衛に下がるとまったく機能しなくなります。実際に裏ローテで試合を始めた時は、最後まで落ち着かない試合運びをしてしまいました。ベスト4の力があるチームは、裏にも強力なスパイカーがいます。裏エースである④のブロック力に磨きをかけることが絶対に必要です。同時に⑤のバックアタックも強化ポイントの1つとなります。⑤はどこからでも強く打ち込める素晴らしいスパイク力をもっているのですが、苦しい場面や厳しい状況で、自らにトスを呼び込むことができません。苦しいときにチームに勇気を与えるプレーができてこそのエースです。県大会ではずっと苦しい状況が続きます。⑤が技術だけではなく、精神的にもチームのエースとなってくれればきっと目標は達成できるはずです。⑤がこの3年間で成長した姿を、県大会の晴れの舞台で見ることができることを信じています。
-エネルギーと+エネルギー
そんなこれまで鍛え上げてきたチーム全員の人間力が大きく試される状況であるはずのこの時期に、榎原中男子バレー部は、私が赴任して以来初の部活動停止になりました。直接の原因は1人の生徒の行動ですが、それをきっかけにいろいろと話を聞いてみると、1年生を中心に陰で人の嫌がることを言ったり、言うことを素直に聞かなかったり、ちょっかいを出したりと多くのトラブルが起きていました。
私が見ていない時間や場所でこのようなことが起きていたということを知って、自分の指導力のなさを痛感しているところです。榎原中の教育目標は“心豊かで 自ら学ぶ力を身につけ たくましく生きる生徒の育成”です。その中でも私たち職員は、最初の“心豊かで”という部分を特に大事に考えて指導しています。しかし、これまでずっと指導してきたつもりであったその“心”の部分が育っていなかったという事実に非常に失望しています。
1年生は別に不真面目というわけではないのですが、小学校6年生の時の気持ちが抜けていなくて、先輩への話し方や態度が横着だったり、すぐに手を抜いたり、楽なことしかしなかったりと、基本的なことができていない生徒がいます。そこをしっかりと教えていくのが、先輩としての2・3年生の役割なのですが、良い意味でも悪い意味でも優しい彼らは、そのようなことを毅然とした態度で指導することができません。部活動以外でも様々な場面で伝えてきたつもりだったのですが、1年生はもとより、2・3年生にも残念ながらあまり伝わっていなかったということなのでしょう。
このようないわゆる許されざる行為は、チームにマイナスエネルギーをためていきます。その結果、そのマイナスエネルギーがたまった時になんらかの大きなトラブルが起きてしまいます。しかも、このようなトラブルは、一番大切な時期に起きたり、マイナスエネルギーを出していない、いつも真面目に頑張っている人に起きることがほとんどです。榎原中でいえば、これまでのマイナスエネルギーがたまって一番頑張ってきた②が骨折したり、県大会を間近にひかえた一番大切な時期に今回のようなこと起きたりしてしまったのでしょう。
これはプレー面でも同じです。落ち込んだり、うつむいたり、サボったり、指示を無視したり、イライラしたり、文句を言ったりというようなことをしているとマイナスエネルギーがたまってしまい、普段しないようなお見合いなどのありえないミスを引き起こしたり、相手のなんでもないプレーが失点につながったり、普段なら必ず決まるような攻撃が相手のファインプレーにあったりということが起きてしまいます。逆に、笑顔でプレーしたり、声を出したり、励まし合ったり、喜んだりと、やるべきことをしっかりとやってれていればプラスエネルギーがたまっていき、先ほどとは逆のことが自分のチームに起こるはずです。このような場面を精神面がまだまだ未熟な中学生の試合では本当によく見かけます。相手チームを上回るバレーの技術(技)や、体格や運動神経(体)がない榎原中は、この心技体のうち、“心”の部分で相手を大きく上回らなければいけないということは、これまでずっと口を酸っぱくして伝えてきたことです。
本来であれば県大会に出場する資格がないチームですが、県大会に向けて苦しい道のりを経験することを通して人間力が高まることを信じて、粘り強く指導するしかないと思います。この県大会に参加するにあたって、様々な方々にたくさんの協力を頂いています。私たちはその気持ちに必ず答えなければなりません。このような過ちを2度と繰り返さないように、私を含めて十分に反省し、このようなことを絶対に許さない雰囲気を全員で作り上げていきたいと思います。
7つの”C”
県大会の組み合わせ抽選会を明日に控え、各チームとも練習に熱が入っているところだとは思います。榎原中の今週末の日程は、土曜日の午前中は大淀中に伺って練習試合、午後からは第6回宮崎チャレンジマッチバレーボール教室に全員で参加します。また、日曜日は榎原地区体育館に鹿屋東中、高原中、木花中、大淀中をお迎えしての練習試合となります。
県大会に向けて、地区大会が終わってからこれまで練習で強化していることの確認をするのに絶好の機会ですが、まさかのアクシデントが発生しました。先日の日南振徳高校との練習試合で小指を痛めていた②が、検査の結果骨折で、しかも手術が必要になったのです。②は技術的にも裏エースとして欠かせない存在ですが、それ以上に精神面で非常に大きな存在です。全員バレーを掲げる我がチームとしては大きな痛手ではあります。しかし、一番悔しい思いをしているのは、これまでバレーボールと真摯に向き合ってきた②です。②の気持ちに答えるためにも、ここでチームが停滞してしまわないようにしなければなりません。まさにこれまで鍛え上げてきたチーム全員の人間力が大きく試される状況です。
本校の校長が入学式で人生は3つのCが大切とおっしゃいました。それは、Chance(チャンス)、Challenge(チャレンジ)、そしてChange(チェンジ)です。②は今日手術をし、順調であれば明日退院です。②の手術が無事成功することを祈りながら、②がいないというピンチをチャンスに変え、一人一人がチャレンジして、チェンジしてほしいと思います。
思えばこれまでもたくさんのピンチがありました。榎原中に赴任してからだけでも、大会前に靱帯損傷、靱帯断裂、骨折、インフルエンザ罹患などたくさんありました。しかし、そのことが原因で敗れたということは一度もなく、むしろ逆にチームがうまくまとまることができました。目的が優勝であれば、確かに②の離脱はとても大きなことで、下を向いてしまいそうですが、目的はあくまでも人間力を高めることです。目の前のすべてのことに真摯に取り組み、1戦1戦全力で臨む。どんな状況になろうとも、私が彼らに望むことはそれだけです。
試合に勝てるかどうかは、相手があることなので分かりません。しかし勝てる可能性を少しでも高めることは監督である私の仕事だと思います。ここが私の腕の見せ所です。②が戻ってきてもそうでなくても、しっかりと榎原バレーが展開できるように、練習メニューや練習試合の計画、そしてフォーメーションや作戦など、ベストの準備をしていきたいと思います。
上記の3つのCに加えて、あのミッキーマウスの産みの親であるウォルト・ディズニーは、以下のように述べています。
私は、夢を実現させる秘訣を知っている人が越せない壁があるとは信じられない。私が思う夢の実現の秘訣は4つのCによって言い表すことができる。Curiosity(好奇心)、Confidence(自信)、Courage(勇気)、Constancy(一度決心したことを続ける一貫性)。中でも一番大切なのが自信だ。一度こうだと決めたら、盲目的に、一片の疑いもなく、それに没頭することだ。
バレーボールという素晴らしいスポーツに、常にCuriosity(好奇心)をもち、Courage(勇気)をもってどんな状況にも立ち向かい、自分たちの決めた目的や目標にConstancy(一貫性)をもって日々の生活を過ごし、Confidence(自信)をもって県大会に臨めるように、残り30日を過ごしてほしいと思います。
精神面の課題
先週末は、土曜日に技術面での課題である5つのポイントについての練習をみっちりやりました。最近は自分たちで練習を組み立てることが多く、あまり球出しをしていなかったのですが、久しぶりに1000本以上の球出しをしました。そのかいがあって、練習の終わりには形をしっかりと意識する(させられる?)ことができるようになりました。しかし、その後の紅白試合を見ていると、さっきまでできていたことができていません(やっていません)。基礎的・基本的な力を高めるためには、このように練習のための練習にするのではなく、練習と練習をつなげる、練習と試合をつなげる、ひいては部活動と日々の生活をつなげるという地道さ、素直さ、謙虚さが必要です。これまでさぼってきた分、残り1ヶ月で身につくかどうかはわかりませんが、少しでも自分を高めるために、自分に負けずしっかりと意識をしていかなければなりません。
そして日曜日は、日南振徳高校にお願いして練習試合をさせていただきました。高校総体が終わった直後の新チームであるということと、中学校のネットやボールに戸惑っていたため、6勝0敗という結果でした。なにはともあれ、新ユニフォームに勝ち運をつけることができたことは大きな自信になったと思います。
試合の内容としては、はじめにサーブがはしって点差をつけていっていたのですが、フォーメーションをしっかりと理解できていないキャプテンの①を筆頭に、昨日意識したはずの目線の固定ができていない、オーバーキャッチを意識して使わない、クイックに入るのが遅い、ハイセットに対するブロックの形ができていない、サーブが強く攻められていないなど、技術的な5つの課題に対する意識が非常に低いことが目につきました。その後、セット間の修正を経てずいぶん意識できるようになり、最終的にはクイックポイントが15点、時間差のポイントが18点、ブロックポイントが12点と、少しずつではありますがバレーの形ができてきました。しかし、大会ではこのような修正をさせてもらえる暇もなく終わってしまいます。できること、やらなければならないことをやらずに勝負に敗れてしまうほど空しいことはありません。貴重な時間に快く中学生の相手をしていただき、大切なことに気付かせていただいた日南振徳高校のみなさんに感謝をしながら、今日からの練習に励んでほしいと思います。
さて、技術的な改善点については前回述べたとおりですが、精神的な改善点はもっとたくさんあります。榎原中ではこれまで前期・中期・後期に合わせた言葉を練習後に暗唱しています。県大会出場が決まった現在は、次のような「試合を制する10の心理」を意識しながら日々の生活を過ごしています。
1.プライドをもつ
1.気持ちを高める
1.プラス思考を高める
1.集中力を高める
1.判断力を高める
1.冷静さを高める
1.攻めの心理を作る
1.不安感を取り除くようにする
1.ミスからの気持ちを切り換える
1.リラクゼーションを意識する
これらの気持ちをしっかりと自分でコントロールできれば、悔いの残らない試合をすることができるはずです。そしてこれらの10の心理は、部活動の時だけではなく、学校生活でも家庭生活でも十分意識して鍛えることができます。
技術面の5つの課題と精神面の10の心理をしっかりと意識しながら残り1ヶ月あまりを過ごして、その先に続く道を自分たちの手で切り開いてくれることを信じています。
技術面の課題(嬉しいお知らせ)
県大会まで35日となり、期末テストも終わっていよいよラストスパートに入ってきました。しかし、県大会で勝ち進むためには、技術面・精神面ともに課題が山積みの状況です。
まずスパイクです。以前書いたように、榎原中には170cmを越える選手が1名もいません。そのために、ハイセットで勝負するのではなく、これまで以上にキャッチからでもスピードや横の幅、縦の空間を使ってたくさんの攻撃パターンを使い分けることと、できる限り“攻撃のテンポを早くすること”が必要です。
次にサーブです。今までは“サーブは丁寧に”という指示を出していました。榎原中はサーブが比較的良く、丁寧に打っておけばある程度相手をくずすようなサーブを打つことができます。しかし格上の相手をくずすためにはもっと“強くサーブを攻めていくこと”が重要になってきます。パワーで攻める、緩急で攻める、コースで攻めるなど、11名全員がしっかりと意識して個人のサーブ力を強化しなければなりません。
次にブロックです。ブロックは榎原中の一番弱いところです。身長がないので単純に上から打たれたり、枚数が少ないのでスピードについていけなかったりと、とにかくあまり機能していません。本来であればすべてのスパイクをブロックで防ぎたいのですが、前述のスパイクとサーブを絡めて、サーブでくずしてハイセットをブロックする、早いテンポの攻撃でくずしてハイセットをブロックするというように、少なくとも“ハイセットはしっかりとブロックができる”ようにしなければなりません。
次にキャッチです。現在はアンダーハンドでキャッチしていることが多いのですが、“オーバーハンドでのキャッチの精度を高めること”が必要です。オーバーでキャッチできないと、守備範囲が広くなってロングサーブで揺さぶられるなど、キャッチに安定感がなくなります。また、キャッチ後に攻撃にも入るのが遅れてしまい、テンポが遅くなってしまいます。
最後にレシーブです。レシーブはこれまで通り、“目線を変えないこと”を徹底していきます。先日の練習では、レシーブ時にあごが上がる選手が、自主的にシャツを口に加えてキャッチをしていました。目線を変えないことを意識すれば、足も動き、オーバーとアンダーの判断もできるようになり、その結果自然とレシーブも繋がるようになるはずです。
技術的には、以上のようなたくさんの課題があり、少しでも改善できるようにこれから集中して指導していくのですが、そんな中嬉しいお知らせが届きました。新ユニフォームが届いたのです!榎原中のユニフォームは、現在赤・白・黒の3種類ありますが、一番新しいものでも10年以上前のもので、材質は古く、マークがはがれていたり、縮んでしまって着ることができなかったりするものもあります。そこで学校にお願いして新しいユニフォームを作っていただきました。デザインは今はやりのハイキューのセカンドユニフォームに似せて作ったものです。選手達もさらに気持ちが高まったことだと思います。
今週は、土曜日に榎原でじっくりと練習をし、日曜日は日南振徳高校に練習試合に行きます。その練習試合が新しいユニフォームのデビュー戦です。今日明日としっかりと調整をして、デビュー戦でいい雰囲気で試合をし、新ユニフォームを“勝利のユニフォーム”にしてほしいものです。
断固たる決意
昨日で中体連の地区大会が終わり、県大会出場校が決定しました。どの地区も熱い戦いだったとは思いますが、その中でも都城地区と宮崎地区が予想通り熾烈な県大会出場権争いだったようです。
都城地区は秋・JA杯優勝の三股中とJA杯準優勝の姫城中を予選でフルセットの末退けた沖水中が代表校となりました。妻ヶ丘中も準決勝の沖水中戦では、第1セットをとったあと、第2セットも22-13でほぼ県大会出場権を手に入れたかに思えた状況からの逆転負けだったとのことです。おしくも県大会出場権を逃した姫城中と妻ヶ丘中には練習試合等で大変お世話になりました。志半ばだったとは思いますが、両チームとも素晴らしいチームであったことは間違いありません。
宮崎地区は秋・JA杯ベスト4の宮崎西中と日向学院中が優勝・準優勝、秋で準優勝の本庄中と秋・JA杯ベスト8の大淀中が3位、鹿宮対県ベスト4の木花中が、実力のある佐土原中と秋・JA杯ベスト8の広瀬中を倒しての5位と、この5校が宮崎地区からは県大会に出場します。
また、三松中や門川中、都農中の他にも、高原中や延岡南中、高千穂中など、秋には出場していないチームが力をつけて代表権を得ています。
これらの激戦を勝ち抜いて、地区の代表として県大会に進んでくるチームとこれから争っていくには、どんな状況においても仲間を信じ、自分を信じ、気を緩めず、あきらめず、疑わずという、何にも負けない“断固たる決意”が必要となってきます。この“断固たる決意”の中心は、当然3年生です。他校の生徒を見ていても、この4月からの3年生の急成長ぶりは目を見張るものがあります。結果、レギュラーに3年生が多いチームが、夏は勝ち上がることがほとんどです。しかし榎原中には、3年生は2人しかコート上にはいません。まずはこの2人が、気持ちで他チームの3年生に負けないことは最低限で、なおかつ2年生3人と1年生2人が他校の3年生に負けないくらいの気持ちがあってやっと互角の勝負になり、ベンチも含めた11人全員の気持ちがそろった時、はじめてその先が見えてくると思います。
榎原中は現在期末テスト期間中ですが、部活動がない時間をしっかりと有効に使えているかというとそうではない生徒が多いようです。定期テストは範囲や出る内容が決まっているので、勉強ができるかどうかが問われているのではなく、しっかりと準備ができたかどうかが問われています。つまり、相手との勝負ではなくて、テストに対してどれだけ本気で取り組めていたかという自分との戦いです。
創業320年以上続く半兵衛麩会長第11代当主の玉置半兵衛さんはこう言っています。
人様に勝とうと思うな。人に勝とうと思ったらまず自分に克て。自分が自分に負けるような人間が人に勝てるはずがない。
これはスポーツでも同じです。まずは目の前のテストに全力を尽くし、心置きなく県大会に向かって突き進めるようはずみをつけてほしいと思います。
第10回南那珂地区中学校総合体育大会
6日(日)に行われた第10回南那珂地区中学校総合体育大会において、榎原中は3戦全勝で3年ぶりに夏の県大会への切符を手に入れることができました。結果は以下の通りです。
第2試合 榎原中 2(25-17、25-8)0 福島中
第3試合 榎原中 2(25-6、25-4)0 北郷小中
第5試合 榎原中 2(25-10、25-11)0 吾田中
初戦の福島中戦では、第1セット一気に走られ1-6まで点差が開いてしまいました。とりあえず1回目のタイムアウトをとりましたが、私はそれほど心配していませんでした。というのも、点差が開いている理由が、榎原中が悪いというわけではなくて相手が良すぎるという状況だったからです。福島中には昨年全国大会で3位になった中学校1年生がおり、その原動力だったエースが絶好調でした。しかし、サーブはしっかりと狙えていましたし、攻撃もエースの⑤だけに頼らずに攻められていたので、相手エースが下がったあと点差を詰め、そこから一気に突き放していく展開が予想できていました。また、万が一1セット目を取られたとしても、その流れがずっと続くことはないので、切り替えて2・3セットを連取すればよいとの考えでした。その予想通り、じわじわと点差を詰め、13-13で追いついてからあとは一方的な展開となりました。結局この局面を冷静に乗り切ったこともあって、2試合目・3試合目と最後まで集中して試合に臨むことができました。
今回の大会では、全員が自分の仕事をしっかりと果たし、3試合通して榎原バレーを展開することができました。その中でも特に4月から正式に入部した3年生の⑥が、大事な場面で大活躍しました。昨年の秋の中体連までは吾田中から1名レンタルして活動していた榎原中は、音楽部の⑥が力を貸してくれたおかげで、その後の大会を榎原中単独チームとして出場することができました。⑥はバレーボール経験も一切なく、決して上手な選手ではありませんが、その後の厳しい大会すべてをコート上で経験していますので、状況に左右されずに自分のできることをしっかりと果たすことができます。⑥以外にもベンチから一生懸命応援していた3名を含めた11名全員の力が、安定したゲームを展開することができた大きな要因だと思います。
また、後援会の方々のこれまでの協力も忘れてはいけません。先週の熊本遠征をはじめとして、いつ、どんな時でも子供達のために協力していただきました。これからもっと厳しい状況が続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。
最後に、当日の応援です。後援会はもちろんのこと、全校生徒、全職員、地域の方々など、他校の3~4倍以上の大応援団でした。この大声援が大きな力となり、チームの背中を押してくれたことだと思います。応援していただけるようなチームになれるように、今後もさらに頑張っていきます。
その日の夜には祝勝会がありましたが、この結果に気を緩めることなく、それぞれが自分やチームの課題を述べていたので、翌日は振替休業日でしたが、朝7時から練習をしました。県大会に向けての第一歩をすぐに踏み出せたことは、チームにとってとても大きな一歩になったと思います。この次を見据えた取り組みが最後の夏にきっと花開くはずです。県大会に向けてより一層の人間力の向上を期待しています。
たくさんの応援、本当にありがとうございました。
精神一到
昨日の練習は、大事な決戦2日前でしたが、1年生でレギュラーの⑧が頭痛で練習を休んでしまい、11人全員がそろうことはできませんでした。⑧はとても頑張り屋さんで、一昨日の練習にも一生懸命取り組んでいたのですが、昨日は朝から頭痛がひどく、はじめは欠席との連絡がありました。しかし⑧は体調が少し良くなった午後から気力を振り絞って学校に登校しました。もちろん体調は万全とはほど遠く、今日の練習は休みたいとのことだったので、私は「とにかくキャプテンに話をしに行きなさい。でも、キャプテンは大事な大会前だから見学でもいいから11人全員そろいたいと思っているはずだよ。」と伝えました。
その後、少し期待をして体育館に行きましたが、残念ながらというかやはり⑧はいませんでした。キャプテンに話を聞いてみると、「今日はゆっくり休んで明日頑張ろう。」と伝えたとのことでした。そこで私は先ほど私が⑧に何を話したかを伝えました。キャプテンとして11人全員で心を繋げて大会に臨みたいと思っていれば、「見学でもいいから一緒に頑張ろうよ!」と気持ちのこもった言葉を伝えることができたはずです。そしてそのような気持ちのこもった言葉をキャプテンから聞けば、⑧もきっと無理をしてでも体育館に残ってみんなと一緒の時間を過ごすことができたはずです。もしそうすることができていれば、キャプテンの、いやチーム全員の人間力の大きな成長を感じることができたのですが、私のこれまでの指導力不足を痛感させられた出来事となりました。
日付が変わって今日は、7時に体育館にいくと、すでにコート設営は終わっており、11人全員で練習を盛り上げようという雰囲気ができていました。その後も7時半までしっかりとアップをし、それから8時まではレシーブで足を動かし、8時~8時15分までの間は明日の設定時間に合わせてスパイクとサーブを練習しました。そして今開会式の時間を意識してオールコートに張り替えているところです。
明日も今日のような雰囲気で臨めればきっと良いバレーができるのではないかと思います。結果は自分たちの力だけではどうすることもできませんが、11人全員の強い“気”持ちがあれば、きっとその先に道は続くはずです。今年の書き初めで、キャプテンは「精神一到」という言葉を書きました。この「精神一到」とは「精神一到何事か成らざらん」から来ており、「やると心に誓って物事に当たれば、どんなことでも出来ないことはない。精神力があれば、道は開けてくる。」という意味です。私の座右の銘は、「Where there's a will, there's a way.(意思あるところに道あり)」という言葉で、まさにこの「精神一到」なのです。自分たちの力で強い“気”をもって新たな道を開いてほしいと思います。
氣
地区予選まであと2日となり、最後の調整が続いています。しかし、昨日は練習中の雰囲気がいまいちで、とてもあと3日後に決戦を迎えたチームとは思えませんでした。途中練習を止めて3年生のキャプテンとエースに話をしたものの、ピリっとせず、結局こちらがボール出しをして気合いを入れ、緊張感を作り上げないといけない状況でした。このような状況であれば、通常はこの2人にボール出しをするのですが、1・2年生にボール出しをしました。この2人にボール出しをしても、ただその場を一生懸命にこなすだけで何も変わらないと判断したからです。自分たちの力不足でチームメイトがボール出しをされている姿を見て、いかにチームの中心としての責任感や緊張感、危機感が足りないかを再確認させたかったのです。
何度か書いていますように、榎原中はみんな一生懸命練習に取り組むのですが、本気さを感じることはほとんどありません。本気>一生懸命。この差についてこの1年間何度も話をし、3年生になれば少しは変わるのかと思っていましたが、本当にほんの少ししか変わっていません。その理由の1つが、地区大会は勝てるだろうと思っていることです。しかしこれは大きな間違いです。
一昨年、夏の地区予選で、榎原中は県ナンバーワンの北郷小中か、県ベスト4の力がある吾田中のいずれかに勝利しなくては県大会に進めず中学校のバレーボールが終わってしまうという状況でした。当時入学したばかりの1年生の2名、現在のキャプテンとエースは、レギュラーとしてその大会を経験しました。その大会では、北郷小中に粘りのバレーで食らいつきましたが自力の差で敗れ、最終戦の吾田中戦にすべてがかかる状況となりました。そしてその試合では格上相手に一進一退の攻防を続け、13-10でリードして“さあこれから!”というときに、2年生エースが何もないところで足をひねり、そこで現高校2年生の中学バレーは終了してしまいました。
そのときの悔しさを胸に昨年の夏の中体連に挑みましたが、3月まで合同チームを組んでいた北郷小中との朝一番の試合であっさりと敗れました。その後、気持ちを切り換えて県3位の吾田中にはなんとか勝利したものの、次の日の朝一番の試合で、今度は今まで一度も負けたことのない福島中に、25-12でなんなく1セットを取ったにもかかわらず、ミスのオンパレードで逆転負けを喫し、現高校1年生の中学バレーは終わりました。
このような苦い経験をしている2人ですが、前述のとおり、相変わらず行動に“気”が入っていません。4月に行われた鹿屋大会でシード校ながら初戦で無様に敗れた後、試合中バラバラになったチームに対してこの“気”についての話をしました。“気”がつく言葉には、本気、強気、勇気、活気、覇気、気合、気迫などいろいろな言葉があります。これらの“気”が榎原中には足りないのです。
今日の練習はユニフォームを着てやり、少しでも本番を意識し、“気”の入った練習をしたいと思います。また、明日は日曜日に合わせて朝7時から当日を意識したスケジュールで練習をします。体調不良等で当日もベストのコンディションで挑めそうにありませんが、これが現時点でのこのチームの実力なのだと思います。
世の中に絶対はありません。これが県大会であれば、あっけなく1回戦で敗れてしまうことでしょう。しかし、地区大会を突破できればあと2ヶ月弱チームを、そして自分自身を鍛え上げるチャンスがもらえます。できる限りの準備をして本番に臨んで、見ている人たちが感動するような榎原バレーを見せてくれることを期待しています。