2023年1月の記事一覧
先生が「脇役」の授業って?!
4年生教室、ある日の授業。
校長が、強く注目した授業。
今日は、面積について、お勉強しますよ。
課題は、先生から提示されます。
この面積だけど・・・。
簡単です!
先生、縦と横の長さを教えてくだされば、すぐ回答できます。
いや、問題は、そう簡単じゃないのよね・・・。
実は・・・。
何事???
あのね・・・。
えー!!!!!
先生、それ、ずるい〜!
言ったでしょ、簡単じゃないよって。
では、何が分かれば、面積が求められますか?
先生の立ち位置に注目。
先生、教室後方に移動。
えっと・・・ここが分かれば、回答できます。
いや、ここが分かる必要もあります。
子どもたち、困難な問題に直面し、真剣に考え始めました。
では、ノートに考えを整理してみましょう。
個で集中して考える時間。
では、自分の考えを友達と共有してみましょう。
真剣な討論が繰り広げられる。
さて、様々な意見が飛び交い、協働的な学びが繰り広げられる。
さあ、意見をぶつけ合おう!
皆さん、どうですか?
説明者は、クラスの友達に向けて、熱心に説明を行い。
友達は、その意見をもとに、新たな考えを求めていく。
先生は、黒板から離れたところで、話を整理する。
先生、僕が、もう少し説明を加えます。
どうぞ。
女子と男子、交代。
これは、こうなりますよね。
だから、こういうことです。
さあ、どうですか?
子供のリクエストで授業が動く。
「先生、また、話し合わせてください。」
「どうぞ」
さらに、新たな考えが、協働的な学びによって、付加されていく。
先生は、各グループに笑顔で、アドバイスを与える。
だからさあ、みんな、説明聞いて。
こうなるから、こうでしょ!
ふむふむ。
さあ、そろそろ、話し合いも佳境。
これまでの皆さんの意見をまとめます。
こういうことですよね。はい!
さあ、やっと、先生の出番。
みんなの意見を聞いて、分かったことをまとめます。
こういうことですね?
さあ、みんなも自分のノートに解いてみましょう。
各自、深められた考えをノートに表出します。
よく分かったぞ。
どんどん解けるぞ。
さあ、では、自分の解決方法を、友達に説明してみましょう。
自分で説明することにより、
自分のお勉強の内容が、
忘れられなくなのです。
熱心に、自分の考えを友達に説明し合う子どもたち。
こうで、ああだから、そうなるのよね。
そうそう、同じです。
かなり高度な説明が行われました。
最後まで諦めず、新たな考えを導く子どもたち。
そっと、見守りに徹する担任先生。
さあ、では、最後にまとめに入ってください。
まとめも、子供達が主体的に行なっていきます。
だから、ここの長さが分かると、ここの面積が分かりますよね。
たまに、説明を補足する先生。
子どもが主体となる授業。
協働的に学びを高め合う授業。
先生は脇役に徹する授業。
子どもたちが、次々に前に立つ授業。
しかし、授業のレールは、きちんと敷かれており、先生は、解決のための種を蒔いており。
実は、先生の計画通り、学習が深められていく授業。
つまり、計画した、板書通りに、授業が進められる授業。
でも、まだまだ、子供は引きません。
諦めません。
どこまでも、みんなで、考えを深め合う授業。
実は、この授業は、これからの授業を占う重要な意味を有します。
○教師が脇役になる授業。
○子どもが、主体的に学ぶ授業。
○個別な学びが保障される授業。
○協働的に学びが進む授業。
○全ての子どもが学習に楽しく参加する授業。
実は、このような授業を文部科学省は。
アクティブラーニング
「主体的、対話的で、深い学び」
と呼んでいます。
・・・というお話でした。٩( ᐛ )و
by 校長