2019年9月の記事一覧
「説明会を考えてみた」(8)
理由 その3「伝えたい魅力(材用)が乏しい」である。
別の表現を使えば、「他の学校と違う特徴が余りない(差が無い)」こと
と言ってもよい。これは、校種に関係なく農業・工業・商業・普通科高校ど
の学校も言えることだが、普通科高校に比べると、専門高校では、例えば
「野菜を栽培する、自動車やモーターをつくる、何が売れるかマーケティング
する、食事の介助を学ぶ…」とか、それでも中学生や保護者に分かり易い
学習内容を紹介できるので、それなりに「伝えたい魅力(材用)はある」、
「たとえ話は、しやすい。」と言える。
「説明会を考えてみた」(7)
中学校説明会で、学校の魅力を紹介しない、又はできない理由にはいくつかある。
○理由 その1:高校側の準備不足
これまで、高校説明会で見かけた一番多い例は「自分の学校がよく分かっていない」
担当者が説明しているケースである。
各学校とも多忙の中で、担当者を決める。担当になった先生は時間の無い中「とにかく準備」して、説明会に行く。自分自身よく分かっていない事を他人に、しかも中学生やその保護者に説明できる訳が無いのだが、この準備不足が多い。
特に公立高校にこの傾向が強い。(担当が若手教員・中堅主任・管理職に関係はない)
○理由 その2:中学側の課題 設定時間の不足と会の設定に工夫が足りない
通常中学校が設定する高校説明会で、各校に与えられる説明時間は15分~20分程度である。中学校も厳しい時間設定だと分かっているようだが、さすがにこの短い時間では学校の魅力を伝えることは、できない。中学側も公立、私立と多くの高校から説明会をお願いされて困っているのが分かる。
私は、何度か中学校担当者に要望したことがあるのだが、以下の工夫が望まれる。
現在行われている、各高校の宣伝を目的とする説明会の前に中2、又は中3の1学期までに高校の「校種の違いを知る(キャリア教育として)」学習の場を設定して欲しいのだ。…つづく