日誌

2019年9月の記事一覧

「地元企業に期待すること」(3)

 就職先を決める際、「漠然とした理由」で県外企業を決めるとは?一体どういう事なのかアンケート結果が出た後、私なりに色々考えてみた。

そこで、保護者や関係者とこの話をする中で浮かんで来たのが「県外の会社の方が良い」という「条件(中身)」に関して……だ。

 給与水準、福利厚生、休日の多さ・確実さなどがすぐ浮かぶ。ただ、見逃してはならない事がもう一つある。「県外(都会)でしか経験できないこと」がボンヤリだが……確かにある。
ということだ、例えば、たくさんの人との出会いもあるだろう。自分の生き方を変えるほどの出会いの機会は田舎より多いだろう。

同じ業種・職種でも、田舎では扱う機会のない大きなプロジェクトや特殊な仕事をとおして、労働者として、又人として成長する機会(可能性)が都会にはある……。

 堅い表現を使えば「都会の方がキャリア形成を図りやすい」、簡単に言えば「都会の方がなりたい自分になれそうな気がする」ということだ。

保護者も生徒もうまく言えないから「漠然とした良さを感じる」としか言えないのでは?ないかという結論だ。

 皆さんも色んな意見、考えがあるのでこれはあくまで私の私見として受け取っていただければと思います。

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「地元企業に期待すること」(2)

 アンケート結果から工業高校生徒・保護者が地元企業に求める「条件整備」について、簡単にまとめると次の要点と順番になる。

(1)  生徒・保護者は、余り地元の企業を知らない。

 特に企業自体は小さいが、生産している製品が全国的に高いシェアーを誇る有望な企業、財務状況が良く、堅実な経営をしている企業などが知られていない。

 

(2)  保護者は、子供(生徒)の考えを尊重している。

 大学に進学予定の家庭も含め、保護者は、「将来は地元就職をしてほしい」考えをもっているが、最終的には子供の意思に任せている。

 

(3)  ……そして、最終的に子供の考えに押され、県外を選ぶ生徒・保護者が、
最終的に県外就職を選ぶ理由
が、驚くなかれ「なんとなく……都会の企業が良さそう……だ、」

 

 という「漠然とした理由」だというから驚いてしまう。

  以上が、アンケート結果から分かったことである。次回は、この「漠然とした理由」について考えてみたい。

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「地元企業に期待すること」(1)

 「企業説明会」は、ここ数年、地元就職者を増やす目的で高校生やその保護者を対象に、地元企業が学校や地域の会場を借りて行われている。

本校でも1027日に、1・2年生、生徒・保護者を集めて地元企業、約20社の説明会を行う。

私は、これらの企業説明会を見ていて気づいたことがある。それは、高校が、中学校でやっている「高校説明会」と本質は同じだということだ。

すなわち高校が「地域の学校に対する認識を変えさせることが必要である」は、企業にとっては「地域の企業に対する認識を変えさせることが必要である」に置き換えられ、またその為には、地元企業も高校生が地元に就職したいと思う、そんな「条件整備が必要」だとなる……ということだ。

このブログの最初に扱ったテーマ「地元就職率UPを考える」のシリーズ(6)で最後に触れた、あの問い「では、どんな規準で高校生やその保護者は県外就職?地元就職?を決めているのだろうか? なぜ地元就職率は、低いのだろうか?」
 この問いの答えを求めて、またあのアンケート結果に
戻って考えてみたい。

そこに、地元企業に求められる「条件整備」があるように、私には思える……の、だが。

 

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「説明会を考えてみた」(10)

 これまで、○高校説明会の意義(受検者増を目的に高校を宣伝する説明会)について、私なりの考えを述べてきた。

まず、受検者を増やす為には「地域の学校に対する認識を変えさせることが必要である」事。

ただ、それは「非常に困難であること(創られた学校のイメージは簡単に変わらない)」

その認識を変えるには、顧客である生徒・保護者のニーズに応えること。要するに「条件整備が必要」であること、そして、その整備すべき条件の中身についても述べてきた。

 「~じゃ、日向工業は具体的にどう取り組んでいるのか?!」という、お叱りの声が聞こえて来そうですので、本校の取組は今月末~来月10月位に、まとめて述べることとして…。 

次回は、これまで触れてきた「高校説明会を考える」を基に、「○企業説明会」について、私の所感を述べてみたい。

 このブログで、これまでだらだら書いてきた「地元就職率UP」と、この「○○説明会」を考える…が、なぜか、不思議な一致を見る…やっと「大きなまとめ」である。

… つづく …

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「説明会を考えてみた」(9)

 

 一方、大変失礼を承知の上で申しあげたいのが、「普通科高校の難しさ」である。

どうしても、与えられた「人・もの・金」の中で学校の独自性を打ち出すには、公立の普通科高校には、どうも限界があるのではないかと、私は感じている。

 どの普通科高校も「こんな学習の質や提供するサービスがあります」ではなく、入学して勉強・部活「がんばれ!がんばれ!」的な精神論が学校説明の中心となりやすく、最後の締めは「医学部○○人、国立大学○○人合格」という結果を学校の魅力「宣伝材料」として、説明することになりやすいのではないか?(偏った見方かもしれない)

 

 ここ10年ほど私立高校は、「提供する教育の質やサービス」を武器に、攻勢に出ている。
 その反面、県内公立普通科高校が苦戦しているように見えるのは、私だけだろうか…

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