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2019年8月の記事一覧

「説明会を考えてみた」(6)

  それでは、まず「高校説明会で中学生に何を語ればよいか…」、について、まとめたいそれは、当たり前ではあるが「学校の魅力」である。具体的には前回まで例として挙げてきた事になる。「条件整備された魅力」がある学校は、当然話をしやすい。
 ところが、これまで参加した中学校説明会で、その学校の魅力、言い換えれば他校よりも整備された条件(違い)を紹介しない、又はできない高校担当者がたくさんいるのである。
 具体的な項目は挙げないが、どの高校担当者も同じ事柄を挙げて説明しているのが実態なのだ…○○大学何人合格、○○就職者がいます。…合格率100%、校訓は…、○○部優勝…
まるで判で押したように、どの高校も同ような事を説明している…。のだ、
 これでは、聞いている中学生が可哀想だ。
 どうして、こんな事になってしまったのだろうか?
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「説明会」を考えてみた(5)

 この2校は、前々回取り上げた中学生・保護者が高校に期待すること、言い換えれば「学校に対する地域のイメージを変える条件整備」の整備に挑戦し、ある一定の成果を挙げたケースと言える。具体的には

 小林工業では、②部活動 ③進路実現 ⑤進路に応じた選択科目を選べる 

 日南振徳では、⑦学習の質や提供するサービス である。

  私は、普通科高校での勤務経験がないので進学校(普通科高校)の実態を語ることはできないが、今ある戦力「人・もの・金」のまま条件整備に取り組むなら、進学を主な目的とする普通科高校よりも農業・工業・商業・家庭・福祉など専門教育を主とする専門高の方が「学校に対する地域のイメージを変える条件整備」をし易いのではないかと常々感じている…。

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「説明会」を考えてみた(4)

 そこで、幾つか…「高校に対するイメージ」を変えたケースを挙げてみたい。

 ①平成9年~15年、勤務した小林工業(現在小林秀峰高校に再編されて閉校)
  新体操、ハンドボール部が全国制覇、資格取得も全国500近い工業高校の中で、 
  4番目の資格取得者数、退学者毎年ほぼ「0」…と前回述べた「条件整備」を平成7,
  8年頃から4~5年かけて成し遂げた学校であった。
   選択科目も進路に応じた選択ができる編成で、私のクラスからも広島大学工学
  部に合格する生徒から大手民間企業、公務員と幅広いニーズにこたえる学校として
  、地域の信頼を得ることができた。 少子化により再編閉校したのが、悔やまれる。

 
 ②平成29年~30年に勤務した、日南振徳高校は、小林秀峰高校と同時期に日南地
  区の農工商3校を再編して誕生した。開校からこの10年定員割れは続いているが、
  私の勤務した2年間学校の様子を観ていると、大変面白い学校である。特に異教科
  連携により、地域に貢献する課題研究の取組、クルーズ船による町おこしに積極的
  に取り組む授業など…キャリア教育の推進が、地域に特色のある学校として認識さ
  れはじめている。今年度H31年度の入試では、初めて小林秀峰よりも受験倍率が  
  高くなった。今後が楽しみである。…(つづく)
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