日誌

活動報告

宮崎県立都城工業高等学校2年生向けにジョブシャドウイングプログラムの事前学習を行いました

宮崎県立都城工業高等学校では2年生になるとインターンシップを経験しますが、今年度、建築デザイン学科のうち8名はジョブシャドウイングプログラムに参加します。

受け入れてくださるのは、宮崎県内の建設会社4社です。

ジョブシャドウイングとはインターンシップとは違い、作業は行いません。その代わり、影のように働いている人に同行し、仕事の観察を行います。

その際大切になるのが、ジョブシャドウイングを行う目的や、その観察によって何を吸収したいのかを明確にすることです。

事前学習ではワークシートを使って、ジョブシャドウイングの目的や学びたいことを書き出し、発表してもらいました。
職場の働きやすさや会社の中でのコミュニケーション、経営者視点でのリーダーシップを知りたいなど、それぞれの視点で目的を発表してくれました。


またジョブシャドウイングでの観察を効果的なものにするためには訪問先の企業の下調べが重要です。

訪問する企業の調査を行い、その上で、
「お客さんの要望に応えるために、どんな工夫がされていると思いますか?」
「同行する大人はどんな人(性格、能力、知識など)だと思いますか?」
という問いについて考えていきました。


訪問先の企業がどのようなサービスや価値を提供しているのか、担当してくれる方がどんな方なのかを想像しながらワークシートに記入します。

事後学習では事前学習で想定したことに対して、結果を記入する予定です。


企業も生徒たちの学びが深まるようにと、建設現場のマネージャー、人事、営業など様々な職種の方とマッチングできるようにしてくださいました。

中にはジョブシャドウイングの対象として、訪問する生徒のロールモデルとなるような方を選んでくださる企業もありました。

様々な業界で人材不足が叫ばれる中、建設業界も同様に、定着率を上げることが課題となっていますが、ジョブシャドウイングを通して、こうした課題を一緒に解決する人材を育てていきたいという企業の熱意も感じられます。

事前学習の最後にはジョブシャドウイングへの意気込みを発表しました。

「企業が抱える課題を見つけにいきたい」
「人間関係が大事だと思うので、働きやすい環境がどのように作られているか見に行きたい、その秘訣を知りたい」
など、それぞれの想いを話してくれました。


緊張しながらも期待に胸を膨らませて、ワクワクしている生徒たちの様子が印象的でした。

高岡中学校で3年生向け「進路ガイダンスに向けた1学期の振り返り」の講話・ワークショップを実施しました

高岡中学校では3年間を見通してキャリア教育の計画を立てられています。

育成したい生徒像や、年間で予定されている学校行事に関連付けてキャリア教育を実施されているだけでなく

定期的に生徒たちにどんな影響があったのかを測っている点も特色の1つです。

 

今回は11月に行う進路ガイダンスの事前準備として、1学期を振り返るための講話・ワークショップを行いました。

中学校生活も残りわずかとなり、受検(験)に向けての準備が進んでいきます。

進学先を決める際、成績だけで決めてしまうことがあるかもしれません。

しかし「自分が何を実現したいのか?」を明確にし、

高校の特色と照らし合わせて決めるという選択肢もあります。

夏休み中にいくつかの高校のオープンスクールに足を運んだ生徒たち。

また2学期が始まって約1ヶ月が経とうとする中、

自身が望んでいることやキャリアや進路選択を考えるための振り返りワークを行いました。

 

「1学期を振り返って特に印象深い出来事」

「中学校生活でやりきりたいこと」

「高校でやってみたいこと」などの問いについて考えました。

生徒たちは悩みながらも一生懸命、答えを書いていました。

 

従来の“学校推薦”から“自己推薦”に制度が変わり、生徒自身が自己PRを作成します。

こうした問いに答えることは、高校入試にも役立ちます。

また自分の考えを言語化したり、自分自身の良いところや強みに気付く機会にもなります。


受検(験)を控えた難しい時期ですが、生徒たちが自己決定の認識がもてるよう、今後もサポートして参ります。

(コーディネーター 福島)

地域巡見を予定している高鍋高校普通科・生活文化科1年生向け「新聞講座」を行いました

「地域の今を調べ、歩き、20年後の未来新聞を作成する」

高鍋高校1年生普通科・生活文化科の特色ある地域探究活動も4年目となりました。

児湯郡唯一の普通科のある高校、高鍋高校では、1年生の普通科・生活文化科の生徒は

秋になると、5つの町の地域の方々にお越しいただき、町のことを教えていただいたあと

東児湯5町(高鍋町、新富町、川南町、木城町、都農町)へフィールドワークへ向かいます。

今年の地域巡見では、現地視察で生徒たちによるインタビュー企画を盛り込むという新しい試みが計画されました。

より有意義なインタビューとなるよう招聘されたのは、朝日新聞社で新聞記者や週刊誌編集長を務められたキャリアも持ち、今はフリーで記者・編集者をしながら、宮崎県キャリア教育支援にも携わる佐藤修史さん。

新聞の特徴や基本的知識をお伝えいただいたあと、インタビューに向かう前にやっておくべきこと、インタビュー後すぐにやっておくと良いこと、取材道具などの具体的なアドバイスや、新聞作成のための大事な視点をたくさん教えていただきました。

 

見学された先生や、新聞講座を受けた生徒たちからも「わかりやすかった!!!」という声だけでなく、

「1年生だけでなく2年生にも聞かせたい」「いや、全員に聞かせたい」と大絶賛の声でした。

生徒たちは、地域講座や今回の新聞講座を踏まえ、10月のフィールドワークに向けて準備中です。

東児湯の個性あふれる各町を、彼・彼女たちの感性で様々な角度から切り取り、未来を描き

「地域を編集」する面白さを感じながら探究を進めてもらえたら嬉しいです。(コーディネーター 福島)

 

えびの市家庭教育学級で講話

9月16日(土)に、えびの市家庭教育学級(70名参加)で、「育むということ ―子供たちの未来は可能性に満ちている」と題して講話をさせていただきました。

 

 後でいただいた感想文にはたくさんのメッセージが書かれていました。

 

「我が子にも帰ったら話してみようと思いました。「幸せになるために」「幸せとは」と考えることもあまりなかったので、子供が考えるきっかけを、これから母として作っていこうと思いました。」

 

「“見たことのない世界に漕ぎ出す子供たち” を支援する責任の大きさをあらためて感じた。地域とのかかわりを大切にした学校運営についてもさらに進めていきたいと思う。」

 

 

「すごく気になっていることでした。世の中の移り変わり、子供の未来・・・なぞが多すぎて、自分はどのように子供に接していいのか? 今日のお話を聞いて、ワクワクする未来を伝える、寄り添う、そして認める。とにかく吸い込まれるようにおもしろいお話でした。」

 

「社会の流れから子供への接し方へ視点を向けているのが、とてもわかりやすくて良かったです。学校単位の家庭教育学級でも話を聞きたいです。県内でやっておられる学びの場「よのなか教室」を、是非えびの市の小学校でもお願いしたいです。」

 

「親や先生の言葉は子供たちにはなかなか素直に耳に入ってこないと思うので、親や先生以外の大人の意見やお話を聞く機会を持つことができるのなら、子供たちも将来のことや自分の夢など、真剣に考えることができるのかなと思いました。」

                            (トータルコーディネーター  水永)

たくさんの保護者、教師の方々に参加いただきました

学級便りに掲載されました

   たくさんの保護者、教師の方々に参加いただきました           学級便りに掲載されました

高岡中学校2年生に職場体験に向けた事前学習を行いました

高岡中学校では9月末に「高岡夢パークⅡ」で仕事に触れる体験学習を行います。

今回は2年生80人を対象に、事前学習として、ワークショップ形式で仕事について考えました。7月に実施した「どういう大人になりたいか」のワークをさらに深めていきます。仕事や働くことへの理解を深め、体験学習をより有意義なものにすることを目的として実施しました。

ワークショップでは、会社とは?仕事とは?学校との違いは?など様々な問いの答えを用紙に記入してもらいました。

そしてクラス全員で知っている企業の名前を黒板に書き出し、その後、各クラスで交流しながら、どんな企業の名前が挙がったのかを共有していきました。

 

 

名前が挙がった企業の中から会社を選び、お客様のため、一緒に働く人のために貢献できることを考え、自分がチャレンジすることや「なりたい大人への一歩」を書き込みました。生徒同士が意見や情報を共有することで、仕事に対する考えが広がっている様子を感じ取ることができました。

体験学習を通して、生徒自身が将来の仕事や社会への関わりに興味・関心を持って「なりたい大人」へと近づいてほしいと願います。(コーディネーター 福島)

都城工業高校でジョブシャドウイングについて企業向け説明会を行いました

宮崎県立都城工業高校では、2年生にインターンシップを実施しますが、それに加えてジョブシャドウイングというプログラムを8名の生徒を対象に行います。

このプログラムを実施するため、今回は企業の人事担当の方を中心に説明会を行いました。


インターンシップは仕事を体験することが目的ですが、ジョブシャドウイングは、シャドウ=影のように仕事をしている方に密着して、観察から仕事とは何かを考えることを目的としています。実際の労働を近くで観察することで、仕事内容を理解するだけではなく、実際の業務の全体像を把握し、仕事に対する意識や必要なマインドを理解することができます。

今回、事前にジョブシャドウイング説明会を行い、学校と企業が同じ課題を共有し、共に考える機会になりました。

 

10月には生徒向けにジョブシャドウイングプログラムの説明会を予定しています。生徒たちがジョブシャドウイングによって将来、自分が働いている姿を具体的にイメージし、現場のリアルや魅力を感じ取ってくれることを期待しています。(コーディネーター 福島)

延岡市立 南方小学校 「教職員キャリア教育研修会」 で講話

8月2日(水)、南方小学校ですべての教職員(35人)を対象に「キャリア教育研修会」が行われ、90分間、講話をしました。校長先生から提起されたテーマは、「なぜ今、キャリア教育の推進が必要であるのか?」 さらに「子どものキャリア意識の形成における小学校段階での役割について」でした。

 

途中で、3回グループワークを行っていただきましたが、最後の回のテーマは「これから、南方小学校でどんなキャリア教育をすすめていきたいと思われますか」でした。職員室で、学年毎のテーブルで行われましたので、それぞれに活発な意見が出されて盛り上がりました。

 

「よのなか教室通信」から、名水小学校・南小学校・浦城小学校・延岡小学校・港小学校・一ヶ岡小学校・岡富小学校の実践事例を紹介した部分と、「おしえて! よのなか先生in延岡」(ビデオメッセージ紹介のリーフレット)とを、全ての先生方に配布して、講話の中で紹介し説明しました。

 

来年度から本格的にキャリア教育に取り組むことになりました。子どもたちだけでなく、同時に保護者へもキャリア教育を伝える場を設けていくことも提案いただきました。来年度に向けて、今年度2学期には、どこかの学年・学級で、小さくてもいいので新しい挑戦をしていければと願っています。

                                    (トータルコーディネーター  水永)

職員室で行われた「キャリア教育研修会」

                        職員室で行われた「キャリア教育研修会」

昨年に続き、西都市内6中学校の学びの共有「さいと学アワード」2回目が開催されました

今年で2年目となる、「さいと学アワード」。

「さいと学アワード」では西都市内6中学校(妻中学校、三財中学校、穂北中学校、都於郡中学校、三納中学校、銀鏡中学校)が学校の枠を飛び越えて、探究活動の学びを共有しています。

学校選抜で選ばれたグループの中から決勝まで勝ち抜いたグループが「さいと学アワード」で発表を行います。

審査員には妻高校3年生や教育委員会の方々、他にも様々な有識者の方が参加されました。

西都市にある中学校の生徒たちが地域の課題発見と解決のため、それぞれの視点で試行錯誤を繰り返し、取り組んできました。

優勝に輝いたのは、三財中学校。

ゴミ問題の解決に向けて、PDCAを繰り返した継続的な取り組みに賞賛の声が上がりました。
中でも「この探究には愛がある」という審査員の言葉が印象的でした。

探究活動の中で、問い作りから始め、仮説を立て、実行し、その結果に基づいて問いを作り直すというPDCAのサイクルを回しながら、課題解決に励んできました。

はじめに取り組んだのは住みやすい街にするためのゴミ拾いでした。多くの人にこの活動に参加してもらうための呼びかけも積極的に行なっていました。しかしゴミ拾いを繰り返す中で、拾い続けてもゴミが落ちている状況を目の当たりにします。さらに街を綺麗にするためには、「ゴミに価値を感じてもらうことが大切である」という答えに辿り着きました。

「普段なら捨ててしまうゴミも価値のあるものならば捨てない」という仮説のもと、堆肥農家へのインタビューも行いました。ゴミ問題を解決する取り組みの一つとして、コンポストを制作し、地域のお祭りではコンポストキットを販売する計画も立てています。(コーディネーター 福島)

 

門川町 小中学校教職員 「教育講演会」で講話

7月28日(金)に、門川町内の小中学校教職員ほかの方々(約130人)に、「自ら学ぶ子どもを育むキャリア教育」と題して講話をさせていただきました。

 

若者は「成長」を求めていること、企業の管理職など上の世代が今までのマネジメントを変えなければならないこと、・・・そして産業界で起きていることは、家庭や学校の教育現場でも同じはずだということをお話ししました。

 

これからの時代に求められるキャリア教育を、次の4点について提起しました。

 1.将来どう生きるかを小中学校の時から深く考えさせること。そのためには、大人たちが「働く喜びと苦労」を、多様に、そして多数、語ることが必要であること

 2.この地域で働き・暮らす魅力と課題を語り伝えること

 3.企業・地域と、学校、家庭とが「協働」して子どもたちを育んでいくこと

 4.コロナ禍にあっても、学びを止めないキャリア教育をすすめていくこと

 

「For Teacher」 (令和5年度 宮崎県キャリア教育支援センター活動紹介)と、「おしえて! よのなか先生in延岡」(ビデオメッセージ紹介のリーフレット)を、参加いただいた全ての先生方に配布して、講話の最後で紹介しご説明しました。門川町には、「門川町地域学校協働本部」の推進コーディネーターがおられることも紹介し、当支援センターも一緒にサポートさせていただくことをお話しました。一人でも多くの先生方からオファーがあることを願っています。

                                   (トータルコーディネーター  水永)

 参加いただいた先生方に配布したリーフレット

                   参加いただいた先生方に配布したリーフレット

 延岡市立 北川中学校 「家庭教育学級」で講話

7月25日(火)19時から、北川中学校での令和5年度「家庭教育学級」がはじまりました。

保護者の方々はお仕事や家事を終えた後の時間でしたが、30人ほどの方々が参加されました。

 

「20年後の未来を 私たちはどう生きていけばよいのか? -子どもたちの未来は可能性に満ちている-」と題して、1時間お話をしました。

子どもたちへの接し方を変えなければならない、白紙の未来を子どもたちは歩む、子どもたちにワクワクする未来を語らなければならない、ことを強調しました。

AIで仕事がなくなる   ⇒ AIで新しく仕事が生まれる

正解がない社会になる    ⇒ 正解は一つではなく、たくさんある時代になる

 

実施後の感想にはたくさんのお言葉をいただきました。

「子どもに未来を考えさせきれていない、という言葉が印象的で、将来を怖がらせず、わくわくする未来を描けるように話していこうと思います。」

「脅迫めいた言い方をすることが多々あり、反省しきりです。子どもは大人の鏡…ということは前も聞いたことがあったのですが、まさにそういうことなんだと、改めて思いました。」

「中3の子どもがいて、三者相談を終えたばかりの私にどストライクな内容でした。子ども自身、自分が何になりたいかが決まってない状態での高校選び、友だちと同じとこに行くか?どうしようと悩んでおり、どう伝えられたらいいかな?と考えていたところなので、自分にとっての幸せ、一番大事な事は何?と問いかけたいなと思いました。」

「家庭でできることは、明るい将来に向けて自分は何をしたいのか、幸せな姿とはどんなものなのかを一緒になって考えたり悩んだりしていく必要があると感じました。また、親の経験値だけで子どもに話しても通じないので、やはり子どもの考えや気持ちを汲み取ってあげることが大切だと思いました。」

「子どもを変えようではなく、こちら側がアプローチの仕方を変えて行く必要があると言う話に、引き込まれてしまいました。若い従業員の扱い方を少し変えようとか、こういう世代なんだとか大変為になりました。」

                                    (トータルコーディネーター  水永)

保護者に参加を呼び掛ける 先生が作られたチラシ

                     保護者に参加を呼び掛ける 先生が作られたチラシ

延岡市内若手社員合同研修 「コネクトⅡ」 がはじまる

延岡・日向地区の地元企業で働く若手社員(5社の6人)を対象にした「グループ・合同学習“コネクトⅡ”」がスタートしました。昨年第一回を終え、今年二回目になります。

「地域の未来を担う人財育成」をめざして、企業の枠を超えて学ぶ場をつくろうというものです。

 

これは、地元企業の若手経営者の方々が企画運営されたもので、自分の会社や職場を超えて、同じ世代の仲間と異業種交流することにより、働くモチベーションと帰属意識を高めようと計画されたものです。 研修の最後には、中学生に「働く喜びと苦労」を語ることになっていますので、キャリア教育支援センターとしても積極的に関わっています。

 

 第1回を、6月15日(木)15:00~18:00に行い、第2回を7月20日に開催しました。以降 毎月1回開催して、12月か1月に地元の中学校で「よのなか教室」を行い、自分の仕事の意義や魅力を語ります。これまでの自分をふりかえり、これからの会社と自分の役割を見つめ直す機会になります。最終回は2月に予定しています。

                                     (トータルコーディネーター  水永)

第1回研修の様子 (夕刊デイリー新聞)

                       第1回研修の様子 (夕刊デイリー新聞)

延岡市立 旭中学校1年生 「連続よのなか教室」 

 「延岡は自然の宝庫」と生徒たちに熱いメッセージを送る高橋さん

                                             「延岡は自然の宝庫」と生徒たちに熱いメッセージを送る高橋さん 

旭中学校1年生(2クラス、70人)では、総合の時間で、「地域とつながろう」(延岡の魅力を知り、将来を考える)というテーマで、1年間を通して様々な方々から延岡の魅力と課題について話を聞き、自らで考えていく、7連続「よのなか教室」に取り組んでいます。

 

 6月16日(金)には、「延岡一番」と題して、谷平興二さん(前 延岡市観光協会会長)から

 6月23日(金)には、「延岡は自然の宝庫」と題して、高橋勝栄さん(延岡マリンサービス店長)から

 7月14日(金)には、「延岡の神話」と題して、杉本隆晴さん(延岡観光大使、元延岡市副市長)

 7月21日(金)には、「延岡の昔話」と題して、延岡もえぎの会(語り部の方々)の皆様から

 

 2学期にも2回予定されています。その後、生徒たちが自分たちで学び考えて「延岡をアピールできるパンフレット」を作成し、10月27日の「あさひタイム」で保護者や他の生徒の前で発表することになっています。

                                                                                                                             (トータルコーディネーター  水永)

延岡市立 恒富中学校1年生 「延岡の歴史を知る」 

恒富中学校1年生(3クラス、83人)では、総合の時間で、「ふるさととつながろう」を目標に1年間を通して、取り組むことにしています。

その中で、のべおか振興の父と呼ばれる延岡藩の城主「内藤政挙公」と、のべおか振興の母と呼ばれる旭化成創業者「野口遵翁」について学ぶことになりました。

 

 これまで、地域のことを知るために行われてきたことは、現在の行政の課題とか、地域の産業や文化伝統などが主でした。本格的に歴史そのものに焦点を当てた取組は初めてだと思います。 先生方の思いに応えるために、気持ちをあらたにお二人の方にお願いしました。

 

 6月22日(木)  生田邦昭さん  (野口遵顕彰会 幹事長)

 7月 6日(木)  増田 豪さん  (延岡城・内藤記念博物館 係長・学芸員)

 7月13日(木)   同 上

 

 生田さんからは、今から約100年前に、ここ延岡で、現在の工業都市延岡の礎を創った「野口遵」とはどういう人なのか。そして当時世界で初めてと言われる「アンモニア合成」という近代科学工業の先駆けに挑戦した人たちの物語も紹介していただきました。また、現在野口遵顕彰会が毎年実施している、中学生を東京の科学館・博物館・研究所に派遣する「ジュニア科学者の翼」についても話がありました。

 

 増田さんからは、1回目には、1603年に延岡城を築いた高橋元種から、有馬・三浦・牧野・内藤という歴代の殿様の歴史とおもしろい逸話などについてお話いただきました。姉妹都市である福井県坂井市、兄弟都市である福島県いわき市が、これらお殿様との関わりであることも紹介されました。2回目に話された、最後の殿様内藤政擧が、明治維新後に学校を創り、銅山や電気所を作って産業を興されたことは、生徒たちに強い興味・関心を湧かせていたようでした。

                                    (トータルコーディネーター  水永)

感染防止のためオンラインで延岡の歴史を語る増田さん

                   感染防止のためオンラインで延岡の歴史を語る増田さん

延岡市内 全小中学校を訪問してキャリア教育について意見交換 

 4月末から約2ケ月間をかけて、延岡市内の全小中学校(38校)を、延岡市キャリア教育支援センターの3名のコーディネーターで訪問し、各学校のキャリア教育担当の先生方と、これからのキャリア教育について意見交換を行いました。

 

 各学校の校長先生、教務主任、キャリア教育担当の先生にご参加いただきました。

これまでも毎年春に行っていて、各学校でのキャリア教育の計画や、先生方のお困りごとなどをお聞きしてきましたが、今年度はこれに加えて、支援センターとして今年取組みたいと考えている企画や計画についてご提示して、ご意見をお伺いする場にもなりました。

 

 「よのなか教室」を座学中心からアウトプット型や体験を盛り込んだものにしていくためにはどうしたらいいか、様々なアイデアや意見交換で盛り上がりました。

延岡市内の社会人に登場してもらっている 「おしえて! よのなか先生(ビデオメッセージ)」も17本になりましたので、リーフレットを作成し、市内全ての先生方に1枚ずつお届けする予定です。

この動画を先生方に先ずは見ていただき、授業等での活用事例をつくって欲しいとお願いしました。

 

 各学校毎に約30分間という短い時間でしたが、とても有意義な意見交換になりました。3名のコーディネーターで分担を決め、先生方への支援をすすめていくことにしています。

                                     (トータルコーディネーター  水永)

 

今年度のキャリア教育支援の方針としてご説明した資料

                   今年度のキャリア教育支援の方針としてご説明した資料

社会人34名の方にご協力いただき、宮崎市立高岡中学校1年生を対象に「ひなた場」が開催されました。

昨年度2月から、宮崎市教育委員会とともに準備を進めてまいりました

対話型キャリア教育プログラム「ひなた場」が、

宮崎市立高岡中学校で初めて開催されました。

 

ひなた場は、中学校段階からのキャリア形成支援の取り組みとして、

全県下の子どもたちが、宮崎で暮らし、働く意義を理解した上で、

自分自身の進路先や将来像を描くことができるようにすることを

目的としたプログラムです。

 

従来から、社会人講話のような取り組みはありますが、

一度に出会えるロールモデルの数が限られ、中高生とのマッチングも難しく、

深く共感・理解・イメージするところに届いていません。

 

そこで「ひなた場」では、「対話」を軸に子どもたちと大人をつなげます。

互いの人生を語り合うことを通して、憧れのロールモデルを見つけたり、

気軽に相談できる少し年上の地域の先輩との関係をつくったり、

自分自身の将来を深く考え、描いていく、そんな「きっかけ」を届けています。

そのきっかけを届けてくれるのは、ナナメの関係にあたる地域の大人の皆さん。

(ひなた場では、先生や保護者をタテの関係、友人をヨコの関係と表現しています。)

 

今回、地元の協力企業や事業所で働く大人の皆様やPTA会長、副会長など

19事業所 34名の方々にご協力いただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事前に「人生グラフ」「人生紙芝居」の作成をしてくださった地域の皆さんの

ご協力があったからこそ、この場が叶ったのですが、その大人の皆さんが

「地元活性の場になったと思う」

「自分が子どもの頃に、ひなた場のような機会があれば自分の進路も違ったかもしれない」

「自己開示することで、生徒たちも話をしてくれた」

「大人が自分を見つめ直す貴重な機会だった」

「生徒と対話する中で、我が子と重なっていろいろと考えた」

「以前関わった生徒がおり、覚えていてくれて嬉しかった」と口々に感想を共有してくださいました。

 

大人も子どもも、学校もともに育ちあう姿を見せていただき、

温かい空気の中で終えることができました。

 

余談ですが、高岡中学校の先生も、自ら人生グラフを書いていただき

道徳の時間で生徒たちにお話ししてくださったそうです。

いつも教わっている先生のことは知っているつもりでも、

ここまでの人生や背景に触れる機会はなかなかなく、「先生」「生徒」という役割を傍に置いて

一人の人間として知り向き合う、さらに豊かな関係性を育んでくれるきっかけになるのではと感じました。

また、生徒たちは「どんな大人になりたいか」をテーマに作文を書くそうです。

いちイベントではなく、学びのつながりの中でひなた場を活用していただき、ありがとうございます。

 

今後も、対話型キャリア教育プログラム「ひなた場」をとおして、お役に立てれば幸いです。

今年度も妻高校普通科2年生「妻みらい塾」が始まりました

今年度も6月23日より、妻高校普通科2年生(111名)の地域探究学習

「妻みらい塾」が始まりました。

 

行政関係者や地域の事業者さんを中心とした28名のメンターが

探究プロセスを通じて、生徒自身の主体的な学びが促進されるよう伴走します。

 

西都児湯エリア担当の福島は、「校則改定」をテーマに取り組む4名の生徒を担当します。

まずは、自己紹介から始まり

問いと仮説、思い(WHY)、ゴールはいつまでに何を設定するのかを確認しました。

生徒のモヤモヤを聞いていると

どこまでがよくて何がNGなのか、ボーダーが人によって曖昧なように感じる。(全体)

一度きりの高校生活。自分らしさを表現したい。(容儀関係)

思い出に残る行事のタイミングで、いろんな写真を残したい。(スマホ使用)

が出てきました。

「何かを変えるのはどうしてもハードルがある。

 小さく、短く、テスト的に実行することをパイロット的にやる、と言ったりするけど

 問題がないことを証明できるチャンスはどこかにあるかな?」

「この校則改定が人ごとでないのはどんな人だろう?」

「その人たちが守りたいものはなんだろう? 避けたいことはなんだろう?」

「それを確認するために、どんなアクションが考えられるだろう?」

と聞いてみると

それまで生徒だけにアンケートを取ろうと話していたグループでしたが

「この校則改定が人ごとでないのはどんな人だろう?」
妻高生だけでなく、先生や、地域の人、保護者、妻高校に入学を控えている中学生

 

「その人たちが守りたいものはなんだろう? 避けたいことはなんだろう?」
妻高校ってやっぱりいいよね、妻高校の生徒はちゃんとしてる というイメージは大事にしたい。

 

「それを確認するために、どんなアクションが考えられるだろう?」
生徒だけでなく、広くアンケートを取ろう。

 

と変わっていきました。

7月20日には中間発表、12月21日には最終発表を予定しています。

生徒たちのチャレンジをサポートできるよう、しっかりつとめさせていただきます。

 

串間市小中高教職員合同研修会で講話 

 6月22日(木)に、令和5年度 串間市小中高合同研修会(130人)で、「育むということ 子供たちの未来は可能性に満ちている」と題して講話を行いました。

 

 串間市では「小中高一貫教育」に取組まれており、県内初となる福島高校と串間中学校との連携型中高一貫教育校もスタートしています。

連携型中高一貫教育では、相互乗り入れ授業等を通じて学力の向上や、中高一貫したキャリア教育の実施、さらには中高合同での部活動や特別活動の実施など、中高6年間を通じた特色のある教育活動が展開されています。

小中学校で学ぶ「くしま学」では探究的な学習が重視され、高校では「地域創生学」として継承されていきます。

 

 講話では、最新若者の意識と行動に、企業の管理者が戸惑ったままであること。若者のモチベーションを高めるためには従来の人事マネジメントを変えなければいけないのに、なかなかできていないことから、意識の高い若者が転職している事実も紹介しました。

これは小中高校生に向き合う際にも同じではないか。「子供たちへの接し方を変えなければならない」と、語りました。

「先生に現実を、 経営者に役割を、 そして子供たちに夢を」と訴えました。

                                     (トータルコーディネーター  水永)

 

延岡市立東海中学校2年生 「よのなか教室」で講話

 6月20日(火)、東海中学校2年生(4クラス、136人)に、職場体験の直前になりましたが、「君たちはどう生きるか 君たちの未来は可能性に満ちている」と題して講話を行いました。

生徒たちは6月27日~29日の3日間「職場体験」を行う予定で、既に5月にも「職場体験に備えて」働くということや社会人としてのマナーについての講話を聞いています。

 

 今回は、先生方の工夫とアイデアで、30分の講話の後、2つのテーマでグループワークを行いました。1つ目のテーマは、「働くうえでどんなことが大事だと思いますか」。生徒たちはワークシートに自分の意見を書き出し、そのうえでグループ共有しました。

2つ目のテーマは、「職場体験で学びたいこと・経験したいこと」でした。このテーマについては後で講師の私の方から質問をする形で発表をしてもらい、多様な意見が出されて盛り上がりました。

 

 2学期からは、毎月1回の連続「よのなか教室」ができないかと、先生方と話し合っているところです。人生でのいろいろな挫折を体験した方や、学校での学びが社会でどう活きるのか・・・などのテーマで、多様な大人にそしてできるだけ多数の大人に触れさせてやれることを願っています。

                                    (トータルコーディネーター  水永)

 

体育館で講話を聞く生徒たち

                          体育館で講話を聞く生徒たち

日南市立飫肥中学校2年生 「よのなか教室」で講話 

 6月16日(金)、飫肥中学校2年生(2クラス、54人)で、職場体験に備えて、キャリア教育に関する講演会「よのなか教室」が開催され、「君たちはどう生きるか 君たちの未来は可能性に満ちている」と題して講話を行いました。

 

 約50分間の講話の後、2つのテーマで、グループディスカッションが行われました。

最初のテーマは「話を聞いて心に残ったこと、その理由」でした。先ず一人ずつ書き出して、その後グループ内で発表し、共有しました。

2つ目のテーマは、講話でも主題としてお話しした、「自分にとって幸せとは何だろう」としていただきました。生徒たちはそれぞれに多様な思いや経験を書き、各グループで共有したあと、全員の前で発表してくれました。

 

 その後の時間を使ってまとめた感想文には、次のような意見も書かれていました。

「働くということは、人に喜んでもらえるものでなければ成り立たない、という言葉が印象に残った」

「自分はまだ将来やりたいことが決まっていないけど、考えるために役に立つことがたくさんあった」

「歌手になりたいという夢を叶えたいのは何故なのかと考えてみたら、つらい時に歌に救われたことがあったからだと気付きました。自分の好きなことや夢を仕事にしたいと思います」

                                     (トータルコーディネーター  水永)

講話に先立ち生徒代表の挨拶を聞く飫肥中学校2年生たち

                  講話に先立ち生徒代表の挨拶を聞く飫肥中学校2年生たち

延岡市立旭中学校3年生 「課題研究」メンター指導がスタート

 6月9日(金)に、旭中学校3年生(3クラス、82人)の「総合」の時間で取組む「課題学習(PBL)」メンター指導がスタートしました。基本テーマは、「10年後の世の中と私 ―SDGsを通して考える」です。

 

 今年度、メンターとして指導していただくのは次の方々です。

①「第一次産業」     請関  礼  (延岡市 農林水産部 水産課)

②「工業」       牧瀬 健吾  (延岡市 商工観光文化部 工業振興課)

③「商業」       竹中 大貴  (延岡市 商工観光文化部 商業・駅まち振興課)

④「観光」       荒木 俊輔  (延岡観光協会 観光事業課)

⑤「医療福祉」     鈴木 伸宮  (延岡市   健康福祉部 地域医療政策課)

 ⑥「スポーツ」       長野慎太朗  (延岡市 教育委員会 保健体育課)

 

 生徒たちは、6つのテーマ毎に、3グループに分かれて取組みます。

今日は、メンターの自己紹介と「働くということ」などについての講話のあと、「ミッション」(課題テーマ)を提示していただきました。

 

 10月20日の「あさひタイム発表会」に向けて、課題研究に取組んでいきます。

メンターの方々には、月に1回程度(10月までに4回)学校に来て、ご指導いただくことになっています。

                                     (トータルコーディネーター  水永)

自己紹介をされる6名のメンターの方々 「働くということ」の講話と、ミッションの提示

 

 

 

 

 

 

 

 

    自己紹介をされる6名のメンターの方々               「働くということ」の講話と、ミッションの提示