活動報告
都城泉ケ丘高校 教職員研修で講話
8月19日(月)に、都城泉ケ丘高校の教職員研修(60名)で、キャリア教育に関する講話を行いました。2学期のスタートを直前に控えた時でしたが多くの先生方に熱心に聞いていただきました。
普通科高校でキャリア教育にどう取り組むかを先生方が真剣に考えていただいていることに頭が下がる思いがしました。
「ドリーム・ハラスメント 夢で若者を追い詰める大人たち」(高部大問著)の中で紹介されている校長先生たちの生の声から、これまでは高校ではキャリア教育が行われてこなかったと考えるべきではないかと問題提起しました。
・キャリア教育が、進路指導(進学・就職)だけになっていたのではないか
・キャリア教育とは何か、何をめざすべきかについて教職員に共有されていないのではないか
・成績優秀者にはキャリア教育は必要ないと受け取られてきたのではないか
途中で、「教え子のある若者から次のような相談を受けました、どう答えられますか?」という想定でグループワークを行っていただきました。
「私は不動産系の会社で営業をしていて、上司によく指摘されることがあります。不動産にもっと興味を持て、
ということです。私は興味がないからか、どうしても仕事を振ってくれるまで動けず受け身の姿勢になってしまい
ます。実際にどのマンションはどこの不動産が造っているか等自分なりに興味を持とうとしますが続きません。
このような状況なら、興味ある仕事に就いた方がいいのかな?と悩んでいます。アドバイスをお願いします。」
答えは決して一様ではないこと、様々な向き合い方があること、そのためには高校・大学を卒業した後に子供たちがどんな問題課題に直面しているのかを想像してみていただくことが大変大事であること・・・などをお話ししました。
(トータルコーディネーター 水永)
宮崎県キャリア教育推進会議が開催されました
令和6年度の「宮崎県キャリア教育推進会議」が、7月23日(火)に開催されました。
これは学校と地域・産業界とをつなぎ、キャリア教育に関して広く意見を交わし、現状や課題を明らかにして、これからの推進に活かしていくためのもので、今回で通算14回目になります。
会の開催に先立ち、産業界の7名の方々を訪問し事前の意見交換も行いました。
多くのご意見をいただきましたが、次のような意見提言がありました。
・大学生からでは遅すぎる、小中高校生のときから、社会人の話を聞く機会が必要だと思う
・若者は自分のキャリアを強く意識するようになった
求めているものと違う時は、その会社を辞めることに躊躇しない
若者に魅力を感じてもらえる「人財の受け皿」としての職場をどうつくればいいか、経営者
ももっと勉強しないといけないと思う
・小中高校生の時から、宮崎の魅力を知る機会が少ない
・若手女性に、もっと宮崎に戻ってもらえるようなキャリア教育が必要ではないか
今回のテーマは、「高等学校におけるこれからのキャリア教育のあり方について」でした。
全体での会合のあと、二つのグループに分かれて協議と意見交換が行われました。
様々な視点から意見と提言が出されました。論点としては次の通りでした。
1)社会で働く大人を、高校生に触れさせてやる機会を増やすことが必要である
2)これまでとは異なる雇用環境に漕ぎ出す高校生たちに「自立する力」を身に付けさせてやることが必要である
3)小中学校と高校とをつなぐ「キャリアパスポート」が求められている
4)保護者にもキャリア教育の意義や方策を伝えていく必要がある
5)就職支援COと、キャリア教育支援COとのコラボが必要である
これらの貴重な意見提言をふまえて、これからのキャリア教育に取組んでいく予定です。
産業界、教育、行政の多くの方々に参加いただきました
(トータルコーディネーター 水永)
延岡高校SSH MS科1年生 メンター指導がスタート
7月1日に、令和6年度 延岡高校SSH MS科1年生(2クラス、82人) 「SDGsフィールドワーク(課題研究)」のメンター指導がスタートしました。
課題研究のテーマは、メンターの方々に設定していただき、生徒たちはその中から希望するテーマを選んで、4~5人ずつの20グループに分かれて研究にあたります。
メンターの方々と、設定いただいたテーマです
1)柳 雅樹さん (旭化成株式会社 延岡動力部)
「火力発電の仕組みとカーボンニュートラル」
2)原田一太郎さん (旭化成株式会社 機能性材料・膜システム技術開発部)
「合成繊維の作成と分解」
3)下田 晃平さん (吉玉精鍍株式会社 技術部 開発技術課)
「非金属材料へ導電性を付与しよう」
4)伊東 大斗さん (清本鉄工株式会社 水・環境事業部 製造・工事課)
「効率のよい物理処理を考えよう」
メンターの方々に決意とお礼を述べる生徒代表
メンターの方々には、生徒からの質問に答えるとともに、実社会での経験や知見に基づいて助言を行っていただきます。(教え込むのではなく、自ら気付くことを促し、寄り添っていただくようお願いしています)
また、高校(大学)での学びと、社会で求められる力との関係などについて、探究活動を見守りながら、折に触れてお話しいただけるようお願いしています。
「答えのない問題に答えを見出す力」を養うには、学校の先生方からだけではなく、広く社会の大人(先輩)から学ぶことが必要不可欠であり、生徒たちは、メンターと、回数は少なくても一定期間(半年以上)継続して交流することにより、大きな学びを得ることが期待できます。
年間活動計画 <14:20~16:10(110分) *は短縮授業で13:55~15:35(100分)>
*メンターと学校(先生方)との事前打合せを、6月24日(月)16:30~に実施
4月22日(月)* 「探究するということ」
水永正憲(延岡市キャリア教育支援センター長)
5月13日(月)* オリエンテーション
5月20日(月)* 「研究・探究におけるデータの分析」
西脇亜也(宮崎大学 フィールド科学研究センター教授)
6月 3日(月)* 「課題研究のすすめ方、研究手法について」
竹澤眞吾(九州医療科学大学 生命医科学部教授)
<萌樹祭(文化祭):6/20,21>
6月24日(月)
7月 1日(月) 第1回(生徒・メンター・先生方との顔合わせ、テーマ提示)
7月 8日(月)
7月22日(月) 第2回 メンター指導
<夏休み:7/29~8/30><体育大会:9/9>
9月 2日(月)
9月30日(月) 第3回 メンター指導 (メンターの企業を訪問)
10月 7日(月) 第4回 メンター指導
10月21日(月)*
10月28日(月)* 第5回 メンター指導
11月11日(月)* ポスター発表会 (第6回メンター指導)
11月18日(月)* ふりかえり
(トータルコーディネーター 水永)
日南市立飫肥中学校2年生 「よのなか教室」で講話
6月17日(月)に飫肥中学校2年生(2クラス、62人)のキャリア教育に関する講演会(よのなか教室)で講話をしました。
君たちの未来は「可能性」に満ちている。ワクワクするような未来。親も、先生も・・・ 知らない
子供たちだけが出会える世界にみなさんは漕ぎ出していくんです。
何のために「働く」のか
それは、「将来どんな職業を選ぶか」 「将来、何になりたいのか」ではなく、「将来どんな生き方をするのか」 「将来どう生きていきたいのか、何をしたいのか」が大事だと話しました。
どんな自分になりたいのか、をあきらかにすることが一番大事です。
そのためには、何が好きか、何ができるかを考えることだと言われますが、その先で「自分にとって幸せとは何か」「自分にとって一番大事なことは何か」と考えてみてはどうでしょうかと提案しました。
折にふれて、「自分にとって、幸せとは何だろう?」と問いかけてみてはどうでしょうか。
そして、自分の頭で考える機会をつくる。そして、それを自分の言葉で言ってみる。それを、親や先生に本気で聞いてもらう。「幸せ」や「夢」は、時が経てば変わることがあります。変わってもいいんです。「夢に向かってまっしぐら」ではなく、思わぬ出会いや失敗や挫折が必ずあります。
大事なことは、「自分で考えつづける」ことです。
15年後の自分への「手紙」を書いてみてはどうだろう!と提案してみました。
アンジェラ・アキさんの歌の歌詞 「15の僕には誰にも話せない悩みの種があるのです」
今の正直な気持ち「悩んでいること、迷っていること、誰にも話せないでいることなど・・・を書いてみる。そして、その手紙を家族に預けておいてはどうだろう。
何のために働くのか?を問いました 質問に応えて意見を述べてくれる生徒たち
(トータルコーディネーター 水永)
延岡市立南中学校 2年生 5人の講師による「よのなか教室」を実施
6月13日(木)に、南中学校2年生(4クラス、163人)で、5人の講師にお出でいただき「よのなか教室」(職業人講話)が行われました。
1.目 的 延岡市内で活躍している方々から、仕事に就いた理由や仕事を通して学んだこと、
失敗をどのように乗り越えてきたか等について話を聞くことを通し、これからの
生き方や進路選択の在り方について生徒に考えさせる。
2.講 師
1)医 療 佐伯理花さん (井上病院 助産師)
2)マスコミ 末安優花さん (㈱ケーブルメディアワイワイ メディア事業部コンテンツ制作課)
3)建築・デザイン 遠藤啓美さん (小嶋凌衛建築設計事務所 一級建築士)
4)ものづくり 吉弘和泉さん (虎彦 ㈱ 取締役 営業部長)
5)スポーツ 古賀義幸さん (宮崎県水泳連盟評議員、元旭化成水泳部監督)
3.講話内容
・現在の仕事に就かれるまでの経緯や思いなど
・現在の仕事の内容と、「働く喜びと苦労」について
・これまでに経験された失敗や挫折と、それをどう乗り越えられてきたのか
・これからやりたいこと、実現したい夢などについて
・中学生へのメッセージ
4.すすめ方
5名の講師の方々に、同じ話を2回していただき、生徒たちは入れ替わって聞く
(各教室で講話を聞く生徒の数は約30~35名)
10:35~11:15(40分) 講話(1回目)
11:15~11:25(10分) 質疑応答・お礼のことば
11:25~11:35(10分) 休憩・移動
11:35~12:15(40分) 講話(2回目)
12:15~12:25(10分) 質疑応答・お礼のことば
5.事前指導
講師の方々の仕事内容や考え方等について、「ビデオメッセージ」や「ホームページ」等で事前に
調べ、知りたいことについて考える。
柔道に打ち込んだ中学時代を語る吉弘さん シニアになった今も水泳に親しむ古賀さん
(トータルコーディネーター 水永)
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