活動報告
延岡高校SSH MS科2年生 メンター指導がスタート
5月14日に、令和6年度 延岡高校SSH MS科2年生(2クラス、78人) 「STI課題研究」のメンター指導がスタートしました。
1年生の時に「プレ課題研究」で決定した研究テーマ(自然科学)について課題研究を行います
生徒は、「物理」7班、 「化学」6班、 「生物」4班、 「数学」3班 20の班(1班は3~5人)に分かれて研究にあたります。
昨年に続いてメンターに就いていただいた方々と生徒たち
次の方々にメンターとして指導にあたっていただいています。
1)萩尾 蓮 (旭化成株式会社 電池材料事業部 ハイポア品質保証部 日向品質管理課)
2)旭化成ファインケム株式会社 品質保証部の4名の方々に入れ替わって担当いただきます
松浦 友香里(品質管理1課)
森 武徳 (品質管理2課)
西山 拓郎 (品質保証課)
恒川 友紀 (品質管理1課)
3)甲斐 奈月 (旭有機材株式会社 管材システム事業部 管材テクニカルサービス部
テクニカルリサーチグループ)
4)赤塚 一義 (九州電力送配電株式会社 宮崎支社 配電部
延岡配電事業所 配電制御グループ長)
*上記1)~3)の方々には、昨年1年生の時に引き続いてご担当いただいています
年間の活動計画は下記の通りです
下記の時間帯は、14:20~16:10(110分) *は短縮授業で13:55~15:35(100分)
4月 9日(火) オリエンテーション
4月16日(火)* 講義①「研究の方法・すすめ方」大倉正道(九科大教授)
4月23日(火)*
4月30日(火)*
5月 7日(火)*
5月14日(火)* 第1回(生徒・メンター・先生方との顔合わせ)
5月21日(火)* 講義②「研究結果の分析方法・まとめ方」竹澤眞吾(九科大教授)
<萌樹祭(文化祭):6/20,21>
6月11日(火)
6月25日(火) 第2回メンター指導 (発表・検討会)
7月 9日(火)
<夏休み:7/29~8/30><体育大会:9/9>
9月 3日(火)
9月10日(火)
9月17日(火) 第3回メンター指導 (中間発表)
9月24日(火)
10月 1日(火)
10月 8日(火)
10月15日(火)
10月22日(火)*
10月29日(火)*
11月 5日(火)*
11月12日(火)* 第4回メンター指導 (発表・検討会)
11月19日(火)*
12月 3日(火) 講義③「ポスターの作成方法」大倉正道(九科大教授)
12月10日(火) <修学旅行:12/15~20>
1月14日(火)
1月21日(火) 第5回メンター指導 (発表・検討会)
1月28日(火)
2月 3日(月)午前4時限 第6回メンター指導(課題研究発表会・ポスターセッション)
2月25日(火) 論文作成
3月11日(火) 論文作成・課題研究のまとめ
(トータルコーディネーター 水永)
延岡高校SSH MS科1年生 「探究すること」 講話
4月22日(月)に、延岡高校 メディカルサイエンス科1年生(2クラス、82人)「探究するということ」 というテーマで講話をしました。
講話の最後に、「大学では何を学ぶのか(高校生の君たちへ)」と題したレポートを配付しました。
〇大学生になったら、どんな生活をするのでしょうか?
高校生の今、想像してみたことはありますか?
親元を離れて一人暮らしをして、今まで会ったことのないような友達と語り合ったり、見たこともないようなお店や街に出かけたり・・・と、自由で楽しい生活が待っていると、胸躍らせていることでしょう。
〇大学生のことを「学生」と言いますよね。高校生までは「生徒」と呼ばれていました。
学生と生徒とは、どう違うのでしょうか。
生徒とは教えを受けて実行する人で、学生とは自立的・主体的に学ぶ人なんだそうです。
つまり、大学生になったら、先生から教えられる存在から、自ら何かを学ぶという姿勢に変わらなければならないということですね。とても大きな変化が待っています!
〇大学入試が変わり始めましたよね。
実は、大学入試よりももっと大きく変わるのが大学での教育と言われています。
皆さんが大学生になった時は、今までとは大きく違った大学教育になっているのです。
それは「学生」の意味をさらに深化させて、「主体的に、答えのない問題に答えを見出す」ことに主眼が置かれた教育になっているはずです。
〇今までのように、先生が教えてくれることを覚えたり学んだりするだけでは済まなくなります。テストも、暗記した知識を問うだけのものではなくなりますし、体験や対話を通して自分の意見が言えることが求められるようになります。
でも、「自分で考える」力を身に付けるには、大学生になってからでは遅すぎます。
〇最近は、SNSが普及して、本や新聞という「活字」をあまり読まない人が多くなりました。大学生でも本を読む人が少なくなっているそうです。
読書は、生きる力や生きる楽しみを見つけるには、間違いなく大きな力になります。
大学生になったら「是非、読書する楽しみ」を覚えてほしいと思うのです。
〇藤原正彦さんは、「国家の品格」というベストセラーの著者としても有名な方です。
専門は数学者ですが、歴史や文学などにも深い教養をお持ちです。
その藤原さんが、お茶の水女子大学で学生たちと一緒に続けられた読書ゼミの様子を書かれたのがこの「名著講義」(文春文庫)です。
学生たちに本の読み方を語られています。
これらの本を読んだ学生たちが劇的に変わっていく姿が、いきいきと描かれています。
〇この中で紹介されている本は次の11冊です。
「武士道」 (新渡戸稲造)
「余は如何にして基督信徒となりし乎」 (内村鑑三)
「学問のすすめ」 (福沢諭吉)
「新版 きけわだつみのこえ」 (日本戦没学生記念会 編)
「逝きし世の面影」 (渡辺京二)
「武家の女性」 (山川菊栄)
「代表的日本人」 (内村鑑三)
「山びこ学校」 (無着成恭 編)
「忘れられた日本人」 (宮本常一)
「東京に暮らす」 (キャサリン・サンソム)
「福翁自伝」 (福沢諭吉)
〇タイトルを見ただけで、とてもカタくて難しそう、と思いましたか。
確かに、社会や国語の教科書に出てくるような本ばかりですね。
でも、この「名著講義」は、実際の読書ゼミでの授業を、そのまま再録した構成になっています。だから、藤原先生と学生たちとのやりとりが、会話の形で書かれています。
とても読みやすいのです。是非、手に取って読んでみて下さい。
〇この11冊の本を読むのは大変ですが、「名著講義」1冊であれば大丈夫です。
是非読んでみて下さい。
大学生になってからでは、遅過ぎるのです。
高校生の今こそ、読書の楽しさを覚えるキッカケをつくるチャンスです。
それは、将来まちがいなく、あなたの力になることと信じます。
(文春文庫 2012.5.10刊 /初出は2009.12刊行)
(トータルコーディネーター 水永)
延岡市立 東海中学校2年生「ひなた場」を実施
3月5日(火)に、東海中学校2年生(135人)を対象に「ひなた場」が実施されました。
5名の人生紙芝居講師、23人の対話講師が、6人ずつの班に分かれた生徒たちと対話を行いました。長友はるなさん(県キャリア教育支援センター)にファシリテーターを務めていただきました。
講師の方々と生徒たちとの対面
東海中学校2年生は、この半年間で5連続「よのなか教室」を体験してきました。
9月27日 第一回 王子谷剛志さん(旭化成柔道部選手、全日本柔道選手権優勝)
10月24日 第二回 門田賢士さん (千徳酒造 社長、延岡工業高校で甲子園出場)
11月17日 第三回 8人の講師の方々から、2名を選んで講話を聞く
1月19日 第四回 8人の講師の方々から、2名を選んで講話を聞く
2月16日 第五回 立志式で、上田耕市さん(虎彦株式会社 社長)
その仕上げとして、今回「ひなた場」で、地域の大人と対話を通して学びを深めました。
130人を超える規模での「ひなた場」の実施ははじめてでした。
すすめ方等での課題も明らかになりましたので、これから都市部の中大規模の中学校での開催に取り組んでいければと願っています。
23班に分かれて自己紹介から始まった 講師との対話では生徒たちはたくさん話していた
原則1対1での対話を確保しつつ、お願いする講師の数も持続可能なものにしていくこと等を考え、いくつかの改善工夫を試行しました。
まず、班編成は3人ではなく、6人としました。対話・紙芝居の1サイクル時間を15分ではなく倍の30分としました。その結果全体の所用時間が2時間ではなく3時間になります。
そして対話を1人15分確保するため、対話に入らないもう1人の生徒には、4つの「交流ブース」を設け、そこに先生に1人入っていただき自由トークを行うことにしました。
また、人生紙芝居(15分)の終了後に残る15分の間は、ワークシートに感想や意見等を書き込み、ふりかえりの時間にしました。
課題の一つとして、人生紙芝居に集まる生徒数が20人前後と多くなったため、声が届きにくかったり、まとまりにくくなったりしていました。紙芝居講師の数を増やすか、会場を別にするかなどの再検討が必要です。
先輩の人生グラフを聞く生徒たち 交流ブースで、先生と和やかに自由トークする生徒たち
修了後、講師の方々からは次のような感想やご意見をいただきました。
「やんちゃな子や、しゃべれない子もいた。しかしその生徒の得意なことや辛かったことを聞いてあげると話ができるようになった。ひなた場がいい機会になったのではないかと感じた」
「友達ができるなど何か一つあるだけでも学校が楽しくなる。この時期の中学生に大人たちの関わりなどが及ぼす影響は大きいと思った。この時期の子供たちに関わる大人の責任は大きい」
「思った以上に生徒たちは素直だった。見た目だけで判断してはいけないと思った」
「今後一緒に働くかもしれない世代の声を聞く機会になった」
一緒に参加していただいた校長先生と担当の先生からは次のようなお話をいただきました。
「生徒たちの表情が普段とちがってとても良かった。学校の机上では学べないことが学べたと思う」
「普段学校では見られないような姿に感銘を受けた。普段はあまり話さない子たちが、対話で話している様子を遠くから見ていて、こんなにしゃべるんだ、と気付いて驚いた。とてもいい時間を過ごせたと思う」
(トータルコーディネーター 水永)
延岡市立 北方学園中学校2年生「立志式」講話
2月18日(日)に、北方学園中学校2年生(19名)で「立志式」が開催されました。
前半では、生徒たちが「立志の決意」を発表して、後半では、記念講演として水永が「君たちはどう生きるか -君たちの未来は可能性に満ちている」と題して講話をしました。
1月9日(火)に、ビデオメッセージ「教えて!よのなか先生」から、水永正憲の「自分にとって幸せとは何だろう」を視聴しました。そして3つのワークシートを使って、「①印象に残ったことなど」「②理想の将来を達成するため(マンダラート)」「③将来なりたい自分のためにがんばりたいこと」を書き出しています。
1月19日(金)には、お互いの考えを紹介し合い、さらに自分の夢を具体的に描き、1月26日(金)には、立志式で発表する(一人2分間)内容をまとめて、立志式に臨みました。
ビデオメッセージを視聴し、HPに掲載されているワークシートも活用されたケースを知ったのは初めてでしたので、生徒たちにどんな学びができたのか大変関心がありました。
「ひとつの言葉」をもとに将来を語る、夢を語る。その夢はどうすれば実現できるか、さらに夢が実現したらどうしたいか・・・と先の先まで考えさせておられました。自分の思いを掘り下げていくには、ビデオメッセージとワークシートは効果的な方法になっていると感じました。
講演では、「AIで仕事がなくなるのではなく、AIで新しく仕事が生まれる」のだということ。「正解がない社会になるのではなく、正解はいくつでもある社会になる」のだということを話しました。
そして、アンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓十五の君へ~」を紹介しながら、15年後になりたい姿や夢がまだなくてもいい。今の自分を深く掘り下げてみることが大事。さらに、将来の夢を考えるだけではなくて、今悩んでいること・不安に思っていることなどを、15年後の自分に向けて打ち明けてみてはどうだろうか。そういう手紙を書いてみてはどうだろうか。と話しかけました。
後に届いた生徒たちの感想文には次のようなことが書かれていました。
「私は講演を聞いて、幸せは変わっていいということが分かり、いろいろなことに挑戦してみたいと思いました。」
「自分にとって幸せとは何か? という問いかけでは、すぐには何も思いつきませんでした。自分がやりたいことだけでなく、人の為になることなど、先のことも考えてこれからのことについて、あらためて考えていきたいと思います。」
「私が心に残ったのが、紹介してもらった「栄光より挫折、勝利より敗北、成功より失敗。負けてはじめて覚える。失敗しなければ絶対うまくならない。」という横浜高校野球部の渡辺監督の言葉です。」
「「手紙」という歌を聞いたことはあるけど、歌詞について深く考えてなくて、考えたときにすごく納得できた。」
(トータルコーディネーター 水永)
立志の言葉を述べる生徒たち
延岡高校2年生 課題研究ポスターセッション、SSH運営指導委員会
2月10日(土)に、延岡高校2年生(普通科4クラス・156人、MS科2クラス・78人)の課題研究ポスターセッションが行われました。
昨年4月にオリエンテーションが行われ、この1年間で28回(毎回2時限)の探究学習が積み重ねられました。その中で、普通科では7人のアドバイザーが9回、MS科では4人のメンターが6回、学校に出向いて質問に応えたりアドバイスを行ったりして、生徒たちと意見交換を行っています。
数学・物理・化学・生物などの自然科学系が41班、人文社会科学系が16班で構成されていました。この日は、宮崎大学と九州保健福祉大学の先生方と、民間企業の方々15名が評価委員として参加され、生徒たちの発表に耳を傾け、質問や意見を述べていただき、審査評価も行っていただきました。
1年間の成果をポスターで発表する生徒たち
この日の午後、SSH運営指導委員会が行われました。
委員の一人として、次のような意見を述べさせていただきました。
「答えのない問題に答えを見出す力を養うとされる探究学習は、学校内だけで閉じずに、社会人と積極的に協働して取り組む必要があります。
学校が企業に一方的に負担をお願いする、と考える必要はありません。産業界にとってもWINがあることを、先生方に共有していただくことが大事だと思います。」
「一方で、社会人講師の人選・依頼を、持続可能なものにしていく必要があります。
これまではメンターやアドバイザーの人選・依頼を、キャリア教育支援センターだけで担ってきましたが、担当の教職員と分担しながらすすめていく仕組みを作ることが大事だということに思い至りました。(今年度、普通科1年のSDGsフィールドワークで、全教職員で行う体制をつくり、市内3団体に協力してもらう仕組みを構築されたことは有意な参考になります)」
「メンターと教職員・生徒との連携を深めるための工夫が求められています。
メンターと教職員との連絡手段としてEメールと携帯電話の双方を共有すること。
メンターと生徒とがEメールで自由に連絡をとり合えるようにすること。
メンターと教職員との役割・責任の分担を明らかにすること。
メンター同士の横の連携を深めるため、交流懇親会をスタート時と期中に2回程度行うこと。」
(トータルコーディネーター 水永)
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