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2022年4月の記事一覧

あくがれ

 日向市駅西口にある駅前交流広場の愛称が「あくがれ広場」に決まったとか。子ども達や市民があこがれる楽しい交流の場になりそうな素敵なネーミングですね。ちなみに今日の短歌は、奇しくもこれでした。

 

 けふもまた こころの鐘を打ちならし

  打ちならしつつ あくがれて行く

 

 これもまた牧水先生の有名な歌ですね。「旅の歌人」とも言われた牧水先生が早稲田大学4年生の夏休みに中国地方を旅した時の歌だとか。

 

 さて、話は現実に戻りますが、本校は昨日、今日と個人面談を行っています。そのため子ども達は13時過ぎには「さようなら(集団下校)」をしました。本来なら家庭訪問の予定でしたが、新型コロナウイルスの感染状況が高止まりにあることから、学校でパーティション等の感染症対策を行った上での個人面談に変更しました。コロナ禍以前に比べると担任と保護者が顔を合わせて話す機会が極端に少なくなっています。ですから、この時期に学級担任と保護者が面談をすることは、子どもについての共通理解を図ったり、信頼関係を築いたりする上で、とても重要なことだと思いますので、個人面談という形でそのような機会をもてたことはとても良かったと思います。保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。

 

 話は少しさかのぼりますが、入学式前だったか、体育館近くの古い木造トイレから動物の鳴き声がし始めました。どうも壁のすき間に子猫が迷い込んだらしく「ミャーミャー」と声がします。しばらくは様子を見ていたのですが、悲しそうな鳴き声がいつまでも続くので、教育委員会の許可も得た上でトイレの内側の壁を一部とっぱらって救出作戦に乗り出しました。が、子猫は奥に奥に入り込んでどうしようもありません。結局その日はあきらめて帰ったのですが、鳴き声は次の日も続いていました。少し弱々しい感じになりながら。もう、こうなったら子猫がいると思われるトイレの表側の壁をとっぱらって救出することを決意。教務主任の先生が壁の一部を外すとすき間に入り込んでいた子猫が私の手のひらの上にポトリ! やったあ!2日がかりの救出作戦、成功!!

 

  し、しかし、、、こ、これは、、、こ、子猫ではない!

  なんだ、この生物は??

 

 調べてみると、子猫もどきの鳴き声の正体は、なんと「あなぐま」でした。

 その後、あなぐまさんには裏の山に帰ってもらいました。とっぱらった壁も日向市教育委員会の方が次の日には修繕に来てくださいました。ありがとうございました。

 

 あなぐまの子をこの手に保護するなんて、こんな体験もある意味、貴重ですよね。

人生を旅ととらえるなら、この貴重な経験も牧水先生の「あくがれ」のお導きかしら!???

 

 

 

大きな古時計

 

  地(つち)踏めど 草鞋(わらじ) 聲(こえ)なし 山ざくら

               咲きなむとする 山の静けさ

 

 今日の短歌はこれでした。山ざくらのつぼみもふくらんで、これから咲こうとする山に牧水先生の草鞋の音だけが響き渡る、今から90年以上も前のことなのに、時を越えて静かな山を一人歩き続ける牧水先生の姿が目に浮かぶようです。

 

 さて、1枚目の写真は朝のボランティアの様子です。学年問わず早く来た子ども達が校庭をきれいにしてくれています。ボランティアの最後には集めたゴミを誰が一輪車で持って行くか、本気のジャンケン勝負が待ち受けています。もちろん先生も例外ではありません。みんな結構、楽しみながらボランティアに取り組んでくれています。学年問わず楽しみながらボランティアに取り組む、これも本校の良い校風ですね。

 

 今日は、6年生は全国学力学習状況調査が行われました。本校の6年生も真剣に取り組んでいました。いつも取り組んでいる問題よりもレベルの高い問題もあるので、時間との闘いでもあります。時間と言えば、本校の玄関を入ってすぐに大きな柱時計があります。時計の横の文字を見ると、どうやら平成元年度の卒業記念品のようです。もう33年間も坪谷小学校の子ども達の時間に寄り添って来たんだなあと思うと、これまた感慨深いものがあります。今も30分ごとに「ボーンボーンボーン」と時を刻んでくれています。本当は1時間毎に刻んでくれるといいのだけれどとも思ったのですが、これまでの33年間を思うと、やはりこのままにしておこうと思ったことでした。

 

花と読書

  「まちかど花フェァ2022」の表彰式に参加してきました。学校部門で「奨励賞(第3位)」をいただいてきました。ありがたいことです。おかげで校長室からもいつもきれいに咲いた花々を見ることができます。ありがたいことです。その花に寄ってきたミツバチもよく校長室を訪ねて来ます。ありがた。。。。

 きれいな花が咲くように、子ども達は日頃のお世話に加え、月に1回、朝活動の「フラワータイム」の時間に学級園の草取りや花の苗植えなどを頑張っています。

 

 さて、今日はもう一つ。

 4月23日の「子ども読書の日(シェークスピアの命日に由来しているとか)」にちなんで、日向市教育委員会の主催により、今日は本校に日向市立図書館の方が来てくださいました。普段から本に造詣の深い図書館の方に「おはなし会(読み聞かせ)」を行っていただき、子ども達も楽しそうにお話を聞いていました。その後は市立図書館の本の貸し出しも行ってくださいました。たくさんの本を持って来てくださったので、子ども達も選びがいがあり、時間をかけて選んでいました。市立図書館の皆様、ありがとうございました。

 

 花と読書、どちらも牧水先生が愛したものです。そして、本校の教育目標である「進んで学び 豊かな心をもち たくましく生きる 児童の育成」に関係の深い活動です。ぜひ、これからも花を大切に育てる心、読書への興味関心を高めて、心地を耕していってほしいと思います。

  

ありがとうございました!

 

 学校から見える坪谷の自然の様子です。今日は、天気もよく山がとてもきれいです。坪谷小学校にいると、牧水が愛したふるさとだなあと実感します。学校の前を流れる川の水は本当にきれいだし、山々からは鳥の鳴き声、特にうぐいすの鳴き声がよく聞かれます。

 さて、今日は少し授業の様子を紹介します。

 1・2年生は、音楽で校歌の練習をしていました。1年生はまだ、歌い始めたばかりなので2年生がリードしているようでした。

 

 5・6年生は、図画工作で自画像を描いていました。早く描き終わった人は読書をしているようです。自画像は、とても大きく描けていて上手でした。

 

 3・4年生は、算数の勉強をしていました。ん? 3・4年生で一緒に算数の勉強?

 いえいえ、実は上の写真は4年生の学習の様子です。

 教室全体を写すと下の写真のようになっています。

 

 3年生は、反対(前。。。と言っても、それぞれにとって見ている方が前なんですけどね。)を向いて、取り組むべき課題に取り組んでいます。3年生はこの少し前には、解き方について自分たちで話し合っていました。

 いわゆる複式指導による学習です。この複式指導で大変なのはやはり教師です。45分間の中で2つの学年に指導するわけですから、教師自身が一番、授業の進め方について見通しをもって指導していかなければなりません。初めて複式指導をする先生もいます。そこで、今年度の本校の研究テーマも

 「分かる・できる・のびる つぼやっ子の育成」

  ~複式学級における算数科の学習を通して~

として、複式学級における算数科学習指導の効果的な指導の在り方を研究していく予定です。日々の実践と情報交換や協議を重ねながら、つぼやっ子の「できた!」という自信と喜びにつなげていきたいと思います。

 

 さて、昨日、雨上がりで空気が澄んでいたからなのか、それまでの私の注意力が足りなかったのか、昨日の放課後、あることに気付きました。

 校門の方から子ども達の声が聞こえてくるのです。何か大きな声で言っています。

   ? ? ?

 気のせいかなと思っていると、その後の子ども達からも何か言ってる声が。

 気を付けて聞いてみると、分かりました。 

 

 「ありがとうございました。さようなら~」

 

 なんと子ども達、校門を出る際にいつもこんなあいさつをして帰っていたのでした。

 朝は、「おはようございます。よろしくお願いします。」

 帰るときは、「ありがとうございました。さようなら~」

 なんてすてきな校風でしょう。

 思わずこちらも「よくがんばったね。ありがとうございました。さようなら~」という気持ちになりました。

 

 今日、帰るときも子ども達は元気にあいさつして帰って行きました。

 1週間おつかれさま。ありがとうございました。

 また来週、元気に登校してくるのを待ってますよ。

雨の降る中。。。

 

 水の音(ね)に 似てなく鳥よ 山ざくら

        松にまじれる 深山の昼を

 

 今日の短歌は、これでした。

 ひらめきました!! 今日の校長先生からの「牧水クイズ~」

 登校して来た子ども達に「では今日の牧水クイズです。ジャジャン」

 「牧水先生は、花が好きでしたが、その中でも1番好きだった花は何でしょう?」

 さすがにこれはみんな苦戦しました。

 何人かの子が「さくら?」と答えました。おしい!

 今日の問題はなかなかいい問題だったなと悦に入って、

 最後に登校して来た6年生の男の子にも同じ問題を出すと

 「山ざくら!!」

 と、即答。えっ!?

 「な、なんでそう思ったの?」

   と尋ねると、

 「牧水先生の歌には『山ざくら』で終わる歌や『山ざくら』が入っている歌が多いから、

  きっと牧水先生は『山ざくら』が大好きだったんだろうなと思ったので」

 と見事な推理!  ぐぬぬ。。。

 「大正解!!!」 まいりました。

 さて、気を取り直して? 雨のぱらつく中、それでも元気に登校して来た子ども達を坪谷小学校の先生方が明るく迎えます。休み時間には「ワハハハハ」と校舎中に響く○○先生の大きな笑い声。先生の笑い声っていいですね。子どもを安心させる力をもっています。

 昼休みは、外で遊べない中、みんなどうしているのだろうと学校の中を少し回ってみると、体育館で遊んでいる子もいれば、教室で遊んでいる子もいれば、図書室で過ごす子もいるというように、それぞれ楽しんでいるようでした。こんなときも学校を広々と使えるのは、小規模校の良さですね。

 そう言えば、図書室に立ち寄った際に、一人の子が

「校長先生、ぼくがよく読んでるのはこの本です。」

 どうやら人気の本らしく同じ本が6冊も置いてありました。

 中を見るとマンガ風ではありますが、牧水の生涯が約170ページにわたって描いてあり、なかなか読み応えのある本です。なるほど、なるほど。牧水初心者の私もさっそく読んでみようと思ったことでした。