情報発信ブログ

SSH&サイエンス科情報発信ブログ

第11回高校生バイオサミットでトリプル受賞しました

サイエンス科3年生のチームが
第11回高校生バイオサミットin鶴岡で受賞いたしました!

この大会は慶應義塾大学先端生命科学研究所を中心とする団体が主催しており
毎年全国の高校生が「
生命科学」に関係するあらゆるトピックの研究発表を行います。


今回の発表タイトルは
「STFTによるハクセンシオマネキの理想的な求愛ダンスの解析」
絶滅危惧種のハクセンシオマネキの行動を記録し、プログラミングを用いて詳細に解析しました。

彼らは1~2年生の頃にも多くの大会で受賞しており、
今回は3年間の集大成となる発表です。

書類による1次審査を通過し
8月5日に行われた1回戦(約60作品)を勝ち抜き
8月23日に決勝大会(約20作品)に参加しました!


彼らは自分たちでプログラミングを行い、ハクセンシオマネキの
求愛行動を信号化することに成功。
さらに短時間フーリエ変換を用いて求愛に成功したオスの傾向を探りました。
その結果「休まずに求愛を続けるカニはモテる!」ことを発見しました。
なるほど。休まずに求愛すればモテる…。勉強になりますね。


大学の先生との質疑応答にもしっかりと答えています。
今年度は全日程オンラインで開催されましたが
宮崎北高校は研究発表大会への参加も多いので、質疑に慣れています。



そして、研究発表が終わり
いよいよ審査結果発表の8月25日…。


様々な賞の受賞が発表される中…

環境大臣賞…。


おお!選ばれました!!!
環境大臣賞を受賞しました!!


さらに、審査員特別賞も受賞!!
チームへの環境大臣賞に加え、発表者個人に対して贈られたものです!


さらにさらに、本校の先生が優秀指導者表彰にも選出!!
今回発表に用いたプログラミングソフトMATLABは
本校のデータサイエンスの授業で取り扱っており
宮崎北高校の探究活動への取り組みが全国的に認められた証です。


表彰式後、審査員の先生から直接お電話があり
受賞のお祝いの言葉や、研究に関するアドバイスを受けました!

と言うわけで、
今回はひとつの作品でトリプル受賞となりました!

先日の全校SSH生徒研究発表会でも宮崎北高校の他作品が受賞しています。


宮崎北高校サイエンス科は、
探究活動において県内トップの受賞実績を誇っています!

この勢いは止まりません。
これからも活動を続けていきます!


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全国SSH生徒研究発表会

8月4日(水)の報告です。
令和3年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会に参加してきました!

この大会は、日本全国のSSH指定校の代表生徒が集まり
日頃の研究成果をポスターセッションで発表するイベントです。


宮崎北高校からは「星食現象」チームが出場しました。
(星食現象チームの過去の活躍はこちら


チームから、さらに代表2人が参加しました。
会場は神戸国際展示場です。


昨年度はコロナ禍でオンライン開催となった本大会ですが
今年度は万全の感染症対策のもと行われました。

本来であれば、200校以上のチームが集結し、熱気に包まれる会場ですが
今年度は2日間に分けて開催され(宮崎北高校は1日目の参加)
会場も大きく分散していました。


発表ブースにも飛沫対策のビニールが貼られていました。

研究ポスターは細かい文字が多いのですが、
感染症対策のビニール&ソーシャルディスタンスで
発表には苦戦しています…。


それでも、元気にわかりやすく研究内容を紹介していました!


他校の発表も見学します。
やはり実際に他校のチームと交流できるのは
研究を進める上でも大変参考になります。


開会式&閉会式の会場もご覧のディスタンスでした。
徹底した対策で開催してくださった大会事務局には大変感謝いたします。

・・・さて、その後8月20日にオンラインで表彰式が行われ
宮崎北高校のチームは見事「生徒投票賞」を受賞しました。
200校以上の中から受賞作品に選ばれました。
おめでとう!!
そして、投票してくださった皆さんに感謝です!


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サイエンス科のオープンスクール

8月3日(火),4日(水)は宮崎北高校のオープンスクールでした。

2日間とも、午後にサイエンス科の説明を行いました。
暑い中、たくさんの中学生と保護者が参加してくださいました。


実験教室です。ブロッコリーからDNAを抽出しました。


高校3年生が自分達の研究をポスターで発表しました。
中学生も保護者も一生懸命聞いていました。


座談会です。中学生の悩みや不安、保護者の質問に高校生が自分の経験を交えて答えました。盛り上がっていました。

参加して下さった中学生や保護者のみなさん、どうもありがとうございました。これから進路について考えいく際の選択肢に「北高サイエンス科」が入ってくれるとうれしいです。
なお、今回も、受付や駐車場などを含めて、多くのサイエンス科生が担当してくれました。お疲れ様でした。


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第2回わくわくサイエンス教室

6月19日(土)は宮崎北高校サイエンス科主催
「第2回 わくわくサイエンス教室」でした!

サイエンス科の生徒が中心となって、小中学生を対象に
楽しい実験教室を行いました。

朝の受付から生徒達が行いました。
今回は感染症対策のため、あまり大人数での開催ができず
先着40名での開催となりました。

2回目の開催となる「わくわくサイエンス教室」。
今回から完全に生徒たちによる運営に切り替えました。

実験教室の内容もサイエンス科の生徒がイチから企画しました。
何度も企画会議と予備実験を重ねて本日を迎えました。


高校生のお兄さん・お姉さんの自己紹介のあとは、いよいよ実験教室。
スライドで、ちょっとしたクイズをはさみながら実験内容を説明していきます。
…先生顔負けですね。


今回の実験教室では
炎色反応を利用したカラフルなキャンドルと
オリジナルフレーバーの芳香剤を作りました。


「うまく出来るかな…?」
高校生がしっかりと指導しています。



一方、こちらは…?
あれ?実験では無く、何か作っている?

今回は、実験教室の他に
サイエンス科で行っている「マニュファクチャリング」の体験も行いました。

今回のお題はペーパータワー。

紙で作った構造物を落として着地させ、そのときの高さを競います。


参加者の力作が揃いました!


ここから落とします!
それぞれのペーパータワーも倒れたり、無事着地したり様々!
競技は大変盛り上がりました。


こちらの企画も高校生がイチから考えています!

マニュファクチャリングの意義を説明する高校生。
試行錯誤と議論が大切なのですね。

サイエンス科の授業をしっかりと体験してもらいました。


最後は記念撮影。
今回のご参加、本当にありがとうございます!

というわけで、高校生の企画力が爆発した今回のわくわくサイエンス教室!
次回以降も、彼ら自身の手で素晴らしい体験教室が作られていきます。
小中学生の皆さんも、これを機にサイエンス科の活動に興味を持ってください☆

さて、そんなわくわくサイエンス教室の様子が
テレビで放送されます!!

7月11日(日)9:50~10:00
UMK「のびよ!みやざきっ子」をお見逃し無く!!




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サイエンス科講演会

6月1日(火)はサイエンス科講演会を行いました。

講師に宮崎国際大学学長の 村上 昇先生 をお招きし
脳科学の側面から、探究活動や日々の学習に役立つお話をいただきました。
演題は「自分の脳を活かすために」

村上先生のご専門である脳の仕組みを元に
どのように脳を鍛えれば良いのか
科学的な理由とともに学びました。


記憶力を鍛えるシステムやその方法についても面白かったですが
村上先生がまだ論文として発表していない
最先端の内容を聞けたのも貴重でした。


生徒たちの感想でも「脳のメカニズムに基づいた科学的な
勉強方法を習ったので、実践していきたい。」という意見が多数でした!

村上先生、お忙しい中ありがとうございました!

屋久島研修の記録(最終日)

4月29日(木)は2泊3日にわたる屋久島研修の最終日。
いよいよ午前中のポスターセッションで研修は終了です。

屋久島に関する「いくつかの課題」に答えるべく
2日間のフィールドワークで調査した内容をポスターにまとめました!

ちなみに、生徒たちがポスターに使用した写真は
現地にパソコンやプリンターを持ち込んで印刷しています。


ポスターは全部で6班分あります。

各ポスターには、製作した班から1人が付き
発表3分,質疑応答4分のポスターセッションを行います。

それ以外の生徒は、分かれて聴衆になります。


発表者を交代しながら6セット行うことにより全員がポスターの説明を行います。

審査団は引率教員と、県総合博物館の先生、現地のインストラクターの方々です。
審査団も6組に分かれて、全てのポスターを審査します。
どのくらい研修内容が活かされているか、課題の答えになっているか…等を厳正に審査していきます。


このポスターセッションは1人で説明します。
ですから、人任せにはできません

・・・でも、さすが夜中まで皆で悩んで作ったポスターです。
全員がきちんと内容を把握しています。
その分、審査員や生徒からも質問がバンバン飛んできます!


仮にポスターの内容が間違っていれば、この質疑応答でそれがわかります。

ポスターの内容は、主に屋久島の「植生に関するもの」と「地質に関するもの」です。
どのポスターも写真やイラストを活用し、わかりやすいポスターに仕上げていました。


さて、約50分のポスターセッションが終わり、審査結果を集計している間に…
今回の研修で与えられた課題の解説を、県総合博物館の先生方が講演してくださいました
写真は植生に関する解説中です。


こちらは地質に関する解説中です。
初めはすべて同じに見えていた岩石も、研修を経てその違いが見えてきました。


結果発表と講評の様子です。
6班の中から、最優秀の1作品が発表されました!
でも、本当に僅差でした。皆よく頑張りました!


今回は非常にストイックな研修スケジュールだったので
残念ながらお土産等を買う時間は全くありませんでした。
なにせ"探究活動強化合宿"ですから!

その代わり、この研修で学んだ様々な発見や感動を
ご家族にもぜひ話してください…と伝えました。


最後にみんなで記念写真!

とにかく、とても大変だった今回の研修。
その分、全員の探究に関する経験値が大きく上がった研修でした。

次は、11月にサイエンス科1年生が参加する予定です。
我々教員も、教材にさらに磨きをかけていきます!


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屋久島研修の記録(2日目)

2年サイエンス科の屋久島研修2日目の記録です。


朝は検温から始まります…。

8:30から早速バスに乗って移動開始です!
今日は丸ごとフィールドワーク
ハードな1日がスタートします。

宿泊している屋久島環境文化センターは島の東側にあります。
まずはバスでぐるっと西側へ。


やってきたのは大川の滝(おおこのたき)です!
堆積岩が変成したホルンフェルスが多く見られ
その中に花崗岩の岩脈が見られます。
生徒が散らばり、各々が注目したポイントの写真を撮ったり観察したり…。


次に、仲間(なかま)という集落にあるガジュマルを見に来ました。
"歩行樹"ともいわれる珍しい樹木です。
宮崎県の野島神社には立派なアコウの木があります。
その時の観察記録と比較して考察を深めました。


こちらは千尋の滝(せんぴろのたき)です。
背景に見える山は、一つの大きな花崗岩です。
これが削られて滝になったとか…。

生徒たちはインストラクターさんや
同行してくださった宮崎県立総合博物館の先生の解説を聞きながら
(この解説も、肝心の『課題の答え』は教えてくれない!)
与えられた課題解決のために、写真を撮ったりメモを取ったりしていました。

これで午前は終了。


午後は、いよいよ屋久杉が自生する標高1,000m地点のヤクスギランドに向かいます。


こちらがヤクスギランドです!
今回は50分の散策コースを進みました。
6~7人のグループに分かれて、それぞれにイストラクターさんが付いてくださいました。
写真は、珍しいコケや針葉樹を探す一同です。


これは屋久島の特徴的な光景!
「切株更新」と呼ばれるものです。
江戸時代に切られた屋久杉の切り株から、新しい樹木が生えています。


こちらは『仏陀杉』と名付けられた屋久杉です。
推定樹齢1,800年とか。

ところで、屋久島の杉なら何でも屋久杉という訳ではなく…
・人工林の杉→地杉
・樹齢1,000年未満の杉→小杉
・標高1,000年以上で、標高500m以上に自生している杉→屋久杉

と呼ぶようです。


ヤクスギランドから下山する途中に7,300年前に堆積した「幸屋火砕流」の地層を発見。


さて、17:30に屋久島環境文化センターに帰ってきました。

1時間ほどの夕食の後、交代で入浴しながら残りのメンバーは
ポスター作りです。
2日間集めたデータを総合して、屋久島の謎に迫るポスターを作ります。


いよいよ明日はポスターセッション!
この日も夜遅くまで作業して、ようやくポスターが出来てきたようです…?

~3日目に続く~

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屋久島研修の記録(1日目)

4月27日(火)~29日(木)
2年サイエンス科のフィールドワーク「屋久島研修」を行いました。


今回から3回に分けて屋久島研修の様子をお伝えします!

※本来ならば昨年10月に行く予定でしたが、コロナ禍により延期されていました。

サイエンス科は宮崎県総合博物館と連携し、これまでに宮崎県の地質・植生を学んできました。
その知識を生かしながら、屋久島の豊富な森林植生と特徴的な地質を学んでいきます。

そして今回の屋久島研修はただの"研修旅行"ではありません。
いわば"探究活動強化合宿"といっても過言ではないでしょう。


こちらの高速船「トッピー」で、鹿児島港~屋久島は安房港へ向かいます。


研修に使用する大量の荷物を協力して運び込みます。


屋久島に到着しました!


まずは3日間お世話になる屋久島環境文化センターに集合。
今回の研修の目的を再確認します。


いよいよ研修の課題が発表されました。
主に『植生』と『地質』に関する課題です。
以降は自分たちで情報収集をしながら、最終日にポスターにまとめます。

そう…屋久島の成り立ちや植生をそのまま教えてもらえる旅行ではなのです!!

さらに各班には本校オリジナルの屋久島研修ハンドブックと、フィールドワーク7つ道具、そしてカメラが渡されます。

いよいよ屋久島研修が始まります!
各班、屋久島の謎を解明できるのでしょうか!?
(ちなみに、どのような課題が出たのかは次年度の事もあるためナイショにさせていただきます。ご了承ください…。)


まずは田代海岸を訪れました。
特徴的な赤色頁岩(せきしょくけつがん)に枕状溶岩。
どうやってこの地形が作られたのか、考えなければなりません。

ところで、屋久島は「月に35日雨が降る」と言われるほど降水量が多く、ここでは大雨に遭遇してしまいました。


続いては春田浜にやってきました。
特徴的な隆起サンゴ礁海岸。この地形はどうやって…?
こちらでは雨はピタッと止み、青空も見えています。
屋久島の天気は変わりやすいのです。


一日目の研修が終わり、屋久島環境文化センターに帰ってきました。
開講式の様子です。2泊3日の集団生活。ルールが示されます。


食事は屋久島の食材を使ったおいしい料理です。
研修の活力になります!もちろん黙食です…。


さて、普通ならここで入浴して自由時間…ですが、これは研修。

夕食後はディスカッションです。

本日調査したことを整理し、ポスター作りに入ります。
ハンドブックの内容や、インストラクターさんの話、宮崎で学んだこと…
これらを総合して、課題の答えを導いていきます。
夜10時過ぎまで活発な議論は続き、明日の研修へと続きます…。


~2日目へ続く~

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クリタ活動賞の助成金に採択されました

3月23日(火)に素晴らしい連絡がありました。

2年サイエンス科の太陽光を研究しているチームが

公益財団法人環境科学会 2020年度高校活動奨励賞(クリタ活動賞)を受賞し研究助成金(15万円)に採択されました。

このチームの研究タイトルは
「太陽エネルギーを効率よく利用した発電・発熱システムの研究」です。

では、ここまでの彼らの研究を少しだけ紹介いたします。

太陽光発電時に発生する余剰な熱エネルギーを活用して
エネルギー効率を上げることが出来ないか研究しています。

詳細は研究途中のため伏せますが、ソーラークッカーやフレネルレンズを用いて計測をしていました。



そんな太陽光班は、ある道具を購入したようです。


今年度に割り当てられた研究費のほとんどを使って購入したようです。
これは・・・



巨大なパラボラです!!
太陽光を反射して熱を得ます。この大きさ、威力が凄いです。


もちろん研究室に収納することは・・・できそうにありません。
(後日、別の場所を借りて保管することになりました。)

パラボラで研究費が無くなりかけたところに、助成金を受けることができました。

となれば、今後も様々な計測器具や実験装置を購入して研究内容を深めていきます。

頑張れ!太陽光班!!



それにしても、今年度の2年サイエンス科は
科学部以外のグループも、受賞や助成金採択が多かったです。
サイエンス科として、順調に探究活動が進んでいる証です!!



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