日誌

活動報告

宮崎県議会(特別委員会)による調査(視察)がありました

10月20日(水)午後に、宮崎県議会「働き方改革・産業人材確保対策特別委員会」の田口雄二委員長以下11名の議員の方々が、延岡市キャリア教育支援センターに、「キャリア教育による人材育成」について調査に来られました。


 県議会の方々に、我々の取組を聞いていただけることは大変ありがたいことです。願ってもない貴重な機会になりました。


延岡商工会議所と延岡市(工業振興課)が、将来の地域を担う人財の育成を図るために、延岡市キャリア教育支援センターを設置して、今年でちょうど5年が経ちます。


産官学の高度な連携により、市内すべての小中高校において「よのなか教室」を企画し実施してきました。特に、新学習指導要領により、中学校と高校において「探究学習」の導入がはじまったこともあり、社会人の方々との協働による学習の機会が増えてきました。


 これからの課題として、県下全域にこのような支援活動を広めていく必要があること。

そのためにも、県としての支援をさらに充実していただけるようお願い申し上げました。




(文責:水永)


延岡市立旭中学校2年生「旭化成の繊維 ベンリーゼを知る」

 旭中学校 2年生(65人)では、総合の時間で「進路指導」をテーマに取組んでいます。

職場体験が難しい状況にありますので、12月に職場訪問バスツアーを行うことになりました。

それに備えて、10月8日にオリエンテーションが行われ、引続いて「延岡の工業の特色を知る」ための職業講話が企画されました。




 延岡市の旭化成で製造されているベンリーゼは、海中で微生物により分解される性質を高水準で満たしているとして、国際機関の認証を受けました。SDGsを先取りした「メードイン延岡」の製品がベンリーゼなのです。そのことが折よく8月25日の宮日新聞で紹介され、先生方から是非生徒たちに話を聞かせてやりたいということになりました。


 この日は、ベンリーゼ製造部長の金田真幸さんに学校に来ていただき、実際にベンリーゼでできているフェイスマスクも生徒たちに配られました。



延岡で研究開発と生産をされているベンリーゼについてお話しいただいたあと、延岡でのものづくりの歴史や現場の話をしていただきました。生徒たちはベンリーゼについて詳しく知るとともに、延岡全体でのものづくりの状況を学ぶことができました。


 先生方のご要望をふまえて、コーディネーターの水永が、旭化成へのお願いなどお手伝いさせていただきました。

(文責:水永)

ひむか人財育成セミナー「教師みらいコース」で講話

 将来「教師」をめざす県内の高校生を対象に、「教師みらいコース」の3回目の講座が、10月2日(土)に、宮崎南高校を会場にして行われました。

7月に開講したこのコースは、11月までに4回の講座が行われます。県内各高校の会場と自宅からチャット参加する人をオンラインで結んで、ハイブリッド方式で実施されました。

県内の多くの高校生が受講登録していて、今回は県内各高校からのオンライン参加を含めて70人が参加しました。


 この日の第二講で、「求められる教師像  企業現場から見えるもの」 というテーマで、地域・企業から、教師をめざす皆さんに伝えたいことを話しました。


 「社会が成熟すると、人間の成熟には時間がかかる」 と言われています。


豊かで自由な社会に生まれ育ってきた子供たちには、多様で多数の大人たちが、「寄ってたかって」 関わっていくことが必要だと思います。

そして、「これまでの教え方育て方だけでは、将来子供たちは幸せをつかむことはできない」 と考えるべきで、「子供たちの育て方を変えてほしい!」 と話しました。


 感想文のなかに、「今回のセミナーを聞いて、子供たちを育てるのは教員だけでなく地域社会の力が必要であり、これからの時代は大人が子供たちに関わっていくキャリア教育が必要になってくることがわかってすごく勉強になった。」 という記述がありました。




(文責:水永)

延岡高校 普通科2年生 「課題研究」オンラインで探索

 普通科2年生の「SDGs課題研究」は、4月21日からスタートし、来年3月まで1年間を通して探究する計画です。4人前後で1グループを形成して、それぞれに設定した「課題」について探究をつづけています。 その中に、「空腹時のお腹の音」をテーマにしているグループがあります。自分ではどうしようもないお腹の音を何とかできないものか、というのがテーマ設定のきっかけでした。

空腹時にどうしてお腹の音が鳴るのか、少しでもその音を抑える方法はないのか・・・と本やネットなどを調べて検討をしてきました。
 しかし本やネットの知識だけではどうしても限界があります。医学の専門家に直接話を聞いてみたいということになり、9月29日(水)に、宮崎大学医学部病院 救命救急センターの金丸勝弘医師に、オンラインで直接お話をお聞きすることができました。金丸医師は宮崎県にドクターヘリを導入された先生です。当直明けの貴重な時間を提供していただいて、約1時間にわたって懇切に話をしていただきました。

(トータルコーディネーターの水永が、橋渡しのお手伝いをさせていただきました)
 生徒たちは、あらかじめ用意していた質問をもとに、積極的に質問や意見を述べていました。金丸医師は、医学的な話をされるだけではなく、逆に生徒たちに問いかけたりしながら、生徒たちの
探究心を刺激していただく、とても貴重な機会になりました。
この1回で終わることなく、引き続いて質問や意見交換がつづく可能性を感じました。



(文責:水永)

日向高校とヨルダンを結んで SDGsセミナー パートⅡ

9月24日(金)16:00(ヨルダン時間午前10時)から、日向高校において、宮崎市出身で国連難民高等弁務官ヨルダン事務所(UNHCR Jordan)に勤務する進藤弘騎さんによるSDGsセミナーが開催されました。

延岡高校に次いで高校での開催は2校目です。

同校のキャリア教育の一貫として開催され、1~3年生の希望者約80名が参加しました。

延岡高校同様、事前に指定されたYouTube動画(アフガニスタンの児童婚やロヒンギャ難民の現状に関する動画等)を視聴しての講話でした。 

UNHCRについて、SDGsとMDGsの関係、ロヒンギャ難民や児童婚の問題等、日ごろあまり考える事のないテーマでもあり、「難民と貧困問題」について改めて考えさせられる機会になったと思います。

「国際社会では様々な要因で支援を必要とする人がいる中で、改めて自分に出来る事、したい事は何かを考えるきっかけになった」という感想も聞かれました。

1時間余りの講話でしたが、終了後も多くの生徒が質問等を投げかけていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(文責:西立野)

西都市立三財中学校で職業講話を実施しました

午前中3-4限目。西都市立三財中学校での職業講話にお邪魔しました。


まずはこの場をみんなで作っていくということと、11月の職業人リモートインタビューにむけてのゴールの共有。

そのあと、付箋に「はたらく」のイメージをみんなに書いてもらいました。


「仕事とは●●だ」の●●にはいる言葉を入れていきます。


仕事とは、人の役に立つことだ

仕事とは、稼ぐことだ

仕事とは、家族を養うことだ


また、中には

好きなことを仕事にする

という意見もありました。


その出た意見の結論は出さずに、3名の職業人とリモートでつなぎデモインタビュー。


五島列島でYoutuberをしている玉井さん。

東京で私立の小学校の先生をしている加藤さん。

NGOで人材育成と広報を担当している河野さんの3名の職業人が協力してくださいました。


みなさんに「今やってる仕事の好きなところと嫌い、不満、悩みは?」という質問をしていきました。


付箋に書いた仕事のイメージと比べて同じ?違いはある?


稼ぐ、って自分はどれくらいあると稼げたって思うのかな?


などなど、職業人の話してくれた内容の要点をピックアップして、生徒たちに問いかけながら進めていきました。




職業人が話してくれたことはどれも興味深かったのですが、共通点のひとつに

「休みと仕事の区別がつかない」

けど

「仕事への自由度が高くて体調や気分で働く量を自己決定できる」

ということがでてきました。


自由度が高いけど毎日働いてる感覚

自由度は低いけど、仕事とプライベートを分けて働く

だとしたら、どちらのほうが自分に合ってると思う?


と生徒たちに尋ねるとうーん。。。と考えているような顔をしている生徒たちが多かったです。


自分で人生を選択していくためにも、学ぶ意味、新しいことに出会う意味、自分について考えるヒントにしていただけたらと思います。


2コマの中で、先生でもある加藤さんが、ご自身のお仕事について話してくださった後、3年生の担任の先生にも「共通点などありますか?いかがですか?」とお尋ねしたところ、先生自身の言葉ではたらく喜びや大変さについて語ってくださいました。その中には、生徒たちへの熱い思いが・・・

生徒たちは、先生の思いを受け取ったのではないかなぁ、と感じる心温まる時間でした。


先生たちと共に創る。

これからも大事にしていきたいです。

(文責:福島)

延岡高校MS科1年生の「化学」 オンラインでメンター指導

 SDGsフィールドワークの、夏休み明け最初のメンター指導が、9月13日(月)に行われました。 メンターのお一人である道川功実子さん(旭化成メディカルMT株式会社 バイオプロセス技術開発部)が提示されたテーマは、「青果物中に含まれるビタミンCの定量」です。

 ビタミンCには、皮膚中のメラニン色素生成を抑えて日焼けを防いだり、ストレスや風邪などの病気に対する抵抗力を強める力があります。普段何気なしに口にしている青果物は様々な栄養素で構成されており、その中にビタミンCも含まれています。どんな青果物にどれくらいのビタミンCが含まれているのかを探ってみようというのが、このテーマのねらいです。 このテーマには、4班(1班4名で構成)が取り組み、それぞれ独自に挑んでいます。

 生徒たちは、6月28日に第一回のメンター指導を経て、夏休み期間を含めて研究をすすめてきました。そのなかで、研究計画を立て、仮説を立てて、大まかな研究日程を作りました。今回から、実際に定量の実験に取組み始めることになりました。 この日の授業は、道川さんのご都合により、リモート(オンライン)での指導になりました。

 化学の実験をオンラインで指導できるのだろうか、という心配もありましたがそれは全くの杞憂でした。先生方の工夫や挑戦により、ZOOMをセットしたノートパソコンが実験台の真ん中に置かれました。そして、生徒たちは実験をやりながらメンターの道川さんに問いかけたり、実験の様子を見ながらアドバイスされるメンターの道川さんの言葉に耳を傾けたりして実験をすすめました。リモートでありながらリアルにそばに居るかのような実験指導になったのです。

 トータルコーディネーターの水永は、メンター就任の依頼からお手伝いをさせていただきましたが、オンラインを活用してここまでできることに、大きな驚きと感銘を受けました。



(文責:水永)

延岡高校とヨルダンを結んで SDGsセミナー開催

 9月3日(金)17時(ヨルダンの現地時間午前11時)から、延岡高校において、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)ヨルダン事務所の進藤弘騎さんによるSDGsセミナーが、オンラインにて開催されました。コーディネーターの水永が橋渡しのお手伝いをしました。 

 進藤さんは宮崎市出身で36歳。外交官としてアルゼンチンとアフガニスタン大使館に勤務され、現地で襲撃され殉職された中村医師とも協働されていました。その後、難民救済にあたりたいと外務省を退職され、国連難民高等弁務官事務所に入られ、今年3月にヨルダンに赴任されています。

 事前に、指定された4本のYouTube動画(ロヒンギャ難民キャンプを訪ねる長谷部誠さん、その他)を視聴し、感想と質問を進藤さんに届けました。それらの質問を踏まえての講話でしたが、途中での質疑も交えながら、2時間があっという間でした。 冒頭での、日本人の難民は何人いると思いますか? という問いには、みな驚きを隠せませんでした。SDGsをその前のMDGsから歴史的に説き起こしていただいたり、ロヒンギャ難民にはミャンマーの民主政権でさえ解決できなかった政治的背景があることを語っていただくなど、「難民と貧困」について、日頃感じることも考えることもなかったことばかりでした。

 国際問題に関心を寄せる62名の生徒たちが、一日の授業の疲れもみせず、熱心に聞き入っていました。途中では積極的に質問も出され、セミナー終了後も何人もの生徒が残って質問を続けていました。生徒たちは、ただ答えを求めるのではなく、自分自身で自分事として考え始めたのではないかと思います。





(文責:水永)

穂北中学校で初の「ひなた場」が開催されました

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

お互いに人生を語り合い、生徒と講師(地域の大人等)が対話でつながっていくキャリア教育プログラム「ひなた場」が、西都市立穂北中学校で初めて開催されました。

生徒自身もこれまでの人生を振り返り、身近な大人から自分はどんな人になりたいのか?を考えるヒントにすることができます。

また、大人は自分の人生を振り返り生徒たちに語る中で、より仕事への向き合い方がポジティブになることを体感。

双方にとっても豊かな時間となりました。

(文責:福島)

西都市穂北中学校でひなた場が開催されました

西都市立穂北中学校3年生25名を対象に、ひなた場を実施しました。

■ひなた場とは?
生徒と先輩(保護者や先生以外の地域の大人)がお互いに人生を語りあう「対話」を通して、人と人をつなぐプログラムです。

(1)生徒が憧れのロールモデル(理想にしたい大人の姿)を見つける
(2)気軽に相談できる地域の大人との関係をつくる

を目的にしています。

生徒たちのために、15名の地域内外の大人・大学生が集まり、人生紙芝居や人生グラフを用いながら、向き合う約2時間。
コーディネーターの福島は、直前の説明と、当日のファシリテーションを担当しました。

今後も、大人と生徒たちの対話を通じて、さまざまな生き方やキャリア観に触れられる機会をお手伝いして参ります。

(文責:福島)