日誌

活動報告

高岡中学校2年生に職場体験に向けた事前学習を行いました

高岡中学校では9月末に「高岡夢パークⅡ」で仕事に触れる体験学習を行います。

今回は2年生80人を対象に、事前学習として、ワークショップ形式で仕事について考えました。7月に実施した「どういう大人になりたいか」のワークをさらに深めていきます。仕事や働くことへの理解を深め、体験学習をより有意義なものにすることを目的として実施しました。

ワークショップでは、会社とは?仕事とは?学校との違いは?など様々な問いの答えを用紙に記入してもらいました。

そしてクラス全員で知っている企業の名前を黒板に書き出し、その後、各クラスで交流しながら、どんな企業の名前が挙がったのかを共有していきました。

 

 

名前が挙がった企業の中から会社を選び、お客様のため、一緒に働く人のために貢献できることを考え、自分がチャレンジすることや「なりたい大人への一歩」を書き込みました。生徒同士が意見や情報を共有することで、仕事に対する考えが広がっている様子を感じ取ることができました。

体験学習を通して、生徒自身が将来の仕事や社会への関わりに興味・関心を持って「なりたい大人」へと近づいてほしいと願います。(コーディネーター 福島)

都城工業高校でジョブシャドウイングについて企業向け説明会を行いました

宮崎県立都城工業高校では、2年生にインターンシップを実施しますが、それに加えてジョブシャドウイングというプログラムを8名の生徒を対象に行います。

このプログラムを実施するため、今回は企業の人事担当の方を中心に説明会を行いました。


インターンシップは仕事を体験することが目的ですが、ジョブシャドウイングは、シャドウ=影のように仕事をしている方に密着して、観察から仕事とは何かを考えることを目的としています。実際の労働を近くで観察することで、仕事内容を理解するだけではなく、実際の業務の全体像を把握し、仕事に対する意識や必要なマインドを理解することができます。

今回、事前にジョブシャドウイング説明会を行い、学校と企業が同じ課題を共有し、共に考える機会になりました。

 

10月には生徒向けにジョブシャドウイングプログラムの説明会を予定しています。生徒たちがジョブシャドウイングによって将来、自分が働いている姿を具体的にイメージし、現場のリアルや魅力を感じ取ってくれることを期待しています。(コーディネーター 福島)

延岡市立 南方小学校 「教職員キャリア教育研修会」 で講話

8月2日(水)、南方小学校ですべての教職員(35人)を対象に「キャリア教育研修会」が行われ、90分間、講話をしました。校長先生から提起されたテーマは、「なぜ今、キャリア教育の推進が必要であるのか?」 さらに「子どものキャリア意識の形成における小学校段階での役割について」でした。

 

途中で、3回グループワークを行っていただきましたが、最後の回のテーマは「これから、南方小学校でどんなキャリア教育をすすめていきたいと思われますか」でした。職員室で、学年毎のテーブルで行われましたので、それぞれに活発な意見が出されて盛り上がりました。

 

「よのなか教室通信」から、名水小学校・南小学校・浦城小学校・延岡小学校・港小学校・一ヶ岡小学校・岡富小学校の実践事例を紹介した部分と、「おしえて! よのなか先生in延岡」(ビデオメッセージ紹介のリーフレット)とを、全ての先生方に配布して、講話の中で紹介し説明しました。

 

来年度から本格的にキャリア教育に取り組むことになりました。子どもたちだけでなく、同時に保護者へもキャリア教育を伝える場を設けていくことも提案いただきました。来年度に向けて、今年度2学期には、どこかの学年・学級で、小さくてもいいので新しい挑戦をしていければと願っています。

                                    (トータルコーディネーター  水永)

職員室で行われた「キャリア教育研修会」

                        職員室で行われた「キャリア教育研修会」

昨年に続き、西都市内6中学校の学びの共有「さいと学アワード」2回目が開催されました

今年で2年目となる、「さいと学アワード」。

「さいと学アワード」では西都市内6中学校(妻中学校、三財中学校、穂北中学校、都於郡中学校、三納中学校、銀鏡中学校)が学校の枠を飛び越えて、探究活動の学びを共有しています。

学校選抜で選ばれたグループの中から決勝まで勝ち抜いたグループが「さいと学アワード」で発表を行います。

審査員には妻高校3年生や教育委員会の方々、他にも様々な有識者の方が参加されました。

西都市にある中学校の生徒たちが地域の課題発見と解決のため、それぞれの視点で試行錯誤を繰り返し、取り組んできました。

優勝に輝いたのは、三財中学校。

ゴミ問題の解決に向けて、PDCAを繰り返した継続的な取り組みに賞賛の声が上がりました。
中でも「この探究には愛がある」という審査員の言葉が印象的でした。

探究活動の中で、問い作りから始め、仮説を立て、実行し、その結果に基づいて問いを作り直すというPDCAのサイクルを回しながら、課題解決に励んできました。

はじめに取り組んだのは住みやすい街にするためのゴミ拾いでした。多くの人にこの活動に参加してもらうための呼びかけも積極的に行なっていました。しかしゴミ拾いを繰り返す中で、拾い続けてもゴミが落ちている状況を目の当たりにします。さらに街を綺麗にするためには、「ゴミに価値を感じてもらうことが大切である」という答えに辿り着きました。

「普段なら捨ててしまうゴミも価値のあるものならば捨てない」という仮説のもと、堆肥農家へのインタビューも行いました。ゴミ問題を解決する取り組みの一つとして、コンポストを制作し、地域のお祭りではコンポストキットを販売する計画も立てています。(コーディネーター 福島)

 

門川町 小中学校教職員 「教育講演会」で講話

7月28日(金)に、門川町内の小中学校教職員ほかの方々(約130人)に、「自ら学ぶ子どもを育むキャリア教育」と題して講話をさせていただきました。

 

若者は「成長」を求めていること、企業の管理職など上の世代が今までのマネジメントを変えなければならないこと、・・・そして産業界で起きていることは、家庭や学校の教育現場でも同じはずだということをお話ししました。

 

これからの時代に求められるキャリア教育を、次の4点について提起しました。

 1.将来どう生きるかを小中学校の時から深く考えさせること。そのためには、大人たちが「働く喜びと苦労」を、多様に、そして多数、語ることが必要であること

 2.この地域で働き・暮らす魅力と課題を語り伝えること

 3.企業・地域と、学校、家庭とが「協働」して子どもたちを育んでいくこと

 4.コロナ禍にあっても、学びを止めないキャリア教育をすすめていくこと

 

「For Teacher」 (令和5年度 宮崎県キャリア教育支援センター活動紹介)と、「おしえて! よのなか先生in延岡」(ビデオメッセージ紹介のリーフレット)を、参加いただいた全ての先生方に配布して、講話の最後で紹介しご説明しました。門川町には、「門川町地域学校協働本部」の推進コーディネーターがおられることも紹介し、当支援センターも一緒にサポートさせていただくことをお話しました。一人でも多くの先生方からオファーがあることを願っています。

                                   (トータルコーディネーター  水永)

 参加いただいた先生方に配布したリーフレット

                   参加いただいた先生方に配布したリーフレット

 延岡市立 北川中学校 「家庭教育学級」で講話

7月25日(火)19時から、北川中学校での令和5年度「家庭教育学級」がはじまりました。

保護者の方々はお仕事や家事を終えた後の時間でしたが、30人ほどの方々が参加されました。

 

「20年後の未来を 私たちはどう生きていけばよいのか? -子どもたちの未来は可能性に満ちている-」と題して、1時間お話をしました。

子どもたちへの接し方を変えなければならない、白紙の未来を子どもたちは歩む、子どもたちにワクワクする未来を語らなければならない、ことを強調しました。

AIで仕事がなくなる   ⇒ AIで新しく仕事が生まれる

正解がない社会になる    ⇒ 正解は一つではなく、たくさんある時代になる

 

実施後の感想にはたくさんのお言葉をいただきました。

「子どもに未来を考えさせきれていない、という言葉が印象的で、将来を怖がらせず、わくわくする未来を描けるように話していこうと思います。」

「脅迫めいた言い方をすることが多々あり、反省しきりです。子どもは大人の鏡…ということは前も聞いたことがあったのですが、まさにそういうことなんだと、改めて思いました。」

「中3の子どもがいて、三者相談を終えたばかりの私にどストライクな内容でした。子ども自身、自分が何になりたいかが決まってない状態での高校選び、友だちと同じとこに行くか?どうしようと悩んでおり、どう伝えられたらいいかな?と考えていたところなので、自分にとっての幸せ、一番大事な事は何?と問いかけたいなと思いました。」

「家庭でできることは、明るい将来に向けて自分は何をしたいのか、幸せな姿とはどんなものなのかを一緒になって考えたり悩んだりしていく必要があると感じました。また、親の経験値だけで子どもに話しても通じないので、やはり子どもの考えや気持ちを汲み取ってあげることが大切だと思いました。」

「子どもを変えようではなく、こちら側がアプローチの仕方を変えて行く必要があると言う話に、引き込まれてしまいました。若い従業員の扱い方を少し変えようとか、こういう世代なんだとか大変為になりました。」

                                    (トータルコーディネーター  水永)

保護者に参加を呼び掛ける 先生が作られたチラシ

                     保護者に参加を呼び掛ける 先生が作られたチラシ

延岡市内若手社員合同研修 「コネクトⅡ」 がはじまる

延岡・日向地区の地元企業で働く若手社員(5社の6人)を対象にした「グループ・合同学習“コネクトⅡ”」がスタートしました。昨年第一回を終え、今年二回目になります。

「地域の未来を担う人財育成」をめざして、企業の枠を超えて学ぶ場をつくろうというものです。

 

これは、地元企業の若手経営者の方々が企画運営されたもので、自分の会社や職場を超えて、同じ世代の仲間と異業種交流することにより、働くモチベーションと帰属意識を高めようと計画されたものです。 研修の最後には、中学生に「働く喜びと苦労」を語ることになっていますので、キャリア教育支援センターとしても積極的に関わっています。

 

 第1回を、6月15日(木)15:00~18:00に行い、第2回を7月20日に開催しました。以降 毎月1回開催して、12月か1月に地元の中学校で「よのなか教室」を行い、自分の仕事の意義や魅力を語ります。これまでの自分をふりかえり、これからの会社と自分の役割を見つめ直す機会になります。最終回は2月に予定しています。

                                     (トータルコーディネーター  水永)

第1回研修の様子 (夕刊デイリー新聞)

                       第1回研修の様子 (夕刊デイリー新聞)

延岡市立 旭中学校1年生 「連続よのなか教室」 

 「延岡は自然の宝庫」と生徒たちに熱いメッセージを送る高橋さん

                                             「延岡は自然の宝庫」と生徒たちに熱いメッセージを送る高橋さん 

旭中学校1年生(2クラス、70人)では、総合の時間で、「地域とつながろう」(延岡の魅力を知り、将来を考える)というテーマで、1年間を通して様々な方々から延岡の魅力と課題について話を聞き、自らで考えていく、7連続「よのなか教室」に取り組んでいます。

 

 6月16日(金)には、「延岡一番」と題して、谷平興二さん(前 延岡市観光協会会長)から

 6月23日(金)には、「延岡は自然の宝庫」と題して、高橋勝栄さん(延岡マリンサービス店長)から

 7月14日(金)には、「延岡の神話」と題して、杉本隆晴さん(延岡観光大使、元延岡市副市長)

 7月21日(金)には、「延岡の昔話」と題して、延岡もえぎの会(語り部の方々)の皆様から

 

 2学期にも2回予定されています。その後、生徒たちが自分たちで学び考えて「延岡をアピールできるパンフレット」を作成し、10月27日の「あさひタイム」で保護者や他の生徒の前で発表することになっています。

                                                                                                                             (トータルコーディネーター  水永)

延岡市立 恒富中学校1年生 「延岡の歴史を知る」 

恒富中学校1年生(3クラス、83人)では、総合の時間で、「ふるさととつながろう」を目標に1年間を通して、取り組むことにしています。

その中で、のべおか振興の父と呼ばれる延岡藩の城主「内藤政挙公」と、のべおか振興の母と呼ばれる旭化成創業者「野口遵翁」について学ぶことになりました。

 

 これまで、地域のことを知るために行われてきたことは、現在の行政の課題とか、地域の産業や文化伝統などが主でした。本格的に歴史そのものに焦点を当てた取組は初めてだと思います。 先生方の思いに応えるために、気持ちをあらたにお二人の方にお願いしました。

 

 6月22日(木)  生田邦昭さん  (野口遵顕彰会 幹事長)

 7月 6日(木)  増田 豪さん  (延岡城・内藤記念博物館 係長・学芸員)

 7月13日(木)   同 上

 

 生田さんからは、今から約100年前に、ここ延岡で、現在の工業都市延岡の礎を創った「野口遵」とはどういう人なのか。そして当時世界で初めてと言われる「アンモニア合成」という近代科学工業の先駆けに挑戦した人たちの物語も紹介していただきました。また、現在野口遵顕彰会が毎年実施している、中学生を東京の科学館・博物館・研究所に派遣する「ジュニア科学者の翼」についても話がありました。

 

 増田さんからは、1回目には、1603年に延岡城を築いた高橋元種から、有馬・三浦・牧野・内藤という歴代の殿様の歴史とおもしろい逸話などについてお話いただきました。姉妹都市である福井県坂井市、兄弟都市である福島県いわき市が、これらお殿様との関わりであることも紹介されました。2回目に話された、最後の殿様内藤政擧が、明治維新後に学校を創り、銅山や電気所を作って産業を興されたことは、生徒たちに強い興味・関心を湧かせていたようでした。

                                    (トータルコーディネーター  水永)

感染防止のためオンラインで延岡の歴史を語る増田さん

                   感染防止のためオンラインで延岡の歴史を語る増田さん

延岡市内 全小中学校を訪問してキャリア教育について意見交換 

 4月末から約2ケ月間をかけて、延岡市内の全小中学校(38校)を、延岡市キャリア教育支援センターの3名のコーディネーターで訪問し、各学校のキャリア教育担当の先生方と、これからのキャリア教育について意見交換を行いました。

 

 各学校の校長先生、教務主任、キャリア教育担当の先生にご参加いただきました。

これまでも毎年春に行っていて、各学校でのキャリア教育の計画や、先生方のお困りごとなどをお聞きしてきましたが、今年度はこれに加えて、支援センターとして今年取組みたいと考えている企画や計画についてご提示して、ご意見をお伺いする場にもなりました。

 

 「よのなか教室」を座学中心からアウトプット型や体験を盛り込んだものにしていくためにはどうしたらいいか、様々なアイデアや意見交換で盛り上がりました。

延岡市内の社会人に登場してもらっている 「おしえて! よのなか先生(ビデオメッセージ)」も17本になりましたので、リーフレットを作成し、市内全ての先生方に1枚ずつお届けする予定です。

この動画を先生方に先ずは見ていただき、授業等での活用事例をつくって欲しいとお願いしました。

 

 各学校毎に約30分間という短い時間でしたが、とても有意義な意見交換になりました。3名のコーディネーターで分担を決め、先生方への支援をすすめていくことにしています。

                                     (トータルコーディネーター  水永)

 

今年度のキャリア教育支援の方針としてご説明した資料

                   今年度のキャリア教育支援の方針としてご説明した資料